最凶の一族の長男はとりあえず自由に生きてみようとする 作:〇〇総統
「トスカー様!地球から巨大なエネルギー反応を検知しました!座標はモニターに表示されている通りです!」
「なら戦場はその場所の付近で間違いないな。警戒を怠るなよ」
「「「はっ!!!」」」
地球に着いたが、暗雲に阻まれた地球へ入らずに俺達はチャンスを待っていた。
地球からのエネルギー反応を発見し、その場所が戦場だと分かればあとは突っ込むだけだった。
「手筈通りに頼む!!地球に突っ込むぞ!!!」
俺が地球突入時に出した命令はこの大型船を捨て身で突入させること。最悪大気圏まで突入させれば重力で落下して地上に着ける筈だ。衝撃によって俺達や落ちてきた近くに居る奴らがどうなるかは...あまり想像しないでおこう。
そして俺達が地球へ向かって突入する時にちょっとした事件が起こった。
ボガァァァァン!!
「何だ!?」
「こ...攻撃です!先程よりも大きなエネルギー砲によってエンジンがやられてしまいました!!コントロール、効きません!!」
マジかい、帰りの足がなくなっちまったぞ。だが今はそんな事より雲が晴れた!!ならせめて少しでも落下地点をずらしながらどこか不時着するしかない!!
「どこか不時着の準備だ!各員衝撃に備えろ!!!」
どんどん地上へと落ちていく宇宙船。そして...
ドガァァァァァァァン!!
と、音をたてて墜落した。
「全員お互いの生存確認をし合うんだ!」
宇宙船の機械系統が全部逝ったのでメディカルルームも使えない。医療班を残しておいて正解だった。
ピーーーーッ!!ガガガガ!!
そして俺のスカウターも1番大きい反応を捉えた。間違いない、スラッグか、悟空か、それとも大穴でベジータか。
「動けない者は動かなくていい。動ける者はそれぞれここの警備、もしくは見かけたスラッグ兵の始末だ!!後は作戦通りで頼む!!」
俺はそう言ってすぐ様第二形態へと変身し、スラッグに向かって突撃した。
特徴的な緑の肌をしたナメック星人が、いた。
その瞬間、俺は思い切りアイツの顔に向かって殴りつけた_________
「パークチー、動けるか?」
「......腕をやられましたが、大丈夫です」
「ならそこにいる奴を連れて撤退だ。コイツは俺が受け持つ」
「......ですが」
「その状態で戦えるのか?」
「......承知しました」
パークチーは器用に負傷した腕に負担をかけないように悟空を担いで撤退した。
スラッグがパークチーに向かってエネルギー弾を放つが俺がその行動を許さない。すぐにエネルギー弾を払い除けてやった。
「どこまでも俺の邪魔をしやがって...!」
「ほう?どうやら不遜にも大宇宙の王を名乗っていた者が、格下相手にかなり手こずったように見えるな」
「黙れ!」
スラッグが俺に近寄り接近戦を仕掛けるがそんなものに今は付き合ってやるつもりはない。すぐに下がって間合いを取る。
「だがフリーザ一族の三兄弟の中でお前は1番弱い!俺に敵わんだろ!」
「さぁてソイツはどうかな?」
余裕ぶっているが、ハッキリ言わせて貰おう。俺程度ではスラッグを完全に倒し切る事は絶対に無理だ。アイツ弱っているがそれでも第二形態ではまだ俺の方が不利だ。
スラッグの言う通り俺は普段フリーザやクウラより弱い。昔勝てたのは幼いから戦闘力がまだ未熟だったからで今では戦闘という面で言うならクウラは1番だし、そのクウラに次いでフリーザも俺より強い。
でも俺はアイツらが強いから戦闘を諦める...なんて事はしなかった。一族に恥ないような強さ、絶対的な力ではなく他の部分で補う事にした。
俺は兄弟の中で1番弱いなりの戦い方を模索した。その結果が...これだ。
「フン!」
俺は第三形態に変身して戦闘態勢を取る。
フリーザの最終形態である第四形態でも俺が言うあの形態でもなく、第三形態。何故かって?それは1番今の実力を発揮するのに適している形態だからだ。
「お遊びはしねぇぞ」
「うおおおおぉぉぉぉぁぁ!!」
スラッグはいきなり殴りかかってきた、俺はスラッグのパンチを顔面スレスレで避け腕を掴んで拘束する。
「危ねぇなぁ...」
「ぬぅ!!」
スラッグが残りの腕で俺を引き剥がそうとするがそんな事はさせない。すぐにもう片方の腕を掴む。
「手だけじゃ無くて足も使わねぇとなぁ!!」
俺は膝蹴りで応戦する。スラッグも足蹴りで応戦するが、攻めあぐねている。ならばと口からエネルギーを収束させているが俺も口にエネルギー砲を集めた。
「消し飛べ!!」
「させる...カァァァァァァ!!」
両者ゼロ距離ほぼ同時で放った。お互いに砂埃が付いただけでスラッグもまだまだ平気そうだ。
「油断したな?」
そこに俺はエネルギー砲を放ち隙が出来たスラッグにすかさず尻尾からビームを放つ。
「ぐおおおぁぁぁ!!?」
貫通性に長けているビームにスラッグの左腕が切り落とされる。
「次はァ!右だァ!!!」
俺は両手に、エネルギーを超圧縮させ相手を削り落とす技であるデスシェイブを使う。
片腕を掴んでいるので、こういう場面では積極的に使える技だ。
「フン!!」
ガオン!!!
「ぬおおおぉぉぉぉぉ!!?」
デスシェイブによって腕を削られ、これで両腕が使えなくなった。
「死ねぇい!!」
スラッグが腕を落とされた直後に蹴りを出し始めた。掴まれてる部位がないから自由に動けられるという考えだろう。ここからの距離ではこの蹴り避けられないだろう。今の形態なら。
俺はすぐ様第一形態に戻った。背の低いこの姿ならスラッグの蹴りも当たらない。スラッグの足を踏み台として経由して上まで飛び上がり俺はすぐに第二形態に戻り足蹴りを食らわしてやる。
「がぁっ!?」
スラッグは勢いよく地面へ叩きつけられる。
これが、今の俺の戦い方だ。兄弟より戦闘力が低いなら、技の練度戦術の幅を上げてしまえという考えに行き着いた。
そして自分の中の立ち回り...研究に研究を重ね改良した技、一族の変身段階による戦い方を合わせて出来たのは...基本ベースを1番得意な形態とし、相手によって形態を変えて変幻自在に戦っていく戦い方に辿り着いた。
なので俺は兄弟より変身時間が格段に短い。わざわざ貯めなくても第三形態位まではノータイムで変わる事が出来る。
「その程度かスラッグ!!張り合いがないぞ!!」
『連戦で消耗している...と言えばそれまでだが、俺でも相手出来ている...反撃もあまり来ない。何か変だぞ...?』
スラッグを挑発するように言ってみたが、スラッグはそれでもコチラを攻めてこない。それに先程まで戦っていて俺をまともに見ていなかった気がする...どこか何かを考えてるような感じがした。そんな動きに俺は何か嫌な予感を感じた。
『とっととトドメを刺さなければヤバいかもしれん!!何か企んでるぞアイツ!!!』
「きえぇぇぇぁぁぁ!!!」
俺は自分の周りにエネルギーを纏いスラッグに向かって突撃する。
俺がスラッグに接触するのと、スラッグが
「.........そこかぁぁぁぁぁぁ!!!」
するとすぐ様腕を生やし、突然スラッグが地面に向かってエネルギー弾を発射。土煙が巻き上がる。
「何!?」
俺は気を感じ取ることが出来ないからスラッグが何処へ向かったのか分からない。俺は土煙を取っ払うと既にその場所にスラッグはいなかった。
「何処だ?何処に行きやがった!!?」
落ち着け、焦ってはダメだ。よく目を凝らせ...遠くへは行ってない筈だ。
俺は遠目でどこかへ向かっているスラッグを発見した。更に遠くには...あれは.........あの一切髪のない頭...クリリンと、あれは子供...という事は悟飯...?
この期に及んで、他の奴らまで巻き込むつもりなのかアイツ!?
「クソ!!待ちやがれ!!!」
スラッグはトスカーと戦っている間、地球に向かっている間の事をふと思い出していた。
『なんじゃ...お前は...』
『あなた、もっと自分の特性について知りたくない?』
自分の宇宙船に突如として現れたその2人組は、様々な技術や知識を自分に知らせた。
『ナメック星人の特性って知ってる?』
『......なんじゃいきなりそんな事を』
『あなたには特に役立つとは思えないけど一応教えといてあげるわ。ナメック星人は融合する事によって戦闘力を格段に上げる事が出来るのよ。胸に手を当てて吸収されるもう1人が力を流すように...』
『......ふん、そんな事せんでも儂が宇宙一なのに変わりはせん。これ以上似たような事言ってみろ。どうなるかわかるだろう?』
『そ、ならこの話はこれでお終いね』
............そうだ、確かこの星には......
そんな考えが思い浮かび、俺は耳を澄まし、目を凝らし、感じ取る。アイツも...俺と同じナメック星人というなら...戦闘力が上がる筈だ...
両腕を切断され、地面に叩きつけられる。俺は倒れたついでに地に耳を当てる。
この近くに、負傷した何人かがいる音がする...洞窟に反響する呼吸音を捉えた。
見つけた
「.........そこかぁぁぁぁぁぁ!!!」
俺は切断された両腕を生やしてすぐに地面に向かってエネルギー弾を発射し即席の目眩しを作る。
後は簡単だ、そこへ向かうだけだ。
俺は今まで温存していた力を使い急いでその場所へ向かう。
「あ!アイツは!!」
「クリリンさん!!来ます!!」
「邪魔だァァ!!」
途中邪魔をしてきた地球人共を軽く蹴散らし、俺は奴らが避難したであろう洞窟を発見した。奥まで行くと...俺に歯向かったサイヤ人2人と、俺と同じナメック星人。
俺はそのナメック星人の胸に手を当てて融合しようとしたが、融合出来なかった。
『胸に手を当てて吸収されるもう1人が力を...』
そうだ。あの女は、そんな事を言っていた。つまり同意の上でないとこの融合は成立しない。
どうする事も出来ん...ここまでか?
そんな風に考えていたが、突如俺の中からでは無い何処からか纏わりつくような雰囲気の物が俺の中に入ってきたような気がした。
「......ハァ!!」
その瞬間、俺の中で何かが溢れ出し、俺が融合しようとしたナメック星人は光だし_______________
「あの野郎!まだ力残してたか!!」
俺はスラッグを追いかけていたが、スラッグ本人はまだ力を残しており、クリリンと悟飯を倒して隠れるように行ってしまった。
「いてて......」
「な、なんだぁお前!!?」
俺は取り敢えずクリリン達が何故ここにいるのかを聞こうとした。
わぁ...生クリリンと悟飯だぁ...ってほのぼのしたかったけど今はそんな事出来ない。ファーストコンタクト最悪だわなこれ。出来れば最初は別の平和な方法で邂逅したかった。
「なぁ、ここで何してたんだ?」
「お、俺達は悟空の加勢に来たんだよ!!パークチーってサイヤ人が悟空の所へ先に行ってさぁ!!」
成程な...あの場にパークチーしかいなかったのはそういう理由か...
「でもクリリンさん!スラッグが戻って来てこの先にやられちゃったピッコロさんやサイヤ人達を寝かしてる洞窟が!!」
「洞窟?まずはそこへ向かって一旦安否確認した方がいいかもしれない。一応聞くが、パークチーの他のサイヤ人の名前はベジータとナッパで間違いないな?」
「あ、そうです」
一旦ベジータ達を回収し、スカウターを取りに戻って改めて捜索した方がまだ見つかるかもな...なら、クリリン達について行った方がいいかもな...
「こんな形だけど俺はトスカー。今の所スラッグと敵対してる宇宙人くらいに思っといてくれ」
「俺は、クリリン」
「僕は孫悟飯です」
俺達は軽く自己紹介をしながら近くにあった洞窟に入る。
だがそこにスラッグがいた。普通に立っていた。
「.........フフフフフフ!!!」
「おま_________」
不気味に笑うスラッグが突然俺の目の前にやってきて俺を殴_________
俺はいつの間にか洞窟から飛ばされそのまま岩壁に叩きつけられていた。
痛っっっっっった!!!?なにこれクソいてぇ!!?
俺は痛みに悶えているとスラッグが眼前に迫って来ており...
俺は間一髪すんでのところで避けたが...奴はすぐに追撃してきて俺はベジータ達がいる洞窟へと叩き戻された。
「ハァ...ハァ...な...何が......!!?」
「トスカーさん!!」
「おいおい...アイツ...まだまだ強くなるのかよ...」
俺は無事だったが、他の奴らが巻き込まれてないか見渡してみる。ベジータやナッパは問題ない。俺を心配してくれる悟飯とクリリンは無事だがピッコロが居ない...
アイツ...もしかして先に復帰してここから居なくなったか?
「なぁ、ここにいるのはコイツらで全員か?」
「え?いや...ピッコロが居たはずなんだが...」
「あれ?ピッコロさん?どこにいるの?」
どうやら悟飯達も知らないらしい。何故黙って出ていったんだ?少なくとも、サイヤ人編では悟飯とピッコロの間には絆が生まれてる筈だから悟飯を悲しませるような事は今はしない筈......!!?
俺の脳内に、"サイヤ人編"という言葉が浮かび上がり俺は1つの考えに至った。
そうだ...サイヤ人編の次はナメック星編、地球のみんなを生き返らせる為にナメック星に...だがそのナメック星でピッコロの強化はネイルとの融合...つまりスラッグが狙っていたのは.........!!!
洞窟の入口にスラッグが立っている。奴は勝利を確信しているのか不敵に笑っている。
「スラッグ...!!融合したな!!ピッコロと!!!」
俺の問にそうだと言うかのように、スラッグの目が赤く光り...黒い気が体から溢れ出していた。
悪のナメック星人って、設定いいけど能力ってあんまり深掘りされなかった気がするんよ。融合する時自分から強制的に融合できるとかそんな風な能力あったらいんじゃね?って思ったんでやってみた。更に攻略が難しくなっただけだった。まぁ元々そういう展開で考えてたけど。