ゲッターの可能性。
それを、十全と発揮出来ていない。
その事に、俺は何が足りないのか、疑問に思う。
「・・・まぁ、ゲッターが謎なのは、今に始まった事じゃないからな」
それこそ、最近では、夢の中にまで、ゲッターが出る始末だ。
それこそ、真ゲッターに乗り始めた事から、奇妙な夢を見始めた。
これまで、ゲッターが装備した事のないような銃を手に、虫を思わせる奇妙な敵との戦い。
まるで、映画に出てきたエイリアンを思わせるような敵との戦い。
恐竜を思わせる存在との戦い。
それら、全ては、夢と言うにはあまりにもリアル過ぎた。
「まるで、俺が俺じゃないみたいだった」
そう考えていた時だった。
「あれ、もしかして」
「んっ?」
聞こえた声、振り返ってみると、見た事のない奴がいる。
「もしかして、ゲッターチームのリョウマさんか?」
「お前は?」
「あぁ、紹介が遅れました、俺はユウキ・ユウト!チームブレイブブロッサムの一人で、次の対戦相手です!」
「そうか」
俺はそう、頷く。
次の対戦相手という事で、納得する。
「それで、何か悩みでも?」
「別に、悩みという程じゃない。
ただ、ゲッターの力を引き出す方法が分からないからな」
「引き出すですか?」
それに対して、首を傾げる。
「リョウマさんは、ゲッターの事をどう思っているんですか?」
「俺自身」
「その方向ですか」
実際に、俺はゲッターをもう一人の自分のように思っている。
多くの戦いを乗り越えてきたゲッターは、どの機体も、俺自身。
「はぁ、なんというか、そこまで信じていると、凄いですね」
「信じる?」
「えぇ、ガンプラは一緒に戦ってくれる存在!だけど、そんなガンプラをそこまで信じられるなんて凄いですよ!」
「・・・」
それに対して、俺は思わず目を開いた。
「えっと、どうしましたか?」
「いや」
信じる。
その言葉を言われて、俺はようやくゲッターの力が引き出せない理由が分かったような気がする。
ゲッターは3人の心を一つにならなければ、操縦できない。
ハヤトとベンケイとは今は確かに一つになった。
ゲッターを造ってくれたココのおかげでもある。
だけど、ゲッターに対して、俺はどうなんだろうか。
始めから、一つになっていた。
だから、自分の手足のように思っていた。
「・・・俺は最初から一つだったから、信じる事を行っていなかったのか」
それと共に、やっと分かった気がする。
「お前のおかげで、どうやら分かった気がするぜ」
同時に俺は見つめる。
「次の試合、楽しみにしているぜ」
「・・・えぇ」
それだけの言葉で十分だった。
俺達は、そのまますぐに別れる事になった。