正義の執行者   作:イテマエ

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第三話 特権行使

 手にした者の願いを叶えるという、幸運の宝石『ジュエルシード』。

 しかし、それがただのパワーストーンのようなオカルト的なものであれば良かったのだが、魔法科学により生み出された結晶体であり、相当な危険を孕んでいると判明した。

 

 さらに、それを巡る戦いまで勃発してしまった。

 一人は危険と知っていながらもそれを得ようとする者、もう一人は友人のため、対立する子のため、ジュエルシードを封印しようとする者。

 

 本気の思いがぶつかる中、クロノら管理局員は、暗雲が立ち込める展開に不安が増すばかりである…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…林田はそうでもないようだったが…

 

 クロノと林田は、事件の舞台となった第97管理外世界の住人で、重要参考人となりうる人物である高町なのは、そしてジュエルシードを見つけ、管理局に保護を頼んだユーノ・スクライアをアースラに招いた。

 

 今4人は、アースラの最高責任者であるリンディに会うため、長い廊下を渡っている。

 なのはは見知らぬ施設を案内され、興味が次々と湧き上がるのだが、それが抑えられるほどにユーノ共々たいそう居心地を悪くしていた。

 

 なのははチラリと後ろを見る。

 ギロリと鋭い視線と合ってしまい、体をブルリと震わせた。

 

 その様子を見た林田は小さくため息を吐く。

 本人はいたって普通に目が合っただけなのだが…

 

 今のように少々怖い思いもさせてしまったのは初めてでもない。

 例えば、アースラに招いた直後のことである。

 

「ここではバリアジャケットを解除してもらう。それを装着したままでは、こちらに対し敵意があると受け取る場合もあり、上から命令があれば君らにそれ相応の覚悟してもらうことになる」

 

 無表情で真正面から言われたなのは、ユーノは目に見えて怯え、顔を青ざめさせていた。

 クロノにおふざけを嗜められるまで、純粋にそれが冗談だと、この鉄仮面から誰が想像できようか。

 そもそも戦いに乱入した際、自分よりはるかに幼い少女に大人気なく殺意をぶつけたあたりから、なのはとユーノの彼に対する印象は「怖い」で固まっていた。

 

「林田特佐!」

 

 声がする方を4人は振り向くと、そこに高校生ほどの女子がいた。

 その者はスラリとしたモデル体型で、特徴的な赤いメガネをかけており、また白衣を着ていることから、この次元航行部隊の衛生科であることがわかる。

 

 ツカツカと床を踏み締めるようにこちらに歩いてくることから、ややご機嫌斜めなようだ。

 

「クロノ執務官、これから二人に事情聴取でしょうが、少しの間この林田特佐を借りていきます」

 

「私はモノ扱いか?」

 

「うるさい。では執務官、失礼します」

 

「と言うわけだ、私も失礼する」

 

 4人の前に来た女子は、クロノに向かって敬礼した後、林田の腕を取って強引に違うところへ連れていった。

 嵐のように過ぎ去った彼女に、やや呆気に取られていたなのはは、ようやく思考がまともに機能したところで問う。

 

「あの…今の人って…」

 

「今の女性は諸星(モロボシ)七子(ナナコ)さん。ここで怪我をした人たちの手当をしている、欠かせない人だ。ただ、今みたいにちょっと厳しいところはあるがな」

 

 クロノは軽く彼女についての説明をした後、館長室の前に立ち、二人に入るよう催促する。

 二人はやや緊張しながらも、しっかりとした足取りで入っていくのだった。

 

 

 

 林田が諸星という女子に連れてこられたのは医務室だった。

 ここが彼女の主な仕事場であり、負傷した局員の手当を物理的、或いは魔法を用いて治療するのだ。

 そして現在、患者が使う白いベッドに、林田が横になっており、諸星が空間に投影されたカルテを見て、難しい表情をしていた。

 

「やはりバイタルに異常が出てるうえ、リンカーコアにダメージが及んでいるな」

 

「…想像以上に体に応えた…ようだな…」

 

「当たり前だ馬鹿者。貴様はただでさえ魔法を行使すれば体質上、各器官に異常を来すというのに、更には強がってケアをせず、そのまま事情聴取に向かおうとしたな?」

 

「…これでも管理局員、特佐だ…事情聴取くらい…どうってこと…」

 

「努めて平静を取り繕っているようだが、ただでさえ鋭い目が、苦痛で眉間に皺が寄り、さらに凶暴に見えていたぞ。それであの二人が恐怖のあまり喋られなくなったらどうするつもりだ?」

 

「…酷いな…まるで私の顔が元から怖いようでは…」

 

「事実そうだろう」

 

 何をどう言おうと、結局諸星に勝てないと悟った林田は、回らない思考を放棄し、しばしの間休むことにした。

 

 あれから小一時間ほど経ち、受け答えができるほどダルさがとれた林田は、諸星の診察を再開した。

 診察といえど、そこまで大掛かりなものではなく、簡単な質問に答えていくようなものだった。

 ため息一つついたところで、諸星は林田に問う。

 

「それで、君は第97管理外世界でどんな魔法を使った?」

 

「現地にて調査を開始する前、クロノ執務官と通信用デバイスで数分ほど話していた。その時すでに体は異常を示していた。そしてやや時間が経過した後に、この私でもわかるほどの魔力反応を確認し、身体能力強化で現場へ向かい、高町なのはと交戦していた敵側の少女と使い魔に接近。逃亡を阻止しようとその場にあった鉄パイプを投擲した」

 

 滔々と事を語る林田に、諸星は大きく息を吐く。

 

「通信デバイスですら、君の体は拒絶を示すのに、そのまま身体強化を行なったのか…あのな、君の場合は他と違ってリスクが大きいんだ。そう簡単に使われては、君の体は持たんぞ」

 

「容易な判断ではない。いくら相手が私よりずっと幼い少女と言え、持ち去られたロストロギア…ジュエルシードだったか…あれは危険だ。最低限、敵側の組織が被害を被るだけならばいいが、あの管理外世界には、魔法とは無縁の、罪なき大勢の命が危険に晒される可能性もあった」

 

 つまり自分がしようとしたことは、大勢の命を救うため、一人の少女を本気で手にかけようとしたことだ。

 

 今まで皮肉めいたやり取りをした諸星だが、ここは雰囲気を変えて忠告した。

 

「それが…それが君の正義の在り方か。人の命を救うため、人の命を奪うことが…」

 

 諸星の悲痛な瞳が、林田に向けられる。

 彼は彼女の質問に特に反応を示さず、静かに目を閉じた。

 

 思い起こされる先ほどの自分の意思。あまりにも苛烈な正義が生んだ、本気の殺意を纏った行動。

 果たして、図書館で知り合った少女に、純粋な優しさと善意を向けた者だと誰がわかろうか。

 

「私は…何をしたいのだろうな…」

 

 空虚なままの表情でぼそりと無意識に呟く男に、諸星は一言吐き捨てて出ていった。

 

「今は休んでいろ、この馬鹿者」

 

 

 

「高町なのはとユーノ・スクライアの協力の申し出を受け入れるとは、かなり思い切ったな」

 

 あれからまた時間が経過し、体の調子が完全に戻ったところで、事情聴取を終えたクロノの元へ向かった。

 既にクロノは自室に戻っているようで、報告書の製作作業に追われていたが、林田は挨拶がわりにタイムリーな厄介ネタをぶっ込んだ。

 

「次元航行部隊がこのような形で民間協力を受け入れたとなると、事件早期解決を建前に、人手の少なさを少しでも補うため、事件に巻き込まれた少女の手でも借りようとするように見えないこともないな。陸の大将が食いつきそうなネタだ」

 

「こんなこともあるんじゃないかと、特佐の君を招き入れて良かったよ。君のパイプでこのことを有耶無耶にしてくれれば助かるな」

 

「君の口からまさか情報操作が具申されるとは。とは言え無理を言って特権行使をし、アースラに同行させて貰った身ではある。一応君らが活動しやすいような方向に持っていくよう、前向きに検討する努力をしよう」

 

「そこまで言われると、信頼要素ゼロなんだがな」

 

 お互い軽く言い合うが、二人の間ではこれがコミュニケーションとなってしまっており、現に二人はさほど気にしていない様子だ。

 クロノは相変わらず書類を作る手は止まらないし、林田も適当な資料を読み漁っていた。

 

「それで…あの高町なのはという少女と、フェイト・テスタロッサという少女は一体何者なんだ」

 

 林田は、管理局が捉えた二人の姿が映されたデバイスに、視線を送りながらクロノに問う。

 データにもあるが、実際に出会った林田は、二人の持つ魔力量に内心驚愕していた。 

 

 フェイトは素早い身のこなしで敵を翻弄し、ほぼ完全に魔法を扱っているようであった。

 なのははまだ粗削りだが、高威力の砲撃が可能で、魔法を天性の勘で振り回されまいと闘っていた。

 

「高町なのはは、もともと魔法とは無縁の、ごく普通の生活を送っていたそうだが、ジュエルシードを追っていたユーノ・スクライアの呼びかけに答えた。そこで初めて魔導士としての素質に気づいたそうだ。フェイト・テスタロッサの方は、高町なのはの証言でしかわからないが、なんらかの理由でジュエルシードを追っているそうで、考えが通じず対立状態だそうだ。そして彼女の使い魔がアルフというそうだ」

 

 林田はクロノの説明に耳を傾けつつ、デバイスが映すフェイトを見つめていた。

 やはり何度見ても、悪事を働けるような目をしていない。初めて出会った時も、この映像もそうだが、どこか寂しさを感じるものだった。

 

(まるで…何かに縋りたいような…母親の愛着を求めているようなものだった)

 

 そんな少女がなぜ、このような危険なことをするだろうか。

 思考を巡らせているところ、先程の諸星の言葉を思い出す。

 

(事情を汲む…か…)

 

 林田はデバイスを閉じ、クロノへ向き合う形で対面の椅子に座った。

 

「一つ聞いていいか?」

 

「なんだ?」

 

 クロノは質問に答えるようだが、報告書を作る手は止まっていない。

 林田を一瞥することなく、ずっと資料と報告書を行き来していた。

 

「高町なのはは、フェイトについてなんと言っていた?」

 

「だからさっき言ったとおり…」

 

「それは報告書にまとめるべき内容だろう。高町なのはが敵であるフェイトを擁護する素振りがあったが、そのことについて彼女が何か主観的に述べていなかったか?」

 

 クロノはここで初めて手を止め、やや驚きの視線を林田に送った。

 

 

 

「まさか合理性や効率を優先する君が、相手を斟酌しようとは」

 

「これでも人の心は捨ててはいないぞ」

 

 クロノの言い分に、不機嫌そうに眉を寄せる林田。そんな彼にかまうことなく、クロノは話を続けた。

 

 話を聞くうち、林田はやはりと言った様子だ。

 自分以上に何度も出会い、交戦する高町が、敵への怒りや憎しみを募らせることなく、むしろ「助けたい」という感情を強く抱いていくようになった。

 

『フェイトちゃんはきっと、悪い人じゃないんです!』

 

 そして稚拙な語彙をひねり出し、訴えるようにクロノに言い放った。

 

「そうか…ますますこれが少女の単独犯である可能性が弱くなっていくな」

 

 そして次の疑問が浮かぶ。

 仮に単独犯でなく、何者かの命令を遂行しようとしているのなら…

 

 林田は「テスタロッサ」というファミリーネームが引っ掛かり、棚から一つのファイルを取り出した。

 そして次々とページをめくり、お目当ての項目で手を止めた。

 

「あの大魔導士と同じ姓か…」

 

 その資料に記載されていた、とある事件に目を通す。

 

「大型魔力駆動炉開発プロジェクト…安全性を度外視し、杜撰な計画のもとに行われた実験…そこで開発主任であるプレシア・テスタロッサの娘、アリシア・テスタロッサが死亡、そして全責任を負わされた彼女は、中央技術開発局を追われたのみならず、違法研究者として烙印を押された…」

 

 記載されていることを端的にまとめ、呟いた林田の言葉に、クロノの表情は影がかかった。

 まさに魔法至上主義を掲げる者が、この失敗を表にすまいと、管理局と裏で事実を揉み消そうとした負の歴史である。

 

「しかし、実質的な力を持っていたのは、主任補佐だったそうじゃないか」

 

 クロノも全くの無知というわけでもなく、執務官となるため目を通したこともあり、簡単な知識としてだが把握していた。

 

「その者としては彼女の天才的な知識を得られたうえ、全責任を負わせたことで局の面子が潰れるのを防げたわけだ。まあ今となっては中央技術開発局なんて見る影もないがな」

 

 林田は当時の開発局副主任を内心嘲笑し、ファイルを閉じるとクロノが作った報告書へ目を通した。

 実によくまとめられており、彼の真面目で几帳面な性格と頑張りがよく見える。

 

「フェイト…彼女はひょっとすれば、道具として利用されているだけかもしれない」

 

「あのフェイトという子には意思があるぞ…」

 

「意思はあるな。だが、半ば諦めてもいる。自ら壊れていくのも時間の問題だろうな」

 

 その林田のあまりな物言いに、クロノは一瞬だけ彼を睨むのだった。

 これ以上クロノの機嫌を損なわないよう、自分から折れた林田は「言いすぎた」と、片手を軽く上げて謝罪の姿勢を見せた。

 もっとも、クロノは少し口をへの字にして怒ったままだったが。

 

 一度謝罪して問題ないと勝手に判断した林田は、クロノの非難するような視線にお構いなしに話を続けた。

 

「とにかくフェイトという少女との関連性はないことはない。捜査にプレシア・テスタロッサの過去を考慮すべきだろう」

 

「動機としては十分か…そして願いは娘のアリシア・テスタロッサの蘇生…」

 

 クロノの憶測に頷くと、そのまま彼は新たな報告書の作成に追われた。

 

 林田はこれ以上クロノの邪魔をしてはいけないと、出口の方へ歩いていく。

 

 その時、一瞬だけ彼の方をちらりと見ると、クロノは真剣そのものの表情で報告書を仕上げており、この仕事にやりがいを感じている様子が窺えた。

 クロノへ羨望の眼差しを向けていた林田は、良からぬ感情を友人に抱く前、そそくさとその場をあとにした。

 

 

 

「と言うことで、今後の方針としてはフェイトとアルフの実行犯の動向を探りつつ、背後に首謀者と思しき存在がいる可能性も視野に入れた調査となります」

 

『そうか…』

 

 林田がデバイスで連絡をとっている相手は、グレアムであった。

 

 彼の役職『特佐』は、陸、海から選ばれた者が集まり、多次元に影響しかねない極めて大規模、またはそれに発展しうる事件・事故・災害に対応する『特殊災害対策本部戦略作戦室』の階級の一つである。

 本局直属とは言え、構成員のほとんどが魔力を持たない陸出身であり、特権の行使が認められれば、作戦立案・現場指揮権を持つ林田が事実上の責任者となり、必然的に陸の声も強くなる。

 

「まあ、こうしてグレアムさんに形式上の調査状況を報告しているわけですが」

 

『それをこうして言ってしまっていいものかね』

 

「どこで誰が傍受していようが、こんな中身のない内容を誰が気にします?」

 

 デバイス越しに、グレアムの大きなため息が聞こえてきた。

 グレアムは、特殊災害対策本部の創設に一役買った人物であり、本局より冷遇される陸と非魔導士の地位向上と、陸と海の垣根を超えた協力など、長年の組織としての問題へ積極的に取り組んだ功績があり、発言力は強い。

 

「単刀直入に言います。第97管理外世界への駐屯許可を本局に提出していただきたいです」

 

 目的のためなら手段を選ばないこの男は、身内だろうが、恩人だろうが、そのコネを最大限利用するのだ。

 

 

 

 林田との通信を終えたグレアムは、もう何度目かわからないため息をついた。

 

 仕事を確実にこなすことに定評がある林田は、様々な事件をスピード解決してきた確かな技量と実績があり、局内では一定の評価を受けていた。

 しかし、反感を買いやすい立場にいながら、上層部の暗部に触れるような事件すら一切の躊躇も妥協もせず突き止めてくるため、陸以外はどこへ行っても腫物扱いである。

 さらに、仕事をする林田は、驚くほど無表情である。書類管理のような事務仕事もそうだが、現場指揮での部隊運用、さらには自身から最前線に出向く時ですら、そこには一切の感情を持ち合わせない。

 極悪非道な下劣な輩、「家族のため、仕方なかった」と必死に訴え、命乞いをする者も葬ってきた。

 

 彼が正義を貫く度、自分自身を追い詰めていた。

 故にグレアムの心はキリキリ痛めつけられた。

 

「また…彼に重荷を背負わすことに…」

 

 自分にもっと力があればと悔やむばかりだ。

 

「どうしてこうも…魔法は彼だけを拒むのだろうか…」

 

 

 

 無事に第97管理外世界への滞在が認められた林田は、手続きと滞在先の確保に手間取り、その間は地球へ行くことができない。

 そのため、なのはが命令を無視し、フェイトと海上で戦うことになったことに対しても特に動くことはなかった。

 

 しかし、特佐として状況を見ておく必要があったため、アースラの管制室でモニター越しに二人の戦いを見ることにした。

 転送前、一瞬なのはとユーノは林田を前に歩みを止めたが、特にどうこうする権利はないため、一つだけ忠告しておいた。

 

「死ぬなよ。帰ってきてリンディさんとクロノに怒られるんだな」

 

 そして漸く地球に向かう手続きが完了したのは、海上戦から数時間後であった。

 

「ではクロノ、あとは頼んだ」

 

『ああ。しっかり艦長にもプレシア・テスタロッサのことを伝えておく』

 

 林田は「よろしく」と言ってデバイスを切り、転送で地球へ向かった。

 転送の眩しさに目を閉じ、次に目を開けた時には小さなコーヒーショップの前にいた。

 

「やあやあ、私は君が来るのを待っていたさ」

 

 そして開店前の扉を開けると、カウンター席に座り、パイプ煙草をふかす30歳後半ほどの男がいた。

 

「君のことはグレアムさんから聞いている、よろしく」

 

「いえ、こちらこそよろしくお願いします」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ムラマツさん」

 

 

 




ここまでで簡単な登場人物紹介を。

林田進悟(ハヤシダ・シンゴ)

誕生日 7月10日
年齢 17歳(小説内の時間において、今年18になる)
身長 175cm

 一人称は基本「私」。相手のことを「君」もしくは相手の名を呼ぶ。正義感が強いが、かなり話し方が堅く、付き合いの長いクロノとも砕けた話し方はあまり出ない。興奮気味になると「貴様」となることがあるが、初対面の相手にこれを言えば、怖がられること間違いなし。
 クロノ、諸星とは度々喧嘩するが、これは友人と認めているからこそ。
 両親はとある事件で殺されており、理不尽に魔法の世界に連れられたことから、魔法に対していい感情は持っていない。
 体質上魔法を通しにくく、これと言って特筆すべきものは持っていないが、戦闘のノウハウが凄まじく、勝つことに特化した戦い方が特徴。彼にとって「勝つこと」が「生き残ること」とイコールであるため、遠慮や躊躇、妥協はない。
 階級は特佐。カレー好き。
 名前のモチーフは『ウルトラマン』よりハヤタ・シン

クロノ・ハラオウン

 林田とは、グレアム経由で仲良くなった。林田とその友人たちによってカレーの虜となり、お互い休みが合えばミッドチルダの行きつけのカレー屋に絶対向かう。
 林田のことは友人として大切な存在であり、仕事においては一定の評価をしているが、林田の性格があれなせいで、「苛烈」だと一部非難する。
 今まで父の背中を一途に目指していたためか、魔法を人のため、平和のために役立てる素晴らしいものだとしていたが、林田と関わったことで魔法の見方が大きく変わった。
 現在若いながら執務官として活躍中。

諸星七子(モロボシ・ナナコ)

誕生日 10月1日
年齢 17
身長 170cm

 ツルが太く、赤いメガネが特徴の女性。スラリとしたモデル体型で、顔立ちも整っているが、本人は結構どうでもいいらしい。
 一応衛生科だが、レアスキル『念力』を使った戦闘を得意とし、超がつくほどの凶悪犯を、ブーメラン武器「アイスラッガー」でぶった斬り、返り血でその姿が赤く染まったことで「深紅のファイター」なんて呼ばれるようになったのは、局で結構有名な話。
 ハヤシライスが大好物であり、カレー好きの林田とよく喧嘩する。しかし、カレーの美味しさもわかっている良い女。
 名前のモチーフは『ウルトラセブン』よりモロボシ・ダン

ギル・グレアム

 身寄りのいない林田を引き取った、彼にとっての恩人。

リーゼ姉妹

 グレアムの強力な使い魔。林田の面倒をみてくれた。

リンディ・ハラオウン

 クロノの母親。クロノの友達の林田のことをよく気にかける。しかし、似非日本文化に度々何か言われては涙を流す日々を送る。

高町なのは

 林田のファーストコンタクト失敗その1。しかし、フェイトとの海上戦前、林田が特に何もせず、むしろ激励のような言葉をかけてくれたことに驚いた。

ユーノ・スクライア

 ファーストコンタクト失敗その2。しかし、林田の激励に彼の認識を改めるように…いや、やっぱりまだ怖いようだ。

フェイト・テスタロッサ

 ファースト・コンタクト失敗その3。あの殺意が彼女の脳から離れることは無くなった。

アルフ

 ファーストコンタクト失敗その4。フェイトの使い魔。林田に割と本気で殺されかけた。

八神はやて

 数少ないファーストコンタクト成功者。林田に自分と同じような孤独を感じ、互いにシンパシーを覚え、仲良くなった。林田からの評価も高い。

特殊災害対策本部戦略作戦室

 管理世界・管理外世界に危機を及ぼしかねない災害・事故・事件が起こる場合、或いは無人世界・遺失世界より他の次元の世界に影響を及ぼしかねない災害・事故・事件が発生する、またはその可能性が極めて高い、危険な状態にある時、加えて次元航行部隊、地上部隊の行動の範疇を越える可能性がある有事への対応にあたる特殊部隊が属する、比較的新しい組織。
 幅広い対応が求められるため、陸や海、その他学者や企業など、あらゆる階級、身分の者がいる。
 本局直属でありながら、構成員のほとんどが地上部隊であるが、政治と関わりが深い最高評議会、次元航行部隊、地上部隊とは違い、あくまで有事の際に出動する組織であるため、政治に口出しはもちろんのこと、権力闘争とは一切関わることはない。
 過去に魔導士ランクS級の魔物と交戦し、大勢の死傷者を出したが、その際用いられた質量兵器が有効打となったこともあり、魔導士の戦力の充実より、武装の充実が優先された。故に多方面からの評価はあまり良くないものの、必要とされる組織に変わりないため、上では日々議論が絶えないそうだ。
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