ミリアリアは結局、目を覚まさぬ少女を自身のベッドに寝かせて引っ張り出した予備の毛布にくるまって朝を迎えた。
「くしゅっ。…もう朝かあ」
毛布だけでは少し肌寒かったのか、ミリアリアはくしゃみをしながら体を起こした。そのまま立ち上がると、未だ意識を取り戻さずベッドで眠り続ける少女の顔を覗き込んだ。
「まだ夢の中かあ。…本当、どこから来たんだろう」
取りあえず少女が目を覚ますまで出来ることをやろう、ということで寝巻から普段着に着替え、朝食を用意して食べた後、洗濯をして外に干し、少女のサイズに合う服を探していると、玄関のインターホンが鳴ったので玄関のドアを開けた。
「はーい。ってみんな?」
「おはよう、ミリィ。やっぱあの後気になっちゃってさ…まだ目覚ましてないんだよな?」
「うん、そう。取りあえず皆入って」
ドアを開けた先に居たのは、トールら四人。どうやら昨晩保護した少女のことが気になっていたらしく、フリーサイズの服等必要なものを買ってきてくれたらしく、中に入れた後受け取ってまとめて置いておいた。
五人でくつろぎながら、少女の方を気にしつつも飲み物を飲んでいると…ついに少女が目を覚ます。
(あれ……わたし、は……)
ノレアは朦朧としながら、意識を覚醒させていく。重たい瞼をゆっくりと開けると、見知らぬ天井が目に飛び込んできた。一時的に居たアスティカシア高等専門学校の地球寮とは違う、一見どこにでもあるような壁。…だけど、それはノレアにとって全く見覚えのないもので。彼女の中の本能が、警鐘を鳴らし始めていた。
「良かった……目が覚めたのね」
ノレアが顔を横に向けると、見知らぬ私服姿の五人の若い人の姿が。その顔付きは見覚えが全くないものだった。
(私服……アスティカシアなら制服を着ているはず……!)
ノレアの中の警鐘が更に大きく鳴り出す。見覚えのない建物の様式、制服を着ていない学生らしき人たち……その人たちの顔付きは、ノレアにとって見覚えが全くないものだった。知らない人、というだけでなく、人種的な面で全く見たことがないもので、本能的に『ズレ』を感じてしまっている。
……そして、慌てて体を起こしたノレアの目線の先に映ったカレンダー。そこに書かれている年号を見た時、ノレアは思わず呼吸を止めてしまうような衝撃を味わった。
(C.E.……!!!?アド・ステラじゃない……!?……今、私が居るのは……)
―別の世界だ。そう思うか思わないかの内に、ノレアの体は力を失い、再び意識を手放した。
To Be Continued...
スパロボとかのクロスオーバー作品見ていると、違う作品の登場人物は普通に会話していますけど、多分実際は違和感バリバリだと思うんですよね。顔付き全く違うし。多分遺伝子レベルで違うと思うんで、『ズレ』を感じるはずなんですよ。そこを、ここでは表現させていただきました。では、また近日中に。