VTuberなんだけど百合営業することになった。【SS集】 作:kattern@GCN文庫5/20新刊
【登場人物】
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
羽曳野あひる Dstars2期生 雑談配信が得意
渋谷いく Dstars2期生 陰キャオタ女系VTuber
安芸もみじ DStars1期生 明るく楽しい酒のお姉さん
【シチュエーション】
3Dライブに向けてのダンスレッスン&ずんだ監修の筋トレ後
◇ ◇ ◇ ◇
ばにら「ぜーはぁー! ぜぇはぁー! ぜっはぁー!」
「もう、無理、バニ。これ以上は、脚が、動かない、バニ」
「股関節が、外れる、バニよ……」
い く「あたしもォ……」
ずんだ「だらしないわねぇ!」
「ほんと、この調子でライブに間に合うの?」
「だらしないダンスでファンをがっかりさせていいの?」
ばにら「いや、だからずんだ先輩」
「私たちはVTuberであってアイドルじゃないバニ」
ずんだ「けど、ファンは3Dライブを望んでるわよ?」
「だったらそれに全力で応えるのがVTuberなんじゃないの?」
ばにら「……ずんだ先輩ってば、時々ノリが体育会系バニ(ひそひそ)」
い く「……私たちみたいな、じめじめ系文化部とは水と油よね(こそこそ)」
ずんだ「よし、もうワンセットいっとく?(暗黒微笑)」
ばにら「だからもう勘弁ばにぃ!」
あひる「まぁまぁまぁ」
「ずんだってば、流石にばにらたちをしごき過ぎじゃね?」
「二人ともダンス初心者なんだから、もっと優しく教えてあげないと」
ばにら「あひる先輩!」
い く「あひるちゃん!」
ずんだ「ダンスは芸事。厳しくしないと身体が覚えないわよ」
「あひるもそこは経験者だから分かるでしょ?」
あひる「それはそう」
ばにら「……バニ?」
「どういう意味バニ? あひる先輩はダンスやってたバニ?」
ずんだ「こいつ、家が日本舞踊の教室やってるのよ」
あひる「どうも。羽曳野日舞教室の次期家元」
「羽曳野あひるです(キリッ)」
ばにら「ばにぃ」
い く「ふえぇ」
ずんだ「いつもふざけてるけど、ガチでいいとこのお嬢だからね」
「ちょっと動きを見たら育ちがいいなって分かるでしょ?」
ばにら「すみません、わかんなかったです」
「ただのおバカな陽キャだとばかり」
い く「オタクにやさしいギャルだと思ってた」
「すごいんだね、あひるちゃん……」
あひる「いくはかわいいねぇ」
「ばにら、お前は後で校舎裏な」
ばにら「誰が行くかバニ!」
あひる「おうコラ! だったらここで第二次あひばに戦争やってやんよ!」
「お前のその生意気な口を、今日こそ利けなくしてやる!」
ずんだ「はいはい! 話が本筋からズレてる!」
「とにかく――あひるもダンスレッスンの重要性は分かってるでしょ?」
「なのにこいつらを庇うの?」
ばにら(こいつらて)
あひる「ん~」
「やっぱさぁ、習い事は楽しくてなんぼって所があるから」
「あひるも家が教室やってるから、子供の頃から厳しく仕込まれてたけど」
「そん時は『なんで?』って身が入んなかったよ」
ばにら「あひる先輩が私たちのことを庇って!」
い く「もっと言ってあげてあひるちゃん!」
「無理に練習させても、そんなの効果ないって!」
ずんだ「けど、子供の頃に厳しく仕込まれたから、今も踊れる訳でしょ?」
あひる「それもそう」
ずんだ「なら邪魔しないでよ」
あひる「んー」
「やっぱだめだわ!」
「いく! ばにら! あきらめて練習してもろて!」
ばにら「……バニぃ」
「体育会系二人が話し合ったところで結論は同じだったバニ」
い く「そんなぁ……」
もみじ「はいはいはーい。楽しくないのはよくないと思うよ」
「VTuberは楽しんでなんぼじゃない」
「歌もゲームも踊りも、楽しんでやらなくちゃ」
ばにら「もみじ先輩?」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
体育会系の先輩二人(二期生&特待生)に絡まれるばにら。
そこに口を挟んだ謎の一期生。はたしてそれは救いの手かそれとも……!
※ 筆者、アキちゃんについてはARK配信の切り抜き程度の知識しかないので、リスペクトが足りてなかったら申し訳ないです……!
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