ゲーマー兄妹がSAOに送り込まれたそうですよ?   作:ハッピー23

6 / 10
今回文章少ない……そして、それ以外いつも通り!


ゲーマー兄妹は先を進めるそうです

この世界に来て数時間。

空と白は、キリトと共に街の外へ出ていた。

 

「あ~なんか懐かしくね白?」

 

「……超…懐かしぃ」

 

俺達は似たような経験をしたことがある。そう、盤上の世界《ディスボード》に連れてこられた時のことだ。今回は大空からの落下はなかったものの、炎天下歩け歩け大会はこれで二度目となる。

 

「ん?前にもこんな経験あったのか?」

 

空達の事情を知らないキリトはきっと違うことを考えているに違いない。いや、確かに“命を懸けた“ゲームは何度かしたことには違いないが、いま言ってるのは長距離歩け歩け大会のことだ。

 

「いやね、ただ引きもりにとって、この距離歩くのは辛いなーってだけ。前にも歩く嵌めにったから」

 

ついでに日照りが強すぎて蒸発しそうだ。と、冗談半分で付け足した。実際は眩しいだけであって暑いとは感じはしない。だが、どこぞの誰かの真似で今にも『目が、目がぁ!?』と陽の光が届かない場所に逃げ出したいところだ。

 

「ってか、これどこ向かってんの?」

 

「《ホルンカ》っていう村だ。そこで二つほど目当てのクエストがあるからな」

 

目当てのクエスト?と二人は疑問で返すがすぐに理解した。

 

「なるほど、報酬はそれなりに強い武器とか防具ってところか」

 

「ご名答。俺が求めているのは武器。強化次第で第三層ぐらいまでは余裕で戦える武器だ。これだけは取っておかないとな」

 

つまるところ目的は片手剣かと納得する。キリトというプレイヤーは片手剣しか使わないからだ。

 

「ふーん。で、片方は片手剣のクエだろ?もう一方のクエスト報酬はなんだ?……って、そんなに驚くな。お前が求めている武器はなんとなしに分かっていただけだ」

 

俺は求めていた武器の種類は言ってないのに、と言う前に遮った。知っているんだからしょうがない。

 

「ま、まぁいいか。もう一つは《短剣》だな」

 

「……短、剣?」

 

ここで、先程から口を閉ざしていた白が反応する。

 

「そうだ。短剣は場所によっちゃ結構役に立つ事がある。スキルにも《投剣スキル》っていうものがあって、あまり使わないにしても持っておいて損はないからな」

 

真面目に語り出すキリトに対して、空と白は御互いの視線を合わせた。短剣。これはこれから先に絶対に必要となる武器だからだ。使うのは白。体格が小さいことから、片手剣では思った以上にバランスが悪いのだ。その片手剣でも負けることはないだろうが、やはり正確性に欠ける。効率よく進めていくのであれば短剣は必須だと考えていたのだ。

 

「ちょうどいいな。良すぎるぐらいだ」

 

そして空はキリトに問う。

 

「……まだ他に目的あるよな?」

 

ビクッとキリトは背筋を伸ばす。いや、別に隠す事でもないだろうし、空や白にとっては別にどうでもいいことだったのだろうが。キリトは驚きを隠せなかった。

 

「よ、よくわかったな」

 

「で、結局他に何があんの」

 

「別に、大したことじゃないんだがな。ただ知り合いが俺達と同じく《ホルンカ》に向かってるんじゃないか。もし会うことができれば暫く行動を共にしようか……なんて思ってただけだよ」

 

ここで空と白は一つの壁にぶち当たる。はて?キリトってこの段階ではソロプレイヤーではなかったか、と。

 

「キリトってソロプレイヤーじゃなかったのか?」

 

「基本的に俺はソロなんだが、ベータテストの時に結構気の合うやつと出会ってな。それ以来一緒にクエストや攻略に励んでたんだよ」

 

「……あ、そう」

 

俺達はこの世界を知っている。結末も知っている。だからこそキリトのメインにしている武器もわかっていた。まあ、別に知っていようがいまいがわかったと思うが。そこはほっといてだ。いまはこっちが最優先である。キリトがパーティーを組むのは、本来ならまだ少し先のはずだ。今の段階ではソロプレイヤーだったはずだ。今回手にいれるはずの《アニールブレード》を取る際に誰かと組む事は知っている。が、口振りからして俺達の知っているプレイヤーではないことは間違いない。

《クライン》と名乗るプレイヤーとしか接触がなかったはず。《アルゴ》と名乗るプレイヤーとはどうだったか忘れたが、まだ会うにしても早すぎるタイミングである。

 

ただの知識不足か。それとも、俺達がこの世界に来てしまったがために、この世界の過去から未来までに影響が出たのだろうか。

 

それとも、これがこの世界にとっては当たり前の出来事なのだろうか。

 

空と白は思い出す。

そう、ここはパラレルワールドの中にある一つの世界なのだ。

 

俺達が知っているソードアート・オンラインとはまた別の次元、時空には俺達の知らないソードアート・オンラインという物語があったって何らおかしくはない。

 

「なんか、ややこしいな」

 

「……少し…めんど、い」

 

空と白は項垂れていた。考えれば考えるほど泥沼になることが目に見えてるからである。

とりあえず、俺達が影響を及ぼしたとか、この世界は俺達の知っている世界じゃないとか、考えるのを止めた。

 

「……大丈夫か?」

 

「ああ、大丈夫だ。ただ気紛れな遊戯の神様に文句言いたくなっただけだから心配するな」

 

キリトは頸を傾げて空と白を見るが、やはり何も掴めない。

 

「にしても、雑魚多すぎじゃね?」

 

実は、先ほどから何度も猪型のモンスターが出現しては突進されてはカウンターの作業ゲーをしている。いやね、このモンスターは攻撃しない限り大人しいのだが……狩らないとレベル上げれないじゃん?

 

斬りかかっては突進されカウンター。

 

「別に嫌いじゃないけどな」

 

「……定番…だし」

 

斬ってはポリゴン化し消え去っていくモンスター。

そして、貯まっていく《コル》と《アイテム》。

三人はここから先、会話なくひたすら作業ゲーに打ち込んでいった。

 

 

 

 




とりあえず、タグ増やそうと思います。
今期のアニメの中にSAOの世界観に合いそうなやつありますよね?
無理に増やすと余計駄文になりそうですけど、一回考えてみたいんですよね~。では、早ければ来週とかそこらへんに次の話とタグ増やします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。