予選の決勝戦。
その戦いを見に来ていた男が1人いた。
「あれが、君が言っていたゲッターか」
「あぁ、そうだ。それにしても、まさか本当にパイロットを見つけていたとは」
そう、決勝戦で行われている戦いを見学していた。
宇宙空間。
そのフィールドでの戦い。
ガンダムスローネをベースに改造されたその3機での連携。
それによって、決勝戦まで勝ち残っていた。
しかし、3つのゲットマシンで1つの機体となるゲッター相手に、その連携は通じなかった。
「バランスに優れたゲッター1、スピードに特化したゲッター2、パワーに特化したゲッター3。
さらには、各々が得意としているフィールドがあり、まさしく、どのような状況でも対応できる機体のようだ」
「その分、操るのには技量が必要だったがね。
しかし、こうして見てみると、相変わらずとんでもない機体だ」
「それは、君も感化されている様子だが」
「分かるかい?」
そう、笑みを浮かべながら、彼が取り出したのはスーツケースだった。
「それを出したという事は」
「あぁ、君に頼みたいのはそういう事だ」
「だが、良いのか? それを行うのは」
「例えそうだとしてもね。何よりも僕自身も見たくなったんだ。可能性をね」
「ふっ、ならば、断る訳にはいかないな」
その言葉を受け止めると同時に、そのまま決勝の式典の終わりを待つ。
それと共にゲッターチームが会場を出たのを確認すると共に彼らの前に立つ。
「優勝、おめでとう」
「んっ、誰だお前?」
それと共にリョウマは首を傾げながら、問いかける。
彼の事を知らないリョウマは当然の疑問である。
だが、リョウマ以外は、その人物を知っており、目を見開き驚く。
「なんで、ここに」
「親友から噂を聞いてね、私自身、君達と戦いたくて、ここに来たんだ」
「俺達と、一体あんたは「名人」んっ?」
「メイジン・カワグチ。ガンプラ界を席巻した、「メイジン・カワグチ」の三代目。世界大会三連覇を成し遂げ殿堂入りを果たした人物だ」
「……それって、つまり、世界一強いという訳か」
「まぁ、簡単に言えば、そうなるな」
リョウマはそう頷く。
「アラン先生、まさか私を連れ戻す為に、メイジン・カワグチを使うのかい?」
それと共にココは、メイジン・カワグチと共にいる人物、アランに向けて、問いかける。
「それに関しては諦めているよ。残念ながら、ココ。君のゲッターに合わせる事ができるファイターがいないからね。それは、今日のバトルを見て実感したよ」
それと共にアランはリョウマを見つめる。
「それでは、なんでここに?」
「本当に単純な話だ。君のゲッターと僕が作りだした新たなゲッター。その戦いを見たいだけのね」
「アラン主任のゲッター」
その言葉と共にスーツケースから見せたのは、赤い機体。
それを見て、ココは驚く。
「それはっ」
「ゲッタードラゴン。僕が、君のゲッターを見て、造り上げた機体だ」
「まさか、ゲッターと戦う事になるなんて」
「それも、操縦するのは、世界最強のファイターっ」
それに対してハヤトとベンケイは戦慄する。
だが。
「戦いたいっ! まさかっゲッターと戦えるなんてっ!! それも、最強のファイターと戦えるなんてっ!!」
それに対して、リョウマは笑みを浮かべる。
「ファイターならば、そうこなくてはな!」