ガンダムビルドファイターズG   作:ボルメテウスさん

18 / 36
限界を超える

「このシャインスパークは、ゲッターにとっては切札であると同時に弱点でもあるんだ」

 

それは、決勝戦の前、ココから話を聞いた。

 

「どういう事なんだ?」

「シャインスパークは、ゲッターのエネルギーを瞬時に使う事で発動できる必殺技だ。例えで言えば、一瞬だけ発動するトランザムのような物だ」

「そいつは凄い!まさに切札じゃないか」

「ただし、トランザムはトランザムでも、使い方はガガに近いかな」

「それは、マジか」

「ガガ?」

 

聞いた事のない名前に、俺は思わず首を傾げてしまった。

 

「機体性能をあげるトランザムを、そのまま特攻に使う機体だ。それと同じだとはね」

「まぁ、最も特攻ではなく、身に纏ったエネルギーをそのまま相手にぶつける技だからね。だけど、これは、まさしく3機のゲットマシンを同時に発動させる必要がある。タイミングのずれは、戦闘の不利にさせる」

「まさしく、必殺の一撃という事だな」

 

そう、だからこそ、決勝戦で使った。

あの時は、まさしく有利であり、使う事ができた。

例え、失敗しても、十分に勝てると。

だけど、あの時とは状況が違う。

この状況、俺達は、このシャインスパークに賭けるしかなかった。

例え、このバトルが、負けても良いバトルだとしても。

 

「せめて、相手に全力を見せてっ勝つ!!」

 

俺達の思いは、まさしく一つだった。

ゲッターは、俺達の思いに共鳴するように、輝く。

それは、決勝戦で使った時よりも、より強い光に。

 

「決勝戦で、使った技か。

ならば!!」

 

それは、同時にメイジン・カワグチもだった。

ゲッタードラゴンは、腕を大きく広げる。

 

「ゲッターシャイン!!」

 

それが、意味をするのは、まさしくシャインスパークであった。

まさか、メイジン・カワグチも使えるとはな。

 

「3機を同時に操縦して、全てを一瞬の狂いもなく、行うなんてな」

「けど、こっちは3人分の思いがある」

「あぁ、負けられないぜ!!」

 

緑に輝くゲッターと、白く輝くゲッタードラゴン。

両者は睨み合いながらも、真っ直ぐと飛ぶ。

それは、まさしく激突であり、一瞬でバトルフィールドを光で包み込む。

そして、バトルフィールドの中にあった粒子は、フィールドに飛び散った。

 

「勝負はっ」

 

そう見つめた先。

そこにはゲッターとゲッタードラゴン。

互いにボロボロの姿だった。

身体に痛みはある。

だが、俺は満足だ。

 

「ありがとうな、ゲッター」

 

ここまで、戦ってくれたゲッターに、俺は笑みを浮かべる。

 

「久し振りに熱くなったよ」

 

同時に、それはメイジン・カワグチも同じだった。

自然と、彼から手が伸びる。

俺もまた、その手を掴み、握手をする。

そう、俺が握手をしている間に、ゲッターを作りだした者同士もまた、話をしていた。

 

「どうだった、ココ?あのバトルは」

「さすがはアラン主任が作ったゲッターだけある。まさか、ここまでとはね」

「それは良かった。それにしても、彼は凄まじいが、分かっているのかい?彼がこのままバトルを続けるという事は」

「命懸けですね。だけど、それは私も同じ。私は、今、彼だからこそ到達する事ができるゲッター。その姿をこの目で見たい」

 

それは、まさしく狂気ではあった。

 

「ならば、僕達も負けていられないな」

「へぇ、ゲッターに対抗するつもりですか」

「あぁ、勿論。今回のゲッターで、様々な可能性が分かった。

だからこそ、楽しみにしたまえ」

 

そんな会話が、行われていた。

だが、それを知る余裕は、この時の俺にはなかった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。