最凶の一族の長男はとりあえず自由に生きてみようとする   作:〇〇総統

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ドッカンでブロリー目当てだったのについでで引いたパワー悟空当てちゃったから流れで未所持キャラを揃えに行かなきゃいけない始末に。

祭悟飯と、祭ゴジータと…次に再録されるビーストやキラベジに七夕身勝手(etc)


悪災と最悪

「なんと恐ろしい力だ……」

 

界王星から界王がナメック星の戦いの様子を見ていた。

 

「界王様、悟空は一体どうなったんですか!?」

 

死んでしまい、界王星に来ていたヤムチャ達は、戦いの行く末を界王から逐一聞いており、顔を歪めた界王に不安が来たのか、ヤムチャが界王に尋ねる。界王は難しい表情で言った。

 

「悟空は無事だ。トスカーが気を利かせたのか、悟空達を下がらせ、奴一人でスラッグに挑みに行った」

「ですが、我々が聞いた話では、トスカーという異星人は我々が聞いたフリーザ兄弟の中では2番目の強さという話だったはずです。そんな人物が今のスラッグに太刀打ちできるとは…」

 

天津飯がそう答える。ここに来てフリーザ一族については一通り話に聞いていたので、兄弟で最も強いクウラという人物ではなく、トスカーが1人でスラッグと戦うことについて無謀だと思ったのだろう。

 

「そう、奴一人では決して勝てるはずではなかった。だが、それをわしは思い違いをしておった…奴が長兄だったのなら、クウラよりも変身できて当然だったのだ……」

「と、いうことは?」

「……今は、最終形態となり不利な状況から一転攻勢…だったらよかったのだが……そうは喜べん状況でもある」

 

界王が目を逸らしながら話す。その仕草はまるで見たくないものを見なければいけないようだった。

 

「あれは…惨い。今なら奴がなぜ今まで最終形態になる事に否定的だったのか、わしにもわかる」

「それほどですか…」

「あのまま戦い続ければ、残念なことにナメック星は……」

 

界王が再びナメック星の様子を見る。

 

ヤムチャ達に出来ることは、せめてナメック星に行った皆が無事に戻ってくる事だけだった。

 


 

「グルルルル……」

 

トスカーがスラッグを睨みつけている。歯を剥き出しにして唸り声を上げ、口から涎が溢れ地面に落ちると、ボジュゥゥゥゥゥ!という音と共に地面が溶けていく。

 

「デカイ蜥蜴の分際で!」

 

スラッグが叫びながらトスカーの顔面を殴る。

 

だが、トスカーはその攻撃をガードせずに受け止める。痛がりもせず、まるでダメージなど受けていないかのように平然と立っていた。

 

真っ赤な目がカッ!と見開かれると衝撃がスラッグを襲い、スラッグは地面に叩きつけられながら転がることになった。

 

「グアアァァァァァァォォォォォォ!!!!!」

 

咆哮と共にトスカーは飛び出す。口をガバッと大きく開け、地を喰らいながらスラッグを噛み殺さんと飛び込んでくる。

 

「くそっ!」

 

スラッグが間一髪でかわし、巨大なエネルギー弾を大量にトスカーへ向かって放った。

 

「グルァァァァァァ!!!」

 

トスカーはお構い無しに一直線でスラッグに向かって飛び込んで行った。エネルギー弾が当たってもかすり傷一つも無くまるで攻撃などされていないと錯覚するほど堂々とした様子でスラッグを押しつぶすために平手を押し付ける。

 

しかも手にはデスシェイブを纏っていた。このままトスカーに攻撃を許してしまえば潰される前に一欠片も残さず消え失せてしまうと本能で理解したスラッグは、未だ隠していたパワーを引き上げその場から緊急避難した。

 

デスシェイブを纏ったトスカーの手が地面を抉り取る。元々が凶悪な技であったのもあり範囲が広がっているのはとても危険だ。

 

「あれは……!」

 

フリーザが震えた声でデスシェイブで削れた地面を注視する。

 

その地面の近くは元は青々しく茂った草木が生えていたが、削れた地面を中心に黒く腐っていき、今も尚広がりを見せていた。

 

ブシュゥゥゥという音と共に煙と、不快な匂いが遠くからでも鼻に入ってくる。

 

フリーザは急いで地面を切り離す。こうでもしないと際限無く永遠に侵食し続けてしまうからだ。

 

だからだろう、トスカーが近くに来る直前まで気が付かなかったのは。

 

「しまった!?」

「グルァァァァァァ!!」

 

真上から隕石のように急降下してフリーザに攻撃を仕掛けたトスカー。地面に接触すると大爆発を起こして爆風が吹き荒れた。

 

「ゴホッ…ゴホッ……オォ、ァ……!」

「ギャオオオォォォォォ!!!!」

 

フリーザを足で踏み潰しながら雄叫びをあげるトスカー。そのトスカーにダダダダッ!!と連続してエネルギー弾が飛んできた。

 

「怪物が!調子に乗るなぁ!」

 

スラッグが自身でもどうにかする方法が無く怪物と悪態をつきながら攻撃を仕掛ける。

 

トスカーの目が細まり、ニヤリと笑ったような気がした。

 

「クアアアァァァア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!」

 

口を大きく開け、角から発生した禍々しいエネルギーを顔面の前に集めている。

 

大振りで溜める技程危ないものは無い。

 

フリーザはいつかに聞いた兄の助言を思い出し、どうにか腕を自由に動かせる程のポジションについて、全力で床を殴り地割れを起こしてその場から離れる。視野に入れておきながら警戒を怠らない。

 

スラッグはトスカーにエネルギー弾を、特に口を集中的に狙うが、既にエネルギーは大きく攻撃をしてもそのまま吸収されてしまうだけだった。

 

そしてついに、エネルギーが溜まってしまった。

 

膨大なエネルギーが一気に収縮し、ナメック星のドラゴンボール程の大きさに圧縮された。

 

「ガ」

 

そんな短い声がパウッ!!という発射音に瞬く間にかき消され、エネルギーの塊が極小のレーザーを放ち、遙か地平線の彼方にまで伸びる。

 

トスカーが顔をめちゃくちゃに振り回し、レーザーは地に、岩壁に、果ては空にまで無造作に振り回された。

 

そして、レーザーが消えると、当たった場所をなぞるようにその範囲周辺が大爆発を起こし、紫炎を撒き散らした。

 

当然、空に向かって放ったレーザーも当たってしまった星には紫炎が生み出され、その星を瞬く間に地獄へ変えていた。

 

それは、ナメック星も例外ではなかった。

 

逃げ遅れた兵士は、紫炎によって体を焼かれ、避けることが出来なかったフリーザ軍の宇宙船の1つは緊急退避を行い宇宙船を捨てて他の宇宙船へと逃げていた。

 

「グルルァァァカカカカカァァァァァァ!!!」

 

トスカーの笑い声が響く。

 

周りの炎の熱さが体力を蝕むが、これ以上の大暴れを看過することは出来ない。

 

フリーザは意を決して全身全霊のデスビームでトスカーの心臓を狙い撃抜こうとした。

 

だが、殺気が漏れていたのか、それとも初めからこちらをロックオンしていたのか、顔をこちらに向けてトスカーは唸りをあげる。いや、自分より後ろにいる人物に唸り声をあげていた。

 

「ぬおおぉぉぉぉ!!!」

 

後ろから巨大化したスラッグが助走をつけてトスカーに一撃を喰らわさんと拳をあげる。

 

トスカーも飛び出したが、その行動が今は悪手だった。お互いの拳が交差し、トスカーのノーガードのボディに一撃をギリギリ回避したスラッグの一撃が入る。

 

「ギャアォォォォォォァァァ!!?」

 

飛ばされ、残る紫炎に身体を焼かれながらのたうち回るトスカー。

 

「かぁぁぁぁぁ!!」

 

スラッグはダメ押しと言わんばかりに口からエネルギー砲を放ち、追い打ちをかける。

 

「ギャァァォォォ!!ガアアアァァァ!!!」

 

トスカーは燃える身体のままスラッグに飛び移る。当然火は移り、スラッグも燃えだした。

 

「やめろぉぉぉぉぉぉ!!」

「グルルルァァァァァァ!!」

 

2人で紫色に燃え、火が収まることなく燃え続けた。

 

トスカーは突然、翼で自身を覆い始めてじっとし出す。まるで羽化を待つ卵のようだ。スラッグは口から卵を吐き出した。

 

スラッグが吐き出した卵はかなり大きく、その卵はピキピキとすぐに割れ始め、中からスラッグが飛び出してきた。

 

「お、おのれ…力をかなり使わせおって……!」

 

トスカーの方は炎に包まれながら少しすると炎の中から翼で身体を守りながら一回り小さいトスカーが現れた。どうやら炎の中で脱皮のような行為を行い、自身の身体を新しく作り変えたようだ。

 

「ギィィィィヤァァァァァァ!!!」

 

完全に怒らせてしまったのか、トスカーの悲鳴にも似た叫びがあがり、トスカーは翼を思い切り羽ばたかせ、竜巻を作り上げた。

 

スラッグが竜巻の中に入れられてしまい、更にトスカーの手から数百、数千のエネルギー弾が竜巻に放り込まれていき、更に自分も竜巻の中に入っていったでは無いか。

 

その竜巻はめちゃくちゃなルートで進み始めて中で戦っているであろうトスカーとスラッグの戦闘により地形を荒らしながら徐々に広がりを見せていた。

 

「ぬおおぉぉぉ!?があああぁぁ!?」

「クアアアァァァ!?」

 

2人は中で殴り合い、飛ばされて竜巻の中に放り込まれれば、中に仕掛けてあった数多のエネルギー弾が襲う。そんなデスマッチを続けていた。

 

「狙うなら…あの竜巻が晴れた頃……!」

 

フリーザの準備も完了し、いつでも大丈夫だった。

 

……その筈だった。

 

フリーザの後ろから、瓜二つの姿をしたフリーザが現れなければ。

 

そのフリーザは、背後からデスビームを仕掛け、フリーザの胸を貫いた。

 

「な……!?」

[フフフ……油断大敵…ってやつかな?]

 

そのまま地に落ちていくフリーザを見つめる別世界のフリーザ。倒れ伏して動かない事を確認すると、満足そうに頷き、周りから紫炎が迫っているのを確認し、あれはもうじきに死ぬと確信し、スラッグとトスカーの元へ向かう。

 

[こんな炎、セルと一緒に氷漬けにされた地獄の氷に比べれば全然余裕ですしねぇ……まさか、この世界のボクが近くにいたとは、まだまだ運は捨てたもんじゃない。この世界にフリーザは2人もいらないからね]

 

そして、空から2人の戦いを見下ろしながら虎視眈々と首を狙う。

 

[この世界の頂点は、ボクだ。どこの知らぬ誰かさんなんかじゃないよ]




最終形態トスカーの大きさは大猿より少し大きい程度です。

戦闘力はクウラの最終形態より遥かに上回っているが、正気ではないのでただ力の塊が暴れ回っている感じな為、戦闘面ではクウラに分があるとか何とか。そこら辺はナメック星編を終わらせた後に書くつもりの登場一覧で。
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