いよいよその時がやって来た。領内に侵入してきた黄巾党を討伐するため、孫呉は軍勢を引き連れ黄巾党軍の近くに陣を取っていた。
雪「いよいよ戦乱の幕開けね。・・・・ふふっ、ゾクゾクしてくるわ」
狛「だな。・・・・けどよぉ、俺たちの初陣が黄巾党だと物足りなくねぇか?」
冥「気持ちは分かるぞ、大橋。だが相手がどれほど弱兵であろうと油断はするな」
宏「そうですよ、狛傅。窮鼠猫を噛むという言葉があるくらいです。油断したら手痛いものをくらいますよ」
狛「へぇへぇ、わかりましたよ」
祭「まぁ勘を取り戻すには丁度よいとも言えるがの」
穏「兵の錬度を維持するために、調練だけは欠かさずにしてましたけどね~、やっぱり実戦を経験しないことには・・・・」
一「調錬の仕上げも出来ないってことか・・・」
雪「そういうこと♪この戦いで私たちの強さを喧伝出来れば、これからの戦いが楽になるでしょ」
狛「一刀、ここで俺たちの最高に良い勝ち方といえばなんだ?」
一「・・・・圧倒的な勝利ですか?」
冥「そのとおりだ、北郷」
宏「どれだけ偉そうにしていても、口先だけなら人は付いてきません。結果が重要になるのです」
雪「・・・・そんなことよりさっさと黄巾党を皆殺しにするわよ」
祭「まぁ待て、策殿よ。北郷の言うとおり、我らに大切なのは圧倒的勝利じゃ。それなりに策を用意した方が良いと思うのだがのぅ?」
狛「策?おいおい、相手はただの賊の集まりじゃねぇか。んなもんいらねぇよ」
雪「私も狛傅に賛成だわ」
冥「圧倒的勝利とは、敵に与える損害が大きなこと、そして人々の記憶に残るほどの痛快さが必要なの」
宏「たかが賊とはいえども、相手に最大の損害を与え、もっとも痛快な勝利をしなければなりません」
雪・狛「「ふーん。・・・・で?」」
冥・宏「「火を使うのはどうかしら(ですか)?」」
祭「火攻めにて敵を焼き殺す・・・、いいのぅ血が騒ぐわ」
一「・・・火を使うのには抵抗があるけど、相手に恩を売るほど俺たちは絶対的強者ではない・・・か・・・・」
雪「ええ。だから黄巾党を殺す。完膚なきまでに殺しつくす。そして庶人の怒りや悲しみを解消するの」
狛「今の時代、それが俺たちの評価に繋がんだ。それが上がれば上がるほど、人、物、金が集まる。・・・・それがこの世界の現実なんだ」
一刀「そうだ・・・、これが現実なんだ。俺たちの世界じゃない、生き抜くには泣き言なんか言ってられないんだ!!」
呉兵士「報告!! 前方一里のところに黄巾党本隊と思われる部隊の陣地を発見いたしました!」
雪「ありがと。・・・・さって。久々の実戦ね派手に決めましょ♪」
冥「先鋒は雪蓮と大橋に一任します。祭殿は二人の補佐を」
祭「心得た」
宏「私と冥琳は左右両翼を率い、時期を見て火を放ちます。合図は穏が行います」
穏「御意~♪」
祭「心得た。穏の合図と共に軍を退かせる」
冥「頼みます。では雪蓮、大橋。出陣の号令を」
雪・狛「「「「応っ!!」」」」
雪「勇敢なる孫家の兵たちよ!いよいよ我らの戦いを始める時が来た!新しい呉のためにっ!!先王、孫文台の悲願を叶えるために!そして我らは天命を得た!!!」
狛「天下を孫呉の手に!!我ら三人、天より遣わされし御遣いなり!!勇敢なる孫呉の兵たちよ!!誇り高らかにその勇と武を歌い上げようではないか!!孫呉に御遣いの加護あり」
雪「剣を振るえっ!」
狛「矢を放てっ!」
雪・狛「「正義は我ら孫呉にあり!!」」
孫呉兵士「うおおおぉぉぉぉぉ~~~~~~~っ!」
狛「全軍、抜刀っ!!」
雪「全軍、突撃せよ!」
雪蓮と狛傅の号令によって鼓舞された孫呉の兵士たちによって黄巾党は圧されていくのであった。