調月リオの理解者   作:妖精絶対許さんマン

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『明星ヒマリ』

「貴方もよくあの性格が下水道の処理施設が如く汚れている女と付き合っていられますね。どうです?今からでも『ヴェリタス』に移籍しませんか?」

 

「そんなことしてみろ、このキヴォトスから『ヴェリタス』所属の生徒の名前が消えて名無しの生徒の誕生だ」

 

「冗談です。私だって好きこのんでリオと敵対しようと思いません。まあっ!ミレニアムきってのいえ、キヴォトスきってのウルトラ清楚系つよつよ美少女ハッカーの私はリオを敵に回したとしても、負けるつもりはありませんがっ!」

 

「どっからその自信が湧いてくるんだよ・・・・・・」

 

目の前で薄い胸を張ってドヤ顔をしているのは『セミナー』直轄組織、『特異現象捜査部』の部長の明星ヒマリ。リオとタメを張れる凄腕ハッカーだ。片手間どころか気づいたら監視カメラや自動運転の車をハッキングしている。それを悪びれないから尚のことたちが悪い。

 

「・・・・・・リオを一人にしたらずっと一人で抱え込んで、誰も頼らずに一人で動いて終らせる。そんな事をしてたら孤立して、誰も周りに寄り付かなくなる。俺はリオにそうなってほしく無いんだよ」

 

「そうですか・・・・・・貴方も随分と損な生き方をしますね。少しぐらいリオの事を忘れて行動してみては?」

 

「いろいろ片付いてリオに恋人が出来たら考えるよ」

 

「あの女に恋人が出来るとは到底考えられませんね」

 

たぶん、リオと付き合う男はかなり苦労するだろう。見た目は確かに美人だけど、食べ物の好き嫌いが多いし頑固だしたまに天然なところがあるしクールぶってるくせに実は可愛いものが好きで『モモフレンズ』のビッグブラザーとかいうフクロウのぬいぐるみを集めて棚が一つ丸々埋まっているし。

 

「そういう貴方は恋人はいないんですか?連邦生徒会の行政官と仲が良いと聞きましたが?」

 

「リンとは世間話をする程度の仲だよ。なんでリオといいヒマリといいリンとの仲を疑うんだよ。ただの友達だよ友達」

 

「相手が本当に友達と思っているかは別ですが・・・・・・まあ、良いです。では、本題に入りましょう。貴方は突(・)然(・)転(・)入(・)し(・)て(・)き(・)た(・)天童アリスのことをどう見ますか?」

 

「様子見だな。脅威とも言えるし無害とも言える。天童アリスが所属したのはゲーム開発部だ。これと言った問題行動・・・・・・予算増額でセミナーに襲撃してきたことがあるぐらいで比較的無害な部活だ。それにシャーレの先生も側にいるのなら、俺から何かするつもりは無い。ヒマリは?」

 

「ふふっ・・・・・・当然、私はアリスとゲーム開発部の味方です。あんな可愛らしい後輩達の敵に回るなんてとても出来ませんね」

 

天童アリスが転入してからヒマリには天童アリスとゲーム開発部の監視を頼んでいた。今のところは廃部阻止のために『ミレニアムプライズ』に出品する作品を作っている。

 

「ですが、リオはそうでは無いでしょう」

 

「・・・・・・そうなった時は俺がどんな事をしてでも止めるさ」

 

「本当に・・・・・・損な生き方しかしませんね」

 

ヒマリは座っている車椅子を反転させて背を向けた。

 

「知り合いのよしみで困りごとがあるなら相談に乗ってあげます。その時はまた、この部屋に来るといいです。お茶の一つぐらい出してあげますので」

 

「なら、その時は茶菓子の一つでも持ってくるよ」

 

ヒマリなりに気にしてくれるなんて驚いた。リオと一緒にいる俺も嫌われていると思っていたのに。

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