ゲッター3は、その特徴的なキャタピラを走らせながら、眼前の敵であるアルム・ズールに向かって、拳を振り上げる。
その見た目通り、威力の高いゲッター3の拳に対して、アルム・ズールもまた対抗するように殴る。
「「はああぁぁぁあ!!」」
激突した拳は、その高い威力の影響もあってか、砂漠に巨大なクレーターを作りだす。
砂煙をまき散らし、互いの視界を奪う中、両者は拳をぶつけ合い続ける。
だが、それも長くは続かない。
互いに限界が近づき始めたのだ。
そこで両者が選んだ手段は、相手の腹を蹴って距離を離す事だった。
それによって、砂煙の中から姿を現した両者の顔には、汗が浮かぶ。
それは相手も同じで、肩で息をしている。
そして、二人は同時に動いた。
お互いに向けて駆け出し、再び衝突する。
そこから殴り合いが始まった。
両者ともに腕を振るい、足を上げ、時には頭突きすら行う。
そんな戦いの最中、先に動いたのはアルム・ズールの方だ。
彼は右手を大きく振りかざすと、それを勢いよく振るう。
アルム・ズールのその右腕の溶断破砕マニビュレーターであり、当たればただでは済まない。
だからこそ。
「ミサイルストーム!」
「なっ」
ベンケイは、ゲッター3のキャタピラ前腕部から、ミサイルを一気にアルム・ズールに向けて放つ。
至近距離から放たれたそのミサイルに対して、アルム・ズールは避ける事ができずに被弾してしまう。
爆発と爆炎によって、視界を奪われた中で、今度はゲッター3の右ストレートがアルム・ズールの顔目掛けて飛んでくる。
それに対して、アルム・ズールも負けじとパンチを放つ事で相殺しようとした。
しかし、結果は相打ち。
お互いに吹き飛ばされる事となる。
その結果を見て、ベンケイは思わず笑みを浮かべる。
そこには、普段の臆病さはまるでなかった。
「これがっガンプラバトルだぁ!!」
その言葉と共にゲッター3の腕が伸びる。
ゲッター3の拳がアルム・ズールの顔面を捉えると、そのまま押し込むように攻撃を行う。
それにより、アルム・ズールは地面に倒れてしまう。
その瞬間を狙い、ゲッター3はアルム・ズールを掴み、ゲッター3の体を中心に回転して振り回し、遠心力をかけてから上方向に投げ飛ばす。
「これこそが、俺の必殺! 大雪山おろしっ!!」
ゲッター3が叫ぶと同時に、空中に投げられたアルム・ズールに向けて、全身にあるミサイルを全て放つ。
それが着弾すると、爆発を起こし、周囲に砂煙を巻き起こす。
同時に、それが勝負の終わりを意味した。
「はぁはぁ、勝てたか」
そうベンケイは荒く息を吐く。
「どうやら、去年とは違うようだな」
そう、キトズはベンケイの前に立つ。
「あぁ、そうだな。去年とは違って、俺にも」
その言葉と共にベンケイは、後ろを見る。
「仲間がいるからな」