ゲーマー兄妹がSAOに送り込まれたそうですよ?   作:ハッピー23

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ゲーマー兄妹は初クエストに挑むそうです

「これが目当てのクエスト、ねぇ……」

 

空達一 行はホルンカ村に到着直後、キリトに連れられとあるNPCに声を掛けクエストに出ていた。

 

「《森の秘薬》に《森の果樹》……てかなに、さっきの」

 

「……裏技?」

 

空と白はキリトに説明を求めた。

 

「あぁ……あれはβテストの時にたまたま見つけてだな。ちょっとした裏クエみたいな感じだよ」

 

「「……暇人?」」

 

「断じて違う」

 

「いや、だって同じNPCに連続して話し掛けるとか」

 

「……バカ…じゃない、の?」

 

グッ、と声を漏らすキリトにジト目で見つめる空白。

まさか、序盤からアホみたいに同じNPC に話し掛け続けるようなやつがいるとは思いもしなかったのだ。確かに、何かイベント発生時だとかそう言うときに限っては、話し掛け続けることで情報を得るなど当然よくある話なのだが……。

 

だが、だ。なのにも関わらずだ。

イベント発生もない、前触れさえなしに同じヤツにボタン連打で話し掛けるとか……。

 

「なに、NPCに惚れたの?」

 

「それは全力で否定させてもらう」

 

本当にたまたまなんだって、と溜め息。

 

「実は、βテストの時はな。俺と数十人のプレイヤー以外はレベリングもまともにできないような素人ばっかでこの第一層攻略まで時間が掛かってたんだよ」

 

「つまり?」

 

「俺や俺と同じトッププレイヤー達だけじゃこの層はクリアできなかった。だから、もうしばらく他の連中が戦えるようになるまで時間があって暇だったってこと」

 

「「……やっぱり暇人じゃん」」

 

「……そうだな」

 

そんな平凡な会話をしながら三人は、村から西に進んだ森の中へと足を進めた。クエストである《森の秘薬》《森の果樹》のクリアするためである。

 

「ここにいる《リトルペネント》とかいう植物型のやつを倒せばいいのか?」

 

「敵は《リトルペネント》で合ってるが、ただの《リトルペネント》じゃクリアはできないんだよな……」

 

と、クエスト内容をもう一度表示させるキリト。

 

「《森の秘薬》をクリアするには花の付いた《リトルペネント》を《森の果樹》は実の付いた《リトルペネント》を倒さなきゃならない」

 

「それは探すのが面倒ってことか?」

 

「いや、探すのは容易いさ。花付きは遭遇率は低いが《リトルペネント》を倒す毎にそれは上がってくる。実の付いた《リトルペネント》の特性さえ利用すれば簡単だ」

 

「……もしか、して…誘き寄せる、とか?」

 

「御名答。実付きの実を落とすと匂いで仲間を呼び寄せる」

 

ここで、空白の二人は理解した

 

「なるほど、実付きを見つけた上でその習性を利用するのな」

 

「そして、その実の匂いで集まった《リトルペネント》の中に今度は花付きが居れば一石二鳥ってこと」

 

三人はここから一度会話が途切れた。

 

「……囲まれるってことか」

 

「《森の果樹》クエストを受けた時点でそれは確定事項だ」

 

このデスゲームにおいて敵に囲まれるのは命に関わることである。今回ばかりは三人いるため背中は守られるが、本来ソロプレイなどで囲まれた場合四方八方全方向から滅多うち滅多ざしにされてゲームオーバー間違いなしの自殺行為である。

 

「で、実を落とした場合大体何体ぐらい囲んでくるかわかるか?」

 

「……多くて二十体ぐらいに囲まれたことがあるな」

 

空と白は黙った。

たかがそれだけならわかる。

それにレベリングにも最適なこのクエストを本来なら喜んで励むところなのだが、クエスト内容を見る限り半日?は同じモンスターに向き合わなければいけないと言う実に糞面倒臭いことになっていた。

 

《森の果樹》

 

実付き《リトルペネント》五体の討伐

 

報酬 短剣《ミノタン》

 

 

「……五体、討伐…」

 

「なぁ白……にぃちゃん帰ってもいいかなぁ」

 

「おいおいちょっと待て!俺一人置いていく気か!?」

 

「なんでそんな面倒臭いクエスト受けたんだよ!しかも報酬の短剣のネーミングセンスどっかで見たことあんぞ!?」

 

「知るか!これも第三層辺りまではかなり重宝できる武器には違いないんだよ!」

 

そんなこんなしているうちに目的地の森に到着した一行、内の二名は「やってられないんだぜ!」と言いながらもキリトに引きずられる形でクエストを開始した。

 

「さあ、探そうか」

 

「「死ね」」

 

キリトは二人の罵倒をスルーし辺りを見渡している。そして、空白の二人は石を拾い上げそして一つ。投剣スキル《シングルシュート》を発動する。

 

 

「ただの石ころでも武器ちゃ武器だよな」

 

「……問題、ないっ」

 

何を狙ってるかって?

 

もちろんキリトである。

 

「……喰らえ!」

 

二つの石がキリトに目掛けて一直線に進む。が、それはキリトに当たることはなかった。なぜか?そもそも、このゲームが始まった時点で他プレイヤー攻撃することが出来ない。いや、実際は攻撃自体は出来るがダメージを与えられないだけ、当たる直前でエフェクトによりガードされるのだ。このルールを付け加えたのは、いや、付け加えさせたのはこの二人である。

 

「……あ、れぇ?」

 

だが、今回はそのルールは関わっていない。単純に狙いが逸れたのだ。白が投げた石はキリトの真横の木に命中し、空の投げた石は木らしきものに命中していた。

 

「もしかして俺を狙ったのか!?」

 

キリトは白の投石により気づく。怖ぇよ、とそう言った瞬間のことである。

 

「「「……ん?」」」

 

先程まで存在すらなかったはずの木々の間という間から《リトルペネント》か現れた。

 

「……スキルレベル上げてからするべきだったか」

 

空はボソッと呟いた。スキルが上がっていないがためにシステム任せに投げたのがこの状況を造り出したと理解したのだ。そう、空が先程投げた石。やけに小さい木に当たったなとは思っていたが、どうやら、実付きの《リトルペネント》だったらしく実を落としてしまったようだ。狙いは逸れ実付きペネントに命中挙げ句に囲まれるこの状況。

 

「さて、やるか……っ」

 

「……にぃ、……他に言うことは?」

 

キリトと白が睨み付けるなか、空は涙目で妹に土下座した。

 

「すいませんしたどうか嫌わないでくださいお願いします……っ!」

 

「いいから早くこっち手伝え!?」

 

キリトは必死に相手の攻撃を回避しては攻撃を加えていく。空も白も渋々と溜め息を吐きリトルペネントの攻撃を避けていた。

 

「いや、本当にすまん。思ってた以上に石が逸れたから兄ちゃんビックリ」

 

「……白も」

 

ある一点を見据えながら二人は攻撃を掻い潜りもう一度石を拾い上げる。

 

「で、そこんところ何とか修正加えれそうか白よ」

 

「……問題な、い。にぃは?」

 

「俺は気合いで何とかする派だから」

 

「……愚問だっ、た」

 

空と白はリトルペネントの攻撃直後に訪れる暫しの硬直に合わせもう一度投剣スキル《シングルシュート》を発動する。狙いはただ一点。木の裏に潜んでいる人物に向けての一撃。

 

「お、今回はちゃんと狙ったところに飛んだな」

 

で、と空は言葉を続ける。

 

「お前、誰?」

 

投げられた投石に驚き木の影から現れたプレイヤー。

 

後に仲間になる人物だと、空と白は知るよしもない。




何ヵ月ぶりなのどしょうか?
……うん、どうでもいいのでとりあえず投稿します。
期間が開くと書きたいことが書けなくなる、というよりも忘れますね……。このままでは、キャラ崩壊も有り得るのではないかと不安で仕方ないです。

まあ、暇潰し程度にでもなってくれればいいかなと思います。さて、ノゲノラでも読み直すかな……。
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