「これが、ラプラス?」
セシリアが首を傾げる。
「アクアがそういうなら間違いなくラプラスだよ。」
「ふぅん、なんか、可愛いね♪」
赤ん坊の手の平に乗る龍
しかも緑色。それでも羽根でもあればイメージが変わるが、
残念ながらラプラスは羽根無しだ。
端的に言えば、ずんぐりむっくりしたフィギュア。ねんどろいどって表現がぴったりかな。
「我が名はラプラス、五龍将の一人、魔龍王ラプラスの血を受けくぐ者」
「いいえ、貴方はセイジと私の血を受け継ぐもの。なんとか王は関係ありません。」
セシリアに突っ込みを受ける。
「如何ですが、彼が災厄をもたらすものに見えますか。」
僕は先程からセシリアとラプラスのやり取りを黙ってみていたある男の方を振り向き、尋ねる。
振り向いた先にいるもの、ペルギウスである。
「うむ、確かに魔力はほとんどが人間の方に吸収されているな。若干の殺気はるようだが・・・
何、猫が警戒して唸るようなものだ。」
「猫が唸る・・ですか、それなら有無を言わさず切りかからないでくださいよ。おかげでアルマンフィさんをまた切り捨てちゃいましたから・・・・」
嘗ては強いと思っていた「光輝のアルマンフィ」も僕とセシリアにとっては既に雑魚キャラだ。
死んでもすぐにペルギウスに復活させてもらえるからか喧嘩っ早い。
僕達はこっそり、光輝ではなくて、「短気なアルマンフィ」だよね。と言っている。
「ちびラプラスが、凶暴化しなければいいのでしょう?」
「・・・・・」
「貴方がラプラスを討ちたいのは、嘗て共に戦った友人の為でしょう?」
「。。。。。」
「仮に、この子を殺しても、貴方は仇を取ったと溜飲を下げられますか?」
「。。。。。ええい、わかった!こやつは確かにラプラスだが、余が探し回っていたラプラスではない。」
「では、この子をいじめませんね!」
「そこの人間!王の前で不敬にもほどがある。」
なんとかのシルヴァリルが声を荒げる。
「・・・・シルヴァリルさん・・・貴方は妖精ではなく、天族の生き残りですよね・・・」
「そこの王でも回復できない貴方だから、僕達も貴方の癇癪を聞き流している事をお忘れなく。」
前世も含めて使ったことがない。「どすの効いた声」でシルヴァリルを脅す。
「・・・・・チッ」舌打ち、聞こえたからね。
(セシリア視点)
「さてと・・・」
セイジがクルっと踵を返す。
正直、いつも私を思い切り甘やかしてくれるセイジじゃない。
男の子?いや、男の人の表情だ。
ちょっと、いやすごく頼もしい。あとで思い切り甘えよう。
二人には悪いけど、今日だけ、ママはパパだけのママになります。
「オルステッド様」
「うむ」
「この子が握っていた「これ」なんですが・・・」
「うむ、間違いに会い。龍の秘宝だ。」
「オルステッド様が必要なのは、あくまで「龍の秘宝」ですよね?」
「お前の言いたいことは分かっている。俺も貴様の家族を殺しはしない。」
多分、世界で1番強い人
多分、アスラ王国で王様より影響力が強い人。
そんな二人を相手に一歩も後に引かない。
やっぱりセイジはすごいなぁ・・・
後でチュウしてあげよっと。
とりあえず、ラプラスも含めた僕達の家族は無事だ。
しかし、問題はまだある。どこから手を付けようか・・・
ペルギウスも知らない人ではない。
できるなら、なんとかしないといけない・・・
「ん?セイジ?何か言ったか?」
オルステッド様が突如僕に尋ねた。
え、考え事はしていたけど...
僕は何も話してないよ...ね?セシリア?
セシリアもポカンとした表情でオルステッド様を見ている。
間違いない。僕じゃない。
『オルステッドよ、龍神様とルナリア様の御子、オルステッドよ。』
今度は聞こえた。間違いない。ラプラスから声がする。
「ラプラス、お前か?」
『そうだ、オルステッド、こうして話せるのは初めてだな。
何しろ前は死ぬ間際に言葉を交わしたのみだからな。』
フィギュアみたいな姿からは想像もつかない落ち着いた声だ。
「母の名を知っているのか....」
『無論だ。忘れた事はない。魔力のみとなり、狂わされた時を過ごしていた時も、ルナリア様のことは忘れてはいない。』
『ペルギウス、お前の父クリスタル様、母ドーラ様のこともな』
『今回こそ、今回こそヒトガミを殺さなければならない。このような好機は恐らくはもうない。だから二人に話しておこう。この先の事を。』
ストックが無くなりました。
ので、また暫くお休みします。
シーフの孫はいかがでしたか。
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面白かった
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つまらなかった
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読みにくかった
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ラブストーリーか?
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もっと続きが読みたかった。続編あるよね?