最凶の一族の長男はとりあえず自由に生きてみようとする   作:〇〇総統

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数十年も経てば関係性がフランクになって素が出やすくなるよね。


狂いだす歯車

ここは、トスカーが制圧した星の1つ。いつもは街の光で星ごと光り輝いているその星は、今はその星の周りが爆発によって輝いていた。

 

「トスカー様、ここを突破されてしまえば被害数が倍増。このままではここの星以外にも事業に多大なダメージが出てしまいますぞ」

 

「ラゴン。クウラの傭兵を呼び出してくれ、それで他の星に配置し防衛力を更に確保しよう」

 

「トスカー様!ボニュー部隊長とラネミル部隊長から援軍要請です!恐らく幹部級のスラッグ一味と交戦かと!」

 

「パークチー!今訓練が終わったそいつら全員連れて援護に向かってくれ!座標はスカウターに送る!」

 

「…了解」

 

「トスカー様。宇宙デリバリーの配達遅れるそうです」

 

「はいy…って仕事中に何サラッと頼んでんだお前は!?」

 

どうも、トスカーです。あれから数年が経ち、俺達の事業もかなーり大きくなりましたが、悟空以外の脅威に絶賛襲われています。

 

「こういう時に、拠点に頓着しないクウラが羨ましい…!クッソォォ…あのヨボヨボのナメック野郎が…!スラッグ一味めぇぇぇぇ…」

 

俺の怨嗟が漏れ出す。そう、今現在俺の事業はスラッグ一味によって荒らしに荒らされていた。

 

太陽の光を真似したり、カット出来る商品を多く生み出しているライト星の噂を聞きつけたのだろう。現在ライト星を巡って全面戦争中だ。

 

奴らは俺が管理している星を惑星クルーザーで資材を荒らすわ、吸収するわ、死滅させるわとやってくる。何度かフリーザ軍とクウラ軍にも手伝って貰い、兄弟全員でお互いにお互いの星を守りスラッグ一味からの防衛戦を強いられている。

 

まだ他の星なら立て直しは利く。だが俺の制圧した星の中でも機密事項を扱う星を襲われたらたまったもんじゃない。早急に手を打たねばまずいことになる…!

 

フリーザも迷惑被ってるのでギニュー特戦隊を使って活動範囲の捜索中らしい。俺も特戦隊のような部隊を使ってギニュー特戦隊と合同でスラッグ一味の逃走ルートを先に割出そうとしている。

 

その特戦隊の様なチームのリーダーは誰か?なんとターレスなんだよなぁこれが。

 

ターレスは誰かの部下…まぁ俺より立場が下の奴の元で手足のように働くなんて事はしないと言うもんだから、お前数年間1人で宇宙旅して特戦隊のような部隊を作って来いと言って放り投げた。

 

チーム名はクラッシャーターレス軍団。チームメンバーはアモンド、ダイーズ、カカオ、レズン、ラカセイ。まんま映画と同じで運命ってほんとにあるんだなってマジで思った。

 

コイツらはターレスに惹かれて出来上がったチームで、1度ギニュー特戦隊とクウラ機甲戦隊と顔合わせした時にファイティングポーズをとらないチームとして少しだけ弟達から羨望の眼差しを向けられた事がある。

 

ご意見番のラゴンは、シシトーに殆どの業務を教えこんでいて、もう自分は隠居していいかと聞いてきた。俺としては今の状況で抜けられるのは少し困るから、スラッグ一味の件が片付くまで待ってくれと隠居に関しては先延ばしにして貰っている。

 

すると頭に氷水を乗っけた濃い隈が出来てる吊り目の女性サイヤ人が入ってきた。先程話題に少しあげたシシトーだ。

 

「あっはっは〜、トスカー様今大変?大変でしょ〜?手伝おっか?」

 

「口より頭と体を休めていろシシトー。今お前は有休使っているだろう?仕事は俺達が引き受けてるから首を突っ込むな」

 

「大丈夫〜30秒でも休んだうち〜」

 

シシトーのワーカーホリック性質は結局今日まで治ることはなかった。だが、それでもサイヤ人の特性が腐るのは勿体ないと思った俺はパークチーに頼んで少しでも運動させといてやれと伝えておいた。

 

その結果、3桁しかなかった戦闘力は3,200まで上がった。これはシシトーの努力の結晶なので出来ればキープして欲しいが、体力皆無のシシトーはトレーニングを自分からしないし事務仕事あるしで、数年もすれば戦闘力は落ちるだろうなぁ…

 

コイツこれでも事務仕事に関してはマジでうちで右に出る者はいないから働かせ続けると仕事が異常な程スムーズになるけどそうなると休ませられなくて本当に扱いが困る。

 

「ただいまっす〜」

 

「……ん…帰った」

 

「ご苦労だった、ピーマ。パプリ。結果はどうだ?」

 

「ふっふっふ…バッチリっす!」

 

「……ぶい」

 

スラッグ一味から星を守りながらも、星の制圧は続けなければならない。惑星の制圧から無事に帰還したあの頃から立派に成長したピーマとパプリが自慢げにVサインをする。

 

2人ともすっかり成長し、ピーマは推定22歳、パプリは18になり立派な大人になった。

 

ピーマは自分の肩ほどにまである髪を後ろに束ねた八重歯を生やした姿になった。そんなピーマはひたむきに日々戦闘力を上げていき、現在の戦闘力は11,000。原作のベジータに迫る戦闘力を有している。このまま順調に上げていけばマジでクウラの元で働くことも可能だろう。

 

パプリは長髪ロングヘアのタレ目。戦闘力は今俺の所に所属しているサイヤ人の中で1番高くなんと27,000。あのベジータを追い抜いている。しかし、パプリ自身戦闘を好まない性格なのがな。そこがちょっとした問題点だ。

 

それにパプリは1度保育器から無理やり出されてサイヤ人の中の何かが崩れたのか、それとも産まれ持っての特性なのか、他のサイヤ人と違い食事量が少ない。地球人で言うところの大盛り六杯で腹八分目といった位にあまり食わないのだ。

 

その代わりにパプリは食事より睡眠でエネルギーを補給しているらしい。なのでいつも眠そうにしている。つくづく不思議なヤツだよ本当に。

 

「じゃあ帰ってきたところすまないが、スラッグ一味を…」

 

「その必要は無いです…逃げられました。撤退だけは早い奴らだ」

 

「遅かったか…わざわざすまんなパークチー」

 

そして俺の初めてのサイヤ人の部下であるパークチーは戦闘力14,000とフリーザ軍全体で見た幹部にしてはまだ少し力不足だが十分な強さとなった。歳は今40程と言ってたし、まだまだ現役だろうが、もう少し若ければ今より戦闘力が上がってたかもな。

 

惑星ベジータ消滅時の主要なメンバーはこんな感じだ。そして今に至るまで更に何人か他に主要なメンバーも増えてるが、今はそれはいい。

 

「報告の時間だ。パークチー、ボニューを始めとする今回の防衛戦の隊長格に連絡を。では行くぞ」

 

「…はっ…ボニュー隊長、聞こえているか?_____」

 

俺達がこれから向かうのは惑星フリーザNo.8。そこでフリーザとクウラ、俺の3人で主にスラッグ一味の対策を練る会合をしている。

 

今回のメンバーは俺ら三兄弟、それぞれの側近のパークチー、ドドリア、ザーボン、特戦隊、機甲戦隊、クラッシャー軍団、俺の軍の部隊長、クウラの傭兵チームのリーダー、フリーザ軍の現場指揮官だ。

 

「出来れば、サイヤ人編が始まる前にスラッグの問題をどうにかしておきたいな…いやでもあいつの映画確か時系列的に…」

 

そう、ターレスの映画の後にスラッグだったので少なくともベジータ戦以降ナメック星前という事だ。という事はそれまではスラッグを仕留めきることなんてほぼ無理ではないか?そんな考えが過ぎったのだ。

 

「今はエイジ755でパプリが悟空と同い年だっけか…それなら後数年くらい…いや不利益が出てるならまず問題の排除!呑気に待つなんて出来るか!」

 

やっぱり、スラッグは現れ次第討伐、この方針で行こう!

 

「…トスカー様、お時間です」

 

「ご苦労、パークチー」

 

俺は会議室で部下を引き連れて入っていった。会議の結果、やはり警備を強めてお互いの軍で援護し合うという方針。つまり現状維持という方向に決まった。

 

………少し先の未来になるが、これから何度か最凶の一族とスラッグは何度も対立する事になる。だが、どの戦いにおいてもスラッグを仕留める事は出来なかった。

 

スラッグが生き残るという要素、これのせいでここからこの世界の物語は本来の世界より更に大きくかけ離れていく事になるのであった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会議が終わり、俺は部隊長とクラッシャー軍団を先に帰らせた。今俺と共にいるのはフリーザとパークチーだけ。

 

…実はここに残っているのはフリーザからのお願いだ。その理由はもうすぐわかる。

 

向こうから3人の人物がやってくる。

 

一人は背が小さい男、一人はハg…スキンヘッドの大男。最後はは長髪の男。ベジータとナッパとラディッツだ。

 

「フリーザ様、このベジータただ今参上いたしました」

 

「ほっほっほ、宜しい。今日はあなた達サイヤ人の再会の日ですからねぇ」

 

「じゃあ時間になるまで好きに過ごせ。俺はフリーザと残りの問題について話をする」

 

そう言って俺は彼らから離れた。謀反の可能性を考えないのか?と思われそうだが、うちのサイヤ人の扱いは悪くない方だしパークチーが今更裏切るとは思えない、だから何もしない。同じ星の僅かな仲間同士だ。積もる話もあるだろう。

 

…実はベジータが生きていたと知ったパークチーは王宮仕えだった事もあり、ベジータの事を気にかけていた。なのでたまにこうして顔を合わせに来させている。

 

それにベジータ達は、俺の元にいるサイヤ人はパークチーとターレスのみだと思っている。

 

そりゃそうだ。シシトーはうちの軍の内部の人材だからそう簡単に連れ歩けないし、ピーマとパプリは俺じゃなくてクウラの軍の者になる予定で俺が預かり育ててる訳だから厳密に言うと俺の部下じゃないし公の場に連れてきたこともないので俺の軍に来た者かクウラ軍のかなり上の立場の者でないと彼女達の存在自体知らないだろうな。

 

なので一般の兵士だとサイヤ人の生き残りはベジータ、ナッパ、ラディッツ、パークチー、ターレスの5人のみだと思われてるだろう。

 

「ふん、元気そうだなパークチー」

 

「…王子もお元気そうで何よりです」

 

「おいおいパークチー!テメェまた腕を上げたな!戦闘力15,000近くかよ!こりゃベジータも抜かせるんじゃねぇか!?下級戦士上がりの癖にやるじゃねぇか!」

 

「…そういうお前は名門と自負している癖に俺を越せないとは名門の名折れだぞ。早く俺に近い戦闘力を身につけろ」

 

「んだとぉ!?」

 

「さっすがパークチーさんだ!俺もいつかその高みまで行ってみらぁ!」

 

「まずは"よわむしラディッツ"と言われないようにするんだな」

 

「ははは…耳が痛ぇや…」

 

 

実はパークチーと会って変わった人物が1人いる。それはラディッツだ。下級戦士から王宮仕えのエリートまで上り詰めたパークチーという存在を知り、パークチーはラディッツにとって身近にいる憧れとなっているのだ。

 

自分もいつかよわむしラディッツなどという蔑称を抜け出し、ベジータやナッパのように肩を並べる程の戦士となる。それが今のラディッツの目標だ。

 

「ナッパ。お前と王子が片付けてしまうのは分かるが、ラディッツの為に丁度いい敵を残して適度に相手させてやらんとコイツの成長に繋がらんだろう」

 

「へへっ、ノロマなコイツがわりぃんだよ」

 

「何だと!?次は絶対に俺が華々しい戦果を挙げてやる!!」

 

サイヤ人達の話はベジータを除いて盛り上がっていく。

 

「…そういえばラディッツ、お前に弟がいるそうだな?」

 

「あ?勿論居ますよ。カカロットという親父にそっくりな奴で…」

 

「生きているのか?」

 

「…地球という辺境の星に飛ばされたが…だがアイツもサイヤ人!絶対に逞しく生きて侵略しているに違いない!」

 

「そうか、今度仕事が終わったら休暇を使って会いに行ってやれ」

 

「あーそうだなぁ…」

 

ラディッツがベジータの表情を探るように覗き込む。

 

「前に言われた星を全て制圧してからだ」

 

「…王子はお厳しいな…ッ!…はい……はい…………はっ!」

 

突如パークチーのスカウターから連絡が入る。パークチーはすぐ様気持ちを切り替える。

 

「…悪いな、急用が出来た」

 

「おいおいもう行っちまうのか?」

 

「…すまないなナッパ。また今度暇な日が出来たら酒でも飲もう」

 

「お前の奢りなら喜んで付き合ってやるよ」

 

その言葉を最後に、今回の会合は終了した。

 

 

 

 

 

 

 

 

あの日から更に6年経った。

 

ある日、ベジータ達が突如任務中なのに別々に動き出した。どうやらベジータ達であっても苦戦すると言われている星の侵略に向かうらしい。

 

なので人手を増やすためにラディッツがカカロットを迎えに地球へ向かい、ナッパはフリーザ軍から援軍を要請する訳ではなくトスカー軍のパークチーへ協力を要請していた。

 

何故フリーザ軍ではなくトスカー軍なのか。それはフリーザ軍に要請を出せばサイヤ人と侮る者が来る可能性があるからだ、そうなればモチベーションも仕事の質も下がる。

 

だがトスカー軍はそういった排他的な思想を持つものは主要人物を中心にほぼ居ないので、こういう要請をしやすいのもある。

 

そして要請の結果、パークチーの援護は今現在の仕事が終わり次第ベジータの元へ向かうという話で終わり、後はラディッツが戻って来るまで待機という事になった。

 

「それじゃ、何かあったらスカウターに連絡を送るから失くさないように」

 

「…分かりました。行ってきます」

 

さて、まずいことになった…

 

ラディッツがカカロットを迎えに行く。つまりサイヤ人編突入という訳だ。始まっちまったよZが…

 

しかも前と違うのは向こうにいるのはナッパベジータだけじゃなくてパークチーもいるという事。このままだとラディッツがパークチーも仲間宣言してやってくるサイヤ人が3人になっちまう。俺の権限使えば行かせないことも出来たがそれ相応の理由つけないと不審だし…権力者ってのは辛いよ。

 

「ん〜でもラディッツ君大丈夫かなぁ」

 

ふと数秒で数十枚の書類を片付けているシシトーがそんな事を言い出した。

 

「大丈夫って何がだ?」

 

「赤ん坊の時にアタックボールで地球に向かったカカロット。もし、アタックボールが何らかの理由で壊れてたらどうやって宇宙空間に行くのさ?地球って辺境も辺境の田舎惑星だからさ?他の星に行くまで一苦労じゃない?」

 

「それは確かにな、あれか。ラディッツと鮨詰め状態で1つのアタックボールに乗るか」

 

「ヤダなぁそれ、ラディッツ君それ解ってなくてもう1つのアタックボール持ってって無いでしょ?誰か送らないのかな〜って」

 

「じゃあ聞くがシシトー、誰がアイツのスカウターの連絡先を持っている?」

 

そう言うとお互い無言になる。そう、俺は幹部連中とは連絡取れるがサイヤ人の連絡先はうちの奴らとベジータ位しか登録してないんだ。だから誰もラディッツにアタックボールをもうひとつ忘れてるという連絡をとる事が出来ないのだ。

 

「じゃあ、誰かが地球に向かってアタックボールを持っていく?」

 

「それしかないな。だが問題点として、誰が行くかだ」

 

そう言って俺とシシトーお互いに見つめ合う。

 

「え?私?いやいやそんな事出来ませんって今忙しいですし」

 

「言い出しっぺの法則って知ってるか?それに仕事ならその程度他にも十分やらせられるしなぁ…後、俺は一応トップだからこの程度で動き出すには理由が弱い」

 

「え?じゃあ本当に私?私地球に行っちゃうの?」

 

「そういう事だな。少しは外の空気を吸ってこい」

 

それにラディッツが出発してまだ少ししか経ってない。今なら多分間に合うハズ…

 

俺は駄々を捏ねるシシトーを引きずってアタックボールに乗せて地球に発射させた。空のアタックボールも着陸地点を地球にセットして発射する。

 

 

 

 

……今思えば、このお節介から俺が物語に関わるようになってしまったんだよなぁ…




遂に始動してしまったZのサイヤ人編…地球に向かうアタックボールとそれを追うふたつのアタックボール。この時点で有り得ない物出て来るとは、これはタイムパトロールが黙っちゃいませんよ
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