夏目友人帳✕ガルパン それぞれの道   作:彩龍

1 / 1
第壱話 始まり

小さい頃から時々変なものを見た。

他の人には見えないらしいそれらは恐らく妖怪と言われるものの類い

 

「全く、あの小僧め

遅いではないか」

 

「そう焦るなよ、先生」

 

夏目は名取さんに呼ばれとある駅前に居た。

何故、夏目は名取さんに呼ばれたのかと言うと、それは一週間ほど前に遡る。

 

「貴志くーん、電話よー」

 

「はーい、今行きます」

 

夏目は階段を降り塔子さんの下へ向かった。

 

「はい、名取さんからよ」

 

「名取さんから?」

 

夏目は塔子さんから受話器を受け取り電話に出た。

 

「はい、夏目です」

 

「やぁ夏目」

 

「何なんですか、名取さん」

 

「少し仕事が入ってね

夏目にも着いてきてくれほしいんだ」

 

「祓いの仕事ですか

だとしたら着いていきません」

 

「はは

確かに祓いの仕事だけど夏目にはその近くにあるお寺に行ってほしいんだ」

 

「お寺?」

 

「呪いについて研究してきたお寺があるんだ

もしかしたら友人帳について分かるかかもしれない」

 

「!」

 

「どうする、夏目」

 

「行きます」

 

それから時が経ち夏目は名取さんとの集合の地に居た。

 

「それにしても名取さん遅いな」

 

「あの小僧は何をしてるんだ」

 

「二人共、待ったかい?」

 

ニャンコ先生がピリピリしてると駅からオーラを漂わせ周りの人から視線を集めた名取さんが来た。

 

「名取さん」

 

「ごめんね、仕事が長引いたもので····て何をするだい夏目」

 

夏目は名取さんを押しその場を後にした。

 

「名取さん、来る時は変装とかをして来てください」

 

「ごめん、ごめん

でも、それでもこの美しさは隠せはしないさ」

 

その名取さんの一言に夏目とニャンコ先生は冷たい目で見た。

 

「それよりも早く向かいましょう」

 

「そうだね」

 

場所を知っている名取さんが歩き始め夏目は着いて行った。

この時、ニャンコ先生は夏目の抱えていた鞄に入った。

 

歩き始めてからそう時が経たない内に周りが田圃に囲まれ車一台ほどが通れる畦道となった。

そんな時、夏目は名取さんが聞いた。

 

「名取さん」

 

「なんだい、夏目」

 

「名取さんが今日祓う妖て」

 

「祓うというよりかは封印をし直しに行くんだ」

 

「封印をし直す?」

 

「封印している強力な妖のその封印の力が大分弱まってきてね

封印が解かれないように封印をし直しに行ってくるんだ」

 

「その封印されている妖て一体どんな妖なんですか」

 

「人形の妖で隙のある人に取り憑いて危害を加えてくる厄介な妖だ」

 

「名取さん一人で大丈夫なんですか!?」

 

「大丈夫さ、それに妖の姿では力も弱いと聞く」

 

(ホッ····)

 

そう聞いた夏目は一安心した。

それを見た名取さんは一言呟いた。

 

「夏目は本当、優しいな」

 

夏目と名取はそのまま歩き続け畦道を抜け何軒か家が立つ所に来た。

そんな時、夏目の目に一つの屋敷が目に入った。

その屋敷は多軌の家よりも広い敷地を持つ屋敷で夏目は封印された妖が居る事から強力な祓い屋の屋敷なのかと思い名取さんに聞いた。

 

「名取さん、この屋敷は強力な祓い屋の屋敷何ですか?」

 

「この屋敷の事かい?」

 

「はい」

 

「違うよ夏目、この屋敷は"戦車道"において有名で強力な流派の1つ。日本で最古、そして最大の流派である西住流の家さ」

 

「戦車道?西住流?」

 

夏目は聞き慣れない"戦車道"と"西住流"に疑問を抱いた。

その様子を見た名取さんは話し始めた。

 

「聞き慣れない言葉を話して悪いね

戦車道は戦車を用いた武道のことなんだよ

そしてその中の一つの流派としてあるのが西住流なんだ」

 

「そうなんですか」

 

「テレビの取材で一度訪れた事があるんだけども話しずらいイメージだったな」

 

名取さんの一言に夏目は気は止めなかった。

そのまま二人は歩みを進め二手に道が別れている所に来た。

 

「私は右の道に行く。夏目は左の道を歩いて行けば石段があるかそこを上っていけばお寺に着くはずさ」

 

「分かりました」

 

「それじゃ私は行くよ」

 

「名取さん」

 

「どうしたんだい夏目」

 

「気おつけて下さい」

 

「分かっているよ」

 

二人はそれぞれの道に分かれて歩いて行った。

 

 

 

 

 

 

 

「ここか」

 

名取さんは一つの祠の前に着いた。

 

「それじゃ始めますか」

 

名取さんは封印の為に陣を描き始めた。

 

ガタガタ

 

ボンッ

 

「なっ!」

 

陣を描き始めた途端、祠が白い煙を立てバラバラになり飛び散った。

それを見た笹後、瓜姫、柊が名取の前に出た。

 

ダッ!

 

白い煙が薄くなった瞬間、笹後、瓜姫が名取さんの吹き飛ばされた。

 

「笹後!瓜姫!」

 

「主様!」

 

名取さんが笹後、瓜姫を気にすると柊が叫んだ。

 

「ガッ!」

 

すると柊も吹き飛ばされ名取さんは気にしようとしたが気にしたら只ではでは済まない考え振り向いた。

そこには黒い人形で一つ目の妖が居た。

 

「君が封印されていた妖怪か」

 

名取さんは紙人形でその妖の動きを封じようとした瞬間

 

「ウッ!」

 

その妖は名取さんのお腹にパンチをした。

名取はその場に崩れ落ちた。

一方、妖は何処かに走って行った。

 

「聞いてた話と違うじゃないか····」

 

名取さんは呟き妖が走って行った方を見た。

 

「あっちには夏目が!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「すみませーん!」

 

「いなさそうだな」

 

お寺に到着した夏目とニャンコ先生は住職を探していたが見つからずにいた。

 

「はぁ何処かに出張しに行ってるのか?」

 

「ここまで来ていないとはな」

 

ガサガサ

 

夏目が落ち込んで居ると森から木々をかき分けこちらに向かって来る音が聞こえた。

 

「なんだ」

 

夏目が呟くと妖が目の前に現れた。

それは黒い人形で一つ目の妖であった。

 

「なんだあの妖は」

 

するとその妖は夏目を目をつけ走って来た。

 

「はっ!」

 

妖は夏目の近くまで来て攻撃を食らってもおかしくない距離まで来た。

 

「私の夏目に手を出すな!」

 

するとニャンコ先生が青い光を放ち妖は、ふらつきまた何処かへ走って行った。

 

「ありがとう、先生」

 

「ふん!今、死なれては友人帳を奪われてもおかしくないからな」

 

ガサガサ

 

夏目とニャンコ先生が話してるとまた木々をかきわける音がし二人は警戒した。

しかしそれは名取さんであった。

 

「夏目、大丈夫かい?」

 

「はい、大丈夫です

今の妖は····」

 

「今のは封印するはずだった妖だ

封印をし直そうとした時に封印が切れたんだ」

 

「それてかなり不味いんじゃ····」

 

「夏目、頼みたくはなかったがあの妖を封印するのを手伝ってくれ」

 

「分かりました」

 

夏目と名取さんは別れ逃げた妖を探すことにした。

 

 

 

 

 

 

「何処に行ったんだ」

 

「あの妖かなり厄介だな」

 

「どういうことなんだ先生」

 

「私のあの光を受けても直ぐに逃げる力があった

かなり強力な妖だぞ」

 

「名取さんの話だとそこまで力のある妖じゃないって言ってたじゃないか!」

 

「恐らく封印され動けないから、自身の妖力を蓄えていたんだろう」

 

夏目はニャンコ先生の話を聞いていると走っている例の妖を見つけた。

夏目はその妖が走っている方を見た。

そこには戦車の上に座った橙色の髪をした少女が居た。

 

「危ない!」

 

夏目は少女に対して叫んだ。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。