DQM 異世界に転生したので最強のモンスター達を作って生きていく(準備編   作:雨宮南雲

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Eランク試験開始

 魔物肉の試食を終わり、良い時間なので昼食の準備を始める。

 昼食を食べてる時、リンチがキットに尋ねる。

 

「キットの旦那。聞きたい事があるんですが」

「何?」

「さっきの戦闘の最後の方で猪と力比べになった時、負けそうだったんだけど何故か突然力が強くなったんですが、あれって旦那が何かしたんですかい?」

「お、よく分かったね。この『バイキルミン』を使ったんだ。うまく行って良かったよ」

「へぇ~そんな便利な物があるんすね」

 

 リンチは疑問を溶けたのか食事を再開した。

 会話しつつ食事を終わらせて、片付けを始めるキット達。

 肉をどう処分するか話し合いをします。

 

「毛皮は使えそうだけど、肉はどうしようか」

「ソフィー殿。肉に魔力があるのが問題なのですよね? それをどうにか取り除く方法は有りませんか?」

 

 ゴロウが、ソフィーに質問をする。

 ソフィーが悩みながら答える。

 

「んー……残念だけど私はその方法は知らないわ。ただ、すでに魔石は無いから肉に魔力を供給されることは無いわ。だから放置していれば勝手に抜けて行くと思うわ」

「それはどのぐらいの期間放置するといいの?」

「大体1、2年くらい、置いとけば食べれるくらいまで抜けるはずよ」

「それ、腐って結局食えないパターンじゃん」

 

 ソフィーの言葉に、キットがツッコミを入れる。

 ソフィーもその辺を分かっているのか頷いて答える。

 

「とりあえず、キットの指輪の中に入れて置けばいいんじゃない? あの中なら腐る事は無いんだから、何時か肉から魔力を抜く方法を編み出した時に使えるかもしれないよ?」

「それもそうか。それじゃ、入れておくよ」

 

 ソフィーの提案を受けて、キットは魔物肉を収納する。

 収納が完了すると、全員の方を向いて言う。

 

「さてと、お昼ご飯を食べて少し休憩したら採取の続きをしようか」

「分かったわ」

「はい」

「うっす!」

「ぴぃ!」「クケ!」

 

 キットの言葉に全員が同意の返事を上げた。

 

 

 

 採取を終えて、一度仲間を小屋に戻したら、キットは城門に向かう。

 城門では知り合いの見張りの兵士が声を掛けて来たので森であった事を説明する。

 

「ゴブリンの集団に遭遇して、それを追いかけて来たオークの集団にも襲われた?! よく無事だったな」

「魔物避けを使って何とか逃げ切れたよ」

「ああ、あの臭いのか。成程な」

 

 兵士はキットが言った魔物避けを知っているので納得した様子だった。

 兵士はキットのは説明を聞いて悩みながら言う。

 

「お前がいつも採取している場所って、割と浅い場所なんだろ? そんな場所にゴブリンを追いかけてオークが追いかけて来るって事は、森の奥で何か起こっているのか? 面倒な事にならないと良いがなぁ」

「そうですね。俺もしばらく森に近づかない様にするよ」

「それが良い」

 

 兵士の言葉に、キットが返事を言うとそれに同意する。

 キットは検査を終えて、城門から街に入る事にする。

 別れの際、キットが兵士にお願いをする。

 

「もし、何か分かったら教えてくださいね」

「あいよ」

 

 キットは兵士と別れて人目を避けて、小屋へと戻る。

 

 

 

 小屋へと着いたキットは、仲間達と食事を済ませて自分の屋敷へと戻る。

 自分の部屋に行き、着替えて布団に入り、少しソフィーとお喋りして就寝をする。

 翌朝、起きて身支度を済ませると小屋に向かい、ソフィーの呪文でジュモクの国に向かう。

 ジュモクの国のエレナの家に向かい仲間達と別れた後、家に入るとやる気に満ちているスラきちが出迎えてくれた。

 

「よう! 2人共!」

「おはよう、スラきち。元気だね」

「おはよう。今日は試験だからでしょう」

「ああ、成程」

 

 ソフィーの言葉に納得したキットは、スラきちに尋ねる。

 

「スラきち。エレナさんは?」

「エレナなら、牧場で作業してるぞ。もうそろそろ戻って来ると思うが」

 

 スラきちがそう言うと、家の扉を開けてエレナが入って来る。

 入って来たエレナは、キットとソフィーに挨拶をする。

 

「ただいま戻りました。キットさん、ソフィーさん。おはようございます。すぐに朝食の準備をしますね」

「おはようございます、エレナさん。何か手伝いますね」

「おはよう、エレナさん。私も手伝うわ」

 

 2人は挨拶を返して、エレナの手伝いに向かう。

 そうして朝食の準備を済ませて、食事を始める。

 食事を始めると、いつもと味と量が違うように感じた。

 その事に対して、キットとソフィーが尋ねる。

 

「エレナさん。今日はいつもと違いますね」

「そうね。昨日と比べると量も少し多いし、味が濃ゆくなってさらに美味しくなってるわ」

 

 キットとソフィーの指摘に、エレナが答える。

 

「はい! 今日の試験の為にいつもより調味料を増やしました」

「成程。それなら絶対昇格しないとね。スラきち」

「がふがふ。ん? おう!」

「御代わりもあるので沢山食べてくださいね」

 

 キットの言葉に、スラきちが大きい声で答えてまた食事に戻る。

 食事が終わり片付けを済ませて、小休止を挟んでから牧場の方を向かい今日の試験の仲間を集める。

 キットは集まった仲間に声を掛ける。

 

「皆、今日の試験頑張って攻略してEランクに昇格しよう!」

「「おう!」」

「は!」

「ケー!」

 

 キットの掛け声に、皆が声を上げて答える。

 そして、軽く準備運動をして、出発するためにエレナに声を掛ける。

 

「それじゃ、エレナさん。行ってきます」

「行ってくるわね。エレナさん」

 

 キットとソフィーの言葉に、エレナが返事を返す。

 

「はい。お祝いの準備をして待っています」

「エレナ! 豪勢に頼むぜ!」

「分かったわ。スラきち」

 

 エレナのお祝いの言葉にスラきちが反応して言うと、エレナは笑顔で答える。

 キット達はエレナに見送られながら、試験の場所へと飛んだ。

 

 

 

 試験の場所に着いたキット達は建物に入ると、受付の男性の元に向かい。

 受付に居る男性は、キットを見つけると声を掛ける。

 

「今日は。君は昇格試験を受ける、キット君だね」

「はい」

「よし。それじゃ、マスター証を渡してくれるかな?」

「分かりました」

 

 キットは男性にマスター証を渡すと、男性がそれを確認する。

 確認し終えると、男性が書類を出してくる。

 

「確かに。それで、マスター証で今変更できるのは座右の銘くらいだけど、変更とかはあるかな?」

「特に無いです」

「了解。それじゃ、試験場所の闘技場に案内するね」

「分かりました」

 

 男性は案内を始めようとするので、ソフィーが応援の為に観客席のある場所に向かう。

 

「それじゃ、私は観客席で応援してるわ。頑張ってね」

「分かった」

 

 ソフィーと別れて、キットは男性に付いて行く。

 闘技場に着くと、初老の男性とモンスター達が居た。

 受付の人が、初老の男性をキットに紹介する。

 

「キット君。あの人が試験官で道場主の『ダガン』だ」

「本日はよろしくお願いします」

 

 キットがダガンに挨拶したのを見て、受付の男が今度はダガンにキットの事を説明する。

 

「父さん。この子が今日の試験を受けるキット君だ」

「ふむ……」

 

 ダガンはキットの事をジックリと睨みつける。

 キットはそれに負けまいと睨み返す。

 その状況に、受付の男性が戸惑って声を掛ける。

 

「あの、父さん? キット君?」

「……成程のう。中々面白そうな男だな」

 

 ダガンがそう呟くと、目線を外して自分のモンスター達の所に戻って行った。

 にらみ合いが終わったので、キットが安堵の溜息を吐く。

 

「ふぅ……ちょっと怖かった」

「御免ね、キット君。でも珍しいな、父さんがあんな反応するなんて」

「そうなんですか?」

「うん。大体鼻で笑うか、一言何か悪態をつくんだけどね」

「へ~……」

 

 キットと受付の男性が話していると、闘技場の方で準備を済ませたダガンが大声で呼ぶ。

 

「何をしている! さっさと来んか!」

「おっと、それじゃキット君。行こうか」

「はい。皆行くよ」

 

 キット達と受付の男はすぐに向かう。

 キットは初戦の相手モンスターを見る。

 相手は、とさかへび、はねスライム、モーモン、ぶちスライムのパーティーだ。

 キットは皆が並んでいる間に、どんな指示を出すか考え始める。

 キット達が並び終えたのを確認したダガンは、受付の男性に声を掛ける。

 

「デニス。試合の開始の合図をしろ」

「分かったよ。それではこれより、Eランク昇格試験を始める! 両者構えて」

 

 デニスの言葉に、キット達とダガン達が構える。

 そしてデニスは片腕を上げて、大きい声で言う。

 

「それでは、第一試合開始!」

 

 デニスは言葉と共に腕を振り下ろし、その合図で試合が始まった。

 キットはすぐに皆に指示を出す。

 

「リンチとゴロウはとさかへびを、スラきち、メッキーははねスライムに攻撃」

「おう!」

「うっす!」

「了解です!」

「クケー!」

 

 キットの指示を受けて、皆が行動を開始する。

 最初に動いたのはスラきちだ。

 

「食らいやがれ!」

「ぷわ!」

「んな?!」

 

 スラきちの攻撃をはねスライムは飛んで回避する。

 そして、次に動いたのは相手のモーモンとぶちスライムだ。

 

「『メラ』」

「クケ?!」

 

 モーモンが唱えたメラが当たる。

 次にぶちスライムが呪文を唱える。

 

「『バギ』」

「うお?!」「いで!」「むぅ!」「ケー!」

 

 ぶちスライムのバギが仲間全員にダメージを与える。

 次に行動したのはゴロウとリンチだ。

 

「せい!」

「シャー?!」

 

 ゴロウの一撃が当たり、とさかへびが声を上げる。

 そこにリンチが特技で攻撃をする。

 

「食らいやがれ! 『ダークスパイク』」

「ギシャー!」

 

 リンチの爪に闇の魔力を纏わして攻撃をする。

 その一撃にとさかへびが倒れる。

 その攻撃を見ていた、はねスライムがリンチを狙って攻撃をする。

 

「ぷい!」

「痛! んだコラ!」

「ぷえ?!」

 

 はねスライムの攻撃を食らったリンチが、そのまま怒って反撃をした。

 突然の攻撃に、はねスライムが混乱していると、メッキーが追撃の攻撃を仕掛ける。

 

「クケー!」

「ぷぇ?!」

 

 リンチの反撃とメッキーの攻撃に、はねスライムが倒れる。

 キット達の優勢で、次の指示を出す。

 

「スラきちとゴロウでぶちスライムを攻撃、リンチはモーモンに特技を、メッキーは自分を回復だ」

 

 キットの次の指示に、全員が行動を開始する。

 スラきちがぶちスライムに攻撃をする。

 

「うりゃ!」

「びぎぃ!」

 

 スラきちの攻撃がぶちスライムに当たり、ぶちスライムもスラきちに攻撃をする。

 

「びぎゃ!」

「なろ!」

 

 そして、モーモンは今度はリンチを狙う。

 

「『デイン』」

「んがぁ!」

 

 モーモンの呪文がリンチに当たり、ダメージを追う。

 リンチがモーモンに攻撃を仕掛ける。

 

「食らいやがれ! 『ひょうけつ斬り』」

「ぷぴぃ?!」

 

 リンチは今度は爪に氷の魔力を纏い、攻撃をする。

 その一撃重く、モーモンはふらふらしている。

 次に動いたのはゴロウだ。

 

「せい!」

「ぴぎゃ!」

 

 ゴロウは的確に攻撃を当てるが、ぶちスライムはまだ倒れない。

 最後に動いたメッキーが呪文を唱える。

 

「『ホイミ』 ケー……」

 

 メッキーは自身を回復して安堵の声を上げる。

 それをみて、キットは次の指示を出す。

 

「スラきちは、ぶちスライムに、リンチはモーモンに攻撃。ゴロウはリンチに、メッキーはスラきちに回復を!」

 

 キットの指示を聞いて、次の行動を開始する。

 スラきちは、弱っているぶちスライムに攻撃を開始する。

 

「トドメだ!」

「びぎぃ……」

 

 スラきちの一撃に、ぶちスライムは倒れる。

 残ったモーモンは、リンチに攻撃をする。

 

「ぷい!」

「あだ!」

 

 モーモンの攻撃をリンチは受け止める。

 そこへゴロウがリンチを回復をする。

 

「『ホイミ』」

「兄貴! あざっす!」

 

 回復を受けて、リンチがゴロウに礼を言う。

 次にメッキーがスラきちを回復させる。

 

「『ホイミ』」

「ふぅ……ありがとな!」

 

 スラきちが回復してメッキーに礼を言ったのを見て、リンチが行動を開始する。

 

「コイツはさっきのお返しだ!」

「ぷぎぃ……」

 

 リンチの攻撃にモーモンは耐えきれず、そのまま倒れた。

 相手を全員倒したところで、デニスが声を上げる。

 

「そこまで! 勝者! マスターキット!」

「ふぅ……皆お疲れ」

 

 キットは勝利した事に安堵の息を吐いて、仲間達に労いの言葉を掛ける。

 こうして、初戦は危なげもなく突破していったのだった。

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