ゲーマー兄妹がSAOに送り込まれたそうですよ? 作:ハッピー23
駄文かどうかはさておき……
空と白はこの世界に飛ばされ、動揺を隠せずにいた。しかし同時に、彼らは動揺しながらもゲーム攻略法を導き出そうとしていた。
さて、いかにして生き延びるか。
なんて、そんなことを考える二人ではない。
この世界がゲームの世界であるのは変わらない事実であり、空白にとってそれさえ分かれば他はどうでもいいことであった。生き残れるかどうかなんてどうでもいい。どうすればこのゲームに勝つ(楽しむ)ことができるかさえ分かればそれでいい。
それが例え命を賭けたモノだとしても、ゲームである以上空白は挑み勝利する。それが『 』なのである。
そして、そのために1つの提案をこのデスゲームを始めた元凶《茅場昌彦》に呑ませることに成功させた。これがゲーム攻略に必要になるかは別として、だが。
空は茅場に条件を呑ませると見晴らしのいい台へと、白を抱いて飛び移る。
茅場はその後、何も言わずに消え去っていった。もしかすると、もうすでに他のプレイヤーに紛れ込んでいるかもしれない。その可能性はゼロではない。
しかし、彼らは同じ事を考えていた。
だからどうした、と。
彼らは笑っていた。
そんなことどうだっていいだろうと。
この場に居ようが居まいがやることは一つだ。
そして、そんな笑みを見せた空は言った。
「お前らバカだろ?」
なんの意図があるのだろうか。これは彼らのみが知ることである。
「さてと、どうすっかな」
空は適当に次の行動に移そうとする。いや、移す素振りを見せた。まるで他のプレイヤーがどうなろうがどうでもいい、そう思わせる動きを。
「お、おい待ってくれ」
一人の少年から制止の声が掛かる。
「アンタは何者なんだ」
「言ったろ。俺は空、そして白。俺達二人で『 』だ、と。まさか、とことんバカにしといてそれは流石に泣けるねぇ。まさか覚えてないとはトホホ」
もちろん聞きたい事はそうじゃないだろう。
「違う、なぜこの状況で平然といられる!すでに死んでいる人だっているんだぞっ!」
まあ、大抵はこんなことを思っているに違いはない。
「だからどうした?」
周りは静まり返っていた。それは空の冷酷な言葉故に驚きを隠せないでいたからである。
「だからどうしたって……そんなのあんまりだろ」
「まったく。だから言ってんだ。お前らバカだろってな」
流石に頭にきたのか周りがざわめきだす。
そして、同時に空白は溜め息をわざと、大きくついた。実際は溜め息どころか、ヌルすぎる考えに頭を抱えたくなったぐらいだ。
「そんな事を気にしていられない状況だというのがわからないのか」
「……だから…言ってるの」
「「お前らはバカだって」」
またもや静まり返った。
「確かに気の毒だ。が、だからどうした。俺達はいまどうなっている?いまは生きているが、こうしているいま、次は俺達が死ぬかもしれないんだぞ?呑気に死んだやつらの事を考えている暇はない!」
俺達がこの世界に来たときにはチュートリアルは半分ほど進んでいた。全ては聞き取れていない。しかし、俺が知っている世界のままであるならば、すでに死んでいるプレイヤーがいるのに間違いなかった。現実世界のやつらが無理やり《ナーヴギア》を取り外した結果……だったかな。まあ、何度も言うが
そんなことどうだっていい。それよりも。
「……いまは、攻略のことだけ……考える」
「だが……」
全プレイヤーが戸惑いを隠せず、何時まで経っても一向に動こうとしない。空と白は今までの会話の中で動きをみせるプレイヤーの数を数えていた。
一万人近くもいるにも関わらず、何とか動きを見せたのは数百人のプレイヤーだけであった。もちろん目の前にいる少年もその数に含まれている。
「……なるほどな。俺らが見る限りじゃ……約百八十人ってところぐらいか。そんだけのプレイヤーしかやる気がねぇらしいな」
「……でも…残念」
「この場では動かない方が賢い選択だぜアンタら」
他の町へと進もうとする集団へ睨みを利かせる。もちろんこんな言葉じゃ止まるはずがない。こんな訳のわからんヤツの話を聞き続ける方がアホだ。なぜこんなヤツを信じる。初めて対面したばっかだぞ。つまりは動き出した奴らこそ正しい行動だ。……だが。
「じゃないと……死ぬぜβテスターさんよ」
ここで戦力を失うわけにはいかない。
「ここで自信ありげに動いたアンタらはテスター、もしくはテスターが仲間にいるグループだな」
「……なんだ文句でもあんのか」
一人の男性プレイヤーが空の問いに答える。
「俺達がお前の戯れ言に付き合うとでも思ってるのか?だったら御免だ。生憎そんな暇はない」
「誰も付き合えとは言っていないさ。だがなアンタ達このゲーム舐めすぎ」
「……なんだと」
男は空から距離があるものの威圧をかける。
「もしアンタらが、このゲームがβテストのままだと思ってんなら大間違いだって言ってるんですよっと」
空は白を連れてその男の元へと足を進める。
「そもそも、このゲームをおっ始めたのはあの茅場だぞ?テストの時と全く同じにしてると思っているのか」
「……きっと、私たちが…このゲームを創ったとしても」
「絶対に何かは変えるだろ?じゃないと面白くねぇじゃねぇか」
男の目の前で止まり。さらに空は続ける。
「例えば、単純だが次の町までの道のり、モンスターが違うなんてものも有り得る話だ」
「……だけ、ど……流石に命を懸けてる」
「そう、所見殺しはほぼ有り得ない。この例えはないと考えてもいい。それじゃ次に例えで上げるとすれば……クエストの難易度」
「難易度、だと」
初めて男は表情を変えた。
「ベータテストの時はせいぜいスライム十体狩れとかそんな程度だったんだろうが……もしかすると、中ボスを相手にしなくてはならなくなっているかもしれない」
「……この…可能性、否定できない」
辺りを見渡していく空白。プレイヤーの中には白と同じ年齢層の少年少女が多く見受けられた。
「そこでだ、一つ提案を呑んでもらいたい」
「提案?」
「俺達初心者…つまりビギナーにベータテストで手に入れた情報を全て寄越せ」
テスター達の表情が険しくなる。
「そんなの嫌だね。俺達になんのメリットもないんじゃその提案は呑めねぇよ」
「メリットならあるじゃねぇか。アンタらの生存率が上がる」
「なるほどそうですかって答えるとでも思ってんのか?てか、ナメてるだろ?」
「ハハハ、まさかそんなわけないですよー」
軽く挑発をする空。町での攻撃は全てエフェクトによりガードされる。つまり、相手を怒らせて武器を振り回されたとしても無傷。怖がることなんてなにもない。それを踏まえた上で、キレさせて簡単に取引に持ち込もうとしているのだ。例えば……情報を賭けた決闘《デュエル》とか。
「とにかく俺は大真面目だぜ?さっさと提供しな。じゃないと次の層に行くまでに本当に死ぬぜ?」
「こんな層で死ぬはずねぇだろ。俺達は結構上の層までクリアしてんだ。モンスターのスキルだって基本的に覚えている……」
「だから死ぬはずがない。はい、フラグ乙っす」
男のこめかみに青筋が浮いた。
「だから言ってるだろ。難易度が変わってるかもしれないってよ。モンスターのスキルだって変更されてたって何もおかしくはないんだぜ」
「……仮にだ。もし仮に変更されてたとして、油断して俺達が死んだとする。だとして本当に現実世界で死ぬとは限らないだろ」
「確かにそうだな。だが、おかしくないか。実際に死んだとされるプレイヤーは現実世界で生きてるとして……なぜ俺達を助けようとしない?」
無言。こう言われては何も言えないのだろう。
「ログインしてこないのは分かる。だが、それでも俺達を助ける手段ならある。《ナーブギア》を取り外してもらえばいい。なのに取り外してくれる気配すらないだろ?理由は簡単だ。取り外されたやつは死んだから何も伝えられない、以上だ。わかる?」
「だが……」
「ん?信じられないのか?」
空は笑みを見せて改めて提案する。
「じゃあ、一つ賭けをしよう」
「賭けだと」
「ああ、《デュエル》でHPの半分まで削られた方の負けっていう簡単な勝負でな」
「……賭けるモノは」
「アンタらが負けた場合は情報の提供。俺達が負けた場合は命を懸けようか」
プレイヤーがざわめく。
「命を懸ける?」
「そうだ、実際に俺達が死んで確かめてやる。もし、現実世界に戻って生きていたら即ログイン、もしくは取り外すように促してやるよ」
「それを信じられる根拠は?」
「ねぇな、だが騙しても俺達に何のメリットもない。まあ、お前らを助けたとしてもメリットはねぇんだがな」
男は仲間と相談するように空に背を向ける。その後すぐに空と白に答えた。
「……いいだろう。その賭けに乗ってやる」
「よし、決まりだな」
「ただし、お前のナメた態度が気に入らねぇ。確かお前は茅場に『《デュエル》でプレイヤーを殺せない』という条件を呑ませていた。俺が勝てばそのまま町の外にいるモンスターの群れのなかに飛び込んでもらう」
空と白は感心した。目の前にいる奴らはちゃんと二人の話を聞いていたのだ。
「オーケーだ。じゃあ、アンタ達は情報。俺達は命を懸けるで文句はねぇな」
「ああ、お前との勝負を受け入れよう」
さて、準備は整った……。
空と白は目を会わせた。
「……にぃ」
「……そうだな。さて、ゲームを始めようか」
とりあえず、ある程度の情報を頂くってことで。
前書きで書いた通り久しぶりの投稿です。
3DSを買いモンハン4へ、続けて大乱闘、そしてまたまたモンハン4G、でここでまさかのポケモンが発売……ポケモン買う気はありませんでしたが周りに流されるように買ってしまいハマってしまいました。
で、ちょくちょく下書きしては長期間放置が続き、あまり確認しないままの投稿となります。まあ、暇潰しにでもなってくれれば幸いですね