DQM 異世界に転生したので最強のモンスター達を作って生きていく(準備編   作:雨宮南雲

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今後の計画とちいさなメダルの使い道

 小屋に戻り、キットはルーラを使い、いつもの材料を採取する森に来ます。

 キットは森に入り、茂みに行き、ゴロウとピンキーの周りに『せいすい』撒いて言います。

 

「それじゃ、俺は街で用事済ませたらまた戻ってくるから、2人は此処で隠れて待っててね」

「分かりました」

「チュウ!」

 

 2匹は、キットの言う事を聞いて隠れます。

 キットはルーラを使い小屋に戻ります。

 

「ただいま」

「おかえり。それで次はどうするの?」

「昨日の門番の兵士にこの注文の薬を届けるついでに、外に出てまた採取をしてアリバイ作りをする」

「わかったわ」

 

 キットとソフィーは小屋を出て、門の所に到着しました。

 キットは昨日の兵士を見つけると近づいて行きます。

 

「どうも~」

「お。薬は出来たのか?」

「はい。こちらをどうぞ」

 

 キットはリングから薬を出しておいた薬の袋を、リュックから取り出して兵士の男に渡します。

 男は袋の中身を確認します。

 

「うん。確かに」

「それじゃ、通りますね」

「ん? ああ、気をつけてな」

 

 男はキットの検査をせず、そのまま通しました。

 キットが門から大分離れたところで、ソフィーが話しかけます。

 

「おばあさんの伝言は良いの?」

「帰りにね。今言って下手に止められて、採取の時間が減るのが惜しいよ」

「なるほどね」

 

 キットの言葉を聞いて、ソフィーは納得しました。

 門から大分離れたので、キットはルーラを使って森に向かいます。

 

 

 

 森に到着して、ゴロウとピンキーと合流します。

 ソフィーが今日の予定を聞いて来ます。

 

「今日も森で採取するの?」

「いや。今日は別の場所で採取をするよ」

 

 キットは森の外を指差して言います。

 その理由をソフィーが聞きます。

 

「そうなの?」

「同じ場所で採取してると、材料の植物とかが全滅しちゃうからね。街の周りに採取ポイントが何か所か見つけてあるんだよ」

「なるほどね」

 

 キットの説明に、ソフィーは納得します。

 キット達は森の外に出て、採取場所に移動をします。

 ある程度時間が掛かったが、丘になってる場所に到着しました。

 キットは、リングから『せいすい』を取り出して、皆に振りかけます。

 

「それじゃ、採取開始だ」

「わかったわ」

「了解しました」「チュウ」

 

 キットの合図に従い、採取を開始しました。

 キットはゴロウとピンキーに教えながら採取します。

 

「コレとコレが此処で取っても大丈夫な奴」

「なるほど」「チュウ」

 

 ある程度教えたら、見える範囲で分かれて採取をします。

 しばらくして、休憩を入れます。

 

「お疲れ様。今日の目標は達成できたから採取は終わりだね」

「あら? この量でいいの?」

 

 ソフィーは今日の採取の量を見て、キットに確認します。

 昨日と比べて半分くらいだからです。

 

「うん。お婆さんが言ってたけど、量より質が大事だからね」

「なるほどね」

 

 ソフィーは昨日、お婆さんに言われたことを思い出して言います。

 キットは、リングから向うの世界で買った食料を取り出して、簡単に調理します。

 

「ほい。パンに干し肉と野菜を挟んだだけど、どうぞ」

「ありがとう」

「いただきます」「チュウ」

 

 キットから貰って食べ始めます。

 全員口を付けて無言です。

 

「……」

「……」

「……お、美味しいですね」「チュ、チュウ!」

「無理しないでいいよ。自分でも微妙だと思うから」

「……あの辛子を入れるとかどう?」

「あれ単品だとさすがにつらい」

「そうね……」

 

 エレナの料理に慣れたので、この程度だと腹を膨らませるだけです。

 全員黙々と料理を食べて、食休めをして街に戻りました。

 

 

 

 一度、小屋にゴロウとピンキーを戻して、キットは街門から戻ります。

 門番の兵士に挨拶ついでに伝言を言います。

 

「お婆さんが「酒の飲み過ぎは止めろ」って言ってましたよ」

「あぁ……努力するって言っといて」

「ご自身でどうぞ」

 

 キットは伝言を伝えた後、軽く検査を終わらせて、材料を売りに薬師の店に行きます。

 店に到着して、材料の入った袋を老婆に渡します。

 

「あいよ。査定するけどどうする?」

「待たせて貰います」

「そうかい」

 

 キットは老婆の査定を待つ間、本を取り出して勉強します。

 ソフィーも暇なので、キットの呼んでる本を一緒に読みます。

 しばらくして、老婆の査定が終わり、キットを呼びます。

 

「今回はコレだけだね」

「ありがとうございます」

 

 キットは金の入った袋を受け取って収納します。

 

「それじゃ、また」

「あいよ」

 

 老婆に別れを告げて店を出ます。

 店を出た後、ソフィーが聞いて来ます。

 

「それで次は?」

「いつもだったら家に戻るだけだからな……よし、あの小屋の改築計画を皆で話し合うか」

「良いわね。それ!」

 

 キットの案に、ソフィーが賛成したので、小屋に戻ります。

 小屋に戻り、皆と一緒に相談していると時間が大分立ちました。

 

「そろそろ家に戻るんだけど。ゴロウとピンキーにはさっき説明した通りに、此処で寝て貰うね」

「大丈夫です。藁と清潔な布を貰ったので十分ですよ」「チュウ!」

「ごめんね。お腹が空いたら、この袋に食べ物が入ってるから食べてね」

「分かりました」

 

 キットは小屋を出て、家に戻ります。

 ルーラで自分の部屋に戻り、洗濯物を回収しに行きます。

 洗濯物を回収しながら、ソフィーと話し合います。

 

「せめて、ベッドでも買おうかな?」

「それよりは、床板の方じゃない? あそこ土床何だし」

「あ~……悩むね」

 

 ジュモクの国で買う物を相談しながら、洗濯物の回収を終わらせ部屋に戻ります。

 部屋で、買った食材を食べながら呟きます。

 

「あっちで調味料と調理道具買おうかな……」

「調理場所は……小屋で良いわね」

 

 話し合いながら、寝る時間になり着替えてベッドに入ります。

 

「やっぱり、人手とゴールドが足りないわね……」

「まぁ、どちらもそのうち充実していくよ……」

 

 2人はお喋りしながら眠りました。

 

 

 

 朝になり、キットは起きていつもの洗濯を始めます。

 洗濯中にソフィーも起きて来て手伝い、終わらせて部屋から小屋に向かいます。

 

「おはよう。2人共大丈夫?」

「おはよう~」

「おはようございます。問題ありません」「チュウ」

 

 キットは2匹の確認を済ませて、ジュモクの国に出発します。

 ジュモクの国に到着したら、牧場の方に向かいます。

 

「エレナさんは大丈夫かな?」

「そうねぇ……」

 

 キットとソフィーは、昨日のエレナの様子を心配しながら、小屋の扉を叩き声を掛ける。

 

「エレナさん、おはようございます」

「おはようございます」

 

 キット達の声を聴いて、中から誰かの足音が近づいてくる。

 そして、扉が開いた。

 中からエレナが出てきた。

 

「おはようございます。キットさん、ソフィーさん」

「「おはようございます」」

「エレナ殿。おはようございます」「チュ!」

「ゴロウとピンキーもおはようございます」

 

 エレナは皆に挨拶をします。

 そして、キットとソフィーの方を向いて言います。

 

「昨日はお見送りも出来無くて、申し訳ありません」

「いやぁ~……僕も考え無しに行動しちゃってすいません」

「いえ! その、あれほどの大金を見たのは初めてだったので……」

「いやいや!」

「いえいえ!」

「はぁ……」

 

 エレナは昨日の事を思い出して、恥かしそうにしています。

 ソフィーがこのままじゃ、堂々巡りになりそうなので2人に声を掛けます。

 

「2人共、その辺にしましょう。キットはゴロウとピンキーを牧場に連れて行く、私はエレナさんの朝食を配る手伝いするわ」

「ソフィーの案に賛成!」

「そ、そうですね! ソフィーさん、お願いします」

 

 ソフィーの案に飛びつく形で、2人の謝罪合戦が終わります。

 こうして、朝の準備を終わらせるのでした。

 

 

 

 朝食が始まり、スラきちが上機嫌です。

 

「嬉しそうだね。スラきち」

「おうよ! 昨日のキットの沢山のゴールドで、今朝、エレナが食料を沢山買ってたんだ。朝飯に期待が持てるぜ!」

「……なるほどね」

 

 スラきちの言葉に、キットは同意の返事をします。

 スラきちの言う通りに、今日の朝食は具材が多かった。

 朝食の後、エレナに昨日お願いしていた事を聞きます。

 

「エレナさん。昨日のメダルを探している人の件はどうでしたか?」

「あ、はい。此方になりますね」

 

 エレナは、懐から1枚の紙を出します。

 キットはそれを受け取り、内容を読みます。

 

「『ちいさなメダル』を集めています。持ってきてくれた人には豪華な品物と交換します」

「……うさんくさいわね」

 

 横から見ていたソフィーが言います。

 

「この紙に地図が書いてあるね」

「まさか、行ってみるつもり?!」

「うん。特訓の前にね」

 

 キットは当然と言うように答えます。

 その様子に、ソフィーは呆れて言います。

 

「正直な話、何か変な詐欺か何かじゃないのかって思っているんだけど……」

「まぁ、行ってみればわかるよ。それじゃ、エレナさん。そろそろ出発します」

「わかりました。スラきち。皆を呼んできて」

「おう」

 

 スラきちに呼ぶように言って、エレナはキットに包み紙を渡します。

 

「お弁当です。今日もがんばってくださいね」

「ありがとうございます」

「楽しみ~♪」

 

 エレナから弁当を貰い、キットは牧場に向かいます。

 

 

 

 仲間と一緒に、紙に書かれた地図を頼りに目的の場所に到着します。

 その建物を見て、ソフィーが言います。

 

「普通の民家ね」

「そうだね」

 

 ソフィーの言葉に、キットも同意します。

 

「本当に此処なのか?」

「地図が間違ってなければね」

 

 スラきちの質問に、キットは紙を見て答えます。

 確かめるべく、キットは民家に近づき、扉を叩きます。

 

「こんにちは~」

 

 キットが扉を叩いて声を掛けた後、少しして扉が開きます。

 中から、スライムの形をした帽子をかぶっている少し老けてる男が出て来ました。

 

「ホホホ。どなたかの? ムム? ムムム?! ムムムム!」

 

 男は扉を開けてキットを見た後、キットの事をジッと見続けます。

 

「あの……」

「ほほ~う。なるほどのう。君はモンスターマスターじゃな」

「あ、はい。そうです。それで……」

「ここに来た理由は分かっておる! 君はあの張り紙を見て来てくれたんじゃな! そうだろ!」

「えっと、はい」

 

 男の勢いに少し戸惑いながらも、キットは答えます。

 男は嬉しそうに言います。

 

「おおお! ついに来てくれたか! あの張り紙を貼ったは良いが、誰も来てくれなくて寂しかったのじゃ!」

「はぁ……」

「おっと、いかん! 立ち話もなんじゃ。家の中へ入りたまえ!」

「あ、はい」

「そちらの者達も入ると良い」

「はぁ~い」

「おう」

 

 男に引っ張られる形で、キット達は民家に入りました。

 中はそこそこ広く、皆が入っても問題なさそうです。

 男はキットを椅子に座らせて、お茶を出した後、自己紹介をします。

 

「儂は世界中に散らばっている『ちいさなメダル』を集めている。メダルおじいさんじゃ!」

「僕は、最近なったモンスターマスターのキットです。此方が証です」

 

 キットはメダルおじいさんに証を見せます。

 メダルおじいさんは証を見た後、キットに返却します。

 

「ほほう。将来が楽しみじゃ。ところで『ちいさなメダル』は?」

「あ、こちらです」

 

 キットは『ちいさなメダル』をメダルおじいさんに渡します。

 メダルおじいさんはジッと見た後、良い笑顔で言います。

 

「うむ! 確かに本物じゃ! これ1枚だけかの?」

「はい」

「うむむ……そうか。よし!」

 

 少し考えた後、メダルおじいさんは席を立ち、部屋を移動しました。

 そして、袋を持って戻って来ました。

 

「初回記念の景品じゃ。コレを受け取ってくれ」

「ありがとうございます」

「うむ。君が持ってきてくれた『ちいさなメダル』の数は1枚じゃ。コレが5枚になったら素敵な景品を上げよう!」

「わかりました」

 

 キットが終わらせようとしていると、横からソフィーが聞いて来ます。

 

「私から質問があるんだけど」

「ふむ? なんじゃ?」

「その『ちいさなメダル』を集めてどうするの?」

「どうするのとは?」

 

 ソフィーの質問の意図が分からず、メダルおじいさんは聞き返します。

 

「このメダルって何かに使えるの? 特に魔力を感じないし」

「なるほど。そういう意味じゃったか」

「そうよ。それで答えてくれるの?」

「うむ。それはじゃな……」

 

 メダルおじいさんは言葉を止めて、笑顔で言います。

 

「秘密じゃ♪」

「はい?!」

 

 メダルおじいさんの答えを聞いて、ソフィーが絶句します。

 メダルおじいさんは続けて言います。

 

「今教えてもつまらんじゃろ? だから、『ちいさなメダル』を集めてくればその枚数で少しづつ教えてやろう♪」

「何よそれ!」

「ホホホ♪」

 

 ソフィーの言葉を、笑ってごまかすメダルおじいさん。

 これ以上語るつもりは無いようだ。

 

「ではな! 若きマスターよ! 期待しておるぞ! イソ イソ♪ イソ イソ♪」

「分かりました。行こうか皆」

「ちょっと、キット?!」

 

 キットは皆を連れて、メダルおじいさんの家を出ました。

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