「それで、練習試合とは言ったが、どことやるんだ」
そう言いながらハヤトは、その日はガンプラバトル部のコーチであるラルさんと共に、とある場所に向かっていた。
それは、体育館であり、既に対戦相手が待っていた。
「お前達が、今日の対戦相手か」
「そうだが」
そう言いながら、ベンケイが答える。
「俺達はトライスクワッドだ、今日はよろしく頼む」
「あぁ」
「それで、さっきから寝ているそいつも選手なのか」
そう視線を向けると、そこには、リョウマはいた。
未だに寝ている状態であり、首を傾げた。
「気にするな、この馬鹿は何時も、こんな感じだからな」
「はぁ、それで、対戦はできるのか?」
「それは、見てからのお楽しみだ」
それと共に、既にバトルフィールドにセットする。
「さて、それでココ君、勝つ可能性は」
「勿論ある。だが、問題は彼らの連携だけどね」
「連携か」
「あぁ」
そうしている間にも、既にバトルは始まっていた。
フィールドへと出ると同時だった。
「それじゃ、俺から行くぞ、チェンジゲッター3!スイッチオン!」
その言葉と共にベンケイが先行となって、ゲッターが変わる。
下半身がキャタピラ状になっているのが特徴で、これまでにない形状に驚きは隠せなかった。
「あれが、ゲッター3か」
「あぁ、そうだ」
「見た事のないガンプラだ」
「あぁ、油断はできないぜ!」
そう言いながら、工藤タイガが操るライトブレイブガンダムが、その手に持つビームライフルを真っすぐと牽制するように放つ。
だが、そのビームは確かにゲッター3に当たるが、まるでダメージを受けていない様子だった。
「無駄だ、ゲッター3には、その程度の攻撃は当たらないぜ!」
そう言いながら、キャタピラ部分から機関銃を放ち、牽制する。
「ちっ、見た目通りのパワータイプという訳か。
だけど!」
それと共に、宗谷フーマのアストレイ・ウィンドチャンピオンが風を纏うように、その機関銃による牽制を避け、接近する。
「接近すれば、問題ない!」
「甘いっ!」
そう言い、ゲッター3の腕が真っすぐと伸びる。
それも、まるでゴムのように。
「なぁ!」
「ゲッター3の腕は、お前達を逃さないぜ!」
そう言い、伸縮自在なゲッター3の両腕がアストレイ・ウィンドチャンピオンを逃さない。
その伸縮自在な動きで、徐々にアストレイ・ウィンドチャンピオンの逃げ道を防ぐ。
「これこそ、俺の必殺技、その名も」
掴んだアストレイ・ウィンドチャンピオンを自分の体を中心に回転して振り回し、遠心力をかけてから上方向に投げ飛ばす。
「大雪山おろし!!」
それによって、アストレイ・ウィンドチャンピオンがそのまま地面へと落ちる。
はずだった。
「よっと」
「なにっ」
それを受け止めたのは、ライトブレイブガンダムだった。
「まったく、無茶をするぜ」
「仕方ないだろ、けど、こういう相手は」
「あぁ、お前の出番だぜ、タイタス!」
「なにっ」
すると、そこには、タイタス・ヒカリが操るガンダムストロングワイズマンがゲッター3を殴る。
吹き飛ばされた事によって、地面を何度も叩きつけられ、リバウンドしながら、なんとか着地すると共に体制を整える。
「しまったっ」
「こいつの腕、確かに厄介だけど、それが分かれば」
「あぁ、俺達のチームワークの敵じゃないぜ!」
その言葉と共に、連携攻撃を行い始める。
「ゲッターの力は確かに強い。だが、未だに心がバラバラな彼らでは」
「ゲッターの力を発揮できない」
その言葉を証明するように、ゲッター3は確かな危機を迎えていた。
変幻自在の腕による攻撃は、ガンダムストロングワイズマンを捕えようとする。
だが、それを他の2機によって、阻止される。
そして、その2機に集中しようとすれば、ガンダムストロングワイズマンによって、防がれる。
「くそっ、どうすれば」
「おい、操縦を変われ、俺がやる!」
「黙ってろ!これは、俺の戦いだ!」
「なんだとっ」
「お前のような不良に任せられるか」
「貴様のようなポンコツよりはマシだ」
ハヤトとベンケイ。
この二人は未だに仲が悪い。
それを証明するように言い合いは止まらない。
「…ごちゃごちゃ五月蠅いな」
「なに?」「リョウマ」
それに対して、止めたのは、リョウマだった。
これまで、ほとんど寝ぼけていた彼が起きた。
「お前ら、負けて良いのか?」
「なに?」
「どういうつもりだ」
「お前らのこだわりなんて知らないよ。俺は熱くなるような戦いをしたい。その為だったら、なんでも良い」
それと共に操縦桿を握りしめる。
「ベンケイ、お前、俺の戦いだと言ったな。
けど、違うぜ」
「なに?」
「ゲッターは3人で一つだ。つまりは、この場では、お前の戦いじゃない。俺達の戦いだ」
「それは」
「それにハヤト、てめぇの操縦がどんなに上手くても知るか。ゲッターで極みたい。それが今のお前の目的だろ」
「ふんっ、馬鹿か」
それと共に、リョウマは凶悪な笑みを浮かべる。
「馬鹿で結構だ。戦いに重要なのは勝つ事だ」
「確かにな」
「結局、俺達が求めているのは、そこだ」
「だったら、やるぜ!!オープン・ゲット!」
リョウマの叫び。
それに反応するようにゲッター3が分離する。
「これは」
「やはり、鍵はリョウマか」
その様子を見たラルさんは驚き、ココは笑みを浮かべる。
「リョウマの本能。ハヤトの精密。ベンケイの理論。
それらが、3つが合わさった時、どうなるのか」
そう言っている間にも、試合は続く。