フッハじゃなくて不破になる   作:iki

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どうも、ikiです。
8/1の日間ランキングで76位に今作が入っておりました。
読者の皆様ありがとうございます。


ページ9 はじめての魔宮(ダンジョン)≪5≫

 

セッケ達の戦いが始まってから数分後、魔宮(ダンジョン)内の別の場所で戦いが行われていた。

 

 

斬っても斬ってもキリがねぇぇぇ!!!すぐ元通ーり!!

 

 

「いやぁ~魔法が斬られたときはどうなるかと思ったけどねぇ~どうにかなりそうだよ」

 

 

「マズイ…!」

 

 

「早く術者を倒さないとだね…」

 

 

『黒の暴牛』の3人と『ダイヤモンド王国』の智将、゛奈落のロータス゛の戦い、現状はロータスの煙創成魔法『堕王の煙獄(だおう  えんごく)

による盤面制圧に圧倒される3人という構図だったが……

 

 

『ヒョコッ』

 

 

「ん~?トカゲ?

 

 

青銅創成魔法『鋼泥の蜥蜴吐息(セッケリザードブレス)

 

 

「!これは…」

 

 

突然の妨害魔法に身を翻すロータス、それを見逃すほど3人は甘くなかった。

 

 

雷魔法『迅雷の宝玉(じんらい  ほうぎょく)

 

 

「!おっとっと……」

 

 

魔力感知の応用で間一髪逃れるロータス、そこに第二の()()()()()()が振り下ろされる。

 

 

ゴギャ!!

 

 

魔力探知に引っかかることのない、魔力がない少年の持つ鈍重な大剣がロータスに振りぬかれた。

 

 

い゛い゛ぃってぇぇぇ~

 

(か弱いおじさんに何てことすんのよ、左腕折れてるよこれ……アバラも何本かイってるしさぁ……もうこれは死……)

 

 

煙魔法『奔走する物臭車(ほんそう    ものぐさくるま)

 

 

「あッ待てオッサン!!なにその車!?

 

 

「逃げるよね~~~」

 

 

「くそォ~見失った…!」

 

 

「止めを刺したかったけどそれどころじゃないよね、宝物殿に行かないと!」

 

 

「アナタがそれ言う!?」

 

 

「そうだったァァ、とにかく行こぉー!」

 

 

「!どうやら()()が他にいたみたいだしね…!」

 

 


 

 

奔走する物臭車(ほんそう    ものぐさくるま)』によって危機を脱したロータスは倒された仲間を回収し、魔宮(ダンジョン)からの脱出を試みていた。

 

 

おちち…みんな大丈夫~?これじゃ宝物殿どころじゃないね~」

 

 

(まあ後はマルスくんに任せるか…なにせ、ダイヤモンド王国(ウチ)の秘密兵器だからねぇ……)

 

 

「でもあの魔力の無い少年にはびっくりしたなあ……それに……」

 

 

『グシャアッ!!!』

 

 

ロータスが握りしめたのは『奔走する物臭車(ほんそう    ものぐさくるま)』の縁に張り付いた()()であった。

 

 

「こんなことをできる子も居るなんて……次は注意しないとねえ~?」

 

 


 

 

一方マルスとセッケ達の戦いは……

 

 

鉱石創成魔法『レーヴァテイン』

 

 

激しさを増していた。

 

 

「ッまた来ますよ!」

 

 

「言われなくても解っている!」

 

 

青銅創成魔法『青銅の防護魔砲球(セッケマグナムキャノンボール)

 

 

鋼創成魔法『旋貫の激槍(せんかん  げきそう)

 

 

ギィン!

 

 

金属の魔法同士がぶつかり合い、相殺される。そこに―

 

 

「ユノさん!」

 

 

「……!」

 

 

植物創成魔法『魔花の楔( まか  くさび)

 

 

風魔法『カマイタチの三日月(        みかづき)

 

 

ミモザの妨害とユノの鋭い一撃が放たれる。しかしそう簡単に攻撃は届かない。

 

 

鉱石創成魔法『ネメアの鎧(       よろい)

 

 

「オマエらの魔法はオレには効かない……!」

 

 

堅牢な防御魔法に阻まれる二人の攻撃。

 

 

「いい加減無駄なことはやめ―」

 

 

『ヒョコッ』

 

 

『!?』

 

 

青銅創成魔法『鋼泥の蜥蜴吐息(セッケリザードブレス)

 

 

「小癪なッ……」

 

 

マルスの顔めがけて放たれる目潰しの不意討ち、そこに更に連携攻撃を合わせる4人。

 

 

風魔法『暴嵐の塔(ぼうふう  とう)

 

 

鋼創成魔法『無窮の鋼弾(むきゅう  こうだん)

 

 

植物創成魔法『魔花の楔( まか  くさび)

 

 

青銅創成魔法『青銅の防護魔双球(セッケマグナムキャノンボールツイン)

 

 

「……っ」

 

 

攻撃がようやく通り、勝機がうっすらと顔を出したように見える。

 

 

「なかなかにやるようだ……」

 

 

鉱石創成魔法

 

 

「だが」

 

 

タイタンの重鎧(       じゅうがい)

 

 

「無駄だ」

 

 

さらなる魔法に勝機は搔き消され、絶望が漂いだす。

 

 

(やべえ、やっぱり強いなマルス)

 

 

セッケも内心焦りだしていた。魔宮(ダンジョン)編の登場人物の中では例外を除いてマルスに有効打を与えることが出来るのはアスタしかいない。

現に今4人で放った魔法も当たりはしたが、掠り傷程度の消耗に落ち着いてしまっている。

 

 

(アスタ達が来るまでの時間稼ぎも限界だ)

 

 

現在4人に大きな怪我はなく、ミモザの回復魔法で軽いけがも治癒されているが、それもいつまで持ちこたえることが出来るかわからない。

 

 

(早く来てもらえるように保険を掛けたけど……あとどれくらいで着くんだ……!?)

 

 

(早く来てくれ……主人公(アスタ)!)

 

 

アスタ達を待つセッケ、果たしてアスタ達はいつ来るのか。そして持ちこたえることは出来るのか。

 

 

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