おっまたせしましたァ!!!!すみません投稿ばりクソ遅れました普通にゴールデンウィーク楽しんでましたァァァァ!!!最終日にギリギリ召使引けたァ!!!つんよォ!!!
☆☆☆☆☆
「……ん」
窓から差し込む光で目を覚ました俺は、隣ですやすや眠る綾華の頬に掛かる髪を払う。
あの後、温泉から出るとちょうど綾華が来訪したのでその場の流れで一緒に寝ることになったのだ。洞天遭遇率トップツーの2人は頻繁に忍び込んで来るので2人が場所を綾華に譲った形になる。
綾華のあどけない寝顔をここぞとばかりに眺めていると、目が覚めたのかゆっくりと瞼が開いた。
「……ん…にぃ、さん…?」
どうやら寝ぼけてるみたい。普段の凛とした雰囲気からは考えられないようやぽわぽわの顔で俺の事を呼ぶ。
そんな綾華に癒されながらサラサラの髪を手で梳いていると、だんだんと目が覚めてきたようでベッドの中ですすっと身体を密着させてきた。
「…ふふ、おはようございます」
「ああ、おはよう」
時計を見るといつも起きる時間より1時間程早い。だが朝は綾華と予定があるのでお布団と魅力と格闘をしながら起き上がった。
ベットから降りると座っている綾華に手を伸ばす。微笑んだ彼女はその手を取ろうとしたところで、体に掛けられていた掛け布団がベッドの上に落ちた。
ひとつ言っておくと、綾華の寝間着は稲妻人らしく白い小袖だ。大抵下着の上に小袖を羽織り、帯を締める。だが、俺は彼女たちと特別な関係になった時に今まで知りえなかった新しい知識を得たのだった。
どうやら、一定割合の女性は寝る時に上の下着を外すらしい。
冷静な頭が「綾華は外す派なんだなぁ」と帯が解けたことによって前が完全に開いてずり落ちた小袖の間から覗く彼女の雪のような素肌と可愛らしい白い三角布を眺めながら考える。
彼女はまだちょっと寝ぼけてるみたいだ。目を擦りながら俺を支えに立ち上がろうとして、肩にかかって重要な場所を辛うじて隠していた小袖が完全に脱げようとした。バッチリ
「ちょっ、綾華着物ーッ!」
「ふぇ?……ひゃあっ!」
最近、彼女たちを前にして自分の視線の制御が効かない件について。
「お、お見苦しいものをお見せして……申し訳ございません……」
「いや、むしろ眼ぷ……あいや、き、気にしないでくれ……こっちこそごめん…」
ペコペコとお互いに謝りながら寝間着から着替え、それぞれの相棒を持って邸宅の外に出る。起きるまでは眠気がまとわりついていたが、さっきの絶景で銀河の彼方まで眠気が吹き飛んで行った。
ちょっと前の俺なら「いや妹!綾華は妹っ!」とか言って誤魔化してたが、開き直った俺にはもうただの朝の幸運だ。思わず二礼二拍手一礼しそうになった。
さて、話を戻してなぜ2人して早起きをしたのかと言うと一緒に刀の素振りをする為だ。ここんところ鍛錬は朝じゃなくて一心浄土だったから結構久しぶりだ。目が覚めないこともないんだけど、日替わりの抱き枕が良すぎて起きる気にならん。結局抱きしめ直して二度寝に入っちゃう。それぞれ抱き心地が違ってマジで飽きないんだよな。みんな擦り寄ってくるしベッドから出るって方が無理だ。
って、また脱線した。最近の俺の煩悩多すぎだろ。今日は事件の調査を本格的に進めるし気を引き締めなければ。
俺がたるんだ精神に喝を入れるように両頬を張るとそれを見て微笑んだ綾華が鞘から磐岩結緑を引き抜く。
「ふふっ、こうして素振りをご一緒するのはとても久しぶりですね。私、楽しみにしていたんです」
「本当に久しぶりだよな。……マジで5年振りとかか。綾華は毎日これをやってるのか?」
「はい、毎日の日課です。兄さんにこの剣を頂いてからは振るのが楽しみで、好きな時間ですね」
「立派だなぁ……」
「そ、そんな事はありませんよ?ただの日課ですから」
綾華の光のオーラに目をやられながら俺も霧切を引き抜くと、彼女と同じく中段に構えた。それからはお互いに合図とかはせずに無言で素振りを始める。
振り下ろす度に刀の降る音が鋭くなっていく。ヒュッっと言う風切り音がでなければそもそも物が斬れないのが刀という武器だ。それを無心で、意識してなくてもその音が出るようになるまで振るうと、今度は唐竹から袈裟斬りに軌道を変える。これを斬り上げ、逆袈裟、突きまで含めた9つの斬り方でやっていくのが基本だ。
それを手早く終わらせた俺が隣をちらりと見ると、綾華も同じようにして磐岩結緑を振るっていた。刃が空気を斬り裂く音が心地いい。身体が動く度に揺れる髪も小さく盛れる気合いの声も魅力的で思わず見蕩れてしまった。
「……に、兄さん…そんなに見られると、恥ずかしいです…」
「あ、ごめん。あまりにも綺麗だったから」
「…ぅ、兄さんはまたそういうことを軽々と…!」
思ったことをそのまま言ってみたのだが、真っ赤になった綾華はポニテでその赤くなった顔を隠した。綾華の赤面は満場一致で稲妻文化遺産。これ常識だから。
和やかな気持ちでそんな彼女を眺めていると、咳払いをして話題を変えてくる。
「…と、ところで兄さんは、この素振り以外の鍛錬ってなにかやっていたりしたのですか?」
「ん?……ああ。昔からって訳じゃないけど、最近やるようになったのをひとつ見せるよ」
「はいっ、気になりますっ」
「っても仙力で結界張らないとできないんだけどね」
俺は綾華から少し離れると仙力と神の目の元素を解放させた。それと同時に自分を囲うように八角形の結界を張る。その結界に向けて、俺は合計4発の雷楔を放った。放たれた楔は結界に当たると反射されて俺の方に飛んでくる。それを元素視覚で見切った俺は首を傾げて躱した。他の楔も色々な角度から俺に飛んでくるが俺は目を閉じたまま楔を体をズラしてギリギリで避け、霧切の刀身で逸らし、時には両断して捌いていく。斬って散らした分は即座に自分で補充して、楔を躱し続けた。いくらか余裕が生まれて来たので楔の数を6発に増やして追加した2発は速度をもっと上げてみる。地面と天井にも反射結界を敷いたので楔が床でバウンドして上下からも襲ってきた。
結界と俺の距離は2m程で反射してから俺に届くまで1秒もない。回避出来るものだけはギリギリで避け、避けきれないものは刀で迎撃か刀身を当てて逸らす。そんなことを続けている俺に綾華はキラキラとした目で見つめていた。
「す、凄いです……兄さんの回避、感知能力はここから来ていたんですね…!」
「…まっ、良い子はっ、真似、すんなって、やつだなっ」
さすがにこの数を捌きながら普通には喋れないので途切れ途切れの返答になってしまった。
俺は最後に飛んできた楔に刀身を当てて磁極を付与。一気に引き込んで刀身に集めて溜めを作って振り被りながら元素を圧縮すると空に向かって斬り上げた。
飛んで行った剣閃は俺側の操作で爆散し、草原に雷元素粒子を大量に降り注がせた。
「……あの数の攻撃を捌き切るなんて………感服……ですっ…」
「綾華の目がキラキラしすぎてめっちゃ眩しいんだけど」
ちなみにこれ出来ないと影さんの雷刃攻撃で詰みます。
その後も朝練は続いたが、興奮した綾華がめっちゃ可愛かったとだけ言っておこう。
汗を流して朝食を摂り、洞天からフォンテーヌ邸に降り立った俺はその足でパレ・メルモニアに向かっていた。
何をするのかと言うと、施設内にある大きな図書館で事件について調べ物をするからだ。
フリーナ様から引き受けた難事件「連続少女失踪事件」は20年前から続く事件とだけあって調査が難航している。
焼け石に水かもしれないけど、過去の失踪歴を知られたら何かがわかるかもしれないとこうして足を運んだ次第だ。
入場許可を貰って図書館に入る。パレ・メルモニアの1階にあるこの図書館は壁一面に本が並べてあった。そんな高いところの本とかどうやって取るんだよと思ったが、横を見ると梯子が立てかけてあった。
入口に張り出されてある地図からジャンルに当てをつけて探し回る。時間は朝に近い午前なので人気は無い。少しして目的の書類を見つけると何冊か取り出して胸に抱えた。何せ20年分だからな。失踪人数は2桁に収まってるが時期も場所もバラバラなのでまとめるだけでかなりかかりそうだ。ため息をついて読書エリアに歩こうとしたその時、履歴書の隣にある事件簿に目が止まった。
「……ん?…銃殺事件"不義のカーレス"?たしかこの名前ってナヴィアの…」
それも少し気になったので抱えた本の塔に加えて歩き始めた。こういうのは本人に聞きにくいからな。一応情報として知っておこうか。
たしか近くに読書するスペースがあったはずだ。そこでとりあえず目を通そ………あれ。
大きな長机と椅子が並んで並んでいる人気のない読書スペースに1人先客がいた。
白い手袋に包まれた手でピラリとページをめくる。片方の手袋は反対色のようで黒い手袋で脇の紅茶を傾け、白い髪と同色の形のいい眉を潜ませて小さく唸り声を上げていた。
予想外の先客ーーー水神フリーナは、足音に気がついて顔を上げると俺の顔を見て目を丸くした。
「わっ、…なんだ君か。こんな時間に図書館に何の用だい?」
「おはようございますフリーナ様。ちょっと事件の調査に事件簿を見に来たんです。フリーナ様は?」
「ああ、ちょっと朝早く起きてね。今日は審判を見るし法律の復習をしに来ただけさ。……ん?なぜそんなに離れたところに座るんだい?こっちで読めばいいじゃないか」
「いや、さすがに神様の真ん前は恐れ多いというか…」
まさかこんな時間に会えるとはと思いながら長机の対角線上に座ろうとしたのだが、彼女に指を指されてしまう。流石に水神の向かいに座る訳にはと返すと、はっとした顔になったフリーナ様はんんっと咳払いをした。
「そ、そうかっ!確かにただの人間が神であるボクの前に座るのは恐れ多いかぁ!ふふふ…その心意気に免じて今回に限り、ボクの向かいに座ることを許そう!」
「えっ」
いやもう事件簿広げ始めちゃったんだけど。いいんかい。
こちらを見るフリーナ様のドヤ顔が可愛らしかったので、俺はくすりと笑うとお言葉に甘えて、と向かい側に座らせて貰った。
さて気を取り直して事件簿を…と1冊目を取ったところでフリーナ様が立ち上がった。
「…キミ、紅茶飲むかい?これから淹れ直すところなんだけど」
「え、あいやっ、俺が淹れますよ?」
神様に紅茶入れてもらうのはさすがに申し訳ないっ。慌てて立ち上がろうとした俺を手で制したフリーナ様はまたもやむんっと胸を張った。
「いいから座っててくれ。いつも使いにやらせているからたまに自分でやらないと腕が鈍るんだ。この水神フリーナの紅茶が飲めることを幸運に思うといい」
いい人だなぁ(好感度が上がる音)。
なんかいい意味で神らしくない人だ。紅茶を入れている彼女をぼーっと眺めていると、そもそも神様と図書館で出くわすとか有り得ないこと気がついた。普通入る時制限かかるか、せめて忠告貰わない?
「…フリーナ様はいつからここにいるんですか?」
「へ?…あ、…えっと…4時くらい?」
「それ朝ってレベルじゃないですよ!?ちゃ、ちゃんと寝てます?」
「まぁ、それなりにね。別にいつもの事だし気にしないでくれ」
顔をよく見るとちょっとメイクで誤魔化されてるけど少し隈が見えた。これが綺良々たちや甘雨だったら速攻ベッドに連行(健全な意味だからね!)するのだが、さすがに会って間もないしかも神様にそんなお世話を働くことは出来ないのでひとまず頷いて紅茶を受け取った。礼を言って口をつける。めちゃくちゃ美味かった。
紅茶をべた褒めすると嬉しそうに「まぁ神様だからね!」と胸を張るフリーナ様に頷いて、事件簿に目を通し始めた。
……さすが20年未解決の難事件、正直かなり難しい。
失踪してるのはフォンテーヌ人の16〜20歳の少女限定。失踪方法は不明。場所もバラバラ。対策として思い浮かぶのはもうフォンテーヌの少女全員に発信機をつけとくくらいしか思いつかない。
それに失踪原因が誘拐だとするならばその目撃情報が皆無なのも謎だ。仮に殺害だとしても大抵の場合現場に抵抗の跡が残る。遺体の処理も簡単では無い。
ただ何も無いよりはマシだろうと犠牲者全員の行方不明になった時期、大まかな場所を全てリストアップし追えると、ペンを置いてふぅと息を吐いた。
…恐らく、攫われた少女は全員もうこの世には居ないだろう。だからこそ、一刻も早く解決しなければ。幸いここ半年の失踪歴はまだない。犯人が何を考えているのかはわからないが次は確実に阻止してみせる。
「ーー進捗はどうだい?」
「ん?…うおわっ!?」
顎に手を当ててリストを眺めていると
「ふふっ、驚いたかい?」
「気配が無かったです。さすが水神様」
「だろうっ?」
あ、なんかこの人との接し方がわかったような気がする。褒めるといちいち胸を張るのが褒められたがりの子供みたいでかわいいな(失礼)。
「事件の方は……正直難しいですね。今のところ現行犯逮捕以外に捕まえる方法がないです。それに、ここまで犯人がバレないとなると恐らく集団犯罪の可能性が高いですし、疑いがかけられた時の躱し方位はもう徹底されてるでしょうね」
「そうか…ご苦労さまだね」
労いの言葉を貰ってお礼を言うと、フリーナ様は自分の席に戻って新しく淹れた紅茶ひと口飲んだ。
つーかこの人忙しいんじゃなかったっけ。俺結構な時間ここにいるけどまだ残ってたのか。顔に出てたのか、フリーナ様が答えてくれる。
「ああ、この図書館で勉きょ…ふ、復習をするのもスケジュールに入っているのさ。審判は午後からだし、面会も夕方からだからね」
「…確か、面会希望者が半年待ちだとか……。休みの日とかないんですか?」
「ん?ないよ?」
「え、本当ですか?」
「ボクは神、休みなんて必要ないさ。みんなボクと話したくて態々やってくるからね。順番待ちがそれだけ溜まってるんだ。だからキミはものすごくラッキーなんだよ?……だ、だからボクがこの時間にここにいることは黙っててくれないかい……?」
……うわぁ。
…………いい人だなぁ……(尊敬の目)。
いや他の神様を悪く言うわけじゃないんだけど、岩神は隠居してるし、雷神は瞑想してるしであんまり民と触れ合ってる感じがしないから、俺はフリーナ様が当たり前の様に言った言葉に感動していた。
黙った俺にフリーナ様は首を傾げて声をかけてくる。
「…ど、どうしたんだい?」
「…………神だ」
「神だよ!?」
フリーナ様はティーカップを持ったまま俺の涙ながらの呟きに大袈裟に反応する。
「いやぁ、俺の知ってる神様とフリーナ様を比べたら……フリーナ様が偉大すぎて……こうして毎日朝早くから図書館で勉強してるし、なんて勤勉な人なんだ…」
「ぅえ!?…そ、そんな褒めなくても…え、えへ、そんなにボクが神様に見えるのかい?」
「むしろ貴方より神様な人は居ないですよ。ホント」
「そうかそうか!ボクが1番神様か!……よし、君のことは気に入ったよっ!」
えっ、当たり前のこと言っただけなのに?まぁ気に入られたのは光栄だ。これで3人目の神と面識が出来てしまった。俺配達員なのに(手遅れ)。
フリーナ様は腕時計を見て「あ、もう時間だ」と片付けをして立ち上がる。俺もやることは終わったので、時間的に読めなかったナヴィアのお父さんの本は借りて行くとしようか。事件簿を戻して長机に戻って来るとフリーナ様も本を本棚に戻そうとしていた。少し高いところから背伸びして取ったらしく、戻すのに苦労している。
「えーっと、この本は……」
「あ、ちょっと高いところにあったんですね。俺が戻しますよ」
「あっ、ありがとう…」
身長的に俺は余裕で届くのでひょいと本を取って棚に戻す。どういたしましてと返してカーレスの事件簿を持って受付に戻ろうとしたのだが、彼女に呼び止められた。
「その、キミはまた明日…ここに来るのかい?」
「はい。この本を返さなきゃですし、まだ調べることは沢山ありそうなので」
「…あ〜、えっと、そ、それならさ…」
なんかもじもじしてる。雰囲気から彼女が言わんとしてることを察した俺は口角を上げる。
「その、もしキミが良かったら「明日もここに来ないか、ですか?」ちょっ!なんでわかったんだい!?」
「顔がにそう書いてありましたよ。俺はむしろ歓迎なんですけど、フリーナ様の方はいいんですか?俺、バリバリ平民ですけど……」
「璃月の夜叉の血を引いて、稲妻社奉行の名前を持っておいて平民は平民に失礼だとは思うけどね?……えっと、もう一度聞くけど…あっ、他意はないよ?見た目とか雰囲気の話だけど、ボクって神だろう?」
「はい、そうですね」
「えへへ……」
何を嬉しそうにしてるんだろうかこの人は。どこからどう見ても神様だろ色々と。
「んんっ、だからまぁ、アレだ。キミはここで調べ物がしたい。ボクはいつもこの時間で法律の復習をしている。ここの図書館はボク以外だとあんまり人は来ないからね、正直暇なのさ。キミの身分は関係がない話だ。だからボクの話し相手になってくれないか?」
まぁ、断る理由はないわな。水神様だから審判にも法律にもめちゃくちゃ詳しいだろうし、なにか相談出来るかもしれない。俺はこくりと頷いた。
「分かりました。じゃあ、また明日で」
「ああっ。また明日ねっ!」
こうして、俺と水神様の関係が始まった。
☆☆☆☆
「ーーーなんか、迅くんに新しい女の子が近づいている予感がするっ」
「えっ、何よ急に」
迅くんの洞天の中。玄関前で日向ぼっこしていたら、猫センサー(アホ毛)がぴくっと反応して立ち上がったわたしにエウルアちゃんがびっくりしてる。
「今、ぜったい迅くんがわたし達の知らないかわいい女の子と仲良くなってる気がするよっ!」
「なんの特殊能力よ……」
「エウルアちゃんはまだまだだねぇ〜。わたしくらいの迅くんマイスターになれば習得できるよ?」
「はいはい」
「あっ!今めんどくさいって思ったでしょっ!」
「ええ、そうよ」
エウルアちゃんが冷たい!!
洗濯物干しながらわたしに呆れた目を向けてくる。ええっ!エウルアちゃんも迅くんに関してはわたし側(変態)じゃなかったっけ?
「全く、迅を信じましょう?彼を信じられなくて何が彼女よ。それに迅だって私達に結構ゾッコンなの知ってるでしょ?」
「それはそうだけどぉ〜。……そんな正妻みたいなセリフ言ったらまた人気がわたし超しちゃうじゃん」
「なんの話よ」
最近ランキングがわたし超えてエウルアちゃんと、それを何故か蛍ちゃんが追い抜いてくるの気にしてるんだから!!
ま、まぁ最近のデレた迅くんはみんな共通してヤバいけどね!まさか今までのわたし達の誘惑に対抗してたのが、ただの我慢だなんて思ってなかった。だからそれを辞めた迅くんの攻撃力の高さにみんな見事返り討ちになってる。
そ、それにわたしはみんなと明らかな差をつけた事をもうしちゃってるし?……あれから洞天でなかなか2人きりになれてないからまだ1回しか出来てないんだけどね。
「ねぇ、エウルアちゃん」
「ん?なによ」
「まだ、増えると思う?」
「貴方ねぇ……」
「いや!信じてるよ?信じてるけど、やっぱり迅くんって凄く魅力的な人だから……もしかしたらこれからもって思っちゃって……師匠って言われてる将軍さまも怪しいし…」
「まぁ、さすがにその雷神は無いんじゃないの?だって一国の神よ?1人の人間に恋をするなんて想像できないわ」
「まぁ、わたしもあの将軍さまが恋してるのは全然想像出来ないけどさ……、でももしかしたらあるかもじゃん!実は本当は穏やかな性格で、迅くんの強さに魅了されたとか!迅くん最近甘いもの作るの凄く上手になってるからそれ食べて好きになっちゃってるとか!!」
「どんな想像よっ」
だってだってぇ!もし将軍さまが参戦したら大荒れだよ!わたしが1番迅くん好きな自信あるけど、将軍さまめっちゃくちゃ美人だし!
そうやってぶつぶつ言うわたしをみて、エウルアちゃんはため息を吐いた。
「もし増える時があってもその時はその時よ。だいいち、迅がそう簡単に増やすとは思わないし。ただ、私達とも凄く仲良くなってちゃんと想いも本物で、彼も大切に思ってるなら有り得るかもね」
「ああまた正妻みたいなこと……わたしがメインなのに」
しょーじき、本当に将軍さまが怪しいと思うんだけどなぁ。実際会った綾華ちゃんの話だと距離が近かったって言ってたし、結構前から交流があるみたいだから油断ができない。
むむむと唸っていると、洞天のワープポイント前が光り輝いた。この光り方は迅くんが帰ってきたんだ!それを確認するや否や悩みなんて吹っ飛んでワープポイントの前に駆け出す。
出てきた大好きな人に1番に抱き着こうと助走を始めたところで、迅くんが現れ……その迅くんの姿ーー着ている服を見てわたしは固まった。
「ん、ただいま。……千織に作ってもらった服が出来て着てきたんだけど
………どう、かな?」
そう言って新しくなった衣装を着て頬をかく迅くんにわたしは見蕩れて動けないでいた。
「迅?おかえりな……さ…い……」
玄関から顔を出したエウルアちゃんも無事やられてる。そうなるまでに千織お姉さんが作った迅くんの衣装はめちゃくちゃ似合ってた。
なんて言うんだろう、稲妻の服と洋服が混ざったみたいな感じ。上には紺色の意地に青い稲妻の刺繍が入った着物を羽織ってるんだけど、下は袴風の裾が広い黒のワイドパンツ。脚には動きやすそうなブーツを履いて、腰をベルトで閉め着物を右片袖を脱いでる。着物の下には黒の首まである襟付き長袖を来てて羽織ってる着物と同じ種類の色なんだけど、着物の縁が白くなってるからむしろ凄くいい。腰の刀とも合ってる。好き。
千織お姉さんの店にあった服みたいな派手な模様はないんだけど、なんだろう…稲妻の服と洋服のいい所取りみたいな衣装で、わたし達の視線が釘付けされた。
「「……」」
「えっと、2人とも?」
「エッ、あっ!すっ、すっごい似合ってるよっ!」
「え、ええ……わ、悪くないわね。…それにしても随分と早くないかしら?頼んだの昨日よね?」
「それが元々店にあった服を組み合わせたらできちゃったんだってさ。めちゃくちゃ着心地いいし動きやすいしめちゃくちゃ気に入ったんだよこれ。綺良々の服はあと3日で完成してみせるって言ってたよ」
「そ、そうなんだぁ」
やばい。自分の服も楽しみだけど迅くんが神々しすぎて触れないっ。同時になんか色々オシャレさせられたみたいで髪型も横が上がってておでこ見えてるし、左耳にしてる白銀のリングピアスとか、首から下げてるネックレスとかすんごいイイ。こ、これは写真に収めてみんなと共有せねば。次の迅くんグッズ交換会は荒れるぞぉ!
エウルアちゃんと二人して直視出来ずにチラチラ見ながら迅くんと洞天の中に入る。
ソファに座る迅くんの隣に滑り込みたかったけどだめだ、なんか神々しくて近づけないっ!
わたし達は迅くんのポテンシャルの高さに戦慄するのでした。
この後みんな洞天に遊びに来たんだけど、全員新衣装迅くんを見るなり卒倒して首を傾げる彼が可愛かったですマル。
ちょっとフリーナ大人っぽすぎかな?
何が読みたい?(全部書くつもり)
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迅くんが女の子になっちゃった話
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影さんが洞天に来る話
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蛍はダークホースになり得るのか
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洞天女子会議