ブルーアーカイブ クローンティーチャー 作:セサミストリート
「…終わったな」
「…あぁ、彼女たちの勝利だ」
地上の戦いが終わり、俺達はアビドスの勝利に安堵した。彼女たちのもとに移動しようとすると、扉が勢いよく開いた。
「ここにいらしたんですね!すぐに来てください!」
息を切らしながら来たアヤネは俺たちに報告してきた。
「アヤネ、お前のサポートは見事だった」
「全くだ。ぜひとも共和国に来てほしいものだ」
「えっと、遠慮します…じゃなくて!すぐに来てください!大変なんです!みんなが…!」
アヤネの言葉を聞いた途端、ディンは外から飛び出し、俺も続いて飛ぶ。その先には、とんでもないことが起こっていた。
ーーーーー………
「アル様達に近づくな!!殺したいなら私から殺せ!!」
「だからこんなことしないってば!!話を聞きなさいよ!!」
「ハルカ!!落ち着きなさい!!それ以上動くと怪我が悪化するわよ!?」
「そうだよ!落ち着いてよハルカちゃん!!」
「ん、こいつを黙らせる!そして吐かせる!」
「やめてシロコちゃん!!みんな落ち着いてください!!」
目の前の光景に、到着した俺は唖然としていた。紫のショートヘアの少女は両腕を縛られているのに関わらず、噛みつこうとしている。そして、銃を向けて黙らせようとしているシロコを必死に抑えているホシノ達がいる。
はっきり言ってカオスな状況だった。これが、まだ年端もいかない少女たちの姿なのかと、疑ってしまうほどに。
だが、止めなければ死人が出る。それだけは避けなければならない。子供が、こんな子供達が死ぬのはあってはならないんだ。
「…やめろ、お前たち」
低く、冷たい声が少女たちの動きを止める。その一瞬の停止を確認してゆっくりと近づいていく。ハルカといった少女は俺に憎しみを込めた目つきで睨みつける。俺はハルカに近づき、ヘルメットを脱ぐ。
「ハルカといったな。戦いはもう終わったんだ。誰もお前を、お前の仲間達を傷つけないことを約束する」
「そんなこと信じない!嘘を言うな!!」
「嘘は言わない。頼む」
「うるさい!!殺してやる殺してやる殺してやる!!」
俺は座りながら頭を下げ、なんとか落ち着かせるようにするが、ハルカは全く落ち着かず、寧ろさらに怒りを高めている。状況が緊迫し、いつまた戦闘が始まるかわからないほど、ここにいる少女たちが緊張状態だった。
「ディン。ナイフあるか?」
「…どうするつもりだ?」
「先生…?」
ディンからナイフを貰い、アーマーのない左肩の隙間に
深く、刺した。
「ぐぅっ……!」
アーマー越しに流れる赤い血は、地面にポタポタと落ちていく。
「なっ…!?」
「先生!?何を…?!」
突然の自傷に全員が驚き、シロコたちが止めようとするが、俺は動かないように制した。
ディンはその場から動かず、見定めるようにただ静かに佇んでいる。
「…これで銃を撃つことも持つこともできない」
「な……なんで……?」
ハルカは酷く驚き、その場で座り込む。
目の前でいきなり自分の肩を刺した狂ってる人物に、頭の中の処理が追いついていなかった。
「…昔、俺はある人に『指揮官先頭』と教わったのに、俺は見ているしかなかった。その罰と同時に、お前達と同じ傷を持てば少しは信じてくれると思ったからだ」
「先生…」
「だから、信じてくれ」
「あ…あぁ……」
ハルカは目の前の人があの憎いあいつと同じはずなのに、優しい目をしていて同じ目線にいるアッドを信じた。
信じてもらうために自分を傷つけることを躊躇わない狂気を同時に感じていた。
「は……はい」
「ありがとう、信じてくれて」
アッドは感謝を述べると、ナイフを抜いて血を拭って後ろに立っているディンにナイフを渡す。
「…気は済んだか?」
「あぁ」
「二度とするな。子供たちが怯える」
「…わかってる」
ディンにナイフを返して、俺はヘルメットを付けて手で圧迫止血しながらゆっくりと立つ。
少し立ち眩みをおこしかけたが、気合でなんとか立ち上がった。
「先生!!い、今止血を…!」
「は…ハンカチあるからそれで…!!」
「みんな落ち着け。この程度問題ない」
「大丈夫じゃないでしょ!!アヤネちゃん!救急キット出して!!」
「は、はい!!」
いつのまにかやってきたアヤネに強引に治療され、なんとか血を止めた。
それにしても、なんと手際の良いことか。ぜひとも501の医療クルーに来てほしいものだ。
そんな関心をしていたら、セリカが目の前に来た。その目には、哀れみと怒りの混じった目をしていた。
「なんでそんなことをしたの?」
「これしか思いつかなかった。後悔はない」
「…二度とやらないで。今度同じことしたら許さないから」
「…すまない」
セリカは背を向いてそのまま歩き出した。その背中には、悲しさを感じずにはいられなかった。周りの目もセリカと同じ目をしていたが、セリカが全部いってくれたからか、全員安堵した様子だった。
そんな中、シロコが泣きそうな顔で近づいてきた。
「…先生、ごめんなさい」
「シロコ。お前は悪くない、悪いのはすべて俺だ。だから気にするな」
シロコは耳を垂らし、頭を下げて謝る。
俺は笑いながらシロコの頭を撫でた。サラサラだった。
「…これで話ができるな」
一同が落ち着きはじめ、黙ってみていたディンは話す。
この野郎…ここぞとばかり出てきやがって。
「…そうだな。おい、便利屋68。お前たちの雇い主は誰だ?」
「ちょっ、ちょっと待ってちょうだい!?この状態で尋問をするの?!」
「すぐに話せば開放する。それともこのまま縛られたままでいたいか?」
「くっ……!」
便利屋68は両腕を縛られた状態で座り込み、社長の陸八魔は俺達を睨みつける。それなりのダメージを受けているはずなのに、まだ戦う意志を残しているとは。
「アルちゃん…」
「アル様…」
「…わかったわ。その代わり、私の社員には一切手を出さないで!それだけは約束して!」
「もとより誰も傷つけない。安心してくれ」
便利屋を縛っていたロープを解き、彼女は自由の身になった。
「さて、お前達の企業機密を話してもらおうか」
「わたしたちを雇ったのは…「今だ!やっちまえ!」きゃぁ!?」
アルが話しかけたその時、校門から何者かが押し寄せてきた。
「あいつら、逃げた奴ら!?」
「なんで…?」
襲撃者たちの正体は、アルたちが雇った傭兵たちだった。よく見れば、トラップに引っ掛かり気絶していた者達も参加している。
「数はこっちが有利だ!今ならどっちもやれるぞ!」
「悪く思うないでよね!」
「報酬はあたし達のもンだぁ!」
アルたちが勝とうが負けていようが、どうやら彼女たちはなんの問題もなく、互いに傷ついた俺達を倒すつもりでいるらしい。
「ん!何人来ても同じ!倒す!」
「でももう補給が…!」
「こんなボロボロの状態では、もう…」
アビドスの皆はアルたちとの戦闘で疲弊しており、アルたちに至っては拘束していて動けない。
残っているのは、俺とディンだけ。
こんな状況、ここに来る前に何度もあった。
そのたびに、仲間が消えていった。目の前で、遠くで。
また繰り返すのか?また、俺だけ残るのか?
否、否だ。
それは絶対にあってはならない。俺が許さない。俺だけは、絶対に許してはいけない。
「貴様ら…!」
自分の中に滾る怒りが、憎しみが、自分を塗りつぶしていく。
こんなやり方は、通商連合と同じだ。
何も感じることもない、無慈悲に殺してきたあの憎い
「…ノノミ、借りるぞ」
「え?せ、先生…?」
ノノミのそばに置いてあったガトリングを手に取る。少し重みがあるが、なんの問題もない。
「ディン、これを使え」
俺はブラスターライフルをディンに投げ渡す。ディンは一瞬驚いたが、すぐにブラスターライフルの点検をして、即座に構える。
「俺たちだけでやるぞ。お前は空から援護。俺は地上で弾幕を貼る」
「…わかった。借りるぞ」
「後で返せ」
「お前のその銃も、な」
ディンは空高く飛び、俺はノノミのガトリングの銃口を襲撃者に向ける。
フォースは我と共に、我はフォースと共にあり。
共和国のために、まだ見ぬ子供たちのために。
後ろにいる子供たちのために、俺は盾となる。
『兵士』としての役目を、今ここで果たす時。
「うおぉぉぉぉぉぉ!!」
雄叫びとともに、トリガーを押す。
ここが正念場だ。
遅くなって本当に申し訳ありません…!
さて、アルたちとの戦闘はアビドスの勝利となったが、互いが疲弊している中で襲撃者が襲いかかる!アビドス側の戦力はアッドとディンのみ。二人はこの状況を、アビドスは乗り越えることができるのか…?
では、フォースと共にあらんことを……。
本編(原作)だと先生は生徒の足をなめたりする過酷(死刑!)な大人ですが、アッドもそうであるべきでしょうか?
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舐めるべきや
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ん、アッドも過酷するべき
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う〜ん…微妙!
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そこまでしなくても…
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やめなされやめなされ…
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解釈違い
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やっても…変わらないかな?
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なんだったらためてたものをさらけ出せ