迅くんが女体化しただけの話に最高文字数更新しちゃうのほんとに草。
☆☆☆☆☆
「……ほ、ほんとうに迅なのですか?」
「……うぅ、…うん」
どうしてこうなった?
朝起きたら、なんか身体が女の子になってたんですが。
ベッドに座り俯いていると、髪がひと房肩に掛かる。それを払った俺は、大きなため息をついた。
「……ふむ、いきなり迅が女子に変化するのは考えにくいな。昨日飲んだクスリのせいではないか?」
「うん、俺もそう思う。……たぶん、あっちの赤い方の薬だよ」
「…どのみち、一度不卜廬と留雲真君を尋ねてみるしか無さそうですね」
ということはつまり、この姿のまま往来を歩かなきゃいけないってことか。さっき着替えようとしたのだが、男の俺と身長がもろに違うせいで着れる服が少ない。黒のインナーは襟が気になるけど何とか着れて、ズボンはベルトを閉めれば何とか。着物もだいぶ袖あまりだけど着れることは着れる。………だけど、ひとつ、どうしても気になることが…。
「……うぅ」
「迅…その、やはり上の下着を……」
「そうだよなぁ」
女性の上の下着が存在する最大の理由がわかってしまった俺は内心で涙を流した。だから宵宮もサラシを何重に巻くのか…。
要は胸の先が浮いてしまって上着が脱げないのと、歩くと擦れて気持ち悪いってこと。気の毒そうに見てくる甘雨と申鶴にすがりついていると、外から部屋がノックされた。
「…迅、起きてる?」
刻晴の声だっ。俺は彼女の声が聞こえるや否や助けを求めようと部屋を扉を開けた。
「刻晴っ!」
「…わっ、どうしたのいきなり……って、貴方誰よっ!?…迅の部屋で何をしているのッ!?」
「えっ、ああいやっ、俺は…!」
そうでした。刻晴からしたら俺の部屋から見知らぬ女の子が出てきたって状態だから、そりゃ怒りもする。一瞬のうちに激昂した刻晴は俺の胸ぐらを掴んで顔を寄せて凄んでくる。
「貴方誰よっ、迅とどういう関係っ?」
「本人ですぅぅ!」
「うそおっしゃい!…迅は男よっ。……全く、あの演武から迅に近づこうとする女がわんさかと…!あなたもそのひとりってわけね?群玉閣に忍び込んで、無事に帰れると思わない事ねっ!」
「ちょ、甘雨助けてぇっ!」
ダメだ話し合いどころじゃなくなってる。俺が涙目で助けを呼ぶと、慌てて甘雨が駆け寄ってくる。
「こ、刻晴さんっ、一旦落ち着いてくださいっ!…それに、迅はこの子なんですっ」
「はぁ!?甘雨まで何を…」
「……うぅ、こ、刻晴…!」
一体どうしたんだだろうか、自分でなんかわからないけど、女の子の姿だと謎に涙脆い。
気づけば、俺の瞳から涙が零れていた。
「…じ、迅…?」
「あ、あれ、…なんで…」
「え…あ、貴方…本当に迅なの?」
俺の涙を見て手を離した刻晴は呆然と俺を見つめてくる。見ている内に髪や瞳の色が同じことに気がついたんだろう。ツインテールも逆立ち始める。
「……うん。朝起きたら女の子になっちゃってて」
「……どういうこと?」
説明中。
「……えーと、つまり仙人の薬を飲んだら、女の子になっちゃったってわけね」
「…う、うん。……それでその、男の俺のサイズの服しかないから、着るものが欲しくて……」
「…わ、わかったわ。……私のを貸すから」
「…ありがとう。………えっと、ところで刻晴」
「な、何かしら」
「なんでこっち見ないの?」
そう、女の子になってしまったことを説明し終えた当たりで何故か刻晴と目が合わなくなった。ちなみに甘雨申鶴は凝光さんを呼びに行った。
「…それは、その」
「やっぱり、俺の顔…変かな?」
「…むしろその逆よ。……迅、あなたは可愛過ぎるわ」
「え」
まさかの理由に俺は固まる。そんな俺に刻晴は勢いよく捲し立てる。
「何よこの人形みたいな顔…!肌はキメ細やかだし、仙人の家系は美形しかいないの?……それに、…その……えい」
「ひゃぁ!?」
うーわびっくりして自分の声じゃない声が出た!?刻晴は不意に俺の双丘に手を伸ばしてくる。下着をつけてないので当然刻晴の指が沈みこんだ。
「……ぅ、……刻晴…、やめっ」
「……すっご」
「じっくり触らないで!?」
大きさで言うと刻晴と同じくらいだからねこれ!?
つーかこの体敏感過ぎないか?触られる度に電撃みたいのが走って変な感じになるんだけど。
なんとかして胸を揉む刻晴の手を離すと、今度は正面から抱きつかれた。
「……あ〜、なにこれ、最強じゃない」
「……うぅ、刻晴が肉食獣だ…」
刻晴は「あーかわいい」「ほんと可愛い」とかつぶやきながら俺の首筋に顔を埋める。身長が小さくなっているせいか、ヒールの分だけ刻晴の背が高く見えた。
「……あ、もうちょっとだけ…」
「ダメだってば。…とりあえず仙人のところに言って話を聞かないと」
「…で、その前に服ね。……私のを貸すにしても今は持ってないし、一旦洞天に入りましょう」
「ぅ……み、みんないるんだよな?」
「可愛い」
「やめて!?」
俺も反射でみんなに可愛いって言うことあったけど、言われた側こんな気持ちなのかっ?
暇さえあったら触ってくるちょっと顔が人にお見せできない刻晴をなんとか躱していると、部屋を凝光さんが訪ねてきた。
「………なるほど、蒼夜叉は実は女の子と」
「説明聞いてた?」
一通り説明したのに真顔でそんなことを言ってくる凝光さんに突っ込む。
まぁ、どう考えても昨日飲んだ薬のせいなので、服を着て留雲借風真君に会いに行くしか無さそうだ。
俺は憂鬱な気持ちで刻晴と洞天に入った。恐らくみんな心配して集まってくれてるんだろうけど、この姿を見られるのは少し恥ずかしい。
「ほら、早く中に入りましょう?」
「刻晴、楽しんでるだろこの状況…」
「個人的にはちょくちょく女体化して欲しいくらいにはね」
「冗談じゃない」
ちなみに今の俺の格好は男の時の服を気合いで来ているせいでだいぶブカブカだ。着物の丈が長くなったせいでズボンを履く必要がなく(というか裾あまりがすごくて捲ってもダメだった)着物がワンピースみたいになってる。
俺がドアの前で逡巡していると、後ろから来た刻晴が問答無用で扉を開け放った。ちょっとぉ!まだ心の準備がっ!
「ただいま」
「……ただいま」
中に入ると、全員リビングのソファに座っていた。刻晴の顔を見るなりみんな立ち上がって駆け寄ってくる。
「刻晴さんっ。迅くんの様子はどうだった?」
「ええ、元気そうよ。色んな意味で」
「そーかぁ、良かったわぁ…。2日も起きひんって聞いた時なんてうち…」
「お元気になって本当に良かったです」
本当に心配かけて申し訳ない。目のふちに涙を舐めて安心したように息を吐く宵宮と綾華の背中をエウルアが優しく摩ってあげている。
「ほら、言ったでしょう?迅はしぶといの。それくらいの事で大事になったりしないわよ」
「……そんなこと言って、エウルアちゃんもわたしが伝えた時、任務ほっぽり出して璃月港に飛んでいきそうになってたけどね」
「…綺良々っ!」
そこまで話が進んだところで、ようやくみんなの視線が俺に移る。やっぱり一目だと俺だとわからないようで、何故か視線に警戒の色が入った。
「え、ええと、…刻晴さん、こちらの方は…?」
「……迅、…なんて説明すればいい?」
「俺に聞かれても……」
俺が喋り出すと刻晴以外のみんなの顔が豆鉄砲撃ったみたいにポカンとする。
静寂に包まれる邸宅。ちょっと刻晴さん、笑い堪えてないで助けて貰えますか??
「……え、……ん?」
「……えっと、その、心配かけて悪かったよ」
「………はい?」
みんなの顔がいよいよ固まった。またもや静寂に包まれる中、綺良々の震えた声が響く。
「……え、……っと……。だれ?」
「…見た目はこんなだけど、迅です」
「……へぇ、……迅くんかぁ……………、…ん?……ええええ!?」
「はぁ!?」
「に、兄さんっ?」
「ど、どういうこと!?」
四者四様に驚いたみんなは、目線を俺に巡らせる。着てる服を見たあとに腰に差した霧切を見てようやく本当だと理解したのか、今一度声を上げた。
「……っていうわけ」
「え、えぇ〜…いくら仙人さまの薬ぃいうても、まさか迅が女の子になってまうなんてなぁ…」
「……ええ。…よく見ると確かに面影がございます」
「…え、そうかな?髪色と瞳以外はほぼ別人だと思うんだけど…」
自分で言うのもなんだけど、ちょっと美人すぎるような気がする。とりあえずの事情を説明し終えると、みんなまじまじと俺を見てきた。
「……まさか、迅くんが女の子になっちゃうなんて……これから仙人様の所に行くんでしょ?」
「ああ。だからその前に服をどうにかしたくてさ」
「……ああ、確かにそうね。今はどうしてるの?」
「今はとりあえず男の時に着てたものをそのまま。群玉閣から来たから服も特になくて」
「なるほどなぁ……………っちゅーことは、うちらの中から服を貸せばいいんやな」
「そうして貰えると助かるよ」
「……ところで迅くん、下着はどうするの?」
「………」
綺良々の言葉にまた静寂。俺も内心で冷や汗を流す。
……忘れてた。そうじゃん新しい下着って俺の男物しかないじゃん。まさか下着を彼女達の誰かから借りて履くなんてできる訳もない。つかどんなプレイだよ。
「……んじゃ、宵宮サラシ貸してく─────なんでしょうか」
俺は立ち上がり、冷静を保って宵宮に唯一の対応策を持ってきてもらおうと思ったのその時、俺より速く立ち上がったみんなに肩や腕を掴まれる。
見ると全員なにかワクワクしたような笑顔。嫌な予感がした俺はみんなの手を引き剥がそうとした。
「宵宮、サラシ今あったっけ?」
「いや〜?この前洗濯に出してもうたし、今はないなぁ〜」
「迅くんの下着も偶然洗濯に出しちゃって、今履けるやつはないんだよねぇ〜」
「え、ちょ」
「だからってそのままの格好っていうのも、ないわね」
「ええ。ここはしっかりと着替えていただく必要がありますね」
「み、みんな?」
つまり、俺は今から女物の下着と女物の服を着させられると。絶望の縁に立たされた俺に更なる追撃が入る。
「そういえば迅、昨日起きたばっかりだから、着替える前にお風呂にも入らないと」
「え、……ああそうだな。だからちょっと入ってくるから、手を離して欲しいんだけど」
「いや、迅くんに見知らぬ女の子の裸を見せるなんて出来ないよ。大丈夫っ、わたし達が洗ってあげるからっ!」
「見知らぬって、これ俺の身体なんだけど!?」
そんなむちゃくちゃなことを言いながら、勝手に頷きあった彼女達は俺を連行しにかかる。俺が何とか抵抗をしようとした時、刻晴の一言がいやに響いて聞こえた。
「……そういえばみんな。今の迅って、かなり敏感だから、いろいろすごいわよ?」
「「「「了解(しましたっ)」」」」
「返事としておかしくないか!?」
何が了解なんだよ!?というか刻晴は何を言ってんの?
俺は刻晴の言葉を無視して包囲網から脱出しようとする。そうしたら急に首筋をさわさわと撫でられて体が固まった。
「…ひゃっ!?」
「わ、ほんまや…。エウルアさんもさわってみぃ?」
「ちょっと!?」
「…じゃ、遠慮なく」
俺の静止も虚しく、首を撫でられて固まった隙にエウルアの手が腕の下を通って、俺の胸を鷲掴みした。
「ひゃぁ!?」
「……なんか女として自信なくすんだけどこれ」
「す、すごい……」
「み、見てないでたすけてぇ!」
なんなんだこの光景。というか自分の敏感さに自分で驚いた。それに胸を触られてるだけなのに上手く体が動かない。俺は最後の砦、綾華に助けを求める。
「…あ、綾華っ…ん、……助けっ…ぅ」
「………に、兄さ………いえ、お姉様。湯浴みへ参りましょうかっ」
「え……」
最後の砦の妹さえも楽しげに微笑み、俺の逃げ道はなくなった。そのまま抵抗するが、身体を触られて無効化され温泉に連れていかれる。
「はい、じゃあ脱いでー?」
「いや、マジでほんとに一人でいいからっ!……ってアイマスク待ってくんなっ」
「隙ありやっ!」
「わぁああ!?」
抵抗虚しくアイマスクを装着されたと同時に、上着の着物を剥がされる。残るはボクサーパンツと黒インナーのみだ。俺は諸事情で胸を必死に腕で隠すが、その隠してた胸に誰かの手が伸びてきた。
むにゅり。
「ひぅ…!」
「……確かに、これはブラジャーが必要になるわね。完全に浮いてるじゃない」
「い、言わないでぇ…」
「…なんか、こんなこと言うのはアレかもしれんけど……やられっぱなしで困ってる女の子の迅を見てると…変な気分になってくるわ」
「「わかる」」
「お姉様……可愛いです」
もう味方がいねぇ。
泣きそうになってるとそのままインナーとパンツも剥ぎ取られた。俺だけ目隠しをつけられて、ほか5人には丸見えなのでものすごく恥ずかしい。
「……おぉ〜…迅くんの身体…すごく綺麗だね」
「身体中にあった傷跡も消えて、ほんとにただの女の子って感じ」
「い、いいから速く洗ってくれって!」
もうそこからはもみくちゃだった。
男とはまるで物量が違う髪を洗うのに手間取ったり、ナゾに敏感になった身体を自分で洗うのにも反応してしまったり。
特に朝から暴走気味の刻晴と、お姉様呼びが楽しそうな綾華が身体の測定をしてくれたんだけど、未だに胸に手の感触が残ってる気がする……。触られた側の気持ちがわかってしまって勉強になっちゃったところに俺は内心頭を抱えた。
「……やっぱり、下着は刻晴のなんだ」
「1番体型が近かったからね。せっかくだし、取っておきのすごいヤツとか付けちゃおうかしら」
「何がせっかくなのか微塵もわからないんだけど?」
刻晴から黒のシンプルタイプの上下を貸してもらい着用する。ブラの方は自分でできないからつけてもらった。……なんか付け方を知っちゃうと自分の中の何かが壊れそう。そんな気がした。
「…で、今の迅に似合うのは……、これかしら」
「ちょっとまって?」
「何よ」
「いや、スカートは別にいいから。普通にショートパンツとかないのか?」
「イヤよ。もったいない」
「何が!?」
刻晴から蒼のプリーツスカートとニーハイソックスを押し付けられ、泣く泣くそれを履く。上はノースリーブの黒のタートルネックだ。
「ていうかよくこの色持ってたな」
「いつか迅とペアルックでデートしてみたくてね。同じ色のヤツ買っちゃったのよ。私達の中で紺色と空色の配色は迅色って人気なの」
「俺がみんなのトレンドとか、恐れ多いなぁ」
刻晴に髪を結ってもらっていると、目の前の椅子にウキウキ顔のエウルアが座る。
「はい、じゃぁ化粧するわよ」
「まって?別に化粧しなくても良くない??」
「だって気になるじゃない。コーデをお任せしたんだから最後まで付き合いなさい」
「……うぅ、俺今日の事トラウマになりそうだよ」
「こら、俺じゃなくて私でしょ?」
「なんか皆で協力して俺を本当に女にしようとしてないか!?」
さもありなん。
「……はぁ、酷い目にあった」
「……わぁ……!」
「おぉ〜……!」
服の選定をエウルア、刻晴に任せたらなんかすごいおめかしさせられた。
霧切を手で持ってみんなの前に出ると、綺良々と宵宮が目を輝かせている。綾華に至っては口元を手でおおって涙目だ。
「あ、綾華?大丈夫?」
「……お、お姉様……!」
「ちがうよ?」
ちなみに髪は綾華とお揃いの髪飾りでポニーテールにしてある。肩にかからなくなったおかけで少しは動きやすそうだ。
「……ただ、その…、これだと本当に俺ってわからなくなったんじゃないかな」
「後悔はしてないわ」
「やかましいわ。……うわ、これ本当に俺?……実感ねぇ〜」
鏡を見ると本当にただの女の子だ。俺要素なんて刀と目の色くらいしかない。まるでこれからデートにでも行くみたいな格好だ。上は肩下から着るオフショルダーの白のブラウスの奥からノースリーブのタートルネック的なインナーが白い肌のコントラストを描いている。
そして下はネイビーチェックのミニスカートに、黒のニーハイソックス。そして靴はヒール付きのショートブーツだ。
「…よくみんなヒール履いたまま走ったりできるよなこれ…歩くのが精一杯なんだけど」
「慣れよ慣れ。……あ、迅あんまり屈まないで。パンツ見えるわよ」
「なんでそんなにミニなんだよぉ!」
よく見るとスカートの丈は刻晴と同じくらいだ。普段生活してて刻晴の下着が見えたことがあんまりないことを思い出すと、女子のガード能力に脱帽した。
さっきから綺良々と宵宮、綾華からものすごい好奇の視線を感じる。するとすすっと近づいてきた、宵宮と綾華が今まで見たことないくらいの嬉しそうな顔で見てくる。
「…私、姉妹に夢を見ていたんです。……お姉様…」
「あ〜、…もう、ほんまかわええわぁ……ええ匂いしとるし…」
「……迅、もう戻らなくていいんじゃないの?」
「やめて?……え、みんなも男の方がいいよな?」
「…私は定期的になってくれると目が潤うわね」
真顔で口を開いた刻晴にチョップを落としてから、エウルアと綺良々を見ると、少し考えた後にこくりと頷いた。
「…私は、やっぱり男の方がいいわね。……今の姿も可愛いけど、私は……その、かっこいい迅が好きだから」
「うん、わたしも男の子の迅くんの方が好きかも…。もちろん、女の子も可愛いんだけどね? 」
「綺良々……エウルア…!」
『なぁっ!?』
優しく微笑んで来る2人に俺はときめく。思わず2人をまとめて抱きしめてた。それに裏切られたような顔でほか3人が声を上げる。
「…うぅ、そうだよなぁ…。ありがとう、2人ともっ」
「……う、うん……そうだね…?………かわいぃ」
「……ええ。…迅はやっぱり、…女の子じゃ…間違えた、男の子じゃないと…」
「おい」
俺が抱き着かれた2人が顔を赤くしてしどろもどろし出した。俺が詰め寄ると「可愛いから近寄らないで」と理不尽なことを言われた。
霧切は背丈が変わったので、打刀としてはちょっと大きめ。腰に差すと不格好なのでそのまま手で持ってくしか無さそうだ。
とりあえずの支度が完了すると、洞天に誰かが入る通知が入った。
「…あら、どなたかお呼びになっていたのですか?」
「ああ、蛍に絶雲の間に連れて行ってもらおうと思ってさ。……刻晴、蛍に事情って伝えたの?」
「面白そうだから伝えてないわよ」
「……んだと思ったよ」
俺が肩を落とすと同時に玄関が空いて蛍とパイモンが顔を出した。
「おーっす!言われた通り来たぞー?」
「お邪魔します。……で、用って………えっと、あれ迅は?」
「……みんなで俺を見ないでくれる?」
きょろきょろと俺を探す蛍とパイモンを尻目に、その場の視線が俺に集まる。このやり取り今日何回目よ。
「……あー、えっと。蛍……俺が迅です」
「……?」
「何言ってんだよ。迅はお前みたいな可愛い女の子じゃないぞ?」
「……こういう時、俺って証明するために何を見せればいいんだ?」
当然2人は信じてくれない。こいつ頭大丈夫かみたいな訝しげな目を向けてくる2人に俺は悩む。
「今となっては服も変わっちゃったし……あ、仙力出せばいいのか」
俺は仙力を発現させて、目の色を変えてみる。金色に変わったかどうかは自分ではわからないので綺良々達に変わってるか聞いてみていると、蛍とパイモンの顔がぽかんとした。数秒間そのままでふたりが大きく息を吸う。俺たちは全員、耳を塞いだ。
「「ええええええ!?!?」」
「……って訳で、仙人のところまで送って欲しいんだよ」
「仙人の薬って性別まで変わるのかよっ!…オイラ、全然わからなかったぞ……」
「…まぁ、事情はわかったけど……へぇ、かわいいじゃん」
「無理やり着せられたんだよ……甘雨もなんとか言ってくれ」
「ふふ、私は女の子の迅もいいと思いますよ。服も似合っていて可愛らしいです」
そんな話をしながら蛍とパイモン、甘雨と群玉閣から璃月港に降り立つ。ちなみに他の面々は仕事だとかでこっちへ来れず、洞天を出る時に一生の別れみたいな感じで送られた。特に綾華が俺に抱きついて離れなくてギリギリまでただを捏ねていた。1番女の子の俺を気に入ってたからなぁ。
慣れない踵が高い靴に悩まされながら璃月港を歩く。目指すは
まず不卜廬だ。
なんかこうして歩いているだけでも背丈の違いから視界の高さが違くてちょっと新鮮。……あと、スカートだから妙に下半身がスースーして落ち着かない。
「……やっぱりスカートだけは断るべきだった」
「えー、可愛いのに」
「周りからすっごい見られてるな」
「むしろ俺ってバレないか心配だよ。……演武でまた顔が知れちゃったしなぁ」
「迅は気絶してわからなかったでしょうが、あの演武は大好評でしたよ」
「そりゃよかったけど、…お面置いてきて良かったなぁ。被らなかったとはいえあれで特定されるところだったよ」
さっきから通行人の視線がすごい。横を有名人が歩いてるからだと言い聞かせたけど、蛍にノータイムで「迅もかなり有名だよ」と返されて押し黙った。
自分でそんなことを言ってるけど、視線の的は明らかに俺だ。何となく歩きながらスカートの裾を抑え、周りをキッと睨む。
「……おぉ、かわいっ」
「隣におじさんがいるんだけど?」
横からの蛍のつぶやきが聞こえる。そんな自然と出たみたいに言わないで欲しい。
そんな会話をしながら歩いていると、俺たちの後ろから追いかけっこをしてる子供が追い抜いた。それを微笑ましくみていると、追いかけていた側の男の子がすてんと転んだ。幸い怪我はしてないみたいだけど、立つのに時間がかかっている。
俺はその男の子に歩き寄るとしゃがみこんで話しかけた。
「…大丈夫?」
「…ぇ、…う、うん」
「痛いところない?」
「だ、だいじょぶ…」
「よかった」
俺も近くで見て擦りむいたりしてないか確認すると男の子の顔を見て微笑んだ。一応仙力を流して身体の回復能力を促進してあげる。
「……わぁ…金色だ…」
「これで痛くなくなったよ。足もちょっと速くなったから、これで頑張って追いかけな」
「…おねぇさん、仙人さまなの?」
男の子は呆然と俺を見上げてそう言ってくる。ここで半々仙だとバレるのは不味いので無言で唇の前に人差し指を当てると、優しく男の子を送り出した。その男の子はチラチラこっちを見ながら走っていく。
俺が蛍達の元に戻ると、3人から「あーあ」みたいな視線を感じた。
「悪い、ちょっと気になったもんで……って、どうした?」
「……あーあ、今の男の子、やっちゃったね」
「なぁ〜。あの子迅の顔しか見てなかったぞ?」
「……優しくするのは良いですが、時と場合を考えましょうね」
「なんで俺が怒られてるんだ?」
なんか、周りの俺への好奇の視線がさらに増した気がした。
「おや、いらっしゃいませ。…………これは……」
「ご無沙汰です。白朮先生」
「なかなかの上物じゃないか?蒼夜叉は変化もできたのか?」
「昨日処方された薬を飲んだらこうなっちゃって…」
俺の女体化に目を見開いた白朮先生だが、説明に首を傾げた。
「迅さんに処方した薬……といいますと、仙力回復の薬ですか?」
「それと、赤い錠剤がありましたよね。それを飲んだらこうなっちゃって…」
「なんと。……確か、あの赤い錠剤は甘雨さんに処方したものだったのですが…」
「えっ」
「えっ」
場の視線が固まった甘雨に集中する。
「…本当は袋を分けて渡そうとしたところ、かなり急いでいた様子の甘雨さんが一緒の袋で良いと…」
「…あれっ、そうでしたか……?」
「……甘雨さん?」
「…すみませんでした」
はい、一瞬で謎が解けました。ジト目で見る俺に甘雨が縋りついてくる。話を聞くと効能自体は白朮先生にもわからないので留雲借風真君に会いに行く必要はありそうだ。
「……とりあえず、1ヶ月敬語さん付けで」
「そ、それだけは勘弁してください……!」
甘雨の涙目久しぶりに見たな。
「迅、大丈夫?」
「……ぅ、うん。何とか慣れてきた」
璃月港を歩き回るうちにヒール付きのブーツに慣れてきた。奥蔵山のワープポイントからの坂道を蛍に手を貸して貰いながら登る。
「パイモン、俺の事掴んで飛べない?」
「できるかっ!」
ちなみに甘雨は璃月港に置いてきた。土下座しそうな勢いで敬語敬称はやめてくださいと懇願されたので仕方なく止めたけど、そもそも今日仕事があったそうな。刻晴に連れていかれていった。
奥蔵山の池まで来ると、鶴の姿の留雲借風真君の他になんと魈様もいた。前回フォンテーヌの帰りで寄った時は挨拶できなかったので、後ろを向いている魈様へ近づく。
「……その仙力は迅か。……久し…」
「ど、どうも」
話しながらこっちを向いた魈様は手にした槍をポロッと落とした。そんな魈様の反応に笑いを堪えている蛍とパイモンは極力無視しながら、槍を拾っている魈様に話しかけた。
「すみません、留雲借風真君が甘雨にくれた薬を俺が飲んでしまって…こんな姿に」
「……確かに仙人には姿を変える能力があるが、半々仙のお前には使えないはずだ」
「はい。なので留雲借風真君に話を聞きに来たんです」
「……誰かと思えば迅か。……それにしては声が変わってはないか?…………ほう」
「今日このリアクション何回目だろ」
奥の洞窟からでてきた迅くん留雲借風真君は俺を見るなり目をぱちくりとさせる。事情を話すと「ああ、なるほど」と頷いた。
「妾が甘雨に渡すように言ったものは、あやつの仙獣化に作用するものだ」
「そ、それを俺が飲んだらってことですか?」
「ああ。あの薬は俗世に馴染んで仙獣にならなくなった甘雨が仙獣化の感覚を忘れないように飲ませるものだ。甘雨が飲めば仙獣化は起きず、仙力だけを仙獣の形に形成させる」
「……えーっと、つまりどういうことだ?」
「甘雨の仙獣化に作用する薬を俺が飲んだことで、本来は出来ない姿を変える能力が身についた、ということですね」
「そういう訳だ。迅は仙人の血が薄いから自在に変えれるという訳では無いがな。効果は丸1日だ。明日の朝にもなれば元に戻っているであろう」
なんだ、効果は今日限りか……。一安心した俺を、留雲借風真君はジロジロと見回す。
「ふむ、それにしても随分可愛い格好ではないか。……迅は案外楽しんでいたのではないか?」
「まぁ、色々大変だったし、新鮮ではありましたよ。女の子側の苦労を知れるなんて機会、早々ないですし」
こう、恋人が複数いる身としては受け手の気持ちがわかって良かった部分はある。あるんだけど、やっぱり女の子の身体はなんだか落ち着かない。今日だけで何回スカートの裾を抑えたことか。
胡座も書けないし、自然と内股になるのも気になる。…つーか、話しかけたりした人が軒並み顔を赤くするのはちょっとアレだった。璃月港で道を聞かれたと思ったらそのまま「一緒にどうかな?」とか誘われたし、あれがナンパってやつか。
「ねぇ、留雲借風真君」
「旅人。どうかしたか?」
「迅にその、甘雨の薬を飲ませても、身体が女の子になる以外の弊害ってないの?」
「……ふむ、特にないと思うぞ。迅はただ、本来できなかった仙力による身体の変換ができているという状態なだけだからな。………なるほど、旅人の言いたいことがわかった」
「あの、2人とも?……一体何の話を?」
なんか会話が不穏な空気に移り始めた。俺が蛍の肩に手を置くが、2人は真剣な顔で頷き合う。
「よし、迅よ」
「な、なんでしょうか?」
「昨日の飲んでしまった薬、いくつか後で渡しておこう」
「なんで?」
俺史上1番純粋な「なんで?」が出た。え、明日になったら俺男に戻って終わりじゃないん??
なにまた俺を女にしようとしてんだよこいつら(失礼)。
「ちょっと待て。俺はもう女体化は……!」
「…迅」
「んだよ」
「もうちょっと、あと5秒でいいからその可愛い怒り顔維持してっ?写真撮るからっ!」
「はっ倒すぞ」
いよいよキレそうな俺に、蛍が耳打ちをしてきた。
「そんなに悪いことじゃないと思うよ?…何かと女の子の身体が役に立つこともあるって」
「いやそんなわけねぇだろ」
「あるあるっ。少なくとも蒼夜叉だって追っかけ回されることは無いんじゃない?蒼夜叉の容姿は知れ渡っちゃったし、そこで女の子になってれば色々面倒事もなくなると思う」
「…ぅ、そう言われると、そうかもだけど」
「別にただ女の子になれる薬を貰うってだけだからさっ、選択肢が増える分にはいいって」
そんなことを言ってくる蛍の顔は何故か必死だ。パイモンの方を見ると同じ顔してるし、留雲借風真君も別に負担はないそうだ。
「……はぁ、貰うだけですからね」
「よしっ」
「おいコラ何がよしじゃ」
俺がため息を吐いて根負けしたように頷くと、蛍はいい聖遺物が出た時ばりのガッツポーズを繰り出した。
「ただいまーって、まだみんな帰ってこないか」
山を降り蛍とも別れると、俺は1人で洞天に帰ってきていた。玄関でブーツを脱ぐとヒールなしの立ち方に安心感を覚える。
とりあえず着替えようと自分の部屋に言って、サイズがないことを思い出す。少し迷った後に内心謝りながら刻晴の部屋に入った。
一応彼女からは自由に着て良いと言われているけどやっぱりちょっと抵抗がある。部屋の右手にあるクローゼットを漁ると、ラフで動きやすそうキャミソールが出てきた。……下は…このままでいいや。ソックスだけ脱ごうっと。
キャミソールとやらの構造を見る限り下着は外さなきゃいけないみたいだ。ちょっと逡巡するが、実はちょっと上の下着がキツかったんだよね。
背中のホックを苦労して外すと、俺の胸が空気に晒された。いやぁしかし、別にここまで大きくする必要はなかったんじゃないかな。なんとなしに手で持ち上げて見ると普通に重いと感じた。エウルアとかこの状態で剣振ってんのか。
というか、腕を前に伸ばしたりする度に胸が干渉して違和感がすごい。…サイズっていくつなんだろう。純粋に気になった。
俺はチラリと今しがたつけていた下着のサイズを見た。…E65。後半の数字の意味わかんねぇ。
とりあえず俺はそれよりも少しだけ大きいらしい。自分でもなんだかわからなくなった俺は、無言でキャミソールを着た。裸足、キャミソール、スカートの格好になった俺はその足で台所に向かう。これからみんな帰ってくるだろうし、晩御飯でも作って待ってようか。
自前の黒エプロンを付けて、調理に取り掛かった。
「……せっかくなら、なんか昼間の仕返ししたいな」
包丁を動かしながらぽつりと呟く。昼間あんだけやられたんだし、今の姿を活かしてできることはないだろうか。
今切った野菜を鍋にぶち込んで蓋をした俺は台所をでて本棚に向かう。その中の八重堂の作品を手に取るといくつか読み始めた。
どうやら、今の俺はかなり可愛いらしい。あんだけ言われ続けたし、自分で鏡見てもそう思うから多分事実だ。そして今読んでる作品に俺に似た女の子がいたような気がするんだよな。……って言ったそばから。
「お、これいいな。……普通に俺が言われてみたい」
読んでいるうちにいいやつが見つかった。ちょっと気恥ずかしいけど、それよりもみんなのリアクションの方が気になる俺は、コレの決行を決めた。
「ちょっと、女言葉の練習しとかないと………」
☆☆☆
迅が謎の練習を始めてから1時間後。洞天に彼女ーずが帰ってきた。
女の子化した迅は綺良々達の最高のコンテンツとなったのだが、不幸にも全員元の国で予定があったのだ。綺良々は配達宵宮は花火、綾華は夏祭りの打ち合わせにエウルアは任務。刻晴も海灯祭の後始末で忙しかった。
女の子化した迅の経過を知らない綺良々達5人は偶然にも帰ってきたタイミングが被ったそれぞれを見て苦笑する。
「わ、ばっちり。みんなお疲れ様〜」
「綺良々さんも、お疲れ様でした」
「うーん、なんか今日は1日長かったわぁ」
「同感ね。迅はどうなったのかしら。…刻晴は何か知ってるの?」
「私も朝には月海亭に行っちゃったからわからないわ。ただ、迅の女体化は甘雨に処方された薬を飲んじゃったからなんですって」
昼に甘雨がしょぼんとしながら戻ってきた時に聞いたの。と話す刻晴にみんな苦笑い。ひとまず大事は無さそうだと安心した5人は明かりがついている邸宅を見て表情を輝かせた。
「もしかして、迅くんが先に帰ってきてるのかな?」
「……どうする、男に戻ってるか賭ける?」
「…うーん、まだ戻っとらんに1票や」
「私も、宵宮さんと同じでお願いします」
「戻ってて欲しくないわね。今晩くらい女の子であって欲しいわ」
「わたし、女の子の迅くんの膝に猫の姿で乗りたいなぁ」
「私も膝枕してもらおうかしら」
「それ、最高やん」
「ふふ、綾人お兄様にも見せて差し上げたかったです」
そんな会話を繰り広げながら、扉を開けて中に入る。さぁどうだと中をくわっと見た5人の前に、台所から顔を出した女の子姿の迅が、ぱぁっと笑顔を浮かべた。
やっと帰ってきた。と言わんばかりの迅ちゃんの笑顔に、5人の頭の中から賭けがどうとかが跡形もなく吹き飛んだ。それほどまでに、今の迅は可憐だったのだ。
「…みんな、おかえりっ」
「ぇ、……た、ただいま…」
ここで、パタパタと小走りで出迎えた迅の格好に視線が固定される。それほどまでに、正面の綺良々達からは迅の格好の攻撃力が高かった。
今の迅の格好は黒のキャミソールに、ネイビーチェックのスカートだ。その上から男サイズの大きめの黒エプロンをつけている。
つまり。
黒エプロンがキャミソールとスカートのシルエットと肩紐をを隠し、正面の綺良々達からは完全に「裸黒エプロン」にしか見えてなかったのだ。
時間が経ったことにより耐性がリセットされたところを今や誰もが振り返るほどの美少女になっている迅ちゃんが直撃する。言葉と意識を失うと同時に目線だけは迅ちゃんに釘付けだ。
これにはみんなしどろもどろになる。
「じ、じん……ど、どうしたんそのかっこ……?」
「……えっと、んんっ。おかえりみんな。………えと、その」
宵宮が呆然と聞いた質問に迅は答えず、何やら顔を赤くしてもじもじし始めた。本人としてはただ今から言うセリフが恥ずかしいだけなのだが、それを今の美少女でやったものだから威力がとてつもないことになっている。
集まる視線の中、迅は髪をくいっと耳に掛けた。その動作でよく見えるようになった形のいい耳がどんどん赤くなっていく。同時に綺良々達の頬もどんどん赤くなっていく。
迅ちゃんは、裸黒エプロン(主観)のまま、縮んだ身長を活かしてちょっとかがみ、上目遣いで綺良々達を見る。本人は無自覚だが、上目遣いの高低差をつけるために屈んだことによってエプロンの裾から双丘の谷間がチラリと見えた。完全に誘ってるようにしか見えない。
迅ちゃんは綺麗なピンク色の唇をもごもごさせ、ゆっくりと言葉に出した。
「ご、ごはん……できてるけど……、先に、お風呂にする……?………そ、それとも……
わ、わたしに……………えへ、なんちゃって」
『………ッ……!?』
迅が考えたカウンターがこの上なく綺麗に決まった。八重堂にあった彼女が彼氏を出迎える時にやっていたムーブメントだ。実際迅としてもやってもらいたいシチュエーションではあったので頑張ってやってみたのだが、ちゃんと効いたようだと一安心する。
ちなみに、裸エプロンみたいになってる事に本人はまだ気づいていない。
……そして、彼女達の理性がたった今、迅ちゃんによって粉々に叩き壊されたことにも、まだ気がついていなかった。
がしっ。
「……ぇ?……みんな?」
両肩と両腕、そして腰。それぞれを掴んできた彼女ーずに迅くんちゃんは困惑の声を上げる。その声すら、今の彼女たちには燃料にしかならない。
「……迅くん」
「お姉様」
「「「迅」」」
「な……なに?」
『わたし、で』
「……えっ」
聞いたことないくらい真剣な声の後、呆気にとられてる迅ちゃんは5人に引っ張られた。驚いて抵抗するように身体を動かすが、迅ちゃんのエプロンやスカート、キャミソールの中に手が潜り込んできて瞬く間に無力化される。
「ちょ、…み、みんなっ…?」
「迅くん……迅くんが悪いんだからね?」
そう言う綺良々の顔はいつになく真剣で、そのまま手を引いて邸宅の外に連れていかれる。そして向かう先は当然温泉。
「迅、さっきの質問変更ね。……お風呂にしながら、あなたにするわ。……今日くらい、いつもの仕返してもいいわよね?」
「隙ありやっ!」
「え、っ……ちょ、……待っ……あっ、……宵宮…んんっ!?」
迅ちゃんは抵抗虚しく温泉に連れていかれ、攻め攻めの仕返しを存分に受けるのでした。
迅ちゃんのお出迎え(照れながら裸エプロン)
-
ご飯
-
お風呂
-
わたし