真ゲッターは、以前のゲッターと比べて、様々な部分で大きく変わった。
それは、この大会中でも、嫌という程感じたが、より大きく感じたのは、この瞬間だった。
「本当に、どうなっていやがるんだ」
俺の高ぶる気持ち。
それに応えるように、ゲッターの動きはより速くなっていく。
「もっとだっもっとだ!!」
それは、真ゲッターを通じて、リョウマのアシムレイトが俺達まで伝わるような感覚だった。
そして、真ゲッターの目が俺の目となる。
そうなる事によって、俺が映し出す光景は、変わっていた。
ガデラーザが放ってくる攻撃が。
ビームが。GNファングが。
それら全てが止まって見える。
「これが、音速を超えた戦い」
ゲッター2の本領というべきか。
こちらに向かってくる攻撃の軌道を全て予知する事ができ、さらには目の前の光景がまるで止まっているように見える。
「っ!」
反対に、ガデラーザを操縦している奴らからしたら、この光景はどう見えるだろうか。
「どうなっているんだっ、奴はどこにいるんだっ!」
「あっちっ、いや、違うっ」
「これは、質量を持った分身なのかっ」
奴らからしたら、今の俺達の動きは、まさしくF91の質量を持った分身に似た状況だろう。
そんな奴らに対して、俺は、周囲にあるGNファングを次々と貫いていく。
通常ならば、難しい事も、今は単純な作業のように感じる。
「ファングがっ次々と」
「奴はっどこにっ」
「ここだぁ!!」
そう、奴らが困惑している間に、俺はドリルで貫く。
それは一撃ではない。
俺はそのままガデラーザを中心に、そのまま幾度となくドリルで貫いていく。
それは、まさしく台風を思わせるように。
「プラズマドリルハリケーン!!」
そして、最後にガデラーザを貫いたドリルから嵐が巻き起こる。
そのまま、体内に起きたハリケーンによって、ガデラーザはそのままバラバラになる。
それが、戦いの決着となった。
「ふっ」
それによって、三回戦が終わりを迎える。
「馬鹿な、私の研究が」
「貴様、ナイン・バルトだな」
「なっ」
そう、呆けている奴に話しかけた奴がいる。
「人体実験を行った罪により、貴様を逮捕する」
「なっ、そんなっ」
わざわざ表舞台に出てきた奴は、そのまま逮捕されていった。
奴には、まさしく相応しい最後と言えるだろう。
「しかし、ここまで来たのか」
そう三回戦まで来たベンケイは、笑みを浮かべる。
それは確かな充実感があっただろう。
だが、その中でリョウマは何か悩んでいる様子だった。
「・・・どうかしたのか、リョウマ?」
俺は思わず、気になって、話しかける。
「・・・ゲッターが何かを求める気がする」
「ゲッターが?」
このメンバーの中で、ゲッターと特に深い繋がりがあるリョウマの言葉。
それを無視する事はできない。
「どういう意味だ」
その言葉に、俺は思わず気になり、聞いてしまう。
「ゲッターには、まだ力がある。
そんな気がする」