どうもikiです。
アンケートが意外にも大接戦でびっくりしています。個人的に推していたドロシーヒロインルートですが、調べ直してみるとドロシーが27歳セッケが16歳なのでもし採用されようものならとんでもない年の差カップルになりますねこれは……
現実で例えるならアラサーOLとDKが恋愛関係にあるようなものですからねコレ……
100%事案確定案件です。
さて、今回はヤミ団長から観たアスタとフッハの闘いを描いた番外編です。
結構自己解釈が入っているのでお気をつけください。それではどうぞ。
(今年は面白えやつが居ねぇな)
魔法騎士団入団試験という大事な催しの最中、しかもその当事者であるはずの゛黒の暴牛団長゛の『ヤミ・スケヒロ』は退屈そうに受験者達を見ていた。
(入団させてもいいやつはいるが、入団させてぇ奴がいねー)
ヤミ・スケヒロという人間は入団の条件の前提に『面白いヤツ』を最も重く置く男である。しかし今回の入団試験には魔法騎士団に入る素養はあれど、ヤミが気に入るような『無鉄砲で何をするのか予想がつかない奴』は見当たらなかった。
(このままだと全員上げそうなやつのとこだけ上げることになりそうだな)
魔法騎士団団長としては、誰一人にも入団希望をしないというわけにも行かない。そのため何人か優秀な受験者を選ぶのだが、ヤミは今その゛とりあえず゛手を挙げておく奴を撰んでいるのだ。
(あのスカしたガキは全員挙げそうだから上げておくか…ん?)
半ば見切りを付けていたヤミだが一人の少年が目に入った。
(アイツはさっき俺に……)
「なあ、フィンラル」
気になったヤミは隣で見ていた自分の団のアッシーくんこと『フィンラル・ルーラケイス』に話しかける。
「っはい!どうしたんですか?まさか…、めちゃくちゃ可愛い娘でも?」
「んなわけねーだろ、さっき俺が息の根を止める予定だった小僧のことだよ」
「あぁさっきのアイツですか?見ていた限りだと全然ですけど……ゴードンはどう思う?」
「ブツブツブツブツブツブツブツブツ」
「ゴードンに聞いても無駄だと思ったからお前に聞いたんだよ殺すぞ」
「あぁなるほど……って殺す!?」
ヤミはこの試験の付き添いとしてフィンラルともう一人『ゴードン・アグリッパ』も連れてきていた(別にゴードンじゃなきゃ行けなかったわけではなくただの数合わせだが)。
しかし彼は内向的な性格故に余程のことがない限りまともに話すことはなく、更にずっとブツブツ何かを発す変人なためヤミはフィンラルにだけに話を振ったのである。
「まぁ誰も選ばないんじゃないですか?まさかヤミさんアイツのこと採用するんですか?」
「………」
ヤミは少し気になっていたため今までの試験を見てはいたが正直散々な結果であった。しかも見る限り、あの小僧(アスタ)には魔力が一切ないことも先程の会合で見えていた。しかしヤミの中にコイツは何かをしでかしてくれるという謎の確信があった。
「あっ最終試験が始まりますよ。えーと最初は……あっヤミさんが目を付けてるアイツが出るみたいですよ。相手は……」
(泣いても笑ってもこの実戦戦闘が最後のチャンスだ。今まで良いところを見せるどころか醜態を晒しているあの小僧にとってはこれに全部かかってるって言っても過言じゃねー)
まぁ良いのだ。別に面白くないやつなら手を挙げなければ良いのだから。そんな軽い気持ちでヤミはその試合を見ることにした。
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「………」
「…、おいおい……まじかよ…。入団試験とは思えないな……」
「……ブツブツブツブツ」
軽い気持ちで試合を観始めていたヤミ達だったがそんな考えは始まってすぐに払拭された。
「アイツすごいっすね、あんなに重そうな剣を軽々と振り回してる」
今までの試験の体たらくが嘘のようにあの小僧は闘っていた。相手が撃ってくる魔力弾を時には躱し、時には゛切り゛ながら相手に向っていく。
(さしずめ魔法を無効化できる剣って感じか……面白え……!)
魔法を無効化し、更に高い身体能力で攻め込む。今まで様々な魔法を使う者を見てきたヤミですら見たことがないその魔法、戦闘スタイル。未知との遭遇にヤミは心を踊らせていた。しかし……
(だが相手の方のアイツも相当強いな)
「受験生にしては中々の魔法と精度じゃないですか?」
相手のカチューシャを付けた男(セッケ)にもヤミは注目していた。自分の魔法で生成した、見たところ青銅の乗り物に乗りながら一定の距離を保って攻撃を続けている。
(あれは相当鍛えているな)
そんなふうにヤミが思っていると
(!?小僧のほうが動きが変わったな)
今までは魔法を゛切って゛いたアスタだったが急に閃いたかのように゛打ち返し゛始めたのである。
(闘いの中で最善を見出したか……)
恐らく切っていくだけでは埒が明かないと思ったのだろう、打ち返すことで相手の攻撃を防ぎつつ相手の攻撃を利用して攻撃することにしたのだ。
(このままならいずれ距離が縮まる、そうなりゃ後は接近戦だ)
接近戦になれば剣を扱うアスタのほうが有利になる。そしてヤミが思っていたとおりに二人の距離が縮まっていき遂にはもう剣が届くようになっていた。
(カチューシャ小僧の負けか)
そう考えていたヤミの予想をセッケはいい意味で裏切った。
(!?フェイントか!)
セッケはアスタの剣撃を喰らう前にアスタと自分の間に青銅の壁を生成した。もちろん魔法を無力化するアスタの剣の前ではやすやすと破られてしまう。
しかし、それこそがセッケの狙いだった。壁が破られたと同時にアスタに向かって先程よりも数段速い魔力弾を発射したのだ。壁でフッハのことを見えていなかったアスタはその速い弾速に対応できずその魔力弾をなすすべなく喰らう……。フッハはそれを見越して壁を貼ったのだ。
「面白え……!」
久しぶりにしかも二人も面白いやつを見つけた。その喜びを胸にヤミはその試合を見続けた。
ヤミの手を挙げたい……、つまり入団゛させたい゛ヤツが二人に増えた瞬間でもあった。
番外編いかがでしたでしょうか?ヤミ団長の口調を再現するのが難しかったです。
今度こそ第三話を書く予定ですので第三話をお楽しみに、それではまた。
追記:アンケートの結果で珊瑚の孔雀と黒の暴牛が同率一位になってしまったのでコメントで意見をお願いします。
更に追記:もう一度アンケートを取ろうと思います。
下記のアンケートに清き一票をお願いします。
期限は6/16の18:00までです。
フッハはどっちのの魔法騎士団に入る?
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黒の暴牛 ヒロイン未定ルート
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珊瑚の孔雀 ヒロインドロシールート
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両方とも書くべきだ!