ストーカー型ローレルさんの日常   作:鉄鷲

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大体3分で読めるフランス語講座はじまりませんでした 
でも3分くらいでイチャイチャしたいと思います 
要はローレルさんカワイイねってことです
pixiv→https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=20076940


ローレルさんは朝に弱いらしい

「トレーナーさん。すみません。遅れます!」

そのメッセージを受け取ったのは朝練の約束をした時間から5分を過ぎた頃だった。これで今週3回目。合計は覚えていない。俺の担当サクラローレルは朝に弱い。それもとてつもなく。基本的に真面目で努力家、ユーモアもある。そのうえ美人で可愛らしいと完璧な彼女のほぼ唯一と言える欠点。もう一つ欠点を挙げると俺に対する執着心だろうか…こっちはまあかわいらしいものだから別に良いのだが…

「慌てなくていいから怪我しないように気をつけて」

とすっかり定型文となったメッセージを返す。ただでさえ脚が弱いのに寝起きで硬い身体で怪我したなんてシャレにならない。まあ彼女は自制心がかなり強いからあまり心配はしていないが万一ということもある。そうして暫く流れる雲を見ながらメニューを考えてると、

「トレーナーさん!すみません!遅れました!」

ローレルが結構な速度で駆けてきた。この通りやる気がないわけではない。むしろ今までの分を取り返そうと朝練にもしっかり取り組んでいるのだ。8割は遅刻するが…

「慌てなくていいぞー と言っても駆けてきたということは準備体操は済んでるね?」

「はい!それはもうしっかりとやってきました!」

「ようしじゃあアップは済んでるから早速トレーニングに移ろう。まずは…」

遅れたものを責めても仕方がない早速メニューに移るとしよう…

 

「じゃあ今朝はここまでにしよう。また午後からな。」

「はい…あの…トレーナーさん本当にごめんなさい…その…毎回遅れてしまって…」

「うーん…普段の練習のときはまあ別にいいんだけどなあ。レースとか大事な時これはまずいよなあ…何か手を考えないと…」

どうもローレルの意志の強さは寝ている時にも発揮されるようでいくら目覚ましを置いてもいくら揺すられても起きないようだ。しかも起きてもボーッとしてしまうようで完全に覚醒するのに時間がかかるらしい…それを治す意味も込めてこの朝練をしているのだが効果は出ていないようだ。

「トレーナーさんに早く会いたいから朝練してるのにこれじゃあ一緒にいられる時間が少なくなってしまいますね…」

「そこはトレーニングの時間が減るって言ってほしいんだけどなあ…」

「だってトレーナーさんに早く会えるうえにトレーニングができるんですよ?効率いいじゃないですか?それなのに…どうして早起きできないんでしょう…」

「うーむ、俺も朝は苦手なんだが意外となんとかなってるんだよなあ…ローレルに会えるからかな?」

「もう!トレーナーさんったら!」

いや、冗談ではなくローレルに会えると思えばかなり頑張れるのだがな。

「しかし体質で朝弱いっていうのはあるらしいからなあ。ローレルはそれがすごくすごいのかもしれないな」

「今の語彙もすごいですけど…でも本当どうしたら良いんでしょう?今度遠征があるのにこれだとまずいですよね…」

「そうなんだよなあ…」

 

そう、来週はローレルの初レース。と言ってもとある重賞の前座として未デビュー戦を走る。要はレースの練習みたいなものだ。雰囲気掴みにはちょうどいいのだが、問題は当日の集合が早いことだ。

「まさか一番の敵が早起きになるとは思わなかったぞ…」

「そうですね…トレーナーさんが隣にいてくれれば起きられるかもしれませんよ?」

「そうしたいのはやまやまだがさすがに君と一緒に寝ると俺の首が飛ぶ…」

「そうですよねえ…はあトレーナーさんと合法的に添い寝できればいいのに…」

ローレルの意志の強さは俺にも向いている。なにせ逆スカウトでストーカーじみた出会いだったのだから…それはともかく今は早起きだ…

「仕方ない。とりあえずレースの前日にもレース場を使った練習ができる。その日になんとか起こせるか試してみよう。」

「はい…お願いします…」

そう、今回はレース前日にレース場を使った練習ができる。ということで2日前に現地入りして朝起きる練習もしようということになった。流石にホテルの部屋は別だがいざとなれば部屋に入って起こすということにしている。

しかしその後も遅刻記録を更新してついに現地入りの日になってしまった。

 

「それではこちらがルームキーです。」

「ありがとうございます。それから一つお願いしたいことがありまして…」

現地のホテルでキーを受け取る際に明日の朝もしかしたら…というか確実にローレルの部屋を開けてもらう必要があるということを伝えておく。本人の了承もあるのでそれ自体はスムーズに了承してもらえた。

「それではトレーナーさん、朝よろしくお願いします…」

「ああ…なんだか変な感じだが…とりあえずやってみよう。おやすみローレル」

「はい、おやすみなさい」

こうしてローレルと別れて就寝するのだった…

 

翌朝

ローレルはやはり起きられなかったようだ。電話しても繋がらない。ということでホテルの人に鍵を開けてもらったところだ。

「ローレル、入るぞ。」

一応そう言ってローレルの部屋に入る。ローレルは…よく寝ているな。

「ローレル、ローレル!起きてくれ!」

とりあえずローレルを揺すって起こそうとしてみる。話ではこれでも起きないらしい。なるほど確かに…?

「Enseignant?<トレーナーさん?>」

おや?ローレルの目が開いたな?だがこちらを見ているものの意識は向いてなさそうな…ウワッ!

「J'ai attrapé le enseignant<トレーナーさん、捕まえた。>」

「ローレル!どうした!離してくれ!」

なんと起きたと思ったローレルに腕を引っ張られベッドに引きずりこまれてしまった!さっきからフランス語で話してるから…寝ぼけてるのか?

「Les enseignant... sentent bon... comme...<トレーナーさん…いい匂い…好き…>」

「お、おいローレル起きてくれ…」

これはまずい。完全に捕まってしまった。ローレルは先ほど何事か呟いてからまた眠ってしまったようだ。ローレルと密着してるから体温といい匂いが伝わってきて……

 

ピピピ!!ピピピ!!ピピピ!!

スマホのアラーム?そういえば出発の予定時刻になるように設定してたっけ…あれ?なんでそれが鳴ってるんだ?今どうなってるんだ?このあったかくていい匂いは…?

「お…おはようございます…トレーナーさん…」

ローレルの声がする。安心するな…待てよ?なんでローレルの声が?慌てて目を開ける。目の前には……ローレルの顔があった……

「おはよう…ローレル…?」

「はい…おはようございます…」

記憶を辿ると…ローレルを起こしにきて…引き摺り込まれて…そのまま寝てしまった…?

「もしかして…いやもしかしなくても…俺…寝てた?」

「はい…そうみたいですね…」

なんてことだ…ミイラ取りがミイラになってしまったのか…

「そうかあ…やってしまったなあ…起こしにきて一緒に寝てしまうとは…」

「私もいま気付いたところですし…揃って遅刻ですね。」

「ああ〜そうなるか、まあ前日練習で良かった。本番だとシャレにならないからな。思ったより強敵だなこれは」

本格的に明日の本番に向けての対策を考える必要に迫られる。

 

「でもトレーナーさんが隣にいたからびっくりしました。それで目が冴えましたよ。ふだんならまだまともに話せないくらい眠くてしかたないんですけどね。」

「そうか…それなら明日も引き摺り込んでもらうか。それでアラームを鳴らせばバッチリ起きられるんじゃないか?」

「そういうものですかね?でも私としてはトレーナーさんと添い寝できるなら何の問題もありません!」

「問題しかないんだよなあ…まあローレルと添い寝できるからいいか。」

とりあえず明日の作戦?も立案したことだし練習に向かわないと…もう少しローレルと一緒に布団にくるまっていたかったというのは秘密だ。

 

そして翌日朝、再び鍵を開けてもらいローレルの部屋に入る。今回はアラームを5分後にセットそれから連続で数分おきに鳴るようにもした。これなら少なくとも俺は起きられる。さて眠り姫を起こすとしよう。眠り姫といえばキスだが…さすがにそれはまずいからな…

「ローレル!時間だぞ!起きるんだ!」

昨日のように揺すってみる。ここでスムーズに起きられればベストなんだが期待はしていない。

「Enseignant?<トレーナーさん?>」

おっとこれは頭がまだ寝てるみたいだな?するとここで

「Enseignant Aime !<トレーナーさん。大好き!>」

よしよし想定通り引き摺り込まれる。しかしなんて言ってるんだろう?そして反応が無くなるローレル。やはり再び寝てしまったようだ。今回は俺が起こしてみせよう。

「ローレル!起きるんだ!!ローレル!!」

やはり手強い…しかし今日は遅刻できないのだ。なんとしても起こさねば。しかしどうにも起きないローレル…どうする…先ほど考えていた眠り姫という言葉を思い出す…キス…ローレルと…自然と顔が近づく。いや、マズイと思っても自然と引き寄せられてしまう…とうとう唇が重なるその直前、

ピピピ!!ピピピ!!

セットしておいたアラームが鳴る。ハッと我に帰る。何をしてるんだいかんいかんと思っているその時

「トレーナーさん…?」

ローレルの目が覚めたようだ。よかった。あと少し遅かったらキスしてたかもしれンッ!

唇に暖かいものが触れる…これは…まさか!?ローレルの顔が近いというより目の前数センチにある…これは…キスされてる…しかも長い…まさか眠り姫の方からキスしてくるなんてどんなお伽話でも無いだろう…そんなことを思ってると

「ん…んん…あれ…?トレーナーさん…?」

「お、おはようローレル…」

「おはようございます…あれ?今のは…夢…?」

覚えていないようだ…これはそのままにしておいた方がいいだろう…

ピピピ!!ピピピ!!

またもアラームが鳴る。あまりのんびりしてるわけにもいかない。

「さあローレル!あまり時間もない!さて急いで準備しよう!」

「そ、そうですね!あれ…妙にリアルなような…」

 

この日、ローレルの成績は圧勝だった。




実はローレルさん好きなんですよね。これは第二級くらいの極秘情報なので今がお買い得ですよ?
今回のモチーフについてですけど実馬のサクラローレルがねぼすけ…と言って良いのか珍しく寝るときはしっかり寝るタイプだったらしいという噂を耳にしたんですよ。じゃあローレルさんがねぼすけだったらどうなるかなあと考えたらこういうのが生えてきました。作中のフランス語はとある超高度な裏ルートで作成しました。決してdeepLとchatGPTにぶん投げて2で割ったとかではありませんよ?でももしかしたらそうかもしれません。要は適当なのでこう…だれかすごくすごいこういうのが得意な人におまかせします。
今回のローレルさんは前回の病んでるローレルさんとトレーナーさんのコンビのつもりです。もしかしたらシリーズにするかもねです。婚姻届ローレルさんと同じでもいいし違ってもいい。そういう自由が丘に家を建てたり斜めに立てかけてもいいという自由が世の中には必要だと思います。家は平らな方が良いと思いますけど。
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