ガンダムビルドファイターズG   作:ボルメテウスさん

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過去を振り切れ

ナイン・バルト。

元フラナ機関に所属していた男。

過去の大会において、非人道的な行いを行った結果、現在はガンダムマフィアとして、裏で活動している。

実際に、過去に俺の実験に関わっていたが、奴がなぜ、ここに出てきたのか、疑問はあった。

 

「それで、俺に一体何の用だ」

「単刀直入に言おう。お前達をスカウトしたい」

「何を言うかと思えば」

 

俺はその提案に対して、馬鹿にするように言う。

 

「なぜ、お前の提案に乗る必要がある」

「あれ程の高いアシムレイトの持ち主は、おそらくは今後、現れる事はないだろう。

だからこそ、彼を研究したい。

それだけだ」

「何を言うかと思えば、結局、お前は変わっていないようだな」

 

過去の大会においても、こいつがアイラ・ユルキアイネンを使っている事も考えて、奴の考えに乗るつもりはない。

 

「そうか、実に残念だ。

しかし、お前達が次の三回戦に勝つ事はないだろう」

「その口ぶりからして、次のチームはお前の息がかかった奴らという事か」

 

それに対して、奴は笑みを浮かべる。

 

「過去のデータを元に、我々はお前達のようにプラフスキー粒子の動きを察知し、ガンプラの動きを先読みできる能力を擬似的に再現する事ができた」

「なるほどな」

「未だに不十分な所はあるが、それは、お前が参加すれば、より確実になる。まぁ、それはお前達が敗北した後でも問題ないがな」

 

その言葉を最後に、奴は、そこから姿を消した。

未だに過去の因縁は残っている。

それに対して、俺もまた、去って行った。

そんな夜の後、既に三回戦が始まろうとしていた。

 

「なぁ、あいつら、なんだか不気味じゃねかぁ」

「あぁ、そうか?」

 

3回戦の対戦相手。

事前に知っていた事もあるが、それと共にベンケイの言葉に対して、俺は同意しかなかった。

眼前にいる奴らは、不気味なボディスーツを身に纏っていた。

 

「チームネメシス。

確か、過去にあんな格好をしていたはずだが」

「さっさと始めるぞ」

 

未だに俺の過去に付き纏ってくる因縁に対して、早く決着をつけたいが為に、俺はそのまま急かす。

同時に、試合が始まる。

試合の舞台となるのは宇宙。

飛び出すと同時に。

 

「まずはゲッター1で行くぞ!」

 

この宇宙空間においては、飛行能力に優れているゲッター1が一番最適だ。

その考えには。俺もまた同意するように、すぐに行おうとした。

だが。

 

「っまずい」

 

それよりも早く、俺は眼前にある粒子の動きを見る。

 

「リョウマ!ベンケイ!ゲッター2で行く!」

「何だ、いきなり?」

「早く!」

 

俺の叫びを聞いてか、すぐに構える。

 

「分かったぜ!」

「チェンジ!ゲッター2!」

 

リョウマ達がすぐに反応してか、瞬時にゲッター2へと変わる。

以前と比べても巨大になり、一番の特徴は、その背中にある大型のブースターで一気に加速する。

すると、先程まで、俺達がいた所に、ビームの嵐が襲い掛かる。

 

「なっなんだよ、これはっ」

 

それにはベンケイは驚きを隠せなかった。

そうしている間にも、俺は周りを見る。

 

「こいつはっ」

 

見れば、そこにはGNファングが大量にあった。

縦横無尽に飛ぶGNファング。

だが、先程のビームの嵐はそれだけでは説明できない。

そう考えている間にも、先程と同様にビームが襲い掛かる。

それらは、なんとGNファングが反射して、俺達に襲い掛かる。

 

「まさか」

 

そうして見つめた先。

そこにあったのは一体のMA。

ガデラーザ。

機動戦士ガンダム00に出てきたMAだ。

しかし、それだけではなく、外見的特徴からシャンブロもあるだろう。

つまりは。

 

「攻撃するリフレクタービットという事か」

 

本来、リフレクタービットはビット端末そのものには攻撃能力は無い。

だが、その役割をGNファングに備えさせる事によって、攻撃を行いながら、ビームの反射を行う。

それらの操作はかなりの難易度と技術が要求される。

だが。

 

「奴の言葉が本当ならば、これはかなりヤバいな」

 

そう、俺は思わず、冷や汗を出す。

どうすれば良いのか、迷った時だった。

 

「どうする、ハヤト!さすがにこの数を相手にするのは無茶だろ」

「分かっている。だが」

 

どんなに動きを読んでも、完全に躱す事ができない。

どうすれば。

 

「だったら、方法は一つ」

「なに?」

「一気に、奴を倒す」

「それって、つまりは、ゲッター2のスピードで一気に奴の元へと行くという事だ」

 

かなり無茶な作戦だ。

成功する可能性など、ない。

不可能だ。

 

「それは、無茶だ、リョウマ」

「確かにな、けど、どっちにしろ負けるんだったら、やるだけの価値はあるだろ」

 

それは、いつか、あのメイジン・カワグチの時を思い出させる言葉。

あの時は、リョウマにその役割を任せた。

だが、それが今は、俺ならば。

 

「越えてやるぜ」

 

ベンケイが既に俺に見せた。

リョウマが導いてくれた。

ならば。

 

「見せてやるよ、音速を越えた戦いをな」

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