俺は【犬刈 双八】
黒曜の8人兄弟の末子で、黒犬と呼ばれる武士だ。
俺の"魂色"は青と赤で"2色"あり普通の武士ならば有り得ない特異体質らしい。
自慢では無いが、俺は限りなく【黒曜の女神】に近い武士だと言えるだろう。
ただ1つだけ言えるとすれば、
「なんか2色って中途半端だと思うんだが」
これに尽きる。
どう考えたって白色の刀輪の方が能力として強いんだよな。
まぁ白刀武士は赤刀武士よりも数が少く、日の下に四郎ともう一人"北条 獅氏門"だけらしいから仕方ないと思うけどな。
「なぁどう思う清六の兄者、四郎みたいに頭のネジがぶっ飛んでねぇと白刀武士になれねぇのかな?」
「お前な…2色は2色で強ぇだろう?あんまり兄弟をバカにしてやんなよ。それにな、お前さんと違って俺はそんなに強くねぇんだぜ?少しは気を使ってくれよ…」
白刀武士には劣るとは言え確かに2色である俺は通常の武士達よりは優れていると言えるだろう。
思う所はあるが、そもそも考えても仕方のない事だ。
生まれた時より人1人の"魂色"は決まっているのだから。それは覆すことの出来ない武士の姿なのだろう。
「まぁ次の任務の淡路島の鬼神防衛は俺1人居れば十分だろうっ!てくらいには強ぇから白刀武士じゃなくてもいいんだけどな!」
「おおう…気を使ってくれよっつったのに!単体だとあんまり強くない俺への当てつけかよ…」
「?清六の兄者は連携なら随一だろ?逆にやりやすいんじゃねぇの?」
「まぁそういう事にしとくよ…確かに俺の能力は2人も居りゃあ強えしな!」
そもそも清六は単体でも弱いということは無いのだ。
清六単体でもそこらの武士を刈るのは簡単に出来る事であり、そこそこには強い武士が来ない限り負けることは無いだろう。
それに連携を合わせればなおのこと脅威になり得る力だった。
「さてと双八、俺はそろそろ任務に行くが…あんまり焦れて鬼神"大蛇神"と戦闘とかぜってぇにやるんじゃねぇぞ!」
双八は黒犬の中でも好戦的なせいかくをしており鬼神に喧嘩を売ることもよくあるのだ。
ただし任務ともなれば流石に大人しく防衛をするので周りからはあまり心配されてはいないが、黒犬の中ではこれが双八に対するジョークとして浸透している話だったりする。
まぁお前なら大丈夫だと思うがなーーー
と言い残して清六は自らの任務である鬼神の防衛に向かって行った。
以外にさっぱりした男である。
「さてと…俺もそろそろ行くかぁ!淡路島の大蛇神は強い鬼神だから殺り合って見たかったんだが任務だから仕方ねぇか!」
そう言うと、双八は自らの鬼鉄刀である二対の刀を背負って任務へ向かっていくのだった。
そしてその後に淡路島奪還作戦を行う上杉軍との激しい戦いをすることになるのだが、それはまだ少し先の話だ。
清六は兄者呼びでも
四郎は四郎呼びです