全日本ガンプラバトル選手権。
3対3のチーム戦を基本とし、一試合15分のタイムリミットが設けられており、制限時間内に相手側の機体を全滅もしくは相手チームの機体を多く撃墜した側の勝利となるが、機体数が同数となった場合は代表同士による一騎討ちによって勝敗を決める。
また、VガンダムやΖΖガンダムのような分離タイプの機体は分離状態でも1人でこれを操作する必要がある。
一方、大型モビルアーマーは三人一組で操作するよう制限が加えられている。
その事もあって、基本的にはチームワークが大事となるこの大会において、その対戦はかなり奇妙だった。
大会の中でも、かなりの巨体を誇るもMAギガフォートレスガンダム。
その大きさもさる事ながら、全身武器庫と言っても過言ではない程であった。
だが、その対戦相手はさらに注目を集めていた。
そのチームは全員が支援機を思わせる3つの機体でのバトル。
変形機能もない様子。
だが、この予選において、一番の注目を集めていた。
「さて、本番直前ですまないね。だけど、君達ならば、どうにかできるだろ」
そう、ココは不敵な笑みを浮かべながら、渡す。
「これが、新しいゲッターか。
なんか、とげとげしているな」
「まぁ、君達の戦い、楽しみにしているよ」
その言葉と共に、3つのゲットマシンをセットする。
「ナガレ・リョウマ!ゲットマシン・イーグル号!」
「ジン・ハヤト!ゲットマシン・ジャガー号!」
「クルマダ・ベンケイ!ゲットマシン・ベアー号!」
「ゲッターチーム、行くぜ!」
リョウマの叫びを合図に、新たなゲットマシンが同時に飛び出す。
バトルフィールドに飛び出したゲットマシン。
その見た目は、これまでのゲットマシンに比べても大型になっており、鋭くなっている。
だが、それ以外は、特に大きな変化はなかった。
「敵が見えてきたぜ」
それと共に敵の姿が見える。
それは、これまでリョウマ達が戦ってきたガンプラとは違い、ギガフォートレスガンダムであった。
「かなりの大型。おそらくはサイコガンダムをベースに作られているようだな」
「大会でもギリギリの大きさのようだな」
それと同時に、ギガフォートレスガンダムがリョウマ達に向かって、襲い掛かる。
身体のあらゆる箇所にビームを、周辺にばら撒きながら、攻撃を仕掛ける。
「へっ、面白くなってきたぜ!行くぜ、ハヤト!ベンケイ!」
「「おう!」」
リョウマの叫び。
それと共にゲットマシンは、ギガフォートレスガンダムの攻撃を掻い潜りながら、空を舞う。
「チェェェンジ!ゲッタァァァァー1ッ!!」
同時に、3つのゲットマシンが一つになる。
合体したゲッター1。
その姿は、以前よりも耳が細長く、ツリ目な顔立ち。
特徴としては上半身・下半身など末端が太く、腹回りは細く末端肥大なデザインになっており、かなりマッチョなシルエットになっている。
「ゲッタートマホーク!!」
叫びと共に、ゲッター1の手に持ったゲッタートマホーク。
それは、以前よりも柄が長く、片手でも両手でも振り回せるようなサイズとなっている。
「うおぉぉぉぉ!!」
そして、そのゲッタートマホークを振り回すと、ギガフォートレスガンダムの腕を斬り落とす。
「なっ」
それは、ギガフォートレスガンダムを操縦しているパイロットにも衝撃的な出来事だった。
ギガフォートレスガンダムはもう片方の手でビームを放つ。
「甘いんだよ!!オラァ!!」
しかし、それも簡単に避けられてしまう。
「くそっ…なんですのっこいつはっ」
大会でも、高い性能を持つとパイロット自身が自慢していたギガフォートレスガンダム。
だが、それは、今、ゲッターが圧倒している。
「MAを、正面からぶつかって、勝っているだとっ」
それには、大会に参加した誰もが、驚きを隠せなかった。
今までなら、ガンプラの性能差で、押し潰されていた筈なのに、今はそれが覆されているのだ。
そうして、ゲッター1は、両腕を失ったギガフォートレスガンダムに近付く。
「来るなぁあぁぁぁ!!」
叫びと共にギガフォートレスガンダムはメガ粒子砲が、ゲッターに襲い掛かろうとする。
それに対して、ゲッターもまた、構える。
「良いぜ、正面から受けてたつ!ゲッターっ」
それと共にゲッターもまた、腹部が輝く
ピンク色の光が集まり始める。
「ビィィーーム!!」
雄叫びと共に放たれたピンク色のビーム、ゲッタービームが放たれる。
それと共に、ゲッタービームはギガフォートレスガンダムを飲み込む。
その一撃によって、ギガフォートレスガンダムは爆発を起こす。
ゲッター1はそのまま、その場から離れていく。
それと同時に、会場にはアナウンスが流れる。
《勝者、ゲッターチーム》
それを聞いた観客が歓声で湧き上がる。
それに対して、リョウマも、ベンケイも笑みを浮かべる。
だが、その戦いを見て、少し疑問に思っているのはハヤトとココの2人だった。
(可笑しい、新たなゲッターの力ならば、おそらくはさらに力を引き出せるはずだ。どういう事なんだ?)(性能面では問題ない。ならば、リョウマの身に何が起きたのか?)