最凶の一族の長男はとりあえず自由に生きてみようとする 作:〇〇総統
あれから何年かの月日が経った。俺もクウラも共にデカくなり、あの日から俺は引き込も……ったりはしてない。きちんと何度か地上げ屋の仕事を行った。今では俺自身が惑星侵略をすれば1日で…2つくらいかな?勿論、このままじゃなくてこれより上を目指すつもりもあるがな。
自分から言い出してすぐに放り投げるのはいけないのは馬鹿でも分かることなので最初は表には出さなかったが嫌々とやっていた。今では特に嫌と感じることも無く真面目にこなしている。
あの時の気持ちの下がりっぷりは自分の中で一二を争うほどのテンションの低さだったと思う。まぁ帰ってからクウラを構い倒して心の平穏を保ってたからなぁ。
まさかあのクウラに癒しを求めちまうたァ思ってもいなかったわ。でも俺の事をいつもの冷たい目線で見てたがまさか嫌われてないよな?いや嫌われてそ〜…ほぼ毎日構いに来てる上の兄とか鬱陶しいだろうし。
それに人死に対する考えとしては…まぁ自分生きる為には仕方ないかと割り切ることにした。あくまで人間だった頃と今の価値観が違うだけ、人間の倫理観をこの一族に持ち込んでも不利益にしかならないだろうし。
だがあくまで反抗してきた相手だけに留めている。自分に無抵抗のものを襲うという気持ちはない。そうこの気持ち、これだけは譲れない。甘いと言われようがこれだけは貫き通すつもりだ。
そんな風に、俺自身の気持ちも変わろうとしてる時、クウラにお呼ばれした。今のコイツは俺の時と同じ勉学に励んでいる時期だ。普段アイツから俺に声をかける事自体珍しいが、どうしたんだろうな。
「おい、俺と戦え」
…ん〜、この子いつからこんなに血気盛んになったんだろな
「はは、それはまた急にどうしたんだい?」
「いいから、早くしろ」
そのまま臨戦態勢になるクウラ、ここ訓練場じゃないし…まぁあの訓練場じゃ俺とクウラが戦ったらすぐに壊れちまうだろうが。
「まぁ待ちなよ、ここじゃ狭いからどこか壊れてもいい星で戦おうか」
「フン…」
俺達の会話を聞いていた部下に今すぐ宇宙船を1つ持ってきてくれと頼み、父さんに手頃の星でクウラを可愛がってくると言っといた。
まぁ父さんはこの時、第3子…まぁ十中八九フリーザだろうが…が産まれてくるからまた浮かれていて返事も上の空だった。
どうせ空返事だろうから俺はクウラを連れて砂漠と化した星に降り立った。水も自然も死に絶えたこの星でなら思う存分暴れられるだろう。
「じゃあ…始めようか!」
「あー待て待てクウラ、戦う前にルールを決めようじゃないか」
「ルールだと?」
「そそ、ルールは簡単。負けは降参するか相手から取られたと感じた時。そして俺達はこの第一形態のままで戦う。どうかな?」
「フン、いいだろう」
まぁ俺もクウラも元から第一形態のままだった。第2第3と形態はあるが今はとりあえずクウラが確か成長途中でも38万くらいだった為今回はこの第一形態縛りだ。あ、俺はあの頃から戦闘力が伸びて約40万程です。
「じゃ、いくゾ!」
そう言って先に仕掛けたのは俺、一気に懐に入りクウラの腹に思い切りパンチを放つ。
だがクウラは少し驚いた素振りをし、間一髪で後退。俺に目掛けて気弾を大量に放つ。
俺は両手の指先にエネルギーを集中、自分に飛んでくる気弾のみを選別してデスビームで撃ち抜く。ああいう広範囲の気弾ばら撒きタイプは仕事だったら1番めんどくさいタイプなんだよなぁ、できるだけ星を傷つけない仕事上、撃ち漏らしがあると星にダメージが入ってしまうからなぁ…
しびれを切らしたのかクウラが空高く飛び上がり特大のエネルギー砲を放つ。お、今なら映画でもやってたあれが出来るかもしれないな!
地面を踏み込み…一気に飛び上がる!向かう先はエネルギー砲を放つクウラ、このままでは被弾は確実…だがこれでいい!
俺はそのままエネルギー砲に呑まれ…中心をそのまま突き進んで行く。クウラの元に着いた俺は上半身をエネルギー砲から出しクウラの顔面に一発ぶち込んだ。
クウラは鼻血を出しながらも俺に反撃をしようとするがそれを俺は許さない。一発目のパンチの時点でクウラの腕を脇に固め俺がクウラに何発もラッシュを叩き込む。
クウラは身体をよじりながら抜け出そうとするが俺が抜け出さないように合わせる。…なんか弱いものいじめしてるみたいで気が引ける…あ、考え事してたからついつい抜けられちゃったわ。
クウラはまた俺から離れ気弾…またかよ!?もっとさぁ?クウラと言ったらバッチバチの肉弾戦…と思っていたんだが、この時は気弾メインだったのかな?それさえ分かればもういいかな、そろそろ終わりにしてあげるか。
俺は真正面からクウラに飛びかかる…そう思わせフェイントをかけた。すぐに移動しクウラの横から奇襲をかける。高い岩の壁に叩きつけ、頭にダブルスレッジハンマーを叩き込んでそのまま追撃として地面に俺の拳ごと叩きつけた。クウラは動く気配がない。
「勝負あったな…」
俺はクウラの傍に降り立って言った。なんかブツブツ言ってるが無視してすぐに手を貸して宇宙船まで戻って行く。
なんか途中、この星にはもう存在しないであろう何かの植物の種が落ちていたので拾っておく。この星特有の植物だといいなぁ。
「お前は遠距離攻撃をし過ぎだな。もうちょっと肉弾戦をした方がいいぞ」
戦闘力に関しては俺よりちょっと上くらいのクウラ、多分これ実戦を経験したかしてないかの違いじゃないかな?俺は地上げ屋で何度か戦闘をこなしているが、クウラはマジのバトルは恐らく初めてだった。だからクウラも戦地に立たされればあっという間に俺は負けるだろう。
正直弟に負ける兄はなんか情けないからなぁ…早く修行とか出来る星や宇宙人探さないとなぁ…
…てかなんでクウラは俺に戦えだなんて言ってたんだ?
俺は上に兄がいる。
そいつの名はトスカー、俺はコイツが非常に気に入らない。
『クウラ!今日も…ってどこ行くんだ?クウラー!』
『聞いておくれよクウラ〜、今日父さんがさぁ〜?あれ?クウラ?どこ行った?』
アイツは何かにつけて俺の元にやってくる、俺が1人の時も俺が勉学をしてる時も何かにつけて俺を構いにやってくる。アイツには遠慮というものはないのか。ないのだろうな、恐らく家族というくだらない理由のせいで。
俺より戦闘力が低いくせに…俺より早く産まれたからと兄貴ヅラしたり、何より我が一族のくせして自分で何かをするという行為に大して俺は怒り心頭だった。
そんな事をして何になる、すぐにその考えが間違っている事を教えてやる。
俺はそう思い、アイツに決闘を挑んだ。
なんか色々と条件を言われたが関係ない、すぐに終わらせてやる。
「じゃ、いくゾ!」
その声と同時に、俺は今までの考えが覆されるような感じを体験した。
なんなんだ!?なんで俺はアイツに大したダメージも与えられないんだ!?ヤツは接近戦に持ち込むつもりらしいが、俺はそんな野蛮な戦闘方法は取らん!遠くから特大のエネルギー砲で終いにしてやる!
何度もエネルギー弾をいなしながら、受けながら、かわしながら、相殺しながらも接近戦を仕掛けてくる。俺も堪らずパンチを一発放った。恐らくトレーニングでも本気を出さずに、今回初めて出したであろう本気の一撃、受け取められたが俺は何とか抜け出し、負けたくない一心でエネルギー弾を放つ。
だが、結局負けてしまった。俺はアイツのエネルギー弾を一度も受けず、肉弾戦だけで負けてしまったのだ。
悔しい、強くて羨ましい、妬ましい。そんな事が頭で浮かび口から小さく漏れ出す。負け犬に相応しい惨めな醜態だろうよ。
突然、アイツは俺に肩を貸した。その後やれお前は遠距離に頼りすぎだ、肉弾戦もした方がいいぞといつもの調子で話をする。俺はその余りにも変わらない態度に自分からコイツに話をした。
「何故…俺に構う?」
「え?うーん、いやでもなぁ…これもちょっと違うなぁ…わからん。兄弟だからじゃね?今はそんな理由でいいんじゃない?」
兄弟だから…か、確かに俺から壁を作ってはコイツの事も何も知らないな。
「おい」
「ん?どうした?」
「また、こういう事をやろう。兄貴」
「…フッ、お安い御用さ」
今はこの時間が清々しい。
クウラには色々と改変を受けて貰いますわぁ(歴史改変)