(セイジ視点)
「ん・・・朝か」
あれ、僕いつの間に寝ていたのだろう。
うん、頭がぼーっとしている。なんでだろう。
あ、そうだ、昨日魔眼を使って倒れたんだ。
じゃぁ魔力枯渇?頭が重いや。
あれ、でも、どうやって僕ベッドに行ったんだ?
もしかしてペルギウス様に運ばせたの?
「おはよ。セイジ。」
え?すごく近いところから声がした。
恐る恐る声の方向に顔を向けると、そこには彼女がいた。
「えへへ。お寝坊さんだね。」
「あ、うん、昨日の夜、眠れなくて、ちょっと魔眼の訓練しちゃったから」
「夜更かしさんだ。ダメだぞ早寝しないと」
「ところで、セシリアは、その、どのくらい前から起きていたの?」
「んと・・・結構前!」
(セシリア視点)
焦った!すごく焦った!
昨日はお祖母様の事ですごく泣いちゃって
多分、そのままセイジにもたれて眠ってしまったと思うんだけど。
朝起きたらセイジが横で眠っていたの。
え?まさか?
いや、セイジが嫌なわけではないし、
どちらかと言えば全然OKなんだけど、
でも、そういう大事な時の記憶がないってのはやはり嫌なわけで・・
んと・・うん、ちゃんと服着てるから大丈夫だよね!
うん・・きっと大丈夫大丈夫・・・
少し落ち着いてきたので、セイジの寝顔を覗いている。
小さい時、一緒にお昼寝していたから見慣れていた寝顔。
そういえば最近、一緒にお昼寝していないね。
ちょっとだけ大きくなってかっこよくなった。
でも寝顔はあまり変わらない。ちょっと可愛い。
あ、目を覚ましそう・・・髪型崩れてないよね。
よし、ちょっと驚かせてやろう。
「おはよ、セイジ・・・」
結局二人とも起きたものの、もう少しベッドでゴロゴロする事にした。
まぁ、あんな事もあったから今日くらい、いいよね。
「あのさ。セシリア」
ん、どうしたんだろう。
「僕、剣神にあってみようと思うんだ。」
え、剣神って強いんでしょう?セイジまで死んじゃうのは嫌だよ。
「戦う・・の?」
「いや、まずは会ってみたい。」
まずは?会って駄目ならどうするの?
「会うだけ?」
「ううん。最低話はするよ。」
最低って事は・・・
「話して駄目だったらどうするの・・・・?」
「その時は・・・・」
ほら、やっぱり!
「セイジ、私も会いたい、いや、会わなきゃダメ!」
「セシリア・・・」
「セイジ君?また一人でがんばっちゃうつもりだったんでしょ?」
「・・・はい・・」
はぁ、まぁ私の事を心配してくれているんでしょうけど
遠くで心配するのは嫌だ、泣いて待っているのは嫌だ。
「その・・セシリア、ありがと」
「うん!いつまでも一緒だよ!」
二人でちょっと元気になったらお腹がすいてきた。
部屋から出るとルーデウス様の部屋から奥様?が丁度部屋から出るところだったみたい。
確か白い髪の方がシルフィさん、青い髪の方がロキシーさんだったよね。
「セイジ君とセシリアさん、今起きたところ?」シルフィさんから声をかけてくれた。
「はい、おはようございます。シルフィさん、ロキシーさん。セシリア・クルーエルです。」
「おはようございます。セイジ・セーブルキャットです。」
ふふん、今日は私の方がお姉さんぽい。
「ペルギウス様から来るように言われているの。大丈夫?」
「あ、はい、承知しました。」
お腹空いてきたけど先にあっていたほうがいいよね。
「甲龍王ペルギウス様の謁見を許可致します。中にお進み下さい。」
「いや、呼んだのそっちの王様だから。」
承知致しました。
「セシリアちゃん、逆。」
「あ」
シルフィさんから突っ込みを頂きました。私、お姉ちゃんは無理みたい。
セイジに任せよう。
(セイジ視点)
「ペルギウス様、セイジ、セシリア参上致しました。」
「セイジ、待っていた。魔力はもう戻ったか?」
はい、お待たせしてしまいました。
「正確にはわかりませぬが、半分程度は」
「うむ、では、まだ無理はさせぬほうが良いか?」
ん?何かあったのでしょうか。
「貴様の痕跡眼の見立て通り、剣神ジノ・ブリッツを竜の上顎付近で捕縛した。今死なぬ程度に回復させ、王都アルスに護送している。」
「むぅ、やっぱり無理してた。」セシリアがまたむくれてる。
「セシリア、僕の事より剣聖を捕まえたほうが事件だから」
「あ、そうか。ソウダヨネ。」
なんだろう、セシリアが日に日に残念な子になっていく。
「剣神は貴様ら二人と、ルーデウス・グレイラットとの接見を要求しておる。行けるか。」
「それはいつですか?」
背後から声がした。ルーデウス様だ。
慌ててシルフィさんとロキシーさんが駆け寄る。
まだ回復してないようだ。
「うむ、警戒を厳としている為2日後というところか。」
なら、僕は回復している、ルーデウス様はどうだろう。
「2日後なら、復活してみせます。彼とは話をしたい。」
ルーデウス様は僕らと同じ気持ちのようだ。
その後僕のお腹の音が盛大になったのでペルギウス様は七星さんのところに行くように言われた。
どうも、七星さんも食べずに待っていたらしい。
「いつ来るかわからなかったから今日はサンドウィッチよ。」
うん、七星さん感謝です。
「食事の前ですが、まずは、天に召された方々のご冥福をお祈り致します、」
七星さんは手と手を合わせて目を伏せた。
日本だと仏教のお祈りの仕方だ。
ルーデウス様と僕はそれに倣った。
セシリアは気づいたらしい。
これがあちらの作法だと。
シルフィもロキシーも黙って手を合わせた。
「さて、生きてる人は食べなければいけないわ。皆、頂きましょう。」
皆、ルーデウス様が心配みたいだ。
セシリアさえ心配そうに彼を見ている。
「ここで話す話がは解らないけど。聖地の情報が届いたの。皆さんにもお伝えしなくてはいけないと思って。」
七星さんは淡々と話ししてくれた。多分彼女も怒っていたんだ。
ジノ・ブリッツの妻、長男、長女が斬殺されていたこと。
犯人がギル・クルーエルだと思われる事。
ギル・クルーエルは現在行方か知れない事。
「ギリッ」
すごい音だ。ルーデウス様が歯を食いしばった音だ。
慌ててシルフィさんが治癒魔法をかけている。
ロキシーさんもルーデウス様の口を開かせ、砕けた歯を取り除いている。
「そうね。ルーデウスはそういう気持ちよね。」
「これはヒトガミが絡んでいると思うわ。」
やはりそうか。
「あれ?他の人はともかく誠司とセシリアさんの反応がうすいわね。ヒトガミってのはね。」
「ナナホシさん。そのお化け、セイジも見ています。」
「「「え!?」」」
三人がビックリしている。
「実は僕達もヒトガミに狙われているんです。」
「「「なんで?!」」」
三人ともすごいシンクロ率だ。
「ああ、間違いなくギルは『使徒』だ。」
セシリアちゃんを残念な子にしているのは私です。
弄りやすい娘なんで。
シーフの孫はいかがでしたか。
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面白かった
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つまらなかった
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読みにくかった
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ラブストーリーか?
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もっと続きが読みたかった。続編あるよね?