VTuberなんだけど百合営業することになった。【SS集】 作:kattern@GCN文庫5/20新刊
【登場人物】
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
ばにらママ 川崎ばにらの母 娘が引っ越すと聞いて上京した
【シチュエーション】
ばにら、母と配信中
◇ ◇ ◇ ◇
ばにら「ママ」
「ううん、お母さん」
マ マ「なあに、ばにらちゃん?」
ばにら「今まで黙っていてごめん」
「『東京でなんのお仕事してるの?』って聞かれて」
「『本屋さんで働いてるよ!』って言ってたけど」
「こっちが本当のばにーらのお仕事です」
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コメ欄
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:黙ってたんかい!
:知ってた
:VTuberは親に言いづらい仕事だよなぁ……。
:マミーも唖然としておる。
:大丈夫! VTuberは立派なお仕事!
【スパチャ 1万円: 涙拭いてもろて】
【スパチャ 1千円: 拭いてもろて】
【スパチャ 1千円: 拭いてください】
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ばにら「ママとパパ、お兄ちゃんに心配かけたくなくて」
「ずっと黙ってました」
「家族なのに嘘吐いちゃってごめんなさい」
「けど……!」
「ばにら本気でこのお仕事やってるから!」
「一生懸命やってるから! それだけは信じてください!」
マ マ「ばにらちゃん……」
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コメ欄
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:ママさん、ばにらはちゃんと仕事してますから
:安心してもろて
:こんなんでもVTuberの王なんだよなぁ
:彼女は頑張っています
:She is a real top VTuber.
:ばにらちゃん頑張って!
:ばにらも母には勝てないか……
:そりゃそうなるわ……
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マ マ「最近は、いろいろいなお仕事があるのね」
ばにら「……ママ!」
マ マ「嘘を吐かれていたのはちょっと悲しいけれど」
「けど、ばにらちゃんが頑張ってるのは伝わったわ」
「大丈夫よ」
「ママはばにらちゃんのお仕事を応援するわ」
ばにら「ありがとう! ママ!」
マ マ「パパとお兄ちゃんにはうまく言っておくわね」
「それと……」
「えっと、ばにらちゃんのファンのみなさんでいいのかしら?」
「いつも娘がお世話になっております」
「この通り、ばにらちゃんは気弱な娘ですけれど」
「やる時はちゃんとやる娘なので」
「どうかこれからも応援してあげてください」
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コメ欄
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:許された!!!!
:ママ公認キタ――(゚∀゚)――!!
:よかったよかった!
【スパチャ 5万円】
【スパチャ 2万円】
【スパチャ 1万円: ご祝儀です!】
【スパチャ 100$】
【スパチャ 2万円】
:ばにらが頑張ってるのは、みんな知ってるんだなぁ
:俺たちが守護らねば!!!!
:任せてくださいママさん
:こいつがすごいのカメコが一番よく知ってるので
:ばにらママの言いつけ通り! 俺たちでばにらを支えるぞ!
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マ マ「ふふっ、すごい人気ね」
「ばにらちゃん、ママの知らない間に人気者になってたのね」
「ちょっと複雑な気分だわ」
ばにら「いや、あの、その」
マ マ「そういえば、子供の頃はアイドルになるって言ってたっけ」
「ソファーの上でサランラップの芯を持って唄って」
ばにら「いいから、そういう話はいいから!」
マ マ「なんで?」
「せっかくなんだからママにもお話させてよ」
「ファンのみなさんも、ばにらちゃんの昔話を聞きたいわよね?」
ばにら「いいから! しなくていいからそういうの!」
「はい! ということでね!」
「『お母さんに、VTuberやってることを告白してみた』」
「でした!」
「余興はおしまい! ゲーム配信はじめるバニよ!」
マ マ「あら、もうおしまいなの?」
ばにら「ほら、ママ!」
「もう出番は終わりバニだから!」
マ マ「えぇ~!」
「ママも何かばにらちゃんとコラボしたい~!」
ばにら「いいから! 配信の邪魔だから!」
「大人しくしてて!」
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コメ欄
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:せっかくいい話でまとまったのに
:最後の最後で台無しなんよ
:流石のばにら
:ママコラボ草
【スパチャ 3万円: まさか「MOTHER2」配信が母親バレの伏線だったとは!! 読めなかった、このリハクの目をもってしても!!】
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VTuberは意外と家族の協力なしにはできなかったりします。
同居している親・兄弟・姉妹の支えや理解って地味に大切なんですよね。
そういうのもなんかいいなと思いながら見ています。
とはいえ、VTuberの家族は一般人なので距離を取るのも大切に……。
ちょっとセンシティブなネタでございました。
ゆるゆる更新なんで気軽に☆を入れてくると嬉しいです。m(__)m