裏の世界で生きていたハヤト。
彼は、普段の生活においても、監視される事は多くある。
ガンプラマフィアの中でも、かなりの実力者である為、また悪事を働かないか、監視の意味も込められて、行動は制限されていた。
そんなハヤトは、監視されながらも、とある場所へと入っていく。
都会の中でもかなりの大きさを誇るタワマン。
そのタワマンにいるとある人物に会いに来た。
「・・・」
尋ねる為に部屋に入るが、そこには生活感はほとんどない。
片付けもあまりされておらず、散らばっているのは、ガンプラの山。
その中で、最も目立つガンプラ制作スペースにおいて、1人の人物に近づく。
「どうやら、それが新しいゲッターのようだな、ココ」
「んっ、これはこれはハヤト君ではないか」
ガンプラ作りの為に徹夜しているのか、その目元には隈があった。
だが、そんな疲れを気にしていないように、笑みを浮かべながら、部屋に入ってきたハヤトに対して、話しかける。
「あぁ、そうだとも。
現在の初代ゲッターをベースに、能力を強化した機体だ。
我ながらに自信作だよ」
そう、新たなゲッターを、自慢げに言う。
「それで、私に何か用かい?」
「聞きたい事は多くあるが、まず、お前に確認したい事がある」
「なんだい?」
「・・・お前、リョウマのあれに気づいていたのか」
ハヤトは、問いかける。
「あれとは何なのか、分からないなぁ」
「とぼけるな。悪いが、俺には、奴の動きが異常なのは、既に分かっている」
「ほぅ」
それと共にハヤトの眼を見るココ。
「なるほど、エンボディの技術の応用か」
「あぁ、その通り。
俺は、あのくそったれな組織から抜け出す前に、これだけ頂いた。
だからこそ、あのガンプラと、リョウマの異常さは既に分かっている」
同時にゲッターを見る。
「こいつは一体何なんだ。見ている限りでも、確かにその出来は、世界レベルなのは分かる。
だが、それが、リョウマの異常な強さとは繋がらないはずだ」
「ふふっ、それは、どうかな」
それと共にゲッターを見つめるココ。
「私が最初に見た時は、分からなかった。
けど、何度かゲッターを操作するリョウマを見ていて、ある意味核心したよ。
彼は、まさしく天性の才能を持っている」
「天性だと?」
「あぁ、人としての意識が薄い代わりに、彼はガンプラバトルをする際に、意識が研ぎ澄まされる。
まるで、ガンプラとの境界線がないように」
「まさか、アシムレイト」
「あぁ、でなければ説明できない。ガンプラ学園でも操る事ができなかったゲッターをあそこまで操れるのは天性のアシムレイト使い。それも、おそらくはこれまでも、これからも現れないだろう程のね」
それには、ココは笑みを隠さない。
「まさしく阿頼耶識という訳か。それでは、ゲッターが負ける時は、リョウマの死を意味するのか」
「そこまでは分からない。だけどね、私は既に分かっているんだ」
同時にココは笑みを浮かべる。
「ゲッターは、私に作らせ、リョウマを選んだ。
私達は、ゲッターに選ばれたんだよ」
「狂っているな」
「それを聞いた君は、リョウマを止めるのかい?」
そう、ココは問いかけると。
「何を言っている。
そんな事、止める訳ないだろ。そして、リョウマもな」
「ふふんっ、当たり前だ。私達は既に止まらないつもりだ。
ゲッターのその先を見る為にね」