シーフの孫   作:迷宮の迷子

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唐突ですが、今晩0時に次作が始まります。
のの話は終わりにしようかと思っていたので、次を書いていたのですが。
数話書き溜めて1日に公開するつもりでしたが、こっちも続き書いちゃっていて。
同時に二作は書けないからかわりばんこかな。


アクアの闘い

僕が産まれた時。

廻りはびっくりしていた。

理由は解らない。

でも、皆の顔には驚きと恐怖が確かにあった。

 

しかし、父と母は違った。

少し前に産まれた女の子と一緒に僕を抱きしめてくれた。

 

後から、殺意をもった男が入ってきた。

殺意を全く隠さない。

僕は心の奥深くに逃げようと思った。

しかし、そこには先客がいた。

同じ子供の姿、しかし全身が緑色の異形の子供。

彼には殺意だけではない。怒り、憎しみ、とにかく恐い、気持ち悪い、そんな気持ちがいっぱいだった。

 

外からも中からも僕を囲い込む「嫌な気持」

僕はその場で動けなくなった。

 

その時だ。

僕の髪を頭を撫ぜてくれる優しい手を感じた。

スベスベではない、ちょっと固い手。

でも温かい手。

その手を感じると僕の心は少しだけ強くなって、あの緑色の生き物は少しだけ、弱くなった。

 

その後も毎日僕の頭を撫ぜてくれる人が来た。

最初に撫ぜてくれたのは「アイシャ」さんという人だ。

働き者の手。でも優しい手

次の日は「シルフィ」さんと「ロキシー」さんの手。

他にも「ルイシェリア」さんや、僕よりお兄さんやお姉さんの緑の髪の毛の子供達

みんなが僕の髪を撫ぜてくれるんだ。

 

勿論、パパもママも僕をギュッとしてくれるし、他の人よりいっぱいなぜなぜしてくれる。

 

そうすると緑色は少しずつ弱くなる。

でも決していなくはならない。

 

僕はこの緑色を表にだしちゃいけないんだ。

 

なので僕はある作戦を考えたんだ。

実は一回だけ、緑色が強くなったことがあるんだ。

それはママのおっぱいを一口飲んだ時。

 

緑色は薄気味悪く笑うと少しだけ、大きくなった。

 

ママのおっぱいは僕も好きだ。幸せな気持ちになる。

でも、僕と同時にあいつも元気になる。

その日から僕はおっぱいを我慢した。

 

パパもママも心配してくれた。

せめてお水だけでも、シルフィさんやアイシャさんも一緒に僕を「生かして」くれた。

 

無論、パパやママのギュッは僕だけが受け取れる力だ。

みんなが髪を撫ぜてくれる。

パパとママがギュッしてくれる。

お姉ちゃんは言葉は出してくれないけど、「僕だけ」を優しい目で見てくれる。

 

その分だけ僕には有利だ。

 

傍から見れば、自殺行為、消耗戦、兵糧攻め、

でも、その戦いも終わりが訪れる。

 

突然、僕を温かい手が包んでくれた。

 

家族の会話が僕を包む。

どんどん緑色が小さくなる。

 

お姉ちゃんの心が溢れる。

ついに、緑色は動かなくなった。

 

そんな時、初めて緑色が言葉を発した。

 

『許して.....僕を殺さないで』

緑色が僕に負けを認めた。

 

また次の日、僕はパパに抱っこされて、おじさんとおばさんに挨拶をした。

おじさんとおばさんは僕等の話をびっくりして聞いていた。

やがて、お姉ちゃんの言葉でおばさんは大粒の涙を流した。

 

その時、緑色はまた言った。

『いいな、僕も家族が、ほしいな。』

うん、わかった。今日から僕が、君のお兄ちゃんになってあげる!

 

その時、僕の口から何かが飛び出した。

小さな僕の手の平にのるくらいの小さな緑の龍。

手には宝石の欠片を持っている。

 

『うん、君は今日から僕の弟だ。いいね。ラプラス』

 




生きていた時間が違うので
リリアには七星さんは少女
アクアにはおばさんに、見えます。
まあ、母親とおなじくらいだから仕方ない

シーフの孫はいかがでしたか。

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