職場の先輩がウチの飼い猫に似ている件   作:猫好きの餅

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猫吸いを自分ちの猫でやってみたんですが、顔をつける前に引っかかれました。


6話 猫吸いは猫好きにとっての七天神像

 

 

 

 

 

「猫吸い?」

「そう。聞いたことないか?」

 

ある日の昼さがり。配達の件数が多く、綺良々と別れて配達している最中、自分の分の最後の配達場所である神里屋敷の門前で、受け取りに来たトーマと会話している時に尋ねられ、俺は首を傾げた。

 

「なんか最近流行ってる猫の愛で方らしいぞ?なんでも、猫の腹や胸に顔を埋めて深呼吸するらしい。迅、君は結構な猫好きだろう?知ってるかなって思ってさ」

「そりゃ猫は好きだけど、旅先では猫に会う機会そんなになかったからなぁ。今初めて聞いた」

 

半年ほど前、冒険者を続けてた俺は猫を愛でる機会などそうそう無く、猫の魅力がわからなくなっていた。いや、たまにあるんじゃん?好きなものから長時間離れてたら、どこが好きだったのか忘れる事。その状態で拠点をモンドに移した後にその町にある酒場『キャッツテール』に入った時、至る所にいる猫に再度魅了された。猫撫でながら酒飲めるとか最高かよ。バーテンダーも猫だし、何だこの天国。

 

そうして俺は週4のペースで通い続け、ディオナに心配されおひとり様出禁になったことがある。保護者同伴なら来店しても大丈夫なので色んな人に頼み込んだ所、ガイアはエンジェルズシェアのほうが好みで、ウェンティはたかって来るので論外。バーバラやアンバーは未成年だし、結局エウルアに「1恨み」で付いてきて貰ってた。

 

「あらま。そりゃ残念。やったことないなら今度自分家の飼い猫で試してみたらどうだ?それで感想聞かせてくれ」

「なんでだよ。自分で適当に野良猫か木漏茶屋の太郎丸にでもやっとけよ。…それに、ウチのじゃ無理だ」

「え?なんで?」

「あいつ、頭や顔は触ると喜ぶんだけど、腹や肉球は絶対触らせてくれないんだよ。拾った時は大丈夫だったんだけど」

 

膝に乗せて撫でてる時に誤って手が腹とか胸に触れるとビクンッってなっですごい勢いで膝から飛び立って行くんだよな。そんで、当分の間近寄ってこない。だから抱き上げる時も頑張って脇の下に手を入れてやらんといけない。

 

そう言うと、トーマは残念そうに項垂れた。

 

「なんだ、残念だな。今度太郎丸にやってくるよ」

 

太郎丸。南無。俺は知らんからな。

 

「何だまぁ、頑張れ。じゃ、俺は戻るからな」

「おーう。今度はお嬢がいる時に来てくれよな。最近のお嬢、迅から貰った刀と寝るって聞かないんだ。迅からもなんか言ってやってくれ」

「どういうこと?」

 

えぇ……、抱き枕ならぬ抱き刀ですか綾華さん。

 

 

 

トーマと別れた俺は鎮守の森を走り抜け、城下町へ戻る。狛荷屋に着くと、入口の前で綺良々が待っていてくれていた。こちらと目が合った彼女は今日もぱぁと笑顔になり、こちらにとてとてと歩いてくる。あの、何時もの事なんですが、会う度そんな笑顔向けられたら眩しすぎてそのうち失明しそう。うるせぇそれがどうした綺良々はかわいいから可愛いんだぞ。もっとお願いします(手遅れ)。

 

「迅くんっ、お疲れ様!早かったね」

「おう、数は多かったけど近場だったからな。つーか、綺良々の方こそ早過ぎないか?珊瑚宮まで配達行ったのに俺より早いじゃん」

「へっへーん!ま、先輩だからね!新人くんには負けてられないよ」

 

そう言いドヤ顔で胸を張る。その勢いで視界の下の方で何かがゆさりと揺れたが気合いで顔に視線を固定した。

 

皆、綺良々の元気な所に目が行きがちだけど、この子、意外とスタイル良いのよ。何がとは言わないが出るとこ出てるし、猫だからか座ってて立ち上がった時とかよく伸びをするんだけど、その度強調されて視線が吸い込まれそうになる。あと普段着てる着物から覗く黒インナーやスパッツもけしからん。

 

今日の分の配達が終わったので綺良々と2人で帰路に就く。その最中に俺はトーマとの会話を思い出した。

 

「そういえば、今日、配達で神里屋敷行ったんだけどさ。その時にトーマから最近流行ってる猫の愛で方?みたいなのを聞いたんだよ」

「愛で方?撫で方じゃなくて?」

「そう。猫好きにとって1番の癒しらしい。なんでも猫の腹や胸に顔を埋めて深呼吸を………綺良々?」

 

歩が止まった綺良々に振り向くと、彼女は顔を真っ赤にして腕で身体を隠していた。

 

「そそそれを、わたしにやるつもりなの…?」

「やるかっ!!猫としてはそれされてどうなんかなって聞こうと思っただけだ!つーか、人にやったら変質者で捕まるわ!」

「そ、そっか…」

 

早とちりとわかったのか、咳払いをして誤魔化す綺良々。

 

「そうだね、元々お腹を触っても嫌がらない猫なら大丈夫だとは思うよ?」

「そうなのか……。ならうちのは難しいなぁ」

「え?そうなの?」

 

意外。と言わんばかりのきょとんとした顔で聞いてくる。

 

「ああ、うちの猫は腹とか触られるの好きじゃないんだ。間違って触れちゃうと嫌がって走ってっちゃう」

「え、あ、そうなんだ…。………嫌なんじゃなくて、恥ずかしいだけなんだけどなぁ…

「ん?なんだって?」

「イヤ!?な、なんでもないよ!あ、じゃあ私はこの辺で…」

 

わたわたと手を振った綺良々は二度目の咳払いをして、別れようとした。俺達が今いる所は城下町から北に歩いた分かれ道で左に行くと紺田村、右に行くと鎮守の森へ続く。綺良々とは何度も一緒に帰ってるけどいつもこの道で別れるのでなんとなしに聞いてみた。

 

「そういえば綺良々ってどこに住んでるんだ?そっちの道には森か山しかないけど……」

「え!?あ、あー。えっと、な、鳴神大社に住んでるんだ。神子さまとも仲良いんだよ」

 

綺良々は2本の尻尾を揺らしながら答える。まぁ、この前も大社に送ったしな。

 

「へぇ、そうなんだ。俺、大社には割と行くけど見たこと無いような……」

「へ!?多分ちょうど出かけてる時だと思うよ!運悪く出会わなかったんだよ!」

「ふーん。まぁいいか。じゃ、綺良々。お疲れ」

「うん。お疲れ様〜」

 

なんか受け答えがぎこちないな。嘘をつくにしても特にメリットが……あ。……もしかして、今の質問セクハラか!?

 

俺は1人道端で膝から崩れ落ちた。

 

『綺良々ってどこ住んでんの?』

『(は?急に何聞いてんのこの人?ストーカー?まぁ嘘つこ)鳴神大社だよ?』

 

そういう事ですねはい。やばい。綺良々に嫌われたかも。うわ、俺もう生きて行けんかも。

 

そらそうか。だって知り合ってまだ1ヶ月も経ってないし、それなのに俺お姫様抱っこしちゃうし、デートに誘っちゃうし?終いにはさっきのダブルセクハラ発言だ。元猫の綺良々にとって猫吸いってかなりアウトなやつじゃない?それからの『君の住所教えてよ(意訳)』。はい、アウトでーす。

 

俺、明日から、どうしよう……。

 

俺がそこから立ち上がり、とぼとぼと再度帰路に就くまで数時間要した。

 

 

 

☆☆☆☆

 

 

迅くん、遅いなぁ。どうしたんだろ。

 

あの後迅くんと別れた私は速攻で薮にはいって猫に戻ると、一目散に帰宅した。住んでるところを聞かれてしまったけど、なんとか誤魔化せた…よね。

 

家にはいっておばあちゃんに、にゃーんと挨拶。その後自分の定位置の座布団の上で迅くんを待ってたんだけど、全然帰ってこない。どうしたんだろ?何かあったのかな…。

 

ガラッ

 

心配していると、玄関が開いて迅くんが入ってきた。

 

「ただいま」

「おかえりなさい。随分遅かったね」

「あー、ごめん。ちょっと寄り道してた」

「あらそうかい。ご飯できてるけど、先にお風呂入るかい?」

「ああ。そうするよ」

 

そう言うと迅くんはお風呂に入っていった。

あれ、本当にどうしたんだろ。迅くんの様子がなんか暗い。

 

少ししてお風呂から出てきた迅くんの様子は元に戻っていた。うーん、私の勘違いだったのかなぁ。

 

私は一緒にご飯を食べながらチラチラと迅くんの方を見ていたけど、特に変わったところは無かったし…。

 

ご飯もお風呂も済ましたあとはもう寝るだけ。あ、私のお風呂はいつも城下町の銭湯で入ってるんだ。今日も勿論入ってきてから迅くんと合流したんだよ。

 

迅くんはいつもこの時間になると縁側に座布団で座って月を見る。そこに寄っていくと膝に乗せて撫でて貰えた。えへへへ〜。

 

そうして撫でられてる最中に今日の帰りの事を思い出した。

 

『なんでも、猫のお腹や胸に顔を埋めて深呼吸をーー』

 

私の顔が熱くなる。いや、前まで、猫又になる前のただの猫だった時はお腹や胸を触られてもなんも感じなかったんだけど、こうして女の子になるようになってから、猫の時でもお腹や、む、胸を触られるとその、なんか変な気分になっちゃうと言うか……。べ、別に迅くんなら嫌じゃないんだけどね!でもやっぱ恥ずかしいよぉ。

 

「……はぁ」

 

撫でられながら悶々としている私の上で迅くんはため息を落とした。

 

やっぱり何かで悩んでるんだ。相談に乗りたいけど、この姿じゃなぁ…。明日それとなく聞いてみようかな?

 

『猫好きにとっての1番の癒しーー』

 

癒し、そうだ!は、恥ずかしいけど、それをやれば猫の姿でも迅くんを癒してあげられるかも!?

 

いやでもでもでも、流石に恥ずかしぃ……いや!こういう時こそ勇気を出すべきだよ!私、行きますっ!

 

「にゃ」

「ん?」

 

私は彼の膝の上でもぞもぞと仰向けになる。普段お腹も殆ど見せないから迅くんは少し驚いてた。恐る恐る、お腹を撫でてくる。

 

あんっ。

 

わわわわわ!?変な声出た!?

 

「珍しいな、お腹見せてくるなんて」

 

ひぃぃぃ。

 

迅くんは左手を私の後頭部を支えるようにして、右手でお腹を上下に撫でてくれていて、優しい手つきと込み上げてくる様な感じたことの無い感覚に私はどんどん力が抜けてきた。

 

「もしや、これ猫吸いいけるんじゃね?」

 

あれ猫吸いっていうのぉ!?な、なんてえっちな響き!(猫目線)

 

「や、やってみるか」

 

そう言い迅くんはふにゃふにゃの私の両脇に手を入れて抱き上げると、顔を近付けてきた。

 

ううう。恥ずかしいけど、恥ずかしいけど!迅くんが癒される為なら、私、頑張る!ど、どうぞぉ!

 

「すぅ〜……はぁー……」

「にぁ〜……」

 

迅くんは目を閉じて、私の胸に顔をうずめた。そしてそのまま深呼吸。ゼロ距離で吐いた熱い息が私の胸にぶつかって、いいようの無い感覚が支配する。

 

やばい!迅くんが私の胸にぃ〜。体に当たる息が熱くてなんか、変な気分に……。恥ずかしいけど、コレちょっといいかも…。

 

私が猫吸いされながらモジモジしていると、満足したのか迅くんが顔を離した。

 

「やっべぇ、こりゃすげぇや。嫌なこと全部ぶっ飛ぶ」

 

満足してくれたんなら良かったですぅ…(昇天)私もその、良かったです…。

 

くたりと脱力している私に気づいたのか、迅くんは慌てて膝に降ろして頭を撫でてくれる。ちょっ今頭撫でられるっ、とっ、あっ……んぅ〜!

 

なんで!?なんで猫吸いされた後のなでなでがこんなに気持ちいいの!?

 

頭や顎、耳を撫でられ、思わず腰が動いてしまう。

 

どうしよう!明日から迅くんとまともに顔合わせられないかも…。

 

迅くんのなでなでに為す術なく陥落し、力が抜けた状態で撫でられていると、迅くんが口を開いた。

 

「きらら、ありがとな。無理してただろ?おかげで少し元気出たよ」

 

そ、それなら良かったけど、やっぱり元気なかったんだ。思わず見上げると、迅くんが微笑んで、月を見上げて話し出した。

 

「いやな、今日ちょっと仕事の先輩に嫌われちゃったかもってさ」

「にゃ?(え?)」

 

え!?なんでぇ!?大好きですけどぉ!?

 

「今日の帰りさ、会話の流れで思わず住んでるところ聞いちゃったんだよ。そんでめちゃくちゃはぐらかされてさ。その前にも知り合って間も無いのにお姫様抱っこだとか、いろいろやらかしちゃったかなって思えてきて。もしかしたらちょっと引かれたかなって」

 

ちがうちがうちがう!!そうじゃないんだよ!

 

住んでる所を聞かれてはぐらかしたのは、住んでるところは迅くんと一緒だよ!なんて言えなかったからで、お姫様抱っこはぶっちゃけまたして欲しいし、デートだって今まで生きてきて1番楽しかったんだから!

 

ううう、今すぐ人になって誤解を解きたい。でも、心はそう思ってるのに、その奥底では今バレちゃ、今後私を女の子として見て貰えなくなっちゃうとブレーキを掛けてくる。

 

「だから、明日からちょっと距離置こうかなって思ってた」

 

えっ………やっやだ!!

 

それだけは絶対にやだ!距離。置くってことは、話し掛けてもすぐ切り上げるし、いつもみたいに一緒にも帰れないなんて、私耐えられないよ!

 

せっかく再会出来たのに…私、迅くんによそよそしくされたらもう…考えるだけでちょっと泣きそう。

 

「でも、きららのお陰で元気出た。また明日から頑張るよ」

 

そう言って頭を撫でてくれる。それを受けながら、私は決意をした。

 

まだ綺良々が猫のきららだって事は言えないけれど、その代わりーー

 

 

 

‪☆‪☆‪☆‪☆‪☆

 

 

翌朝。昨日の猫吸いのお陰でだいぶ回復した俺は軽い足取りで狛荷屋に向かっていた。

 

いやー。トーマに言われた時は正直舐めてたけど、猫吸いやべーわ。マジやべぇ。匂い自体は猫だから無臭なんだけど、顔面に猫の温もりを感じられて、いやそれだけなんだけれど、なんか癒された。

 

綺良々の事は…まだほんとに嫌われたかはわからないけど、今日からちょっと距離を置こうと思う。あ、よそよそしくするんじゃなくて、物理的な距離とか、言葉選びとか気を付けよう。くらいかな。

 

職場のコンビ組んでる先輩とギスギスするとか胃が何個あっても足りないからな。マジで気をつけよう。で、病みそうになったら猫吸いしよう。

 

そんなことを考えているうちに狛荷屋に到着する。

 

「おはようございまーす」

 

中に入って挨拶すると、社内にいた人達が皆、挨拶を返してくれた。いつものことだけどなんか気持ちいい。

 

自分の名前の札を出勤に裏返して、今日、自分達が配達する分を確認する。

 

よし、これくらいなら昼過ぎに全部終わるな。と、箱を持とうとしたその時。

 

「迅くーん!」

 

自分を呼ぶ声がして振り返ると、そこには天使がいた(錯乱)。

 

「おはよっ!」

 

あまりの笑顔の眩しさに若干放心していると、天使、じゃなかった、綺良々がとてとてと駆け寄ってくる。

 

「今日はどこに配達するのっ?」

 

ぎゅむっ。

 

ぎゅむ?

 

綺良々が寄ると同時に感じたふわっとしたいい匂いと、右腕に感じるやわこすぎる触感。

 

その方を見ると、綺良々が配達物が書かれてるバインダーを見ようといつもの倍距離を詰めてきていて、俺の腕に彼女の割と大きめのやつが着弾していた。

 

「あ、あの、綺良々さん?」

「ん、なに?」

「近くない?」

「そんなことはないよ?」

 

そう言いながら、背伸びをして俺の肩に顎を乗せてくる。いや、そんなことありますやん。その体勢めちゃかわいいっすけども、体の右半身が極楽過ぎて風スライムみたいにどっか飛んでいきそう。でも、流石にこのままじゃまずいな。

 

「綺良々、ちょっと近ぇから離れて」

「…いやだった?」

「……ソンナコトナイデス」

 

いやなんなのこの子?離れた後に上目遣いでそのセリフはダメでしょ。つか、今日の綺良々、全体的にあざとい。その辺の戸惑いやら嬉しさやらをどうにか抑え、箱を持つ。

 

「じゃ、配達行くか。最初は離島だな」

「はーい」

 

狛荷屋をでて並んで歩く…って、近くない?

 

いつもは普通の距離感で並んでるのに、今日はもう肩が触れそうなくらい寄ってきている。

 

「迅くん。その、昨日はごめんね」

「え?」

 

突然の綺良々からの謝罪に俺は目を丸くする。いや、謝るのはこっちの方だぞ?

 

「昨日、住んでるところ聞かれた時に、はぐらかしちゃって…」

「いや、それは俺が不躾なこと聞いちゃったからだよ。こっちこそごめん」

 

俺が頭を下げると、綺良々は慌てて頭を上げさせた。

 

「そんなっ、迅くんが謝らなくてもっ!その、はぐらかしたのは言うのが嫌だったからじゃなくて、その、ちょっと言い難い所に住んでるから…」

「あ、そうだったのか…」

「だからねっ!」

 

綺良々は俺の手を胸の前で包み込むと、何かに怖がるかのように捲し立てた。

 

「だからっ、いつかちゃんと教えるからっ!私っ、迅くんの事が嫌いなんじゃないのっ!むしろーー」

 

そこまで言いかけて、真っ赤になると慌てて口を抑え俯いた。その様子がきららと重なり、俺は思わず、綺良々の頭を撫でてしまう。

 

「ぁっ…」

「あっ、ごめん、嫌だったか?」

 

慌てて手を離した俺がそう言うと、綺良々はブンブンと首を横に振る。彼女は離した俺の手を取ると自身の頭に乗せた。

 

「…嫌なんかじゃないよ?だから、あのその、…もっと撫でて?」

 

言われるがままに手を動かすと、綺良々は気持ち良さそうに目を細めた。そのままもっと撫でてくれと言わんばかりに手に頭突きをしてくる。

 

俺はそのまましばらく綺良々を撫で続けるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

ーー往来のド真ん中だということを忘れて。

 

 

 

 

 

 

 

 




・綺良々
そろそろ飼い猫だってバレそう。迅に甘える恥ずかしさよりも、彼によそよそしくされる方がイヤだと、距離感限界突破した。社長に見つかってコンビ解消されないかが心配。

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