職場の先輩がウチの飼い猫に似ている件   作:猫好きの餅

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お待たせしましたいい加減本編進めますっ!


新作始めました。良ければ読んでみてください。

「お願いします千織さんっ!こっち見てニコッてしてください!!」
https://syosetu.org/novel/346096/


4話 新衣装による綺良々の魅力がとんでもない

 

 

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

「あばばばばばは!?ごめんなさいごめんなさいっ!!つい出来心でぇ〜!!」

「出来心でなんてランキング作ってくれてんだ。彼氏にしたい冒険者ランキングて、俺はアイドルか」

 

俺は右手で変な新聞書きやがった記者の頭を掴んで持ち上げて軽めの電撃を流してお仕置をしている。ほんとは詰めるだけだったんだけど、俺の顔を見るなり逃げ出したので追加だ追加。

 

「ったく。璃月で根掘り葉掘り聞いたと思ったら別ベクトルのぶっ飛んだ記事書きやがって……。所々事実なのがムカつくな」

「ふっふっふ……記者たるものデマ記事だけは死んでも書きませんよ…?コレはきちんと貴方の武勇伝を吹聴してそれを聞いたマダム達の感想を書いたものですからね…。……静電気で髪がボサボサになってしまいました…」

 

ため息を吐きながら下ろすとぶーくさ言いながら櫛で髪を整えるスチームバード新聞記者のシャルロットにカメラを返してやる。さすがに電撃でカメラ壊すのは気が引けたわ。

 

で、なんで俺がスチームバード新聞に居るのかと言うと、ナヴィアから「連続少女失踪事件」をずっと追っている記者が居ると言われたからだ。まさか璃月港でインタビューされた記者だとは思ってなかったけど。

 

「…それで?そっちが集めた情報と交換したくてきたんだけど、何か進捗はあったのか?」

「それがあまり集まっていないんですよねぇ。そちらの調べた資料を拝見しましたが、私と内容はほぼ一緒です」

 

お互いに調べた内容を交換し合って見てみるが、やっぱりこれといって真相を掴むものはなかった。分かってるのは被害者の年齢層だけで、住んでる場所も職業も容姿も全てバラバラだ。俺はむむむと唸るシャルロットを見てふと思ったことを口に出した。

 

「せめてターゲットになる少女の方向性でもわかればいいんだけどな。……つか、お前は大丈夫だったのか?」

「へ?なにがです?」

「いやさ、シャルロットももしかしたらターゲットに入ってるかもしれないんだぞ?狙われて逃げ切った人が今のところいないし犯行の跡の残らなさからしてかなり計画性もあるし」

「おやおや〜?もしかして心配してくれてるのですか?」

「そりゃそうだろ」

「ア…ハイ」

 

人として当たり前だって話だから謎にもじもじしないで頂けると。

 

「んんっ、ま、私は今のところは大丈夫です。ちゃんと自衛も出来ますしね」

「そりゃ良かった」

 

 

 

 

とりあえずの情報交換は終わり、俺はスチームバード新聞社を後にした。綺良々との関係を根掘り葉掘り聞かれたが新聞で拡散されるのはたまったもんじゃない。にっこり笑ってスパークを見せるとシャルロットは慌てて引き下がった。

 

さて、今日はこれからどうするか。ちなみにだけど今日も朝に図書館に顔を出した。俺と目が合ってぱぁぁっと笑顔になるフリーナ様が尊かった。なんかあの人は可愛いとかじゃなくて尊いが先に来るんだけどわかってくれる人いるかな?

 

「……っ」

 

考え事をしながら歩いていると、俺の右斜め後方から視線を感じて思考を辞める。視線自体は稲妻風の服と刀でちょこちょこ貰ってはいるんだけど、この視線にはなんか別の意図を感じた。生憎こういう視線には生まれつき敏感なんだわ。

 

俺は気づかない振りをして歩きながら、自然に見えるように通りを左に曲がった。………やっぱりついてきたか。

 

俺はその後もちょっと近くの露店を眺めてみたり、食べ物を買って歩き食いしたりしながらフォンテーヌ廷内を歩き回るが、ずっと視線を後ろから感じていた。そして、3回目の左折。……着いてきた。これは黒だな。

 

街中とかで視線を感じて怪しいと思うなら、大周りで左折を3回繰り返すとつけてるやつを炙り出すことが出来る。左折3回は元の場所に戻ってきてるし、曲がる位置と回数が被るなんて奇跡そうそう起きないからな。

 

俺は、街中の時計を見て何かを思い出したような演技をして走り出した。

 

「っ、………」

 

やはり追いかけてきた。俺は人気の無い路地に入り込むと跳躍。壁と足裏に磁極を付与して壁に直立すると、追いかけてきた人物を真上から待ち受けた。

 

「…あ、れ?……一体どこに…?」

「俺になんか用か?」

「うわっ!?」

 

真上から声が聞こえてバッと上を見た追跡者は壁に立ってしゃがんでいる俺を見て驚いた声を上げた。咄嗟に逃げ出そうとするので元素波を放って雷元素を付着させるとそのままこっちに吸引する。

 

「えっ!?なっ、なんでっ!」

「こっちの質問に答えてくれない?」

 

必死で駆け出そうとするが、強力な引力に成す術もなくなっ俺の手元まで引っ張られてきた追跡者ーー白に近い金髪を伸ばした少年は俺の言葉に反応して振り返る。

 

「すっ、すみませんでしたっ!」

「いや別に良いんだけど、俺に用でも……って、君もしかして壁炉の家(ハウス・オブ・ハース)の子か?」

「っ!?……ど、どうしてそれを……」

「いやカマかけただけ」

「えっ!?」

 

俺をつけるとかだいたいファデュイ関係だろ。そんでこの子の年齢から適当に言ってみたのだがまさかのドンピシャ。

 

「で、なんで俺を尾行してた?」

 

「別に答えたくなかったら答えなくていいけど、自分から答えたくなるようにされる前に答えた方が身のためだけど?」と刀に手をかけながら凄むと震え上がったーーフレミネと名乗った少年から事情を聞き出した。

 

なんで脅したかと言うとそりゃファデュイだから。アソコ子供もエージェントに育て上げるから油断なんねぇんだよ。フレミネみたいに一見気弱そうな子ほど油断すると危ない。

 

で、要件は要約するとファデュイの執行官様が俺に用があるんだそうだ。

 

壁炉の家と言えば第四位の召使さんだっけ?昔タルタリヤから聞いたことがある。

 

尾行してた理由は話しかけるタイミングを測ってたらしい。いや時間かかりすぎだろ結構タイミングあったと思うんだけども。

 

まあいいやとフレミネについて行き、フォンテーヌ廷の南にある邸宅に案内される。すれ違うファデュイの面々が驚いた顔をしているのでやっぱ向こうでは俺は有名人なようだ。奥まで歩いていって部屋に入ると、その中で椅子に腰掛けていた白髪に黒のメッシュが入った特徴的な瞳の美女が立ち上がる。

 

「壁炉の家へようこそ蒼夜叉殿。不躾な招待をしてすまなかった」

「いえ、お気になさらず。……あなたが召使さんで?」

「ああ、ここの管理を任されているアルレッキーノだ。此度は君が""連続少女失踪事件""の真相を追っていると聞いて情報交換に招待をさせてもらった」

 

そう言い召使…アルレッキーノさんはソファに俺を促す。刀を鞘ごと腰から抜いて左手に持って座る俺に彼女は微笑んだ。

 

「そう警戒をしなくても良い。…と、言っても信用はされていないか?」

「まぁ、色々ありましたし、ね?」

 

召使の赤くクロスが入った瞳で見つめられると、なんだか圧というか飲み込まれてしまいそうな雰囲気がある。俺は彼女の瞳を直視しないようにしながら話した。

 

「それで…情報交換というのは?」

「ああ、君はコレを知っているか?」

 

コト、と音を立ててテーブルに置かれた物をまじまじと見る。瓶に入った液体、飲み物のようでうっすらと紫が着いている。ラベル等はされておらず、それが非公式の物だと一目でわかった。

 

「これは…?」

「ロシという飲み物だ。昔ポワソン町で流行ったことがある。飲むと疲労が飛び、フワフワとした浮遊感と爽快感に包まれるという。だが1度これを飲んでしまうと倦怠感が取れなくなり、また飲むとそれが無くなる。という中毒性が発見されてから、元棘薔薇の会(スピナ・ディ・ロースラ)会長カーレスが流通を止めた」

「完全に危ない飲み物じゃないですか。……えと、この飲み物が事件とどういう関係が?」

「ファデュイでこれの成分を調べたんだが、ロシは原始胎海(げんしたいかい)が含まれてることがわかったんだ。そして、

 

 

 

ーーー原始胎海の水はフォンテーヌ人を溶かす効果がある」

 

「ッ!?」

 

人が溶ける。

 

召使が発したその衝撃情報は一瞬理解を拒んだが、もしそれが本当なら色々と、いやかなり捜査が進展するかもしれない。

 

「……その情報は本当ですか?何か確証は?」

「流石に原液をフォンテーヌ人に掛けてみたりした訳ではないが、薄めた原始胎海の水を1滴肌に垂らした者が肌の痛みや体調不良を起こしたことがあった。ちなみに、その時使った水は原液を200分の1に薄めたものでね」

「…なるほど、溶ける……かどうかはわからないですが、かなりの影響は受けそうです。……そういえば、フォンテーヌの殺人事件で死体が見つからなくて服だけが残されている事件があったのを思い出しました。…もしかしたらこれが事件のキーになるかもしれません。…このロシを作った業者はどこですか?」

「それが不明なんだ。向こうはかなり臆病なのか、いくつも密売人を介して売っている。その密売人を捕まえたとしても全員で口裏位は合わせてあるだろう」

「…そうですか……。ま、それが知れただけでも十分です。ありがとうございました」

 

俺はソファから立ち上がって深々と頭を下げた。召使は紅茶のカップを傾けるとクロスが入った瞳で俺を見据える。彼女が言いたいことがわかっていた俺は先に言葉を重ねた。

 

「で、この情報の対価は何がいいですかね」

「ふっ、流石に物分りが良いな。対価は結構だ。情報だけ持っていくといい」

「えぇ、ちょっと怖いんですが」

「なに、交渉は恩の差し引きが重要だということさ。それでは、これから君を壁炉の家の客人として迎え入れよう。狛荷屋の配達も将来利用することになるだろうし""予言""の日のためにも力ある者に恩を売っておくことは悪いことじゃないからね」

 

やっぱこの人、かなりのやり手だわ。

 

 

 

 

 

流石に第4位となるとめちゃくちゃ強いんだろうなぁ。

 

壁炉の家を出て通りを歩きながらそんなことを考える。正面から見た限り神の目の元素はわからなかったが、恐らく邪眼はあるだろう。…それより気になったことが彼女の「手」だ。最初は黒い手袋をしているのかと思ったがよく見ると素肌だということに気がついた。でも肌は白だったし…あの特殊な瞳となにか関係があるのかもしれない。絶対なにか特殊な能力あるだろ。仙力でさえ色々なことが出来るのだから世に俺のまだ知らない力が隠れててもおかしくないのだ。……俺だって簡単な幻術くらいなら目線で発動できるし。あ、とうとうこいつ人間離れしてんなってツッコミはスルーで。

 

って、何戦う前提で考えてんだ。タルタリヤから執行官同士は仲良くないって聞かされてたから驚かなかったけどやっぱ独自でやってる事が違うもんなんだな。雰囲気はあれだったけど召使さんも気さくでいい人だった。

 

時計を見ると昼を過ぎたというくらい。今日は夕方から用事があるんだけどまだ時間があるから一旦洞天に帰るか。通知からしてみんな居るだろうし、何故か蛍も入ってるみたいだしな。

 

洞天に入ると外には誰も居なかった。じゃあみんな中か。外には洗濯物が干してあって処理してくれた彼女達に感謝しないと。

 

……でもあれ?あそこに干されてるインナーって昨日着たっけ?なんであんなに俺の下着だけ数干されてんの?洗濯物の量的に一日分のハズなのに。

 

犯人と言えば心当たりがある。前に『なでなで』の時に白状したのでいじめ倒した綺良々がそれだけど、それにしたって数が多いな。……もしかしたら複数犯がいるかもしれない。今はまだ泳がせといて油断したところに捕まえてお仕置きしよう。

 

俺は洗濯物を見なかったことにして邸宅の中に入ると、中は珍妙な状態になっていた。

 

「ただいま」

 

「ふにゃっ!お、おおおおかえりなさいっ」

「…か、かえってきたのね」

「んんっ、おかえりなさいませ。早かったですね?」

「……」

「…………」

「おかえり」

「オイラは何も聞いてないオイラは何も聞いてない……」

 

「え、どしたのみんな」

 

なんかみんなの顔が赤い。綺良々と刻晴、綾華は言葉を返したが、エウルアと宵宮はじっと俺の方を見つめている。蛍もちょっと赤くなっててパイモンに至っては耳を抑えてブツブツ何かを呟いていた。

 

「いや?なんにもないよ?」

「え、ええ。ちょっとおしゃべりが盛り上がっていただけよ」

「はいっ、刻晴さんの仰る通りですっ」

「「……」」

 

なんでみんな俺をじっと見てんの?服替えたからか?にしてはちょっと目線が下の方の言うか……ほんとに何があった?

 

みんなに聞いてみてもはぐらかすばかりで全然教えてくれない。

 

まぁいいやと上着の着物を脱いでハンガーに掛けると綾華とエウルアを呼んで台所に来てもらった。ちょっと作りたいものがあるんだよ。

 

「な、なによ」

「何かお作りになるのですか?」

「ああ、この後出来上がった綺良々の服を取りに行くから千織に何か差し入れを持っていこうかなって」

 

綾華にそう答えながらエウルアを見るとまだじっと俺を見てやがった。さっきは距離があったからどこ見てるかわからなかったけど、これだけ近ければ目線を追える。……っては?いやマジでどこみてんだ!?

 

目線を追ってみた結果俺の迅くんをじっと見ていたエウルアにツッコミそうになるが、声に出して指摘する訳にはいかないのでそっと近づいて顔を覗き込んでみる。

 

「お、おい大丈夫か?顔真っ赤だぞ」

「ぇっ、あ、な、なんでもないわよ」

「熱でもあるのか?」

 

熱ないことはわかってるけど、おでことおでこをくっつけてみる。いつもだったらそこからキスとかにコンボ繋げて来るエウルアが今はさらに真っ赤になっててちょっと面白かった。

 

「…っっ!?ちょ、ちょっとひ、冷やしてくるわねっ!」

 

ボバっと顔を爆発させたエウルアはパタパタと逃げるように台所を後にする。マジでさっきまでなんの話してたんだよ……。

 

「な、なぁ綾華。さっきなんの話してたんだ?」

「ふふっ、女の子同士の秘密ですっ。……それよりも、千織さんに差し入れを作ると言っていましたが……千織さんの好物はなんでしょう?」

「ああ、この前稲妻の甘味が食べたいってボヤいてたから緋櫻餅でも作ろうか」

「千織さんの好物もしっかり覚えてるんですね…」

 

珍しくジト目で見てきた綾華に、ちょっとイタズラ心が湧いてでる。

 

「たまたまだよ。ただ聞いてたの覚えてただけだってば」

「つーん。どうでしょうか……ひゃっ」

「ちょっと最近俺の信用なくない?」

 

みんな俺が他の子を引っ掛けてくるとか、増やすとか、ちょっと悲しいなぁ。だから綾華を優しく抱いて壁に押付けてあげるとさっきのエウルアばりに顔を染める綾華を見てニヤリと笑う。

 

「に、兄さんっ、何を……いきなりは心の準備が…」

「いや?信用ないみたいだし、俺がどんだけ綾華を好きか証拠を見せようかと思って」

「しょ、証拠…ですかっ?」

 

壁に押し付けながらも腰をに手を回して抱き寄せる。隙間なく密着した俺たちの身体と伝わる体温に綾華の瞳が期待したように揺れた。

 

 

 

 

 

「ほら。ここまですればもう疑わないだろ?」

「…ぅ、は、はぃ………うぅ…今日は眠れません……」

 

その後、証拠を見せすぎて立てなくなった綾華を椅子に座らせて緋櫻餅をこねるのでした。え、何したって?唇奪って蹂躙した後に「わかった?」って聞いて、頷くまでそれを繰り返した。なお、放心してて頷けなかった場合も「わかってない」とみなしたので結構時間がかかってしまったが。

 

つーか、ここまで最強の布陣を前にして浮気しようとか1ミリも思わんわ。綺良々は相変わらず超可愛いし、宵宮と一緒に花火玉作るの超楽しいし、綾華と鍛錬するのもめっちゃいい。エウルアの料理はバカ美味いし、刻晴の髪型撫でるのもマジで楽しい。この中だと刻晴が目立ってないように見えるけど、あやつほかの四人のいい所取りみたいな魅力してるから結局デレデレしてしまう。最近風呂入ってると刻晴が乱入してくるので気が休まる時もない。最近は入浴剤入れさせてくれないから本当に目に毒だし。

 

それと、それとっ!みんなスタイル良すぎんか??何がとは言わないけどみんなちゃんと"ある"しエウルアに至っては過剰火力だし。最近みんな寝巻きが薄着なの多いから我慢が大変なんです。仙力つかって鎮めるのはもうやらないって決めてるし。

 

要は何が言いたいかっていうと、俺の彼女まじ可愛い。

 

 

 

 

 

 

 

「やべ、ちょっと時間かかっちゃった」

「もう、綾華ちゃんと台所で何してたの?ちょっと音聞こえてたんだからねっ」

「マジかよ」

 

一緒にフォンテーヌに降り立った綺良々に言われて固まる。

 

「もしかして嫌に向こうが静かだったのって」

「みんなで聞き耳立ててたからだけど?」

「み、みんなで?」

「うん。………迅くんのケダモノ」

「ぐうの音も出ない」

 

また俺の黒歴史に1ページ刻まれてしまった。最悪綺良々達に聞かれるのはまだいいけど蛍に聞かれるなんて…秘境巡りの脅しにされそうだ。

 

肩を落としながらご機嫌の綺良々に手を引かれて千織屋まで歩き、中に入った。

 

ちょうど奥から出てきた千織と目が合う。

 

「いらっしゃい。頼まれたもの出来てるわよ?」

「えへへっ、ありがとう千織お姉さんっ!」

「きちんと貰うものは貰ってるから気にしないでいいわ。ほら、奥に行って着替えて来なさい」

「うんっ!」

 

スキップしそうな勢いで従業員のエローフェさんと奥に入っていく綺良々を見ていた千織に俺は用意していた差し入れを渡した。

 

「これ、稲妻の緋櫻餅を綾華と作ってきたから。良かったら食べてくれ」

「いいの?…長らく食べてなかったから楽しみね。綾華は元気にしてる?」

「ああ。向こうも千織に会いたがってたよ。今度連れてくる」

「確か塵歌壺…だっけ。さすが蒼夜叉様となるとやることもぶっ飛んでるわね」

「からかうなって」

 

千織とそんな話をしていると奥から綺良々が出てきた。一体どんな服をーーーー

 

「えへへ、どう……かな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じ、迅くんっ?大丈夫っ?」

「……っあ、お、おう。大丈夫だ」

 

あまりの可愛さに気絶してた。俺は気を失わないよう気をつけながらもう一度綺良々を見る。

 

前にも説明したが前の綺良々の格好は黒の上下のインナーに法被を羽織って帯を締めている。髪型は黒の髪ゴムでハーフアップ。これでもどちゃクソに可愛かったのだが、新衣装となった綺良々は可愛さが天元突破していた。

 

まず髪ゴムが猫耳を模した大きなリボンに変わっていて、髪飾りも増えている。特に緑の花柄のヘアピンがすっげぇ好き。

 

服装も前より動きやすいものに変わっている。インナーの上から羽織るようにノースリーブの上着を着て腕には別で袖のようなものを通してる。下半身は緑色のスカートを身につけてるように見えたが、よく見ると動きやすいように前後が切られていた。個人的に腰に付いた銀色の鈴と狛荷屋の印が印象的だ。

 

俺は綺良々の顔を見て大きく頷く。

 

「…ああ。めちゃくちゃ似合ってる」

「ほんとっ?……えへへっ、うれしいな…」

「サイズもピッタリのようね」

「うん。すっごく着心地もいいよっ!ありがとっ!」

「喜んでくれたようで何よりよ」

 

やっばい。新衣装綺良々が可愛すぎる。直視出来ん。

 

2人で千織にお礼を言ってお店を出たあとも綺良々から出る可愛いオーラ(?)に3秒以上見ていられない。

 

「…迅くん、どうしたの?」

「っ、あえっと、なんでもないぞ?」

「そう〜?さっきから挙動不審だよ?」

「いや、あんまりにも似合ってるから…さ」

「えへへっ」

 

しどろもどろになっていると、綺良々にするりと手を握られた。直ぐに指も搦めてくれる。

 

「わたしでそんなに反応してくれるの……うれしいな」

「……あ、ああ。すっげぇ可愛いヤバい」

「あははっ、言葉変になってるよっ?……帰ろっ?家でもっともっと、わたしを見て欲しいなっ」

「明日俺目ぇあるかな……?」

 

 

 

 

洞天に戻ると綺良々はいつものように甘えて来たんだけど、服によるバフがすごくて俺のライフが瞬く間にゼロになった。

 

 





新衣装ってか、やっとこさゲームの衣装になったってだけなんですがね。

この作品の過去話(エウルアとの馴れ初めとか璃月の魔人任務とか)読みたいですか?

  • 是非読みたい。
  • 投稿されるなら読みたい
  • 別にいいや
  • うるせぇはよ蛍を娶るんだよォ!
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