最凶の一族の長男はとりあえず自由に生きてみようとする   作:〇〇総統

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HAPPY BIRTHDAY TO ME〜
HAPPY BIRTHDAY TO ME〜

今日は俺の誕生日、誕生日おめでとう俺。誕生日なのに小説を綴る。仕事みたいな事務的にならず、好きなことは好きなままやり続ける。好きなことができる限り長く見つかりますように。そして好きなことを好きにできますように。


震撼!動き出す究極スラッグ!!

着いた場所は、特に何の変哲もない草原だった。

 

そこで身体を光らせながらスラッグに吸い込まれていくスラッグ魔族の姿があった。

 

少し距離を置きながら何時でも戦闘できるように戦闘態勢になる。

 

光が収まり、出てきたのはスラッグ。

 

だが、何度も強化吸収を繰り返し、その存在はただのスラッグと言っていいのか疑わしい。

 

究極のパワーを手に入れた、究極スラッグとでも言うべきか?

 

だが、先程吸収が終わっても戦闘力に変化が見られない。何かおかしい…そう思いながらスラッグの動向を伺っていると、向こうがこちらに意識を向けた。

 

「……いたのか」

 

それは今まで聞いたことがないような穏やかな声色でこちらに話しかけるスラッグ。その不自然さに不気味になり僅かながら恐怖してしまった。

 

「少し…話をしよう」

「そうか、俺はお前と話すことは無いがな」

 

何とかしてこちらのペースにしなければ…その為に相手の要求を拒否したが、俺の答えが聞こえていないのかそのまま話し始める。

 

「俺は、この宇宙を支配するためにどんなものも利用してきた。星も人材も、何でもだ。それはお前も同じだろう?何故俺を狙う?」

 

スラッグの独白には思うこともあった。確かに自分も、生き残るために人も、ビジネスで扱う星も、何でも利用してきた。そう考えるとコイツは俺と似ているかもしれない。だが、決定的な違いもある。

 

「お前と俺とじゃ頂点の考え方が違うからだ。そもそも俺は自分がNO.1になろうとも思っていない、俺は自分の願いの為に好き勝手している訳でもない」

 

俺の目標は、この世界で自由に生きること。それは暴れたいだとか何でも要求がまかり通るとかでは無い。

 

この世界の隅々を、経験したい。見てみたい。そんなことから自分で出来る範囲のことをやっているだけだ。

 

「俺はやがて宇宙の頂点に立つであろう弟達を、俺の目的と共にできる限り手伝うつもりだ。だがお前はどうだ?支配者であり独裁者だ。部下すら物のような扱いをする。お前にとって部下は替えがきく人形か?その程度のひとりよがりな孤独の頂点ならいない方がマシだ!」

 

言ってやった!もう後戻りは出来ん!!

 

「…そうか、ならば!!!」

 

そう言ってスラッグが力む!瞬間俺がつけていたスカウターは爆発し、地面にクレーター出来上がると共に俺はくの字に体が曲がっており…

 

「ここで死ぬがいい!!」

 

俺…死んだかもしれねぇ。

 

そんな考えがが頭の中でぐるぐる回りながら俺は今できる最善の方法と、抵抗をしながら宇宙船があったところに向かった。

 


「全く…結局、私が彼らを纏めあげなければいけないのですから、困った兄たちですね」

「…ですが、悪いとも思ってないのでしょう?フリーザ様」

「ふん…」

 

隣に長兄であるトスカーの側近であるサイヤ人のシシトーに言われながらも、否定しない態度をとるフリーザ。

 

ぼやくフリーザが今いるのは乗ってきた宇宙船のメインモニター室だ。

 

あの後、トランクスに間違えて襲われて以降特に誰かと出くわすこともなく戻れたフリーザは、宇宙船に戻り早速現在の状況把握を行った。

 

トランクスと名乗る青年は、誰かと交流を行うことも無くここから少しだけ離れた場所であたりの警戒を行ってくれている。

 

部下ではなく、協力者として現地で一時的に手を組んだが、こちらの仕事に自身から首を突っ込むことも無い。部を弁えている彼にフリーザは満足している。

 

出会いはかなり印象が悪かったが、スカウトするべき人材かもしれないとフリーザはトランクスに高評価を与えた。

 

「では、一つ一つ状況確認といきましょう。私も遠目から確認し急いで戻ってきましたが、この調子では孫悟飯さんはリタイアでしょうね…」

「ベジータ王子が大猿になれなくなってしまったのもかなりの痛手でしょう」

 

フリーザが戻ってきた時の惨状は、戦力に少なくないダメージを与えていた。

 

まず最初に孫悟飯の気絶。これは大猿化してしまった為我を忘れていたのを同じく大猿化していながらも理性を保てるベジータとシシトーの手によって対処した。

 

原作だったらすぐに終わっていただろうが、こちらでは孫悟飯を強化してしまい一筋縄ではいかなかったが、主にベジータが負傷を負い、どうにかして鎮静化した。

 

だが、強制的に大猿を解除するにあたって孫悟飯の尻尾を引き抜いたのはいいが、最後の抵抗によってベジータの尻尾が悟飯によって噛みちぎられてしまい、ベジータも大猿になれなくなってしまう。

 

そんなベジータは現在最新設備のメディカルマシーンによって回復中だ。後10分程すれば完治し、スラッグ討伐にまで間に合うだろう。

 

「そして、こちらに奇襲を仕掛けた3人は、ギニュー特戦隊、クウラ機甲戦隊、クラッシャーターレス軍団の3チームで全力で対処を行っています」

「おや?トスカー兄さんがそう指示したのかい?自分で始末をつけると思ったんだけど」

「今回は誰も予想がつかない存在でしたので敵対組織の排除にかなり本気になっておられました。そして戦力分散のかわりに捜索の方も予想より人数を割けられましたので、見つかる、または通信が途切れた区域に確認が取れればスラッグ発見も時間の問題でしょう」

 

ターレスに似た人物、スラッグに似た人物、そして謎の異星人と思われる人物の3人組による襲撃。これらは末端の兵士では対処出来ないと判断したトスカーがエリート集団の3チームをぶつけた。

 

そして、現在3チームから連絡で排除完了の通信を受け、ギニュー特戦隊はザーボンが、途中で合流を果たしたクラッシャーターレス軍団とクウラ機甲戦隊はドドリアが回収に向かった。

 

「そろそろ彼らも帰ってくる頃でしょう。ですが…」

「そうだね。人数も限られてしまった」

 

本来なら、選抜に選抜を重ねたエリート集団と共にスラッグを討ち取る予定だった。

 

だが、重なるアクシデントにより、今の所人員による被害は少ないが、予定より動ける人数が少なくなってしまっていた。

 

兄弟であるフリーザ、クウラ、トスカー…

 

地球からの協力者である孫悟空、クリリン…

 

部下であるベジータ、ザーボン、ドドリア…

 

そして、外部からの協力者トランクス…

 

だが、トランクスは訳あってスラッグの討伐には参加出来ないと言っていた。ただし、邪魔をする者は相手できると言っていたので、まともに相手できるのは10人にも満たない…いや、さらに絞ると自分達一族と孫悟空とベジータの5人のみか。

 

長兄トスカーの連絡により兵士たちはじきにこの宇宙船にまで帰ってくる。動けるものがいれば更に選抜して参加出来る者がいるだろうが、基本はこのメンバーだ。だが、最悪の場合太刀打ちできるのは我々一族のみになるかもしれない。

 

だが、スラッグを迎え撃つには、1度全員合流をしなければ作戦もたてられない。その為には行方知らずとなった両兄トスカーとクウラをまず見つけなければ。

 

常に最悪を考え行動するのが賢い生き方だと知っているフリーザが、ベストな行動を考えていると…

 

「失礼します!」

 

兵の1人が入ってきた。

 

「ザーボン様がギニュー特戦隊と共に帰還しました!!」

「ベストタイミングってやつですね」

 

フリーザはすぐにザーボンをこちらに連れてくるよう兵に指示を出し、徐々に帰還してくる兵士達をモニターで確認していた瞬間…

 

全てのスカウターがエラー音を放ちながら、爆発した。

 

「な、なにぃ!?」

 

そして気が感じ取れない自分が肌でひしひしと伝わる威圧感。フリーザは久々に得体の知れない気持ち悪い気分を味わい、心の中で愚痴を吐く。

 

(ちっ…やはりこの気分にはなれないですね…しかも今回は身近に感じる殺気…これはクウラ兄さんはともかく、トスカー兄さんだったら下手したらやられてる可能性が…!)

 

「フリーザ!」

 

部屋の中に慌てて悟空達が入って来た。

 

「ちょっ!?カカロット!?今フリーザ様は忙しいのに何してるの!?」

「フリーザ!クリリン達から聞いたぞ!お前ら気を読めねぇって!」

「……えぇ、それで今その事を伝えて何になります?つまらないことだったらいくら兄さんが信頼してる方でも…」

「今オラが気を探ったんだ、そしたらあっちの方角からさっきのめちゃくちゃデケェ気がトスカーの気と一緒に来てる!」

 

孫悟空のもたらした情報は、フリーザにとって非常にありがたいものだった。

 

「あと、逆の方からも2人こっちにやってきているぞ!」

「でかしましたよ!孫悟空さん!ではシシトーさん!」

「はっ!」

「これからここは戦場となる筈です!兵士を可能な限り回収次第ここから離れなさい!それまでこの船と兵士への指揮はあなたを中心に幹部級の者に任せます!」

「フリーザ様は戦場に!?」

「えぇ」

 

フリーザは返事をし、自身の椅子から降りる。そしてまだ残っていた兵士の1人に指示を出す。

 

「ベジータさんを呼びなさい。そろそろ休憩時間は終わりです」

「は、はっ!!」

「あっ!そうだ!待ってください!」

 

クリリンが何かを思い出したかのように声を出す。

 

「どうしましたか?」

「……実は、ここから少し先にある最長老様の家に生き残りのナメック星人達がいて…彼らも避難させられないかなって…」

 

クリリンが少し言いづらそうに発言し、フリーザはため息を吐いたあとシシトーに指示を出す。

 

「…待機させてる母船をあと2隻ほど呼びなさい」

「はっ!」

「では孫悟空さん、私が使うハズだったドラゴンボールの願い以上の働きをしてくださいね?さもなくばあなたが死んでも平穏はないと思いなさい」

「あぁ!任せてくれ!」

 

そして宇宙船から出てきたフリーザと悟空。少し遅れてベジータもやってきた。

 

周りにいた兵士達は急いで船に乗り込み、宇宙船はそのまま空を飛び、ここから急いで離れた。これより集まりきれなかった兵士の回収にでも向かうのだろう。

 

「…来ますよ」

 

フリーザの声に構える2人。そして彼らの前から何かが飛んでくる。

 

それは後ろで跳ねながら地面に転がった。それは見慣れた自分の兄がボロボロにされた姿だった。

 

「トスカー兄さん!」

「ゲホッ……カヒュッ…くそっ……」

 

第五形態のサイクロプスバイザーが割れ、体は傷だらけで鼻血と吐血で酷かった。

 

「ふっ…もう1人のコルドの倅はまだ居ないか…まとめて始末してやろうと思ったのだがな…」

 

突如聞こえた声に振り返るフリーザ。だが、そこに姿はない。

 

「ああぁ…あぁ……!?」

 

ベジータの驚愕の声が聞こえ、恐る恐る後ろを振り返る。

 

自分の傍でスラッグが見下ろしていた。

 

急いで距離をとる。これは本気で対応しないと歯が立たないと瞬時に理解したフリーザはすぐに最終形態へと移行した。

 

「さて、今なら俺様に命乞いでもすれば部下にしてやるが、どうだ?」

「ほざけ!」

 

フリーザがデスビームを連発し、悟空とベジータがスラッグに向かって行く。

 

数多のナメック星人を糧として吸収した悪のナメック星人との決戦の舞台が幕を開けた。

 


長い眠りについていた気がする。

 

「________ろ。起きるんだ」

 

呼ばれる声がして、意識が目覚めていく。

 

知らぬ声がして、カッ!と目が覚めた。

 

「こ、ここは…」

 

確か俺は、スラッグにやられ…

 

「目が覚めたか」

「なっ!?」

 

俺は目の前の事実に目を疑った。

 

肌が緑、2本の触覚。これがサイヤ人達の言っていた同胞…ナメック星人か!?

 

「願いは叶えてやった…ではさらばだ…」

「しぇ…神龍か!?」

 

で、でかい…俺が知っている何倍もでかい!ここは…人間で言う故郷と呼ばれる場所…なのか?懐かしいと感じるその場で、暗い空に輝く7つ玉…ドラゴンボールが浮かぶ。

 

そしてドラゴンボールが飛び出し、バラバラになって各地へ飛んで行った。

 

「挨拶が遅れたな、お前がピッコロと言う人物か。俺はネイル、最長老様の付き人をやっている。こっちの子はデンデだ」

「よ…よろしくお願いします…」

 

俺はそう言う同胞と思しき者達に軽く会釈をする。まだ状況が把握出来ていないが、俺はどうやらナメック星人の星、ナメック星…にいるのか…?

 

俺がそう考えていると、建物の方が騒がしかった。

 

「最長老様!」

「危険です!最長老様!」

「最長老様!?」

 

ネイルが驚愕の声をあげて建物の入口を見る。

 

すると、巨体がゆっくりと出てきてこちらに向かってやってくる。

 

ある程度近くに来ると、そのまま座った。

 

「あなたが、ピッコロさんですね?」

「あ、あぁ…」

 

返事をすると、満足そうに頷いた最長老と呼ばれた人物は俺の頭に手を乗せた。

 

「本当なら、ゆっくりあなたとお話をしたかったのですが、生憎そのような時間はありません。少しの間、我慢していてくださいね?」

 

そう言われ、俺の頭に痛みが走る。これは…記憶か……?

 

「少し、何があったのか話をしましょう」

 

その言葉と共に、俺は…俺が吸収されてから何があったのか知ることとなった。




好きは増やせる。多い方が生きる上で生きる理由になるからね。

増やしちゃいけない好きもあるけど。

誕生日だから今日は深く考えない。頭に浮かんだ言葉だけを書いていく。
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