初めまして、うp主のグレイアです。
習うより慣れろの精神でずっと頭の中で設定で止まっていた小説をとりあえず書いてみることにしました。
駄文ですがよければどうぞごゆっくり
バグ個体さん、足掻く
私は、式波タイプのクローンのうちの1体だ。
私達、式波タイプには使徒に対抗するための戦力、兵士としての能力を求められている。
高い身体能力を有し、死をも恐れない強靭な心を持ちながら年相応の精神を持つようにデザインされているのだ。
しかし私はその中でも、多分俗に言うエラーとかバグとかその類のモノを心に抱えていた。
他の式波タイプのクローン達はエヴァのパイロットの地位を、己が己でいい場所を求め己以外のクローンを否定した。
彼女達にとって、己がクローンであり己の他にクローンが存在することが許せなかったのだ、許さないことでしか己を保てなかったから。
だけど私は、エヴァのパイロットの地位なんてものはいらなかった、何故か己と彼女たちが同じであることを許容できていたからだ。
それでも私は、エヴァのパイロットの地位を求めた。
死にたくなかった。
私以外の子にとって、死は恐れの対象ではなかった。
だから、パイロットの地位から振るい落とされて己の消滅が決まっても抵抗することはなかった。
だけど私はそれを許容出来なかった、己の死が、消滅がとても恐ろしかった。
死物狂いで努力した。
生き残るために他の子を沢山蹴落としてきた。
その日その日を生き残ったことに安堵しながら、自分のせいで死ぬことになった子のことを見ないふりをして。
それでも一番には成れなかった。
どれだけ足掻こうとも藻掻こうとも、埋まらない差に絶望した。
だけど、生きることを諦めることは出来なかった。
一度脱走しようとも考えたがどれだけ考えてもこの組織から逃げ切ることができる未来を想像出来ず、断念した。
その後も表面上は周囲との差異を気取られぬ様に振る舞いながら足掻き続けた。
しかし、それらの成果が実ることは無いまま、ここまで来てしまった。
私以外のワタシも、もうあと一人しか残っていない。
だけどその後一人に私はどうしても勝てる気がしなかった。
それでも、勝つしか生き残る道は無かった。
私同士の最後の戦いは、一分の隙も入る間のない激しい戦いだった。
死にたくない一心で私は鼻血を吹き出すほど脳をフル回転させて戦った。
私達は同じ式波タイプのクローンであり、今までワタシと飽きるほど戦って私は負けてきたから、お互いに手札は知りつくしていた。
そのせいで最近では戦いの決着がつくまでに時間がかかるようになっていた。
だけれど、この戦いの終わりは思っていたよりもすぐだった。
極限を超えるほど集中していた私は今までで一番の手応えを感じていた。
今までただの一度も勝てたことのないワタシに、このまま行けば勝てるかもしれない、そんな言葉が頭を掠めた時、頭の中でぶつりと何かが切れる音がした。
たったそれだけでシュミレーション上の私の機体は両腕を切り落とされ、胸を貫かれた。
それと同時に私は、自身の意識が段々と薄れてゆくのを感じていた。
しかしこれだけは分かった。
(…負けた…死ぬの?、私)
薄れゆく意識の中で理解した己の死、その恐怖に私の感情は爆発を起こした。
「…いや…嫌よ」
「死にたくない、、、死にたくないっ!!!!」
感情を爆発させ、生への執着を暴露させた私に呼応するように、何故かシュミレーション上の私の機体がその閉じた口を開き、胸を貫かれたままワタシの機体に肉薄しその首をエントリープラグごと噛み切った。
意識がはっきりしない中画面に表示された結果はDrow、引き分けだった。
その結果に目を見張り、驚きの声を出さんという所で私の意識は途絶えた。
シュミレーションが暴走したのはエヴァのシステムをコピペしてシュミレーションを作ったから。