妖と骸   作:ミスターサー

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弟子入り

「やー!!」

 

へロヘロ・・・

 

「・・・腰も入ってないし、本当に駄目ね」

 

「・・・」

 

あれから一年、八雲と友達となり、偶然にも廃れた山小屋が有り、そこに住み、簪や薪を売って生活をしていた

暇な時に木刀を振り、鍛錬をしていたのだが今、八雲に駄目だしされていた

 

「八雲」

 

「何かしら」

 

「自分は何故、こう刀を振れないんだろうか」

 

「上手く?」

 

身体を半分、空間から出している八雲を見て頷く

 

「そうねぇ、剣の才能が無いからかしら」

 

「・・・もう少し隠して言ってくれないか?」

 

「あら?言った方が良いでしょ、それと自分って言うの止めたら」

 

「・・・」

 

生前、友人関係が少ない為、自分という一人称にしていたが

 

「これは自分の表現で」

 

「それ、カッコ悪いし・・・変よ」

 

「へ、・・・」

 

否定された、なら一体どうしろと

 

「そうね、俺と言ったら?」

 

「お、俺か?なんか変だが」

 

「そう?いい身体してるから、それで良いのよ?」

 

「・・・そうかい?」

 

「そうよ、さてと荷物をまとめて」

 

「?、何故?」

 

「ふふ、内緒」

 

八雲は袖で口元を隠しながら笑う

 

「・・・胡散臭い」

 

「酷い!!」

 

そして自ぶ、俺は荷物をまとめる為に小屋に戻った

 

 

 

 

 

 

「仙人いる」

 

八雲の力なのか分らないが、気味の悪い空間を通ると一つの家に着いた

そこは綺麗な花が有り、果実が実った木々が有った

 

八雲が空間から出た瞬間、「仙人」と言っていたが仙人が住んでる土地だろう

 

「なんじゃ、紫か」

 

家の縁側で横になって居る初老の老人がいた

 

「久しぶり♪」

 

「・・・歳を考えて発言したらどうじゃな?逆に胡散臭いぞ」

 

「仙人まで!?」

 

よよよ、と地面に倒れる八雲だが、老人は俺を見てくる

 

「お主、木刀を持っているが・・・剣客かの?」

 

「いえ、あの、俺はそこまで」

 

「そうか、ま、良いじゃろ

家に上がりなさい」

 

「・・・良いのですか、見知らぬ者を家に上がらせるなどと」

 

「良いんじゃよ、紫を見なさい」

 

縁側に有った障子を開けると、お茶を啜りながら生き抜きしている八雲が居た

 

「・・・いつの間に」

 

「カッカッカッ!」

 

 

 

 

 

 

「なるほど・・・力に振り回される前にそれ以前に刀が使えぬ者か」

 

ズズズ・・・と音を立てながら飲む老人に対して頷く

 

「はい」

 

「ふむ、では何故、刀を取る」

 

「?、どういう事ですか」

 

「解らないなら良い・・・いずれ解る」

 

「はぁ」

 

「で、紫・・・付き人紹介に来たのなら帰ってくれないか?」

 

「違うわよ、彼に剣を教えて欲しいの」

 

「ほう、死ぬぞ・・・こやつ」

 

「へ、死ぬ?」

 

「大丈夫、死なないから」

 

「はい?」

 

「そうか、そうか・・・なら預かろう」

 

なんか俺、置いてきぼりになってませんか

 

「あの、自分の意思は?」

 

「強くなりたくないの?」

 

「いや、八雲・・・そりゃぁ・・・」

 

「なら住め、若造

あと師匠と呼べ」

 

「・・・否定できないんですね」

 

「「当たり前」」

 

「・・・」

 

泣いていいですか?

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