ブルーアーカイブ クローンティーチャー   作:セサミストリート

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見てごらん。その世界は光と闇が歩くよ


訪れるはユメか現か

コルサント ジェダイ聖堂

 

「うぅむ……」

 

ジェダイ聖堂の1室、瞑想室に緑色の耳が尖った小さい老人が小さなため息をついていた。彼はヨーダ。ジェダイのトップであり、ジェダイ·マスターである。

 

(フォースとも…暗黒面とも違う。この感覚は何なのかのぅ?)

 

ヨーダは瞑想しているなか、感じたことのない力を見た。

フォースと似て非なる、不思議な現象だった。

 

「マスターヨーダ」

「ん?おぉ、来たかの」

 

部屋に入ってきたのは、白いジェダイの胴着を纏い、黒い肌の男だった。

彼はメイス・ウィンドゥ。ジェダイ·マスターの一人である。

 

「マスターヨーダ。呼び出したのは『彼女』のことですか?」

「うむ。そうじゃ」

 

ウィンドゥは胡座を組み、ヨーダと向き合う。

 

「スカイウォーカーの話を聞いて、眠っている彼女に会ってみたが、あの娘からは不思議なものを感じる」

「不思議なもの、ですか?」

「うむ。お主はどうじゃ?んん?」

 

ヨーダはウィンドゥを問い、ウィンドゥは目を閉じて少し考える。

 

「…私には何も感じませんでしたが、あの娘にはこの銀河にはない能力があると思います」

「ふむ、お主にはそう思うのか」

「えぇ。ですが、彼女にはジェダイの素質はありません」

 

ジェダイの素質として、ミディ・クロリアンという細胞内共生体が存在する。医療ドロイドが少女の血液を採取したさいに検査してみたが、ミディ・クロリアンがひとつも存在しない異様な少女だった。

 

「そうじゃの。じゃが、これは新しい運命が出来たのやも知れん」

「その運命が…我らの道を阻むものでは?」

「全てはフォースの流れによるもの。あの娘が目覚めれば、何かわかるはずじゃ」

 

ジェダイの素質はなくとも、様々な検査で驚くべきことも発見した。これがどういう意味になるかは、まだ2人にはわからなかった。

 

「しかし、未知の惑星に遺跡があるとはのぅ」

「古代のジェダイか、あるいはシスの聖堂の可能性があります」

「うぅむ…その遺跡、1度みてみたいのぅ。スカイウォーカーの部下によれば、指揮をしていたトルーパーと入れ替わったようだったと聞く」

「アッドですね。501大隊の中では優秀であったと」

「うむ、惜しいのぅ」

 

ヨーダとウィンドゥは目を瞑り、哀悼の意を表す。

ジェダイとはいえ、仲間がいなくなってしまうのは悲しいことである。

 

「じゃが、悲しんではおられん。その子が目覚めるまでは、様子見としよう」

「わかりました」

 

ウィンドゥは立ち上がり、部屋から出ていった。

 

「…これも、フォースの意思かの」

 

ヨーダは再び目を閉じ、瞑想を続けた。

 

……ーーー

 

「……ふぁ。……ここは……?」

 

真っ白なベッドの上で、一人の少女がゆっくりと上体を起こた。

梔子ユメは、大きなあくびをした。

 

「んんー……。私…どうしてベットに?確か、砂漠にいたはずなのに…」

 

彼女が欠伸をしながら目を開けると、そこにあったのは見慣れた砂に覆われたアビドスの風景ではなかった。

見たこともない滑らかな曲線の壁、空中を浮遊する小型の医療ドロイド、そして窓の外には雲を突き抜けるほどの超高層ビル群が広がっている。

 

「うへ……? なにあれ、すごい……。アビドスの復興計画、いつの間にあんなに進んだの……?」

 

呆然とするユメの頭上には、彼女の覚醒に合わせてヘイローがふわふわとくっきりと浮かび上がる。

その時、自動ドアがスライドして開き、一人の青年が部屋に入ってきた。

黒いローブを纏った青年、アナキン・スカイウォーカーだった。

 

「……気がついたか。気分はどうだ?」

 

アナキンは、あまりにも緊迫感のないユメの反応に一瞬戸惑ったが、彼女のヘイローを鋭い目で見つめる。

 

「あ、はい。おはようございますー。ええと、お兄さんは新しい転校生……にしては、ちょっと大人っぽいかな?」

「転校生……? いや、ここはジェダイ聖堂だ。君はエンドゥバの遺跡で、僕の部下……キャプテン·アッドと入れ替わる形で現れたんだ」

「じぇだい……せーどー? えん……どぅば?」

 

ユメは首を傾げた。

 

「……君の頭の上にある、その光る輪は何だ? 実体がないのに高エネルギーを放出しているとドロイドの分析が出ているが。新種のホログラムか?」

 

アナキンが興味深そうに手を伸ばそうとするが、光る輪はすり抜けてつかむことが出来なかった。

 

「あ、これ? これは……なんだっけ。えーと、キヴォトスのみんなは普通に持ってるものだから、あんまり気にしたことなかったなぁ」

「普通……だと? 君、名前は?」

「あ、名乗るのが遅れました。私、梔子ユメっていいます。一応、アビドス高等学校の生徒会長をやってます。……あれ、生徒会長、だよね? 確か」

 

ユメは自分の記憶を辿るように天井を見上げた。

 

「ユメ、か。僕はアナキン・スカイウォーカー。ジェダイの騎士だ。」

「じぇだい……?うん、よくわかんないけど、なんだか凄そうなお名前ですね! アナキンさん。……あ、おじさんって呼んでもいいですか?」

「僕はまだ二十代だ!おじさんと呼ばれる筋合いはない!」

「ひぃん!ごめんなさい!」

 

アナキンはため息をついた。かつて出会ったことがないほど、掴みどころのない少女。

しかし、アナキンの感覚(フォース)は捉えていた。

彼女からはフォースの気配がほとんど感じられない。それなのに、彼女の存在自体が、激しい戦争のうねりの中にぽっかりと開いた「穏やかな空白」のように感じられる。

 

「アナキンさん。ここ、お腹が空いたら何か食べられるところありますか? なんだか、すっごくお腹が空いちゃって」

 

ユメは自分のお腹をさすりながら、のんびりと微笑んだ。

 

ーーー……

 

ユメの食事が終え、アナキンによる事情聴取がはじまった。これが、彼にとって人生で最も困難な任務の一つとなった。

 

「故郷はどこだ?」

「アビドスです!」

「所属は?」

「アビドス対策委員会です!」

「君の能力は?」

「えっと…お昼寝が得意です!」

 

……。

 

結局、何も得られないままアナキンは部屋を後にした。

数日後。医務室を出る許可が出たユメを連れて、アナキンは聖堂の廊下を歩いていた。

 

「いいか、ユメ。ここは由緒正しきジェダイの聖堂だ。あまりふらふら歩き回らないように」

「あはは、アナキンさんは心配性だなぁ。あ、あの噴水、きれいですね!」

 

のんびりとヘイローを揺らしながら歩くユメの前に、髭を蓄えた穏やかな表情の男が現れた。オビ=ワン・ケノービだ。

 

「やあ、アナキン。例の『お嬢さん』を案内中かな?」

「マスター……ええ、そうですが、なかなか手強くて」

「は、はじめして!梔子ユメです!」

 

アナキンが疲れた顔で答えると、オビ=ワンは楽しげに目を細め、ユメに向かって恭しく一礼した。

 

「はじめまして、ユメ。私はオビ=ワン・ケノービ。彼の師だった者だ。彼が君に対して失礼な態度を取っていなければいいのだが。何しろ彼は、忍耐という言葉を宇宙に置いてきたような男だからね」

「うへ~、マスター・ケノービさんですね! よろしくお願いします。アナキンさんはとっても親切ですよ? ちょっと、お顔が怖いですけど」

「お顔が怖い、か。ははは! それは名案だ、今度評議会にでもそう言ってやるといい」

「評議会…?」

 

オビ=ワンのジョークに、アナキンは

 

「マスター、余計なことを言わないでください!」

 

と顔を赤くして抗議する。ユメはその様子を見て、クスクスと笑った。

 

「アナキンさんの師匠さん、面白い人だなぁ」

 

…ーーー

 

「マスターヨーダ、連れてきました」

 

オビ=ワンと別れ、ユメはジェダイ評議会の円卓の中央に立たされた。

並み居るマスターたちが厳しい視線を送るが、ユメは

 

「うわぁ、椅子がいっぱい。座り心地良さそう……」

 

と場違いな感想を抱いている。

 

メイス・ウィンドゥが厳格に問いかける。

 

「……改めて聞くが。君が持っているその手帳、そこにある『アビドス』という言葉に心当たりは?」

「ええと、私の大事な学校の名前です。でも、どうしてここにいるのかは……全然わかんないです!」

 

何を訊いても笑顔で返され、評議会には奇妙な沈黙が流れた。

ヨーダがゆっくりと目を閉じ、杖を叩く。

 

「……やはり、この子のフォースが見えぬ。じゃが、この娘に悪意はない。シスの暗黒面とも無縁じゃ」

「ですがマスター・ヨーダ。彼女をこのまま放っておくわけには……」

 

メイスの言葉を遮り、ヨーダはアナキンを見据えた。

 

「スカイウォーカー。お主に任せる。この娘の保護をするのじゃ」

「僕ですか!? 僕よりオビ=ワンの方が……」

「これも修行。異なる理(ことわり)を持つ者から学ぶことは多いはずじゃ」

「……はい、マスターヨーダ」

 

アナキンは絶句したが、グランド・マスターの決定に逆らうことはできなかった。

 

……ーーー

 

「……というわけで。しばらくここで預かってほしいんだ。パドメ」

 

アナキンがユメを連れて向かったのは、元女王であり元老院議員、パドメ・アミダラの豪華な私邸だった。

 

「あら、アナキン。そんなに困った顔をしてどうしたの?」

 

パドメが優しく微笑むと、アナキンの後ろからユメがひょこっと顔を出した。

 

「うわぁ……、アナキンさん!このお姉さん、すっごく綺麗……! お姫様みたい!」

「はじめまして。私はパドメ・アミダラ。あなたは?」

「梔子ユメです!お邪魔します、アミダラさん!」

 

ユメの無邪気な笑顔に、パドメは一瞬で心を許したようだった。

 

「素敵な名前ね、ユメ。アニー、大丈夫よ。この子は私が責任を持って預かるわ。軍隊のむさ苦しい宿舎より、ここの方が彼女も落ち着けるでしょう?」

「助かるよ……。頼む、パドメ。彼女のペースに飲み込まれないように気をつけてくれ」

 

アナキンは疲れ果てた様子で去っていった。

 

ーーー……

 

ユメはバルコニーから見えるコルサントの夕日を眺めながら、ぽつりと呟いた。

 

「アナキンさん、忙しそうですねぇ。……あ、アミダラさん、ここにお昼寝できるソファってありますか?」

「そ、ソファ…?大丈夫よ。ちゃんと客人用の部屋とベットがあるから、そこで休んでね」

「はい!ありがとうございます!」

 

こうして、ユメの銀河共和国での奇妙な居候生活が始まった。




遅れてしまい本当にごめんなさい!仕事やら何やらであまり手付かずでした!
できるだけあげていくので、気長に待っていてください!感想、評価もお待ちしています!!

さて、アッドがキヴォトスに流れ着いたと同時に、STAR WARSの世界に流れ着いた梔子ユメ。ユメはこの世界をどう感じ、生きていくのか…?

では、フォースと共にあらんことを…。

本編(原作)だと先生は生徒の足をなめたりする過酷(死刑!)な大人ですが、アッドもそうであるべきでしょうか?

  • 舐めるべきや
  • ん、アッドも過酷するべき
  • う〜ん…微妙!
  • そこまでしなくても…
  • やめなされやめなされ…
  • 解釈違い
  • やっても…変わらないかな?
  • なんだったらためてたものをさらけ出せ
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