ゲーマー兄妹がSAOに送り込まれたそうですよ?   作:ハッピー23

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とある少年とゲーマー兄妹がパーティーを組むそうです

俺は『 』を観察していた。

 

空は言った。

 

このバカげたデスゲームを始めた茅場に対して“尊敬する“と。

 

そして、白と名乗る少女は口を閉ざしながらも兄を肯定するかのように兄と同じ目をしていた、と。

 

俺には全く理解できなかった。この世界での死は本当にバカげたものだ。そして何よりも恐ろしい。自分のHPという、たかが数字が0になるだけで『死』が訪れる。HPが0になればそれまでのゲーム。この世界はゲームであって遊びではない。俺はその言葉を頭で反芻させながらも、その意味を理解した上でこの世界とその世界を造り上げた茅場を不適な笑みで称えた『 』に僅かながらも興味を持った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『 』とベータテスターとの決闘《デュエル》が始まり時間が少し経った頃。俺は目の前の光景を疑っていた。……いや、俺だけではないだろう。俺達全プレイヤーは唖然としていた。

 

「……っ!」

 

「諦めな。アンタ達じゃ白には勝てやしない」

 

『 』に挑戦したパーティー四組。約二十人近くいたベータテスター達は倒れ伏していた。

そして最後の一人も今まさに同じく地に膝をついたところだ。

 

「……ゲーマーを…ナメるな」

 

白と名乗る少女は、男の首に刃を突き立てる。

 

「ま、まいった」

 

白は白旗を挙げた相手の首もとから剣を離し鞘へと納めた。

 

「流石俺の可愛い妹だ。兄ちゃんの出番はなかったがな」

 

空と名乗る男はどことなく残念そうにしてはいるが、何かを企んでいそうな笑みだけは止めなかった。

 

「さて、と。では賭けに負けた敗者諸君」

 

「……有力情報…提供、よろしくぅ」

 

『 』は二人揃って相手のリーダー格に歩み寄った。

 

「チッ……」

 

「うわっ、感じわ悪ぃな……」

 

「……別に白達…悪いことしてない、よ?」

 

白は相手の反応に対して首を傾げた。まあ、確かに情報を持っているかどうかでこの先変わってくるのは確かなことだ。だからこそ、ベータテスターは情報という最大の武器を独占しておきたい。俺は敗けた男の態度の意味が同士だからこそ解る。だがーーー。

 

「……わかっているさ。ちゃんとお前たちの質問に答えてやる」

 

やはり、心の底では『 』の求めている事は正しいと解っている。この世界が本当の死のゲームだとするのなら、何も知らない者達に伝えなければいけないと。全員が全員大人しくしているわけがない。きっと、今言ってなければきっと予想以上の死者が出ると。

 

「よし、なら答えてもらおうか♪」

 

「……覚悟…しろ」

 

白はビシッと男達に指を指した。

 

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 

 

勝負が決し数分後、情報を聞き出した空と白は満足気に御互いに視線を交わしていた。そして直後、『 』は俺達プレイヤー全員にある提案を出した。このゲームの攻略する際、極力ソロプレイしないこと。このゲームに自信を持てない者はこの街に留まること。子供はこの街で保護すること。そして、その子供の御守りとして子育て経験のある者、この街の周辺でこの世界の金である《コル》を稼ぎ子供たちを養う者を何人か絞り出したのだ。

 

「……」

 

で、いま現在なのだが。

 

「ってことで、よろしく頼むわ」

 

「……よろし、くぅ」

 

空は純粋な笑みで、白は半ば半眼の状態で、実に可愛らしく俺にパーティー申請を申し込んできていた……。

 

「だから……俺は仲間を作る気はないって」

 

「あぁ?別にいいじゃねぇか減るもんじゃないし」

 

これで拒否したのは何回目だろうか。いくら断っても『 』は食らいついてくる。

「それに何回も言ってんだろ?ソロプレイは避けろよ」

 

「……アンタの言ってることはわかってるさ。でも別に組むなら俺じゃなくても構わないだろ?」

 

俺は空と白を交互に見る。正直、俺は二人の《デュエル》を観て感じたことがある。ベータテスターである俺よりも、この二人は強い。多分、この二人と組んだとして足を引っ張るのはきっと俺だと感じているのだ。

 

「……謙遜にも…程があ、る」

 

「……え?」

 

無意識に口が開いてたのだろうか。白は俺に向けて謙遜だと言った。本当に口が開いてた?それとも考えを読まれた?

 

「白の言う通りだ。俺達にはわかるんだよ。お前は誰よりもゲーマーの目をしている」

 

空の見せた笑みに俺は恐怖を覚えた。自分の中を見透かされたと感じたからだ。

 

「お前だってそうさ。俺達を“同類“だと思ったからこそ、俺達と自分自身を比べたんだろう?」

 

「……君は強い、よ?」

 

この世界の誰よりも。

白の目はそう言っていた。

 

「……はぁ」

 

俺はため息と同時に、髪をクシャクシャと掻いた。

 

「わかったよ。参った降参だ」

 

そして、両手を上げて降参のポーズをとって見せた。

 

「よし。なら、申請するぞ」

 

「……うん」

 

俺の目の前にパーティー申請を受け入れるかどうか、ウィンドウが開きイエスかノーかが表示される。

 

「それじゃ、しばらく世話になる」

 

「……改めて…よろしく」

 

俺は二人に向き合い、そして言った。

 

「よろしく頼む」

 

……キリトは二人と握手を交わした。

 

 




文章が短いわりに期間が大分空いた気がします。
いや、友人がね。ポケモンやろうとか、久しぶりに大乱闘しね?とか色々あったと言い訳しながらも、大きな理由としてロストソング発売とのことでロストソングやってましたと素直に言います。
言っても意味ないんですがね(笑)

とりあえず、セーブせずにストーリークリアのところで2回ほどデータ消えるという、ダルすぎる出来事を繰り返しました。うん、セーブしろよって自分にその2回言い聞かせました。……どれだけ自分は学ばないのでしょうか。疑問になった今日この頃……です。
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