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隙間と転生者
「・・・ここは?」
「ここは妖怪の山ですわ」
「?」
自分は上を向くと、紫のドレスを着た女性が木の枝に乗っていた
「はじめまして、私(わたくし)は八雲(やくも)紫(ゆかり)と言いますわ」
「・・・これはご丁寧に、自分は・・・まぁ四季とでも呼んでいただけたら幸いです」
「四季さんですね?良いお名前で・・・」
四季、と言うのは自分が好きな言葉だからだ
「ところで、あなたは何者で」
「そうですね、ただの行商人と言えば「そんな軽装で、ましては刀も持たないと守れない時代なのに変ですわ」・・・失礼ですが今、西暦何年で何月で?」
「西暦?今は正応(しょうおう)六年の皐月よ」
「・・・正応?あの鎌倉幕府が設立されたのは」
「・・・それ百一年前よ」
「つまり、1293年の五月?
平禅門の乱が起こる月!?」
何てこった!!まさか戦国時代前に送られるなんて!!
「あなた頭大丈夫?」
「え、えぇ、なんとか」
「そう、まぁ良いけど
ところで、あなたは何?」
「何、と言われましても・・・言うなれば不死の者ですかね」
「・・・不死?」
「あ、いや不老不死です」
「なにそれ、妖怪の能力なの?」
「え、いや、その」
「ま、いいわ
私は八雲(やくも)紫(ゆかり)、隙間女よ」
「ご丁寧に」
「そうかしら?とりあえず、あなた」
「私と友達にならない?」と彼女は扇子を出して、そう言った