最凶の一族の長男はとりあえず自由に生きてみようとする 作:〇〇総統
数日後、俺と共に残党狩りをしていたフリーザ軍の兵士達が俺を発見した。数日経ってしまったのは、俺のスカウターによる通信が出来なかった為一つ一つの星を巡って俺の戦闘力を探していたかららしい。
俺が見つからなかった間に俺はターレスを一方的に部下とした。勿論はいそうですかとなって決まった訳では無い。何度も反発されたが、今のお前のパワーで俺から逃げられるとでも思っているのか?と聞いたら悔しそうに承諾した。
『いつか俺が直々にテメェを殺してやる』
ターレスは俺に憎々しげにそう吐き捨てた。勿論この世界で生き残りたい俺からすれば看過できない発言だったが、俺は「そうか、精々励めよ」とだけ言っておいた。
こういう反逆の芽は潰しておかないと身を滅ぼすとも言うが逆に張り合う相手もいないといけない。要は俺の身を引き締める要因を作っただけだ。
これで殺られたらそりゃターレスの努力が俺を上回ったという事だということだ。まぁ、そう簡単に殺られる俺じゃあ無いけどな。
そんなこんなで、俺は予定よりも遅く帰ってきた。
だが帰ってきて俺を迎えたのはカンカンに怒った我が部隊のご意見番、ラゴンだった。
「ハッハッハ、お帰りなさいませトスカー様。我が本部では常に人手が不足しておるのにも関わらず予定よりも大幅に遅れて帰ってきて何か申し開きはありますか?ん?」
「あ、いや…その…滅ぼした星の残党狩りをですね…」
「ほーーう、星の地上げでアリ一匹すら逃がしたことが無いと謳われる貴方が逃げた宇宙船追っかけてこんなにも?ほーーーーう?」
この人、俺が赤ん坊の頃から俺のお世話してた人だから俺に遠慮がない。
まずい…逃げられない。誰か助けてくれないか?ボニュー、帰ってきてたなら少しでもいいから何か言って、おい、ワタクシは知りませんとか言ってるみたいに顔を背けるな。
パークチー、怖いだろうがちょっとでいいから救いの手を差し伸べるだけでいいんだ。後ろに下がるな。訓練があるから?コイツ仕事を盾に!
シシトー!あぁダメだコイツ!療養終わった時ラゴンと同じところに配属したからラゴンの辛さ分かってる!「私が何で仕事漬けになってたのか分かってんのか?」みたいな呆れた目だあれ!
おいターレス笑うな、いい気味だって表情してんのバレてるからな!
…………スゥーーーーー…
ここで深呼吸1つ、今の俺に出来ることは限られている。ならやる事は一つだけだ。
「…すみませんでした」
素直に頭を下げること。
その姿はあまりにも最凶の一族とは程遠い姿をしていた。
「さて、お説教はここまでにしてトスカー様、仕事が溜まっているのですから早く終わらせて下さい」
「分かってる、流石に離れすぎたからな」
「…全く、何をしているんだ兄貴」
「クウラか、珍しいな俺のところに来るなんて」
俺の中の一大イベントが終了したので、後は孫悟空が成長するまでデカイことは起きないだろう。そう思い仕事に取り組もうとしたら惑星ベジータの消滅を遠くから見守ると言い出していたクウラが俺の軍にいた。
「兄貴の元に来たのには訳があってな…」
「あ!アンタがトスカー様って奴っすか!?妹を助けてください!」
「貴様!トスカー様はクウラ様の兄であらせられるぞ!」
「よせサウザー緊急事態だ。今は言葉や体裁を気にしてる暇は無い」
誰よその女…俺の知らないサイヤ人をクウラが連れてきただと?
「兄貴、サイヤ人の保育器を持ってたりしないか?このサイヤ人の妹が命の危機らしいんだがな」
「何?お前達医療班の元へそのガキを連れて行け」
「「はっ!」」
「あ、ありがとうございますっす!」
俺は直ぐに指示を出す。命の危機となれば敵対者を滅ぼす仕事以外はなんぼでも早くていいからな。
「ふぅー…悪いなクウラ。生憎俺も保育器は所持していないんだ。今の技術でどうにかはするが…」
「いや、それだけでも十分だ」
「でもどうしたんだあのサイヤ人、お前が拾いものするなんて相当珍しいが…」
「そういう兄貴も、どうやら躾のなってない猿を拾ったようだな」
クウラはターレスの方を見てそう言う。クウラに見られたターレスは鼻で笑い手をひらひらとさせている。
チッ…と舌打ちを一発したクウラは明らかにイラついている。話題を変えなければ。
「クウラよ、あのサイヤ人をお前の傭兵稼業に加えるのか?」
「そのつもりだが、今はまだ早い。少しフリーザか兄貴の元で育たせてから俺の元で働かせる」
「お前にしてはマトモな答えだな。いつもなら戦わせて使えなかったらすぐ左遷してた超実力主義がどういう風の吹き回しだ?」
「ガキをいたぶる趣味はない」
まぁクウラの力が全ての社会はあの子達には酷だから俺かフリーザに預けるのが正解だ。俺の元は余程のことをしない限りは安全を約束されたのも同然だ。フリーザは…ベジータ達の元に送るだろうから運が悪ければ死ぬな…
それ以前の問題は母星を滅ぼされたあの子らがうちで働きたくないと言われた時だけど、そしたら扱いに困る。
「トスカー様、措置が終わりました。容態が急変しなければもう大丈夫です」
「よくやった。下がっていいぞ」
姉と思われるサイヤ人が来てないことから、メディカルルームで妹を見ている筈だ。俺はクウラと共にメディカルルームへと向かった。
「やぁ」
「あ、クウラ様!それとトスカー様!本日は妹を助けていただいてありがとうございます!!」
「俺は場所とうちの技術を貸しただけ。礼ならクウラに言っておけ」
「貴様の礼は受け取るが勿論、タダで助けてやる程甘くはないからな。助ける時にも言ったが、それ相応の対価は貰うぞ」
クウラがそう言うと、そのサイヤ人は少し妹を見て…
「その事なんですが…クウラ様。あたい達姉妹をあなたの部下にしてくださいっす!」
「ほう?」
「親はパプリが産まれて直ぐにあたい達を捨てました、帰る家もないです、フリーザ…様が惑星ベジータを破壊したのは見ましたし、思うところはないと言えば嘘になりますが、でもあたいにとって、一緒に生き残った妹のパプリが全てっす!星を破壊された事なんて知ったことかっす!」
「今はクウラ様にとっては弱いかもしれないっすが!きっと!きっとお役にたってみせます!」
そう言って頭を下げるサイヤ人。てか俺は初めて知ったけど妹はパプリって言うのか…
「…ピーマ、確かに今のお前は俺のところに来てもなんの意味もない。犬死にするだけだ」
そう言われ絶望するピーマ。姉はピーマか、てかクウラの奴名前知ってた癖に俺に言わなかったな?
「だが貴様はサイヤ人だ、戦う程強くなる。ならば簡単だ。俺が気に入る程の成果と戦闘力を身につけろ。そしたら俺の部下にしてやる」
「ほっほんとっすか___」
「だが勘違いするな。俺の期待を裏切ったなら、貴様を妹諸共殺す。わかったな?」
「はいっ!」
「じゃあクウラよ、この子らは俺が預かろうか?パークチーに訓練でもさせればいいし。フリーザの所だと、少し距離が出来そうだ」
「ふん、コイツの好きにさせればいい」
「じゃ、じゃあ…よろしくっす…トスカー様」
こうして、クウラ軍(所属見込)からピーマとパプリが我が部隊に一時的に加入した。彼女達はパークチー師事の元、訓練されるようになる。
「やる事は終わった。俺は仕事に戻る」
「もう行くのか?」
「あぁ、この後フリーザから傭兵共に護衛の任務と星の制圧を手伝えと言われているからな。精々俺を楽しませられるように頑張れよ、サイヤ人」
そう言ってクウラは自分の宇宙船に帰って行った。
「よし、確か今はパークチーの訓練の最中だったかな?お前も参加するか?」
「じゃあお願いするっす!」
……………
…………
………
……
…
数年後…惑星ベジータが破壊された確かエイジ737頃からエイジ755
俺達は今…
次らへんでZ前のお話は終わり、そろそろ原作と交わるとおもますます