ゲーマー兄妹がSAOに送り込まれたそうですよ?   作:ハッピー23

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ゲーマー兄妹は一度別行動をとるそうです

「……どう思うよ白」

 

「……うん。なにか……おかしぃ」

 

空と白二人はクエストを無事にクリアしていた。主にキリトが動いてくれてたお陰であるがそこのところはほっといておく。

 

「……あの人達…この世界にいる登場人物じゃな、い」

 

現在二人はキリトとは一時的に別行動をとっている。

理由は、白の言う《あの人達》がクエスト中に出てきたことが関係していた。

 

「例えライトノベルに興味なくとも暇になればネットにあるそういう感じのクイズとか暇潰しでやってたもんなぁ」

 

「……だから…白もにぃも、少しくらいなら…この世界の事知ってる」

 

だから、と白は続ける。

 

「……やっぱり」

 

「ああ、二つの世界が混ざりあってるのかもしれないな」

 

リトルペネントに囲まれ、そしてその後に木の影から現れた少年、そしてその後ろから飛び出して来た少女。少年の特徴と名、そして少女の名……どちらも見覚えがあった。

 

その少年はここではない世界では《兎》と言われていたような気がする。髪は白く眼は真紅。ぴったりじゃないかと改めて思った。

 

「でも、まさかキリトが会えればとか言っていた相手がアイツとは想像できねぇよ」

 

少年はクエストに助太刀。一時に俺達とパーティーを組み協力。その後自己紹介で二人は一度キリト達から距離を置くことにした。

 

「……《ベル》と《リリ》ね」

 

「《ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているのだろうか》の登場人物《ベル・クラネル》と《リリルカ・アーデ》。てことは、他にも絶対他のやつらもいるな……」

 

「……でも、いまは……その事は置いておく」

 

「だな。とりあえずキリト達の後をつけるか」

 

正直、ベルやリリが現れずとも別行動をとる予定であった空と白は気付かれぬように三人の後を追う。

理由は単純。単に本来出会うはずの人物と出会うかどうか確かめるためだ。

俺達がキリトと一緒にいればもしかしたらメインヒロインの出会いイベントをスルーしかねないがために離れたのだ。

 

「本来のシナリオの中に別の人物が乱入したとしてもそのまま進むのであれば問題ない、がだ」

 

「……念には…念を」

 

今回の例外である乱入者は俺達だけのはず、と踏んでいた。この世界には元からベルやリリは存在していたと考えられる。もし、この予想が当たっているのならこのままベルとキリトは共に行動していても影響はない。まあ、世界が混ざりあっている?状況を考えるとそもそも本来出会うはずの人物達と出会わない、その可能性があるんだが、と空は内心苦笑いでなにやら複雑の心情であった。

 

 

 

 

 

 

空と白と別れると同時に親友である白髪の少年《ベル》とその知り合い?である大きなリュックを背負った《リリ》という少女としばらく共に行動するようになったキリトはベルと出会えた喜びと、なぜ空白は一度自分達と距離を置いたのか疑問を抱いていた。

 

「にしても、意外だね」

 

「……は?」

 

「キリトが他のプレイヤーとパーティーを組んでいるなんて意外だねってこと」

 

ああ、とキリトは経緯をベルに話す。

 

「なるほど……」

 

「まあ、それなりに楽しかったけどな」

 

と、軽く談笑しながら次の街へ足を進める。

 

「そうだ、それよりえっと……リリってベルの知り合いなのか?」

 

先程からベルの後ろでジーっと黙って着いてきている少女とベルにに質問する。

 

「うん、そうだよ」

 

「……リリは現実ではベル様の後輩なのです」

 

「ベル“様“?」

 

引き気味でキリトはベルを見つめた。

 

「い、いや、僕が言わせてる訳じゃないからね!?」

 

「リリがその方が呼びやすいのでこう呼ばせて貰っているだけですよキリト様」

 

ゲーム内だけですが、とそう呟きながら肩から落ちかけたリュックを背負い直す。

 

「そうなのか。あと、そうだな……そのリュックは?」

 

「えっと、これは予備のアイテムです。とは言ってもアイテム欄に収納出来ないものは耐久値が徐々に無くなって消滅してしまうので、主にそこら辺で拾えるような薬草や石を入れてるのです」

 

キリトは首を傾げた。

 

「リリは見た通り戦闘に向いていません。なのでせめて石でも投げてタゲ取りや回復専門の補助としてベル様に着いてるのです」

 

確かに、とキリトは改めてリリを観察した。見るからに小さいからだ。如何にも戦闘に弱そうに見える。でも、戦えないからといってなにもしないわけでもない、か。βテスト時の時にはこんな考えを持つプレイヤーは存在しなかったが、言われてみるとこのデスゲームと化した現在ではかなり重宝できる立場のプレイヤー(プレイング)ではないかとキリトは感じた。

 

「面白いなリリ」

 

「?」

 

「わからないか?……まあ、気にしないでくれこっちの話だしな」

 

キリトとベルは共に苦笑いでリリのことを見ていた。結果少し拗ねてしまったようだがどんな性格の人物なのかはある程度理解できたキリトは改め次に会うべき人物の名前を出し提案する。

 

「話が大分変わるんだが聞いてくれるか?」

 

「なに?」

 

「多分、俺の予想では次の町に《アルゴ》がいると思うんだが、接触したいんだ」

 

「……アルゴ?」

 

リリはベータテスターじゃないから知らないのも当然だな、とキリトはもう少し詳しく説明する。

 

「ベータテスターからは《鼠》なんて言われてるが、まあ凄腕の情報屋とでも思ってくれ。いま向かっている街ではかなり情報が転がってはいるんだが全部かき集めるのに時間が掛かりすぎるんだ」

 

「だから、手っ取り早く情報屋から必要なモノだけ聞こうってことですか」

 

「その通り。βテストの時と全く同じ情報だけ、ってことは流石にないだろうからな。アルゴなら間違いなくそこら辺は調べて回ってるはずだ」

 

リリはなるほど、と軽く頷きアルゴというプレイヤー探しに協力したほうがいいですね、とベルに視線を向けた。

 

「そうだね。なんせ命懸けなんだし情報はしっかり聞いておいた方がいいしね」

 

「よし決まりだな。とにかくまず一つはアルゴを探し情報を得ること、そして二つ目はアイテムの補充だ。多分サポートに徹するリリは補助アイテムは買えるだけストレージに入れてるんだろうが俺やベルは言うほど待ってないからな。そうだろベル?」

 

「うん、ていうよりもさっきのリトルペネント戦でちょっと使いすぎたかな……」

 

あまりの群れに手間取っていたので仕方ないことだが、やはりそうなるとアイテム補充は必須である。

 

「それじゃ、改めてよろしくなベル、リリ」

 

「よろしくキリト」

 

「足手まといならないようリリも頑張りますのでよろしくお願いしますね」

 

三人は森を抜け次の街へと足を進めた。




はい、これからダンまちをクロスさせていこうと思います。
結構はしょってる感ありますが……何時もの駄文だということでm(__)m
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