DQM 異世界に転生したので最強のモンスター達を作って生きていく(準備編   作:雨宮南雲

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指輪での道具の使い方

 蝙蝠に触角と尻尾が生えたモンスター、ドラキーと戦っています。

 

「ちくしょー。降りてこい!」

「ぴぃ!」

 

 そんな言葉を無視して、ドラキーは空を飛んで、攻撃の隙を伺っています。

 

「こうなったら、スラリン! 手伝え!」

「ぴぃ?」

 

 説明するよりも早く、スラきちはスラリンの上に重なりました。

 スラリンはスラきちのやろうとしてることを理解して、ドラキーに飛び掛かります。

 しかし高さが足りません。 

 

「よくやった。食らえ! 蝙蝠野郎!」

「キキ?!」

 

 そのままスラリンから飛び出し、スラきちはドラキーの居る高さまで飛び掛かります。

 突然の事にドラキーは対処できず、落とされます。

 

「ぴぃ!」

「追撃だ!」

 

 落ちてきたドラキーにスラリンとスラきちは攻撃をします。

 ドラキーを倒しました。

 

「ゲームと違って、飛んでる敵を相手にするのが大変だな」

「当たり前でしょ」

 

 そんな様子を見て、キットが呟くとソフィーがツッコミます。

 ドラキーが消えた後を見ると小さな袋が落ちています。

 

「あれがさっき言ってた」

「そうよ。モンスタードロップ」

 

 キットは袋の中身を見てみると小さな金貨が3枚入っていました。

 

「少ないな」

「まぁ、出ただけでもよしとしましょう。キット、そのお金を指輪に近づけてみて」

「こう? うお!」

 

 言われたとおりにすると、金貨が吸い込まれていきました。

 

「びっくりした」

「あはは。今みたいにお金やアイテムなんかをしまえるのよ。便利でしょ」

「なるほど。取り出すには?」

「画面開いて右上に数字があるでしょ?」

 

 言われたとおりに見てみるとそこには「3G」と書かれていました。

 

「これが所持金か。それで?」

「その数字をタッチしてみて」

「ふむ。ふむふむ。こうか」

 

 押してみると入力画面が出てきたので、試しに1と入力してみると先ほどの金貨が1枚でてきました。

 

「お、でてきた」

「うまいうまい。ちなみに道具も似たようなやり方で出すんだけど、仲間にアイテムを使う場合は、その画面から使えるから便利よ」

「至れり尽くせりだな」

 

 キットは色々な所を押してみます。

 そして、スラリンとスラきちのアイコンを押したところで気づきます。

 

「あれ? スラリンの方は色々出てるのに、スラきちの方は出てなかったり、押しても反応が無いところがあるぞ?」

「何? それは本当なのか?」

「やっぱり、エレナさんから借りているからかしらね」

 

 キットは画面を見ながらいろいろ試してみます。

 

「まぁ、ステータスとか見れるから問題ないけど、スキルの取得が出来ないのが痛いな」

「スキル?」

 

 キットの言葉にスラきちが聞きます。

 

「スラリンはまだレベルが上がってないからポイントが無いけど、一定レベルになるとスキルポイントが増えて、割り振れるんだ」

「なるほど」

「んで、そのポイントを割り振ると技とか呪文を覚える……はずだ」

「正解よ」

 

 途中でソフィーの方を見て、確認をしたキット。

 そして、それを聞いたスラきちが動揺します。

 

「それじゃ、俺は何も覚えないのか……」

「ぴぃ……」

 

 落ち込むスラきちを見て、スラリンが同調して落ち込みます

 

「まだ、そうと決まったわけじゃないし、レベルを上げれば変わるかもしれないじゃん?」

「そうよ。落ち込むのは早いと思うわよ」

「そ、そうか。そうだな」

「ぴぃ」

 

 キットの言葉に希望を見出して先に進みます。

 しばらく進むとスライムとドラキーが襲ってきました。

 

「ドラキーに気を付けつつ、スライムを先に撃破で」

「了解!」

「ぴぃ」

 

 キットは指示を出して2人に任せます。

 スライムを集中して攻撃し先に倒しました。

 

「よし、次はドラキーだ! って、うお!」

「ぴぃ!」

 

 今度のドラキーは好戦的なのか、スラきちに襲い掛かります。

 油断してダメージを貰ったスラきちですが、反撃もしっかりします。

 

「この! よし、落ちた! 今だスラリン」

「ぴぃ!」

 

 反撃に成功したので、モンスター達を倒した。

 消えたところに小さな袋が2つ落ちてます。

 

「大丈夫か?」

「へへ、まあな」

「ぴぃ~」

 

 キットは心配そうに声を掛けます。

 すると、2匹が突然声を上げます。

 

「うおおお!」「ぴいぃぃぃ!」

「ど、どうしたの?!」

「何か、力が沸いてきた!」

「ぴぃ! ぴぃ!」

「レベルが上がったんでしょう」

 

 ソフィーに言われたので、キットは確認しました。

 するとスラきちとスラリンのレベルが上がっていました。

 

「これがレベルアップか……へへ、なんかすげぇぜ!」

「ぴぃ♪ ぴぃ♪」

「はいはい、よかったわね。キット、スラきちにコレ使ってあげて」

「ん? コレは」

 

 ソフィーから手渡されたのは一枚の葉っぱでした。

 

「やくそうよ。スラきちのHPが大分減っているでしょ?」

「ありがとう。でもどうしたのこれ?」

「今倒した奴らから、出たのよ」

「やくそうかぁ……苦くて不味いんだよな……それ」

「ぴぃ?!」

 

 やくそうの味を思い出したのか、スラきちが嫌そうにしてるとスラリンが驚いています。

 しかし、ソフィーはそれ見て笑顔で答えます。

 

「ふふん、それなら安心しなさい。キットやくそうを指輪に入れて道具欄から使ってみなさい」

「了解。こうして、こうかな」

「お、おお? おおおおお!」

「ぴ、ぴぃ?」

 

 キットがソフィーに言われてすると、スラきちが変な声を上げます。

 そして、元気に飛び跳ねます。

 

「すげぇ! 痛みが消えた!」

「ぴぃ?!」

「普通に食べて使うことも出来るけど、こんな感じで指輪を経由して使うこともできるわ」

「へぇ、便利」

「じゃないと、戦闘中とか呑気に食べてる時間無いわよ」

 

 やくそうを食べずに済んでスラきちは大喜びです。

 傷を癒したキット達は先に進むことにしました。

 

「ちなみに、コレはモンスター用だから、キットが使う場合は従来通りよ」

「まじかよ」

 

 ソフィーの言葉にキットは嫌な顔をして歩きます。

 

 

 

 途中アイテムを拾いながらモンスターを何体か倒しているとまた、レベルアップが起きました。

 

「よし! きたぜ!」

「ぴぃ!」

 

 その言葉にキットは画面を見ると、2人のアイコンの所にビックリマークがでています。

 そして、それに触れて声を上げます。

 

「お、なるほど。こうゆう感じなのか」

「どうしたの?」

「むむむ! ビビっと来た!」

 

 キットが話す前にスラきちが叫びます。

 それをソフィーが聞きます。

 

「どうしたのよ、突然」

「来たんだよ! 頭の中に呪文が」

「それって『ギラ』って呪文?」

「よくわかったな!」

 

 キットの質問に、スラきちが元気に答えます。

 キットは、画面を見ていたのでわかりました。

 

「これで見たからな。スラきちは、レベルアップで呪文とか、特技を覚えるタイプみたいだね」

「なるほど。よーし、これからバリバリ強くなって沢山覚えるぜ!」

「がんばりなさいよ」

「ぴぃ……」

 

 そんな様子をみたスラリンが、うらやましそうに鳴いています。

 そんな様子を見たキットが笑顔で言います。

 

「スラリン」

「ぴぃ?」

「そんなに落ち込まないで」

 

 そして、画面をいくつかタップするとスラリンに変化が起きます。

 

「ぴぃ? ぴぴぴ!」

「お、おう。どうした?」

「スラリンのスキル『スラフォース』に、スキルポイントを割り振ったんだ」

「ってことは!」

「ぴぃ♪ ぴぃ♪」

 

 スラリンが嬉しそうに跳ねています。

 そんな姿を見たスラきちも嬉しそうです。

 

「やったな! スラリン」

「ぴぃ♪」

「燥いじゃって」

 

 そんな2匹の様子をソフィーは優しい目で見てます。

 

「ちなみに覚えた呪文は『メラ』だね」

「俺と違う呪文を覚えるのか?」

「ぴぴ!」

 

 スラリンが自分とは違う呪文を覚えて、驚くスラきちでした。

 

「でもこれで、あの蝙蝠野郎を楽に倒せるんだな。スラリン、これからも頑張ろうぜ!」

「ぴぃ!」

「意外と前向きね。スラきちって」

「そうだね」

 

 そんなやり取りをして、キット達は先に進みます。

 進むとドラキー達が居ました。

 

「よし! 俺様のギラで一掃してや「ちょっと待った」うえい」

 

 ドラキー達に覚えた呪文を早速試そうとしたスラきちを、キットは止めます。

 

「なんでだよ」

「そろそろ新しい仲間をスカウトしようかと思ってね」

「あいつらを? ……でも空飛んでるじゃないか」

「それはこいつで試してみる」

 

 そう言って、キットは1つの袋を取り出します。

 その袋を開けると中から変な匂いがします。

 

「なんだ? 旨そうなニオイがするぞ?」

「ぴぃぃ」

「スラリン、涎すごいわよ」

 

 その袋から匂ってくる香りに、スラリンが涎をたらします。

 

「さっき拾った「魔物のエサ」だよ。これを地面に撒いて、降りてきたところをスカウトアタックするんだ」

「なるほど!」

「早速試してみましょ」

 

 キットはドラキーのいる方に魔物のエサを投げます。

 そして、匂いに誘われたのかドラキー達が集まってきました。

 キットは指輪に力を溜めてドラキーを指差します。

 

「来たぜ! 行くぜスラリン!」

「ぴぃ!」

 

 2匹はドラキーにスカウトアタックをしました。

 スカウトアタックを食らったドラキー以外は、上空に逃げました。

 

「うまくいくかな?」

「どうかしら」

 

 ドラキーの光が段々と収まり、そしてこちらに振り向くと、嬉しそうに近寄ってきます。

 その様子を見ていた他のドラキー達は、一目散に逃げ出しました。

 

「キキキ♪」

「よし、スカウト成功」

「それじゃ、名前を付けてあげないとね」

 

 ドラキーが嬉しそうに周りをパタパタしています。

 キットは名付けに悩んで。

 

「よし。「ロジャー」にしよう」

「偉くカッコいい名前つけたわね。なんで?」

「スラきちが、蝙蝠野郎、蝙蝠野郎と連発してたおかげで、金ぴかの大好きな悪党がよぎったのでな」

「なんじゃそりゃ……」

 

 キットに名前の由来を聞いてもソフィーは今一分かりませんでした。

 ドラキーのロジャーが仲間になった。

 

「よろしくね。ロジャー」

「キキキ♪」

 

 名前を付けて貰えて嬉しそうなロジャーは、キットの周りを飛び回っています。

 

「これで3体目。ゲーム通りなら後は、Sサイズが1体だけ仲間にできる感じかな?」

「そうね」

「それじゃ、2人とも行く……何してるの?」

 

 最後の1匹を何にするか悩みながら先に進もうとスライム2匹の方にキットが顔を向けると、先ほどドラキー達が集まった場所に居ます。

 どうやら、先ほどの魔物のエサの残りを食べているようです。

 

「意地汚いから、やめなさい」

「ん~……匂いほど、そこまで美味しくないや」

「ぴぃ?」

「しかも、なんなのその感想は」

 

 魔物のエサを食べたスラきちが答えて、スラリンが聞きます。

 

「これならエレナが用意してくれる、料理の方が何倍も旨いぞ」

「ぴぃ?」

「エレナってのは俺が守ってやってる人間の女で、これからお前が暮らす牧場の管理してるやつだ」

「ぴぃ~♪」

 

 その話を聞いてスラリンはとても楽しみにしています。

 

「エレナさんってそんなの料理上手なんだ」

「おう! 俺の毎日の楽しみの1つでもあるんだぜ! キットとソフィーも楽しみにしてるといいぞ!」

「へぇ、それは楽しみね♪」

 

 キット達はそのことを楽しみにしつつ先を目指していきました。




戦闘中の道具の使いかたって、こんな感じにしか思いつかなかった
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