真・恋姫無双 三人の御遣い   作:磁気雷電

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拠点√雪蓮 其の二

政務が普段より早く終わり、正午から暇になった狛傅は中庭で昼寝をしようとしてた。

 

?「狛傅」

 

声のした方へ振り返ると、そこには木の上で白昼堂々と酒杯を持つ雪蓮の姿があった

 

狛「昼間から酒とはいい身分じゃねぇか、雪蓮?」

 

雪「へへー。羨ましいでしょー?」

 

狛「どうだか・・・なっ!」

 

狛傅は膝を軽く曲げて跳ぶと、雪蓮の向かい側にある枝に飛び移る。

 

―ストッ―

 

雪「結構身軽なのね。狛傅も飲む?」

 

今まで自分が飲んでいた酒杯に新たに酒を注ぎ狛傅に渡す。

 

狛「貰おう。でもいいのか?」

 

狛傅は酒杯を受け取りながら、口元をニヤリとしてきく。

 

雪「何が?お酒の事なら、また持ってくるから心配要らないわよ」

 

雪蓮は酒の入った瓶に口をつけて飲み始める。

 

狛「そうじゃなくてな・・・、さっきまでお前が飲んでいた酒杯で俺が口つけると、間接的に接吻(キス)になるんだがいいのか?」

 

雪「ぶっ!?」

 

雪蓮はその言葉に反応して酒を吹く。それを見た狛傅はしてやったりと、笑いながら酒を口へと運ぶ。

 

狛「意外と初心・・・・なのか?」

 

雪「ごほっ、ごほっ・・・、あなたが変なことをいうからじゃない」

 

狛「さぁ、なんのことやら」

 

雪「・・・・もうっ!」

 

雪蓮は顔を赤くしながらも、それを酔いで誤魔化すように一気に酒を運ぶ。

 

雪「ごくっ、・・・ごくっ・・・、はぁ~・・・おいし♪」

 

狛「これ・・・、白酒か?結構イケるな」

 

雪「そうでしょー。これ祭から教えてもらった場所で買ってきたものなの。普通の白酒と違ってコクがあっておいしいのよ。まぁ値が張るんだけどね」

 

狛「まぁ、値が張るならそれ相応の酒じゃないとな。たまにはウォッカとかテキーラとか飲みてーな」

 

雪「うぉっか?てきーら?・・・それ何?お酒?」

 

狛「あぁ、俺の世界の酒だ。白酒や黄酒よりもアルコールって言ってもわかんねぇよな・・・・。とにかく身体の中がカァーッと熱くなるんだ」

 

雪「・・・じゅる。・・・・私も飲んでみたいかも・・・。どうやって造るの?」

 

狛「ウォッカの材料は大麦とか小麦、あと馬鈴薯で造れるが、テキーラは何だったかな?」

 

雪「狛傅は造れないの?」

 

狛「まぁ、俺は飲み専門だしな。・・・・だが宏近は造り方知ってると思うぜ」

 

雪「本当!?じゃあ今から宏近のとこへ・・・」

 

狛「そうだ雪蓮、言うのを忘れていたが・・・」

 

―ヒュンッ!―

 

―ビシッ!―

 

雪「きゃんっ!!?」

 

雪蓮のもとに飛んできた巻物が命中し、落下する雪蓮を抱えながら(お姫様抱っこ) 狛傅は地面へ着地する。

 

雪「あいたたたた・・・・・。痛いわねー・・・・何よコレ?巻物?」

 

冥「やぁ~っと見つけたぞ?」

 

木立をかき分け、巻物に次いで現れたのは冥琳と宏近だった。

 

狛「冥琳たちがこっちに来てるぞと言おうとしたんだが・・・・遅かったみたいだな」

 

雪「それを早く言いなさいよ!!」

 

冥「雪蓮!!」

 

雪「うわぁ・・・あはっ、あははは・・・冥琳~」

 

冥「仕事さぼって酒盛りとは、良い身分だな」

 

雪「いや、あのね、これはそのぉ・・・・そう、狛傅が呑め呑めうるさくって~♪」

 

狛「一言もいってねぇよ」

 

雪「きー!狛傅、私のことを売るつもりなの!」

 

冥「・・・・・・・・ふぅ」

 

―グイッ!―

 

雪「きゃんっ!」

 

冥琳は溜め息をついた後、雪蓮の耳たぶを勢いよくつまみ上げる。

 

冥「そういう話は、あとでゆっくり聞いてあげるわ。雪蓮」

 

冥琳の顔は笑顔だが、目は笑っていなかった。狛傅は宏近の方を見ると、宏近は苦笑いしていた。

 

冥「せっかく仕事量が少なくなったとはいえ、どこかの君主や我が軍の宿将といえば・・・・・・、はぁ・・・。今は時間がないからな仕事の方をやってもらわねばなりません」

 

雪「わかった、わかった!働くからっ!働くから、離してよぉ~冥琳」

 

冥「・・・・約束だぞ」

 

そういって二人は城へと戻っていった。

 

狛「冥琳のやつも大変みたいだなぁ」

 

宏「まぁ、あそこでああやって事を済ませる。やはり『断金の契り』を交わした彼女たちの余裕みたいですね」

 

狛「だな・・・。そうだ宏近、頼みがあんだけどよ」

 

宏「聞こえてましたよ。お酒の件でしたら近いうちに何とかしましょう」

 

狛「あぁ、頼むぜ」

 

宏「じゃあ、私たちも城へ戻りますか」

 

そういって二人も城へ戻るのであった

 

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