ゲーマー兄妹がSAOに送り込まれたそうですよ? 作:ハッピー23
遊戯の神は王座にて寛いでいた。
さて、ボクの仕事は終わった。二人は無事に成し遂げることができるのだろうか。一応向こうの世界にメールという形で応援メッセージでも送っておこう。おっと、ついでにボクがそっちの世界にいることにしておこうっと♪
遊戯の神はただただ暇をしていた。
「……まあ、こうなることはわかってたけどね~」
実際にこの世界から、あの二人が消えると面白味がごっそりと削られた感じがしてならないのだ。はて?それは何故か。
「……言わなくてもわかるだろう?」
ケラケラと子供のように、誰もいない空間に向かって笑う。
「さあ、暇になるけどボクにはまだ仕事が残ってるからちゃちゃっとやっちゃおうかな」
少年は静まり返った王室の中心に立ち、そして指を鳴らした。
『遊戯の神テト。唯一神の権限により時を司る神の力を行使する』
ふと、城内に響く音、外から聞こえる人類やその他の生き物の声、全てが止んだ。
遊戯の神と名乗り、この世界の唯一神の少年テトは不適に笑う。
「さてと、正直他の神の力を勝手に使うの疲れるんだよねぇ」
ボクは王室にある唯一の扉を見つめた。何故だと思う?
「ちょ、空!白!?一体何が起こったんですの!?使用人の方たちやイノさんまで動かなくなっ……た?」
ドンォォオォと遠慮なしに扉を蹴飛ばし人類種の《ステファニー・ドーラ》が部屋へ。
「マスター、御無事でございますか?」
壁という概念を無視してすり抜けて現れたのは天翼種である《ジブリール》。
「なにか、ありやがったのか、です?」
そして、天井裏から軽やかに着地し現れたのは獣人種《イズナ》。
「な、なんでこのタイミングなんでしょうか……あはは…」
最後に、いつの間にかステファニー・ドーラの後ろに隠れるように姿を現したのは吸血種の《プラム》だった。プラムに関しては注意しておこう。見た目は可愛らしい少女であるが実際は男であると。まあ、最近?人気の男の娘というやつである。
「やあ、いらっしゃい♪」
さて、扉を見つめていた理由の正解は解っただろう?素直に扉から入ってきたのは二人だけだったけどね。
「「「「唯一神《テト》!?」」」」
「いやぁ、そんな驚かなくても」
「そんなことよりマスター達は何処へ行かれたので?」
そんなことよりって……。
何気にショックを受けた唯一神テト。
「べ、別に心配ないよ。ボクとちょっとゲームをしてるだけだからさ」
その言葉にイズナは嘘ではないとステファニー……もといステフ達に視線を向けた。何故嘘ではないとわかったのか。大雑把に言うと、この世界には十六の種族が存在している。中でも相手の嘘を見抜くことができるのは獣人種。としか、説明できない。というよりも皆様の想像にお任せしたい♪
「イズナちゃんはボクの事嫌いなのかな?会うたびすごい敵意むき出しの視線を感じるんだけど」
「イズナは、まだテトに一回も勝ててねぇ、です」
「なるほど、別に嫌いって訳ではないんだ」
内心ホッとする。別に嫌われていたとしても関係ないのだが、ここにいるメンバーには何でかあまり嫌われたくないと思っているのだ。
「ていうかさ、君はボクに勝ったことあるでしょ?盟約その十、皆仲良くプレイしましょう。まさに、君は皆と一緒にボクに打ち勝った」
「あれは勝ちとは言えねぇ、です。わかってやがんだろ、です」
ボクは視線をジブリール、プラム、ステファニー・ドーラに向ける。……どうやら皆は同意見のようだ。
「「「「『 』の力があってこその勝利を勝ちとは言えない!」」」」
あれは自分達の力ではないと、四人から強く発せられた。
テトにとっては喜ばしい限りの台詞だった。
まさに、唯一神の目の前に立っている者達は真のゲーマーと言っても間違いないだろう。
「そっか。そうだよね。そうかそうか」
テトは笑いが止まらない。
「じゃあ、ボクとゲームをしようよ」
笑いながらの提案。
「……ゲーム、ですの?」
「ゲームで御座いますか?」
疑問で応じる二人。
「ええ~!?神様とゲームなんて、無理ですぅ!?」
「乗った、です。今度こそ空と白の力を借りずに勝ってやる、です!」
逃げ出そうとするプラムの襟首を掴み勝負に乗るイズナ。
「……そうですね。賭けるモノ次第でございましょうか」
「うんとね。それじゃあ、君達が勝てば『 』君達が一体何をしているのか教えてあげよう」
「なるほど。それでは、私も参加いたしましょう」
えっ?とステフはジブリールに視線を向ける。それに対してジブリールは応えた。
「ドラちゃん?別に私はマスターの事を心配してるわけではありません。いえ、確かに多少心配ではありますが……ドラちゃんは気にならないので?」
「ふぇ?」
ジブリールはやれやれとステフに自分が抱いている疑問を教える。この疑問に関しては、イズナやプラムも気づいているだろう。
「なぜ、テトは時間を止めたのでしょうか?ドラちゃんはどう思いますか?」
「え……えっと~」
ステフは頭を回転させ始める。
まず、状況の整理をしよう。私はイノさん(イズナさんのお爺様)と何時ものように、空と白に仕事を擦り付けられそれをこなしていた。で、何故か急にイノさんが動かなくなったと思いきや、イノさん以外の動くものも全て止まっていた。
「だから、ドラちゃんはここに来たのですね。では、この部屋に来て一番気になることは御座いませんか?」
「……唯一神のテトがいて…」
ん?とやっとステフが気がついた。
「そういえば、空と白は?」
「……それは私が言いました。まったく話を聞いてなかったのですね……このステフ」
「いまバカにしましたわね!?ステフ=バカってことですわよね!知ってますわよ!?」
ジブリールは驚きを隠せない。
「よくおわかりになりましたね」
「そりゃ何度も言われてきたのだから覚えていても仕方ありませんわ!」
「そうなので御座いますか。マスターからドラちゃんを罵るときは、これでいいと言われていたのですが……意味を御存知だったとは思いませんでした。……新しいのを考えなければいけませんね」
ニパッと何か新しい罵りかたを考えるのを楽しもうとするジブリールにステフは頭痛を覚えた。まあ、今更なんですがね、と呟きながらも話をもとに戻してジブリールに問う。
「そ、それより、あなたの言う疑問とはなんなんですの?」
ハッと思い出すようにジブリールはコホンと話を戻した。
「そうでございましたね。まず疑問はドラちゃんが仰った通り、この場にテトが居たこと。そして、マスター達が不在と言う点でございます」
そして、ジブリールは続ける。
「その二点が答えを出しているのでございます。先程も言いましたが、時間を止めたのはテトでしょう。動けるのはこの場にいる者だけですから、これはおわかりですね?」
「はい……」
「では、これももう一度問いましょう。何故時間を止める必要があったのでしょうか?マスター達とテトはゲームをしていました。いえ、今もゲームは続いているのでしょう。でも、おかしいとは思いませんか?なぜ“ただ“ゲームをするだけで時間を止める必要があったのか」
ステフは少し考え、何か引っ掛かった。
「“ただ“のゲームではないから、時間を止める必要があっ、た?」
「そう、多分それが正解でしょう。いま、このエルキアにマスター達はいない。だから騒ぎになる前に時間を止めたというのが私の考えで御座います。違いますか?」
テトはジブリールにの問い対して笑みで返した。
「それはボクとのゲームに勝ってから、ね♪」
「……わかりました。というよりも、そうしないと話す気が無いのは明白で御座いますから」
冷めた眼でテトを睨むが、そんなことで唯一神は動じない。
「じゃあ、皆参加ってことでいいよね?」
四人が頷く。
そしてテトはパン、と手を合わせは頭に浮かぶ声に従いそれを口に出した。
「……さて、ゲームを始めよう」
これはボクのお気に入りの人類種の言葉。
ボクはその言葉と共に、一つの魔法を発動させた。
書いていて思ったこと、途中何を書きたかったのかどんどん忘れた……。文おかしいんじゃね?と思いました。思ってます。まあ、もとから結構アレなんで気にしませんがね。