ブルーアーカイブ クローンティーチャー   作:セサミストリート

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流浪の違反者(シス)

キヴォトスには様々な学園がある。

幾千もの学園が子供たちで統治し、学区内で様々な催物やテロ等の物語がある。

その中でも、百鬼夜行連合学院という一際目立つ学院が存在する。それぞれ独自のルールを定めている部活や委員会が連合を組むことで学院として成り立っており、全体を統括する正式な生徒会が存在しない体制をとっている。

その百鬼夜行連合学院の数ある部活の一つ。忍術研究部がある。3人のメンバーで構成されているが正式な部活ではない。が、その実力は高く、ある人物からは一定の評価をされている。

 

「師匠!今日こそ修行させてください!」

「お願い師匠!師匠の技を見せて!絶対バズるから!」

「お、お願いします…!」

 

その部活のメンバーである千鳥ミチル、大野ツクヨ、久田イヅナが三色団子を食べる男に懇願していた。

その男は黒い着物と袴を身に着け、男の横には大小の刀をおいている。しかし、チヅルたちが見た時代劇の刀と違い、近未来なデザインの少し変わった刀を持っている。一見時代劇の侍に見えるが、どこから来たのか3人は知らない。しかし、彼の持つ力に魅了され、3人は男を勝手に師匠にした。

 

「断る。そもそも俺はお前たちを弟子にした覚えはない」

 

男は彼女達の願いを断り、皿に盛り付けられた団子を食べた。

 

ーーーーーーー………

 

3人が男とあったのは数日前。忍術研究のために百鬼夜行の本屋に向かう途中で襲撃があった。

その騒動の中心にいたのがこの男。ヘイローを持たない外から来た「大人」。しかし、男は二本の刀を持ち、銃口を向けられているにも関わらず怯む様子がない。むしろ刀に手に掛けて臨戦態勢になっている。そのせいか、テロリスト集団はたじろんでいた。

 

「ちょっ…ちょっとやばくない?」

「ここは助けたほうが…」

「ど、どうしよう…」

 

ミチル達は心配そうに男を見るが、男は全く気にしていない。

 

「撃てぇ!」

 

ミチル達が動き出す前にテロリスト集団が一斉に発砲した。ミチル達は驚き、咄嗟に目を手で隠す。数秒程静かになって手を降ろすと、そこには驚きの光景が広がった。

 

「なっ…!?」

「何だよあれ…!?」

「弾が…止まってる…?」

 

男は一歩も動かず、ただ手を前に出しているだけ。その手の先には放たれた弾丸が空中で止まっていた。手を降ろすと同時に空中で止まっていた弾丸も落ちていった。テロリスト集団も予想外のことに驚き、一瞬銃を下げる。男はその隙を見逃さず、テロリスト集団に走る。

 

「こっちに来た!」

「う…撃て撃て!走りながらだったらあの力は使えないはずだ!」

「こンのぉ!止まれぇ!」

 

テロリスト集団も瞬時に意識を切り替えて再び銃口を向けるが、その前に男はテロリスト集団の懐に入り、刀を抜く。

時代劇に出てくる銀色の輝く刀身ではなく、まるで血のような、煌々と紅く光る刀身(セイバー)がテロリスト集団の銃を瞬く間に切り裂く。

 

「にっ…逃げろ〜!」

 

テロリスト集団は男の力に恐怖して一斉に逃げ出していった。男は追わず、刀を鞘にゆっくりと戻した。

 

「すごいわ…誰かしら?」「あらやだいい男…」「刀じゃなくて、ライトセーバー?」「何者なの?」「只者じゃないな…」

 

周りの野次馬に気を悪くしたのか、男はそのまま去ろうとした。

 

「そこのお前!動くな!」

 

男は声が聞こえた方向に振り向くと、そこには5人の子供が男に銃を向けていた。

彼女たちは百花繚乱紛争調停委員会。百鬼夜行連合学院の部活の1つで、百鬼夜行の均衡を保つための調停者として、治安維持組織や風紀委員会の役割を担っている。

 

「ほぉ〜、えらいイケオジがおるなぁ」

「先輩方、あの方は侍ですの?」

「そんなの知るわけ無いでしょ」

「だが、逃がすことはできないよな」

「…大人しく私達についてきて、悪いようにはしないから」

 

5人は男の周りを囲み、ジリジリと寄る。男は全く表情を変えず、刀に手を掛ける。

 

「…断ると言ったら?」

「そんときは力ずくしかないかなぁ」

「言っとくけど、私達をさっきの雑魚とは思わないことね」

 

彼女達は先程のテロリスト集団とは違い、男が臨戦態勢でも変わらず警告する。男は何を思ったのか、刀から手を離してゆっくりと彼女たちに体を向ける。

 

「…先程の騒動なら、俺は巻き込まれた側なんだが」

「そらわかってるよ。でもね、あんたをこのまま野放しにはできないんよ」

「…いいだろう」

 

男はゆっくりと彼女たちに向かい、腰に差した刀を少女達に預ける。

 

「これでいいか?」

「あっさりやなぁ…てっきり抵抗してくるかとおもたわ」

「でも、これでいいんじゃない?平和に終わらせるほうがいい」

「せやな!よっしゃ、ついてきな。おっさん」

 

男は百花繚乱紛争調停委員会に連れられ、現場をあとにした。

残ったのは忍術研究部と野次馬となったが、野次馬達は面白さを失ったか散り散りに去っていき、元の生活に戻った。

 

「…ねぇ、さっきの人…」

「あれは忍術…なのでしょうか?」

「すごかった…わたしたちにもできるかな?」

「…できるよ!あの人を師匠にすれば、私達もできるはず!」

 

彼女達は見たことのない力に魅了され、男の跡を追った。

 

ーーーーーーー………

 

そして今に遡る。

 

「そんなこと言わずにさぁ!ちょっとだけでもいいじゃん!」

「そうですよ!私達にも伝授させてください!」

「お…おねがいします!」

 

彼女達はめげずに男に懇願する。男は呆れて茶を飲んだ。

あの事件の後、テロリスト集団は捕まってヴァルキューレに身元を預けられた。男もヴァルキューレに連れて行く予定ではあったが、百鬼夜行の上層部からは身元を保護と監視をすることで百鬼夜行に身柄を預かることとなった。

男は百花繚乱紛争調停委員会の監視下に置かれ、男の行動は全て百花繚乱紛争調停委員会に記録される。

 

「おーい、おっさーん」

「…なんだ、娘」

 

忍術研究部と話していた男の前に、七稜アヤメが来た。彼女は百花繚乱紛争調停委員会の部長として活躍し、百鬼夜行を守る守護者だ。

 

「娘ちゃう、七稜アヤメやで」

「ならおっさんはやめろ。俺にも名前がある」

「なら教えてーや。全く言わんのが悪いんやで?」

「……」

「さ、おしゃべりはここまで。仕事やで」

 

男は刀を手に取り、アヤメとともに去ろうとする。

 

「ちょっ、ちょっとまってよ!せめて名前教えてよ!」

「師匠!」

 

イズナ達は必死に止める。男がまたどこか出会えるかわからないからだ。

 

「はぁ…おっさん。いい加減教えたら?」

「師匠!」

「師匠殿!」

「し…師匠!」

「……」

 

男は目を伏せ、彼女たちに顔を向ける。

 

「ローニンだ」

「浪人?」

「…ローニンだ」

 

ローニンは名乗った後、アヤメとともに歩き始めた。

 

 

 

 

 




この世界線はアッドが来る前のキヴォトスで、七稜アヤメは生きてる世界線で書きました。口調はあの般若を背負う兄さんを参考にしました。
さて、スター・ウォーズ: ビジョンズの一番好きな元シス、ローニンを出しました。この世界線がどうなってくるか…?

では、フォースと共にあらんことを……

本編(原作)だと先生は生徒の足をなめたりする過酷(死刑!)な大人ですが、アッドもそうであるべきでしょうか?

  • 舐めるべきや
  • ん、アッドも過酷するべき
  • う〜ん…微妙!
  • そこまでしなくても…
  • やめなされやめなされ…
  • 解釈違い
  • やっても…変わらないかな?
  • なんだったらためてたものをさらけ出せ
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