ローレルさんいいよね…良い…
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「トレーナーさん…どういうことなんですか…?」
まだ残暑が残るトレセンの、とある部屋の気温がすごくすごい冷え切っていた。
「ローレル?どうしたんだ?」
サクラローレルのトレーナーが問いかける。彼は担当がどうして怒っているのか思い当たる節がないようだ。
「なんですか?あの子達は?なんで私以外の娘とイチャついてるんですか?」
「あの子達…?イチャつく…?」
どうも話が噛み合わない。
「トレーナーさん…言いましたよね?『ローレルだけしか見ない。死んでも一緒だ』って」
「ローレルしか見ないっていうのは言ったけど後半は言ってないと思うんだが?」
「じゃあ今言ってください!待った、録音しておきますから」
そう言うといそいそとスマホを取り出すローレル。一方慣れた様子のトレーナーは
「用意周到なのか微妙に抜けてるのか分かりにくいんだよなあ…カワイイけど…」
すると途端に笑顔になるローレル。もちろん目に光は無い。
「カワイイって…もう!トレーナーさんったら!!やっぱりトレーナーさんとは初めから決まってる運命の人なんですね!!」
「その割にはだいぶ面倒な手で担当になろうとしてたよね?そう言えばあの動画まだ残ってるの?」
トレーナーの言う動画とは二人の馴れ初めのモノである。ウマ娘の方から逆スカウトする場合の至って普通のやり取りの様子を念入りに記録したものだ。
「残してるに決まってるじゃないですか!トレーナーさんとの初の共同作業なんですから!」
「そうだね、こっちは意識が無かったし全部君が手をとってたけどね?」
ちょっと怪我をしたトレーナーを優しくローレルが介抱する心温まる動画であることは言うまでもないだろう。バレたら二人共首が飛ぶことも言うまでもないが。
「安心してください!寝顔もちゃんと残してますから!」
「それも撮ってたのか…全体的に消して欲しいんだけどなあ…そんなことしなくても君しか見えないのに…」
「トレーナーさんったら!上手なんだから!!」
すっかりご満悦のローレルである。しかし、
「それなのにどうして他の子達とイチャツイてたんですか?」
氷点下の眼差しでローレルが問う。そうだそういう話をしていたなと思い出すトレーナー。
「もしかして…さっきの中等部の娘達か?」
「それです!まさかトレーナーさんはああいう娘の方が好みなんですか?ダメです!あんないかにも男をかどわかそうとするようなあざといタイプ。何をするかわかりませんよ?」
「もしかしてそっくりそのまま自己紹介してる?」
「ふざけてるんですか?こっちは真面目に聞いてるんですよ?」
「ええ…」
どうも話が進まないが要するに未デビューの中等部の娘とトレーナーが世間話しているのを見て嫉妬したという複雑な乙女心のようだ。
「…というわけでちょっとレースの話をしてあげてただけだ。間違っても浮気とかじゃないからな?」
「なんだそうでしたか…そうですよねトレーナーさんが浮気なんかするはずないのに…ついつい焦ってしまって…」
すっかり目に桜を戻したローレル、通常に戻ったようだ。
「まあレースも近いし気が立ってるのかもしれない。あんまり気負わないようにね。」
「そうですね…やっぱりトレーナーさんが誰のものかはっきり分からせる必要がありますね…」
「会話がかみ合わないんだよなあ」
どうも今日のローレルは色ボケしているようだ。
そしてローレルのレースの日がやってきた。しっかり調整したローレルは問題なく先頭でゴールする。
「トレーナーさん!やりました!!」
「ローレル!!おめでとう!!」
そしてローレルはそのままトレーナーに飛びつき小声でつぶやく。
「Le formateur est à moi et à moi seul…Je ne le donnerai à personne…」
(トレーナーさんは私のもの。誰にも渡さない。)
「ローレル?」
「フフッなんでもありませんよ…」
フランス語教室を充実させようと思うローレルであった。
実はローレルさんすごくすごい好きなんですよね。今日のネタはレース後のローレルさんがトレーナーさんは私のもの♡ってしてるイラストを見て思い立った次第なんですよね。これは書かねばなるまいとまこまい!だから嫉妬しやすく病みやすいローレルさんが必要だったわけですね。というわけでローレルさんもめでたくシリーズ物になりました。思い付けば長くなるしそうでなければ短くなるというつまり行き当たりばったりなのです。前提としてローレルさんもトレーナーさんも病んでると思ってもらえればOKです。いつも通りだって?え、うん。