「このシャインスパークは、ゲッターにとっては切札であると同時に弱点でもあるんだ」
それは、決勝戦の前、ココから話を聞いた。
「どういう事なんだ?」
「シャインスパークは、ゲッターのエネルギーを瞬時に使う事で発動できる必殺技だ。例えで言えば、一瞬だけ発動するトランザムのような物だ」
「そいつは凄い!まさに切札じゃないか」
「ただし、トランザムはトランザムでも、使い方はガガに近いかな」
「それは、マジか」
「ガガ?」
聞いた事のない名前に、俺は思わず首を傾げてしまった。
「機体性能をあげるトランザムを、そのまま特攻に使う機体だ。それと同じだとはね」
「まぁ、最も特攻ではなく、身に纏ったエネルギーをそのまま相手にぶつける技だからね。だけど、これは、まさしく3機のゲットマシンを同時に発動させる必要がある。タイミングのずれは、戦闘の不利にさせる」
「まさしく、必殺の一撃という事だな」
そう、だからこそ、決勝戦で使った。
あの時は、まさしく有利であり、使う事ができた。
例え、失敗しても、十分に勝てると。
だけど、あの時とは状況が違う。
この状況、俺達は、このシャインスパークに賭けるしかなかった。
例え、このバトルが、負けても良いバトルだとしても。
「せめて、相手に全力を見せてっ勝つ!!」
俺達の思いは、まさしく一つだった。
ゲッターは、俺達の思いに共鳴するように、輝く。
それは、決勝戦で使った時よりも、より強い光に。
「決勝戦で、使った技か。
ならば!!」
それは、同時にメイジン・カワグチもだった。
ゲッタードラゴンは、腕を大きく広げる。
「ゲッターシャイン!!」
それが、意味をするのは、まさしくシャインスパークであった。
まさか、メイジン・カワグチも使えるとはな。
「3機を同時に操縦して、全てを一瞬の狂いもなく、行うなんてな」
「けど、こっちは3人分の思いがある」
「あぁ、負けられないぜ!!」
緑に輝くゲッターと、白く輝くゲッタードラゴン。
両者は睨み合いながらも、真っ直ぐと飛ぶ。
それは、まさしく激突であり、一瞬でバトルフィールドを光で包み込む。
そして、バトルフィールドの中にあった粒子は、フィールドに飛び散った。
「勝負はっ」
そう見つめた先。
そこにはゲッターとゲッタードラゴン。
互いにボロボロの姿だった。
身体に痛みはある。
だが、俺は満足だ。
「ありがとうな、ゲッター」
ここまで、戦ってくれたゲッターに、俺は笑みを浮かべる。
「久し振りに熱くなったよ」
同時に、それはメイジン・カワグチも同じだった。
自然と、彼から手が伸びる。
俺もまた、その手を掴み、握手をする。
そう、俺が握手をしている間に、ゲッターを作りだした者同士もまた、話をしていた。
「どうだった、ココ?あのバトルは」
「さすがはアラン主任が作ったゲッターだけある。まさか、ここまでとはね」
「それは良かった。それにしても、彼は凄まじいが、分かっているのかい?彼がこのままバトルを続けるという事は」
「命懸けですね。だけど、それは私も同じ。私は、今、彼だからこそ到達する事ができるゲッター。その姿をこの目で見たい」
それは、まさしく狂気ではあった。
「ならば、僕達も負けていられないな」
「へぇ、ゲッターに対抗するつもりですか」
「あぁ、勿論。今回のゲッターで、様々な可能性が分かった。
だからこそ、楽しみにしたまえ」
そんな会話が、行われていた。
だが、それを知る余裕は、この時の俺にはなかった。